2015.12.28

春日先生 ありがとうございました!

今年、最後のブログです。
写真の方は、柔道部監督の春日先生です。15年間、本学の柔道部の強化に邁進いただき、この間、目覚ましい活躍を遂げていただきました。15年前にお越しの時は、関西でそこそこのチームを全日本レベルで戦えるチームにまで引き上げていただいたのは、春日先生の指導力であったと高く評価されています。


春日先生との出会いは、20年前のアトランタでのプレオリンピックの時に、友人の紹介でお話しさせていただいたのが最初です。その頃は、他大学の教員としてお勤めでした。その後、しばらくして本学のスポーツ強化の観点で、柔道、特に女子の柔道を強化するということが話題となり、そのときに適任者として私の脳裏に浮かんだのが春日先生でした。その頃は、アメリカで体育の先生をしておられました。当時、インターネットも今ほど普及しておらず、FAXで先生へお手紙をやり取りさせていただきました。かなりの頻度でやり取りさせてもらいました。直接お会いしたのは、20年前のそのときの一度きりでしたが、誠実かつ練られた人柄に接して、非常に感激した記憶があり、全日本代表コーチとしての指導力を兼ね備えられていて、これ以上の方はおられないと直感しました。もちろん、直感だけではなく、柔道関係者の多くにもお話ししたおりに、私と同様な評価をされている方がほとんどでした。

着任後の活躍は先ほど書いたとおりです。学校スポーツにおいては、指導者の影響力は極めて大きいといえます。それは、中高生のみならず大学生においても同様です。大事なことは、スポーツでの活動を通じた人格形成を援助できる指導者でなければ、立命館大学では受け入れられません。その意味で、春日先生が指導し、送り出した卒業生は、国際的にも活躍し、各所できらりと光る卒業生となっていることをお伺いし、本学園にとって大きな財産を残して頂きました。

大学ができる最も大きな社会貢献は、人財の送り出し、です。その意味では、学問を身に付けさせ、課外での活動を支え、学生の成長を後押しできる大学人が必要です。「尊敬される人に出会うと元気になる」といわれます。社会からも学生からも尊敬させる大学人として、教職員も自己研鑽していくことを、再度確認させていただきました。

春日先生は、指導力、国際力が高く評価され、全日本柔道連盟の競技部長としての重責に着かれます。山下副会長をはじめ多くの方からの熱烈な要請であったと伺っています。大きな舞台でさらに活躍されることを心より祈念します。春日先生、ありがとうございました!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
ゼミナール大会のファイナルが12/23に開催されました。予選を勝ち抜いた英語部門3件、スポーツ健康科学部門8件の発表を聴かせてもらいました。1回生基礎演習の集大成として毎年開催されています。堂々とした発表に感心しました。
【忠】

2015.12.27

スポ健な人 (23) Akariさん & Masashi くん

いよいよ年の瀬になりましたが、
皆様いかがお過ごしですか。

今年最後の「スポ健な人」は、AA (Academic Advisor)
現執行部の Akariさん (写真右、以下 A) と
次年度執行部の Masashi くん (写真左、以下 M) を紹介したいと思います。



二回生の AA が、一回生の基礎演習のサポートをしてくれているのですが、
その中から三回生が執行部として、自らの経験を活かして
AA活動に加わってくれています。

Q: 「AA 執行部を一年やってみてどうでしたか?
       AA としての仕事とは違いますか?」
A: 「昨年とは違って、自分がやるのではなく、後輩達の見守りが主な仕事です。
  二回生の時は、会議でもどんどん発言していたのですが、
  今の立場になって、会議の場ではなく、個人的に AA の相談に乗ったり、
  裏方として活動することを心がけています。
      自分が AA を担当していたクラスの学生が AA になってくれて
  成長したなぁと思うことも多かったです」

