2015.05.23
2015.05.22
分かりやすさとは?
そこで、だからこそ、「良いプレゼンテーション」或いは「分かりやすい表現」とは何なのか、改めて整理してみる事をお勧めします。経験的に身につけたスキルの数々を整理する事で、自分がどの様な場面でどんなスキルを使っていて、それがどんな効果を産んでいるのか?を理屈で理解する事ができるからです。理屈で理解する事で、更に高いレベルを目指すためには何をすれば良いのか考えられる様になります。スポーツで next level を目指すときと通じるものがあると思います。
本日は講談社ブルーバックスの『「分かりやすい表現」の技術』(藤沢晃治氏)を紹介します。「分かりやすさ」あるいは「分かりにくさ」とは何なのか、すっきり整理して説明してくれています。詳細は是非原本を読んでみて欲しいと思いますが、説明されている「分かりやすい表現のルール」を以下に挙げます。
1. おもてなしの心を持て。
2. 「受け手」のプロフィールを設定せよ。
3. 「受け手」の熱意を見極めよ。
4. 大前提の説明を忘れるな。
5. まず全体地図を与え、その後、適宜、現在地を確認させよ。
6. 複数解釈を許すな。
7. 情報のサイズ制限を守れ。
8. 欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ。
9. 具体的な情報を示せ。
10. 情報に優先順位をつけよ。
11. 情報を共通項でくくれ。
12. 項目の相互関係を明示せよ。
13. 視覚特性を重視せよ。
14. 自然発想に逆らうな。
15. 情報の受信順序を明示せよ。
16. 翻訳はことばではなく意味を訳せ。
非常にためになる一冊です。強く推薦します。
2015.05.21
父母教育後援会委員総会
父母教育後援会委員総会が、大阪茨木キャンパス(OIC)で開かれました。写真は、各都道府県から2名選出されている委員(京都府と滋賀県は5名と3名)のなかでスポーツ健康科学部の学生を持つ委員の方々です。これらの委員の皆様には、遠方からお越しいただき、父母教育後援会の運営に、大変お世話になっています。これらの委員の方々は、毎年2回、オープンキャンパス開催日に開催される総会において、父母教育後援会の予算や事業の審議、さらに毎年全都道府県で開催されている父母教育懇談会の進行をしていただいています。今回の総会では、100円朝食の提供数が10万食を超えたことから、さらに、この取り組みを充実していこうという今年度の予算を承認しました。議事を取り仕切ったのは、今年から会長をしていただくことになった○垣書店社長の大○守○氏でした。
その他の話題
父母教育後援会委員総会と同じ日に、OIC 開設式典がありました。吉田総長の挨拶の後、立命館大学における今後のグローバル教育の発展を期待するという下村博文 文部科学大臣の祝辞を文部科学省高等教育局長の吉田大輔様が代読されました。さらに、研究分野から、理化学研究所の松本紘理事長、経済界からは三井住友フィナンシャルグループ取締役会長(日本経済団体連合会副会長)の奥正之様から、お祝いと期待の言葉をいただきました。さらに、オーストラリア国立大学のJennifer Corbett副学長から、両校による共同学士課程設立へ向けての共同作業着手について紹介がありました。
2015.05.20
Gクラスの朝食懇談会。
先週からスタートした、1回生基礎演習での「学部長と朝食懇談会」。
写真右上は、みんなが集合する前のRecO。
It's me 先生と担当院生の朝は早く、準備は8時前から始まります。
今週はJoe先生のGクラス。
ごはんの「おかわり」に長蛇の列もできて、オリターさんの言う通り「とても元気な」クラスでした。
まず、担当の学生が配膳準備をスタートしましたが、どうもいつもと入れ物が違う・・・。
副菜の青菜の胡麻和えときんぴら、あれ? これで36人分、足りる?
