2015.12.18
翻訳サイト
ですがそれはそれとして、どの程度のクオリティの結果が得られるのか?興味があったので実験してみました。
方法としては英文の記事(私の博士論文から改編・抜粋しました)を某翻訳サイトを使って「翻訳」してみました。以下がその入力と出力です。
【原文】
One of the most distinctive characteristics of human locomotion is bipedality. This is the only case in which full-time bipedal locomotion is observed in existing mammals. There is little doubt that human ancestors started walking on two legs rather than four between 5 and 3 million years ago, as this statement is supported by the evidence in fossils and footprints.
【翻訳】
人間の運動の最も特徴的な特徴の一つはbipedalityです。これは、フルタイムで二足歩行は、既存の哺乳動物で観察されている場合のみです。この文は、化石や足跡で証拠によってサポートされているように、ヒトの祖先は、400万5~3年前の2足歩行ではなく、開始ことは間違いありません。
【原文】
Research on prehistoric remains indicates the sudden appearance of a very unusual higher primate, one that walked on two legs rather than four, in the Pliocene epoch. These new higher primates, the australopithecines, first appeared in East Africa around 5 million years ago and in South Africa around 3.5 million years ago.
【翻訳】
先史時代の遺跡の研究は、鮮新世に、二本足ではなく4に歩いた非常に珍しい高い霊長類、1の突然の出現を示しています。これらの新しい高等霊長類、australopithecinesは、最初の約5万年前に東アフリカでと約3.5万年前に南アフリカで登場しました。
【原文】
Among all, the skeleton of Australopithecus afarensis A.L. 288-1 (better known as “Lucy”), recovered in 1974 from the Hadar area of Ethiopia, is by far the most complete record of locomotor morphology of early hominids currently available.
【翻訳】
中でも、エチオピアのハダル領域から1974年に回収された(より良い「ルーシー」として知られている)アウストラロピテクスafarensis AL288から1の骨格は、現在利用可能な初期の原人の運動形態のこれまでで最も完全なレコードです。
さすがにそれっぽい単語が並んではいますが、文章としては非常に読みづらく、全くダメダメな出力と言えるでしょう。そもそも「翻訳」というのは非常に知的な仕事だと思います。原文の意味を完全に理解したうえで、内容を翻訳先の言語の構造にあてはめなくてはなりません。また読者の前提知識や意欲、目的意識等を想定しなければ適切な翻訳はできません。現時点では翻訳サイト等のサービスはそのレベルに達していないと考えて良いでしょう。
語学を習得する一番の楽しみはコミュニケーションの幅が広がる事だと思います。読む・書く・聞く・話す能力を高めることでコミュニケーションできる相手の数も増え、意思の疎通も深まります。矢張りそのコミュニケーションは翻訳サイトやアプリに頼らず、自力でリアルタイムに出来る様になって欲しいと思います。ということで、皆さん、語学の力をつけましょう!
(写真は私が愛用しているシソーラス(類義語辞典)です。文章を書いていると、使っている単語がイマイチしっくり来ない、という事が良くあります。その際に類義語を調べてより良い表現を考えなおします。)