Q: 「なぜ AA を始めようと思ったのですか?」
M: 「自分が一回生の時の AA の先輩にあこがれて
  AA になろうと思いました。」

Q: 「実際に AA をやってみてどうですか?」
M: 「やってみて先輩の偉大さに気がつきました。
  特にゼミナール大会のサポートが大変です。
  色々と後輩から質問されるのですが、
  自分自身もまだ知識や経験が不足しているので、
  不得意な分野の質問だと、パッと答えられなかったりします」

Q: 「AA 新執行部としての意気込みをお願いします」
M: 「次年度のスローガンに、"Keep on Trying"というのを決めました。
  執行部として、後輩を育てていきたいと考えています。

Q: 「後輩へのメッセージをお願いします。」
A: 「AA を始めたのは、一回生の時にあまり活動的でなかったので、
  二回生になって何かしたいと思ったのがきっかけです。
  迷ってやってみたら、すごい良かったので、
  迷っているのなら、ぜひやってみて欲しいです」
M: 「AA  自体も挑戦なので、二回生にはぜひ AA をきっかけに
    色々なことに挑戦してもらいたいと思います。
    また一回生にも、将来 AA になってもらいたいと思います。」

それでは、また。失礼致します。
良いお年を

2015.12.26

2015年の振り返り

今日の写真は、22日の3回生ゼミで、クリスマスっぽい事をしようと思った結果の写真です。
ケーキを作ってみました、というモノ。
メッセージで重要なのは、「単位ください」だったらしいです(笑

しかし、朝の10時ぐらいから、ケーキを食べるとは思いませんでした・・・

でも、スポンジ台があって、絞るだけのクリームがあれば、
けっこう色々できるのね・・・と思いました。


で、内容は、年内最後の担当なので、2015年の振り返りを。
今回は、テーマが簡単に決まった(笑

ちなみに、次の担当は、1月2日。
これは、2016年の目標を書くしかないでしょう、という事で、
この2回は悩みもせず、気楽な回?です。


2015年を振り返ってみると、スケジュールがよく埋まった年でした。
スケジュールから、何も入っていない日を数えて見ようっと
お、77日も何もない日があった。
月平均、6.4日
そうか・・・平日が250日ぐらいらしいから・・・

なんとなく数えて見ると悲しい・・・

どう考えても、「も」ではなくて、「しか」ですね・・・


以前も書きましたが、思い起こせば、初詣の際に、
「仕事はもういりません。時間をください。」
と神様にお願いをしてみました。

結果として、お願いは無駄でした・・・10円というお賽銭が悪かったのかなぁ・・・
・・・2016年は、100円を入れて、お願いしてみたら、少しは叶うかなぁ(笑
もっとお賽銭を出さなきゃダメだって?
読んでいる人の、無理でしょ、という声がなんとなく聞こえました(笑


でも、充実していたのは間違いがなく、自分自身が成長したとも思っています。
ただ、このスタイルは、昔々のモーレツ社員、と言われた世代みたいで、
なんとなく、ワークライフバランスが悪いなぁ、とも思います。

2016年こそは・・・危ない危ない、これは1月2日のブログネタ。


とりあえず、1年の終わりのブログで、何も予定のない日を数えて、ちょっとへこみました。
ただ、全力で働き、全力で遊ぶ、という1年だったので、それはそれで楽しい1年でした。

ちなみに、仕事も遊びの一環で、いかに楽しむか、と言う事を主に働いていますので、
とても充実した1年だったのは間違いないです。

ただ、来年は、アンケートの封筒2000通に一人で宛先シールを貼るとか、
返ってきたアンケート900通ばかりを一人で開けて整理するとか、
こんなのは、もうちょっと多くの人とやりたいなぁ、と思います。
効率は良く、スピードも速いのですが、ぼっちはさみしい・・・


ではでは。
みち
今月の飲み会、最終的に8回でした。1月は6回が確定しています・・・2月は少ないといいなぁ(笑)そうそう、この隠し字コーナー、けっこう知られてきたみたいなので、次は埋め込み?ソースを見るとわかる、というもっとマニアックな事でも面白そうですが