ということになり、計ってみたところ、きんぴらは若干、足りないものの、青菜はほぼ人数分、ジャストの量。
ギュッと詰めてくれていたようです(写真左下)。
見た目と実際の量が意外に違う事が多く、これは写真を用いた食事調査でも難しいところ。
無事、配膳が終わった朝食(写真左上)。
メニューは・・・
ごはん
野菜たっぷり味噌汁
サバの塩焼き
ほうれん草の胡麻和え
きんぴらごぼう
カットオレンジ
ヨーグルト
この朝食懇談会は、生協が毎朝提供しているの「100円朝食」のスポ健的選び方を考える実習でもあります。主菜を一品、副菜を二品(内、一品を青菜に)を選ぶと栄養素のバランスが取りやすいことを実感。
今回は更に、これでは取りにくい、カルシウム、ビタミンCを補うために、ヨーグルトと果物をプラスし、
さらに味噌汁にたっぷり野菜を加えた、スポ健朝食にしました。
配膳で「どうして米飯が左手前なのか?」などなど、並べ方の意味もしっかり学びながら、運動後の朝食、しっかりおいしくただきました。
ごちそうさまでした!
ab
2015.05.19
アジア栄養学会議で学部・大学院生の活躍
先週末、横浜でACN2015 12th Asian Congress of Nutrition(第12回アジア栄養学会議)が開催され、そこで、スポ健の学部生および大学院生が日ごろの研究成果を発表し、活躍しました!
スポーツ・健康の学部や研究科なのに、なんで栄養?と思われがちですが、スポーツ選手のパフォーマンス向上を考えたときにトレーニングだけでなく、必要な栄養素を適切なタイミングで摂取することも重要な要因です。また、健康の維持・増進を考えたときに運動によって脂肪を燃焼することだけでなく、バランスの良い食事や必要な栄養素の摂取といった運動と栄養の習慣の見直しが大切なります。そのため、スポ健には栄養が重要なキーワードになります!
今回Satoshi先生の大学院生とMotoの学部生・大学院生が研究成果を発表しました。Motoの学部ゼミ生や大学院生は短時間の運動パフォーマンスの向上させる短時間間欠的高強度トレーニングとサプリメントを併用させた場合、ただトレーニングするよりも併用した方がパフォーマンスをさらに向上させるという結果や糖尿病に対してサプリメント摂取すると血糖降下作用や心血管疾患リスクの減少効果が認められることを英語で発表をしました!
このように、スポ健は幅広い分野で活躍し、研究を進めています!今後も学部生や大学院生の研究成果をご紹介してきたいと思います!
Moto
2015.05.18
学外での体験の振り返りと学部の学び(理論と実践)
今回の内容は、タイトルにあるとおり、「学外での体験の振り返りと学部の学び(理論と実践)」です。土曜のブログで【みち】先生がPBLについてかかれていましたが、まさに正課、課外、そして学外へでかけてPBLを体験してきた3回生、4回生の体験とそこから得たもの、そして「学部の学び」とのリンクについて、各自のプレゼンとパネルディスカッションで、体験内容を深めました。
発表してくれたのは、写真左から
Good原 君 3回生。 サービスラーニング、教職沖縄研修、Atlas、学校ボランティアの活動について話しをしてくれました。「すべてはつながっている」というメッセージと様々な活動で多様性に触れ、体感し、自分の言葉で表すこと、を伝えてくれました。
二人目は、W辺君 3回生。四国アイランドリーグの試合をプロデュースし、営業から当日の運営まで。協賛企業の獲得のため、商店街や地元企業への営業活動に従事。結果は赤字。「貴重な失敗体験」をさせてもらった。何よりも「まず行動から!」を学んだ。
三人目は、小castle君 4回生。海外のインターンシップをきっかけに、ネットワークをつくり、それが縁で、MLBのWinter meetingに参加し、そこでのJob fairに来ていた全てのマイナーリーグ(150チーム)に履歴書を送付。1つのチームから返事が来て、これからインターシップのため渡米する。人と人とのつながり、を体感し、やりたいことがあればまずやってみよう!を伝えてくれた。
最後は、早riverさん 4回生。トレーナー、AA、就活支援組織の立ち上げなど、多様な社会人や学生とつながり、学外で精力的に活動。これまでの体験から、“シャーペンになりましょう” その心は、芯を入れる(入力する、理論を学ぶ)→書き出す(出力する、実践する)。自分の本当の力を身につけるために、行動することが大切。
4人の話しに共通して、まず行動してみよう!一歩踏み出してみよう! 学生であるがゆえに社会からチャンスをもらい(失敗するチャンスももらい)、自らが主体的に学んでいることが分かります。学部教育は「理論と実践」を柱にしており、社会の中で得難い実践を経験し、新しい視点、アプローチを逞しく学んでいることが分かります。この4人が特別であるとは思いません。ただ、少し前踏み出すきっかけと踏ん切る力を持っていたのでしょう。是非、この4人の体験から学んで自らのPBLを回して欲しいと願っています。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