2015.12.25

Merry Christmas

本日はクリスマス、昨日はクリスマスイブでした。皆さんはどの様に過ごされましたか?私はいつもより多少早く帰宅したり、今朝子供達にプレゼントを渡したりしましたが他には特に変わらない2日間です。特に今年は大学が本日25日で御用納めになるため、何かと業務をこなしている間に夜になってしまった、という形です。

日本ではテレビドラマや映画等で「特別な日」とされる事の多いクリスマスですが、海外ではどの様に過ごすか、体験したことのある学生さんは居るでしょうか?私はこれまでアリゾナ州フェニックスで、そしてスコットランドのアバディーンでクリスマスを過ごす機会がありました。ニューヨークやロンドンのような大都市ではないので注意は必要ですが、そこで見たクリスマスは日本のそれとはかなり異なるものでした。

ダウンタウンでは殆どの店が閉っていたり、夕方4時とか5時とかまでの営業で、通常よりも遙かに淋しい状態でした。ごくまれにアジア系のレストランが開いていると、そこは逆に1~2時間待たないと入れない程行列していたりしました。友人に聞いたところクリスマスは「家族で過ごす日」と考えているとのこと。友達(彼氏・彼女?)と出かけるのではなく家族で集まってゆっくりする人が多い様でした。そういう意味では日本の大晦日や正月に近い位置づけなのかも知れません。

その他にも感謝祭、復活祭、spring break 等々、アメリカとイギリスに住んでいた時には様々なイベントを体験する事ができました。そういう意味でも留学は良い勉強になりますから、学生さんには強くお勧めします。

写真はアバディーン大学のクリスマスのライトアップです。ご覧の通りかなり落ち着いたライトアップで、派手に盛り上がるというよりは落ち着いた時間を過ごす、という雰囲気が感じられるのではないでしょうか。ちなみに後ろの建物は講義棟で、私もここで授業をしていました。1495 年に創設された大学ですので、殆ど全ての建物が非常に伝統のある重厚なものでした。


2015.12.24

立命館大学 東京キャンパス

いよいよ、今年の授業は明日までですが、既にキャンパスは、いつもより静かに感じます。 

今日は、東京駅日本橋口(最も北側で八重洲側)を出たところにある、JR東日本が運営するサピアタワー8階の立命館大学東京キャンパス(https://www.ritsumei.ac.jp/tokyocampus/about/)を紹介したいと思いいます。この施設は、在学生に限らず、卒業生、交友の方も利用できます。

キャンパスは目的により大きく2つのエリアに分かれています。皇居側はキャリアーオフィスの方々が、東京・関東地区で就職活動を行う学部や大学院の就職活動生の対応をしています(https://www.ritsumei.ac.jp/tokyocampus/recruit_support/)。職員の方からは、スポーツ健康科学部の学生さんは、なにしろ明るい方が多いのでとてもうれしいですと言われています。就職活動は、順調にいく学生さんは少数で、何度も不採用の通知をもらうことがあります。身寄りの無い関東地区で就職活動をするとき、この東京キャンパスは前線基地、あるいは憩いの場、慰め、激励を受ける場所です。着替えのためのスペースや、パソコン、等、就職活動に必要な器具もあります。多額の経費で運営されている東京キャンパスです。是非、在学中に訪問し、有効利用してください。

八重洲側は、立命館大学やその関係者が開催するセミナー等に使われる教室があります。It’s meたちは、その交通至便性から学術団体の会議や打ち合せで頻繁に使わせてもらっています。立派な施設ですので、多くの先生方から、さずが 立命館!と言われます。

2015.12.23

栄養教育論成果発表会。

<RecOだより 142>
栄養教育論の授業では、グループワークとして、対象に合わせた栄養教育媒体を作成します。
条件は、A3裏表のスペースに、対象に必要な栄養・食生活に関する情報を内容を具現化したレシピと共に形にすること。紙の使い方は自由です。

今年の対象は「ジュニアアスリート」。
各班、選択したアスリートに対し最も有益な情報を、対象者が最も興味を示す形の栄養教育媒体に仕上げます。
その成果発表会が先週から始まっています。
先日の中間発表会では、例年に比べ少し仕上がりが遅かったので心配しましたが、杞憂でした。

わくわくする成果の一例を、ご紹介します。

クリスマスを前に、イチゴのショートケーキを模した折り紙。


開くと、体型管理に気を使うために栄養バランスを崩しがちな、ジュニアフィギアスケート選手へ向けての栄養、食事に関するメッセージが、クリスマスデザインで、わかりやすく整理されて、ぎっしり詰まっていました。


裏面は、フィギアスケート選手のための、クリスマスケーキのレシピと、その工夫したポイントや素材の力を、写真やイラストと共に、丁寧にまとめてあります。



一方、こちらは、世界で活躍する女子相撲選手がメンバーにいる班の成果物。



かわいい女子相撲選手の紙相撲と土俵。その裏は・・・



力士のちゃんこの意味や必要な栄養情報と、女子相撲選手に向けて考え尽くした、ちゃんこ鍋のレシピを写真とともに掲載。

どちらも中身がぎっしり。
こんなクリスマスプレゼント、選手がもらったら、うれしいですよね。

他にも紹介したい想像以上の力作がいっぱい。
ごちそうさまでした。

明日、クリスマスイヴ、残り半分の班の発表も楽しみです。
3限(13時〜)ラルカディア102、興味のある方、ぜひ覗いて見てください。
ab


<今週の別腹>
先週ご紹介した、SOYDELI〜京の豆戦士〜。
生協の立命館グッズとして登場です。プレーン、チョコに加え、更においしくなった抹茶も間に合いました。
クリスマスプレゼントとしても、いかがでしょう?


2015.12.22

スポ健OBの活躍!

 先週、Motoゼミ2期生のOBが研究入門という2回生の授業で中の「キャリア形成企画」で、スポ健のどのような学びや経験が活かされて、現在の企業に就職でき、活躍しているのかを在学生に向けて話をしてくれました!


 Motoゼミ2期生:曲谷地くんは「株式会社ディーエイチシー」にこの4月に入社しています。多くの化粧品・健康食品を販売している、皆さんもよく御存じの、「DHC」です。曲谷地くんからDHCの事業内容を説明してもらうと、「化粧品・健康食品の通販をメインとし、研究をつづけ、よりよい製品づくりに努めています。また、アパレル、ホテル・リゾート、医薬品、遺伝子、ペット、介護などさまざまな事業でQOL向上に貢献しています。」ということで、非常に広い事業を手掛けている企業で驚きました。今、CMで有名なゲルマニウム配合の「GEパワーセラム」やコエンザイムQ10を配合オールインワンジェル「薬用Qクイックジェル モイスト&ホワイトニング」などがTVで見られるほど、勢いのある企業だと思います。曲谷地くんが今、行っている仕事は、アロマで、おススメは「アクティブタイムアロマミスト」と「スリープタイムアロマミスト」で、夜と昼でそれぞれ異なるアロマミスだそうで、高齢者に認知機能改善傾向があるそうです!

 スポ健においても、健康科学系・健康食品系に関する研究も行われており、これらの最新の研究成果を学ぶことで、様々な企業で活躍することができる可能性を示してくれたOB1人でしたが、今後の活躍に期待しております!!

Moto

2015.12.21

東京オリンピックポスター3部作

スポーツ健康科学部の授業、セミナー、研究会でよく使われている、インテグレーションコア1Fのアカデミックラウンジの白い壁に、1964年の「東京オリンピックポスター3部作」が掲示されました! 事務室の【Mana】さんのアイデアです。

最初から、この場所に掲示されるためにスペースがとってあったかのように、まさにピッタリの空間です。いつも大学院生の授業で使っておりますが、アカデミックラウンジに入った瞬間に、いつもと違う「空気感」を感じました。ポスターが放つ文化の力というものでしょうか。普通のセミナー室から、一気に上質な空間へ切り替わった印象を持ちました。ポスター、絵などの文化の持つ力のすごさです。

是非、インテグレーションコアまで来られた方は、この東京オリンピックポスター3部作をご覧になってください。素晴らしい作品であるとともに、部屋の空気感を感じてもらえると嬉しいです。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
COIの研究拠点のビデオが、YOUTUBE のRitsumeikan Channel に載っています。是非ご覧ください。
COI Active for All PV
https://youtu.be/QwFznXKPQ18
【忠】

2015.12.20

プレエントランス立命館デー

気づくとあと10日あまりで2015年も終わりとなりましたが
皆様いかがお過ごしですか。

先週の13日に、私は、樹義先生とともに、
AO入試やスポーツ推薦などの特別入試で
来春の入学が決まった高校生達に対する
「プレエントランス立命館デー」に参加しました。

当日は、私が、スポーツ健康科学部で行われている
プロジェクト発信型英語プログラムと
スポーツ健康科学部での英語の学びの重要性について話をしました。
その後、「プレエントランス・プログラム」を担当して下さる講師の方による
デモレッスンを60分ほど行いました。



グループワーク後は、ランチタイム懇談会として、
GOTO 先生も参加して下さって、5グループに分かれて、
自己紹介や高校での学び、大学生活への意気込み、
不安などについて、ディスカッションをしました。
午後からは、樹義先生が、スポ健について紹介して、プログラムは終了しました。



特別入試で入学した学生は、この時期、一般入試を受験する高校生と比べて
学習時間が短いという調査結果
が報告されています。
http://www.benesse.co.jp/newsrelease/20121126_001.html

入学が決まってホッとして気が抜けるというのは
仕方が無いことなのかもしれませんが、
高校での学習をさぼって、いざ4月の入学となると、
一般入試で合格した学生と学力差が非常に大きく、
入学後の学びについていけない学生がこれまでも見られてきました。
その結果、留年率が高くなり、本人にとっても、我々にとっても
不本意な結果に繋がってしまいます。

そのため「プレエントランス・プログラム」を受講し、
しっかりと入学前に勉強してもらいたいというのが、
私の願いです。ぜひ「○○君は、凄く頑張っていました」、
「○○さんは、本当によく取り組んでくれました」という話を
聞けるように、頑張って下さい。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を







2015.12.19

学習の転換

今日の写真は・・・

島根県大田市にある仁摩サンドミュージアムから。
そのサンドミュージアムにある世界最大の砂時計です。
この砂時計、1年を計る砂時計で、
年末に綱をかけて多くの人で引っ張って、ひっくり返します。

さりげなく、年末つながり(笑
ちなみに、ネットから引っ張ってきた写真ではなく、
自分で撮った写真。
念のため・・・


さて、今週の皆さんのブログは卒業論文ネタばかりでした。
なので、気分転換で、違うネタを・・・と言いながら、あまり考えていませんが・・・
まだ、年末振り返りは年度内の最終担当の来週ネタにしたいので、まだ早いし・・・


ここのところ、時間があまりなく、条件反射のように書いていたので、
じっくり書こうとすると、逆にネタに困る・・・独り言ですが・・・


そうそう、独り言で思い出しました。
色んな問題意識が自分の中にごちゃまぜにあるのですが、
「反転授業」と言われるものをネタにしようっと。


今の大学での学びのスタイル・授業は、大学ができた時から変わっていないとも言われます。
または、それ以前から・・・ですね。
元々、色々な学習は、世界中で宗教と結びついても行われていたのですが、
(日本でも学僧という言葉がありますが、経典を理解するために学びます)
テキストを精読し、先人の知恵を理解していく、というスタイルは変わっていません。
そしてまた、それを教えるのは先達であり、書写と解釈が続いてきました。
これは自然科学系でも変わらず、書写が数式と実験に置き換わっただけかと思います。

そんな中で、今言われているのが、知識を社会での行動や実質的な理解につなげるために、
考える・動く、と言う事を中心とした学習・授業です。
学ぶことそのものは、自宅で行い、教室と言う場では、解決するための理解を中心とする、というスタイルです。

特に取り上げられるようになったのは、学習のサポートとして、
ネットを利用した仕組みが使いやすくなり、またアクセスがしやすくなったことともつながっています。
つまり、いつでも知識は身につけられるのだから、学校で知識を教授しても仕方がない、という事です。

これは、私自身は、良く分かります。
必要なキーワードさえわかれば、ネットで検索さえかければ、
専門家の意見や解釈をいつでも見る事ができますし、理解できなければ質問する事もできます。
つまり、単なる知識の教授は、ネットで充分、と言う事です。
(異論はあるかと思いますが、将来的には確実に、コンピューターの深層学習(ディープラーニング)の結果が検索に反映され、周辺情報まで含めて一気に得る事ができるようになると思います)

昔からの知識の偏在は、知らないことを知っている事、につきました。
つまり、情報から隔離してしまえば、知らないので疑問を持ちようがない、と言う事です。
そのため、専制的な政治を行うところの多くでは、情報のコントロールが政権維持のキーでした。
(このあたりも異論があると思いますが、私はそう考えています)

ところが、先にも出したネットの存在により、一般的な知識の偏在・情報からの隔離は、ほとんどなくなりました。
(組織内の機密情報などはありますが・・・)
それは、幼稚園児でも小学生でも同じで、
興味を持てば、どこまででも調べて、場合によっては専門家並の知識を手に入れる事も可能です。

こうなると、自律的学習と、学習そのものの応用が学びの中心となっていきます。
そのための反転授業、です。

ついでに言えば、今、メディアも転換期にあたっています。
メディアとは、テレビなどのいわゆるメディアだけでなく、
マクルーハンが言うようなコミュニケーションの基盤となるありとあらゆるメディア(媒体)です。

一方通行のメディアの魅力が薄れ、双方向性が求められるようになり、
またメディアで表出した事は、忘れ去られずに、どこかに記憶・記録され続けます。
こうして記憶・記録されたことは、何らかの時に表出していきます。

ネットが出てきた頃には、ネットの情報は、くず(garbage)ばかり・・・と言われてきましたが、
現在も多くの情報は、興味のない他の人にとってはどうでも良いくずばかりです。
ただ、誰かに価値があること、が重要ともなっていて、
どんなくず(garbage)でも、消えることなく、用いられる価値を持っています。
つまり、先にも出したように、メディアに記録さえされれば、消えることなく残り続ける・・・
という時代となりました。

で、話を戻すと、こういった社会での学びや子どもたちにとってのメディアと学習は、
少しずつ変わりながら、30年もたてば大きく変わっているでしょうね、
と言う事です。

そして、教育機関である大学も変わっていかなければなりません。
なんとか、変えていきたいし、自分も変わっていきたい、と思いますが、
けっこう時間がかかるかと思っています。

それは、最初のキーワードに戻って・・・
今の学生に尋ねても、誰も返事をせず、基本的には教員が教卓で独り言を話し続けないと、
90分間の時間が持たないからです・・・

さて、ここで最初に戻ってきました。
教員の独り言の時間を減らすことそのものが、反転授業のキーになる、という・・・
最初は沈黙の時間かもしれませんが、それを変える事が・・・できないかなぁ。


今回は、だいぶ長くなりましたので、このあたりで。

みち
長くなったのは・・・最近短い、とつい先日怒られたからです・・・意地でも長く書いてやる・・・ではなくて、書き始めると普通に長くなっていく・・・ブログとしては読みにくいのでは・・・と思いますが、たまには、いいでしょうね。という土曜日担当なのに木曜日に書いている独り言でした(笑。ちなみに合計2288字だそうです(笑