今週のスポーツバイオメカニクス論では、事前課題をmanaba+Rにあげてレポートを授業前に出してもらいました。いわば予習を積んできてもらったおかげで、より集中して、授業への理解が深まった、というコメントを多くもらいました。事前課題をこれからも入れていきます。ただ、入れ忘れもあるので・・・・。
【忠】
2015.05.17
アメリカ便り (30): Spring Semester
皆様いかがお過ごしですか。
メリーランド州立大学カレッジパーク校では、
五月晴れの日も多く、学生が屋外で勉強する姿も
目立つようになってきました。
また今週、Spring Semester の講義が終了しました。
今は、Final Exams が行われています。
以前もお伝えしましたが、この時期は、
図書館も24時間オープンで学生を支えています。
写真の中に "From The Stamp" と書かれていますが、
The Stamp とは、大学購買部のある建物で、
この時期には、疲れた学生の気分転換に、
10分間無料マッサージを提供したり、
軽食を無料で食べられたりと、
疲れた心と体を癒してくれています。
http://thestamp.umd.edu/special_events_programs/stamp_study_zone
私は、今学期は大学院の講義を二つ取って、その内一つは
小テストはあるわ、グループでの最終発表はあるわで、かなり大変でした。
それと同時にこちらが学生の研究を進めていく上での
手際の良さも目の当たりにすることが出来ました。
こちらの学生は何が凄いかというと、
普段から大量の論文を読んでいることもあり、
相当量の先行研究をまとめ上げて、どういう研究が行われていて、
次にどんな研究をすればよいのかを見つけてくる
『スピードが圧倒的に速い』ということです。
現代のようにインターネットで世界中の研究・論文が検索できる時代に
即した研究スタイルを身につけていることが実感できました。
このスピードに付いていけないと、これからの時代の研究は
全然歯が立たないだろうなと思います。
今後、研究者を目指そうという学生さんは、
世界と戦うためには、こういうスタイルを身につける必要があり、
そのためには益々高度な英語力を身につけないと何も出来ないという
予感がした今学期でした。
それでは、また。失礼いたします。
良い休日を。
<<街でよく見かける英語表現#30>>
今週は、バスの掲示も、
"Good Luck on Final Exams" (最終試験で幸運を)と
なっていました。こういう何気ないメッセージが
アメリカらしくて良いですね。
2015.05.16
最近話題のPBL(1)
2015.05.15
『黄金のバンタム』を破った男
「『黄金のバンタム』を破った男」、百田尚樹さんの著作です。
「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」等の非常に有名な著作のある百田氏ですが、大のボクシングファンとの事で、ボクシングに関する著作も幾つか出版されています。
今回紹介する一冊はファイティング原田の偉業を余すところなく述べる内容です。
嘗てプロボクシングの世界には8人の世界チャンピオンしかいませんでした。チャンピオンとランキングを認定する団体が一つしか無く、またその認定する階級が8つのみだったためです。(現在は主要団体だけでも4つが存在し、階級数も倍程に増えたため70名前後の世界チャンピオンがいます。)当然の事ながら世界チャンピオンになるのは非常に狭き門で、日本人で初めて世界チャンピオンになったのは白井義男、1952年の事です。そして二人目がファイティング原田、1962年の事でした。
ファイティング原田はフライ級でチャンピオンになった後、階級を一つ上のバンタム級に変更しそこでも歴史に名を残します。「黄金のバンタム」と謳われたエデル・ジョフレとの死闘もその一つ。この戦いを制したファイティング原田はバンタム級でも世界チャンピオンの座につきました。ジョフレとの間にはその後面白いエピソードが有り、この本の最後はその逸話で締めくくられています。
著作中、ヘヴィ級の名チャンピオンモハメド・アリの言葉が引用されています。今回英語の原文をインターネットで探してみました。
"Only a man who knows what it is like to be defeated can reach down to the bottom of his soul and come up with the extra ounce of power it takes to win when the match is even."
スポーツ・勉強・研究、分野を問わずあてはまる言葉だと思います。
(写真はこの頃パンチの衝撃力を測る実験に使用しているグローブです。ボクシング等の経験のある方は是非ご協力をお願い致します!)
2015.05.14
おじさんたちのラグビー
おじさんたちのラグビー
先週の週末土日に高校のラグビー部の同窓会参加を目的に、仙台に行ってきました。60歳を超えたオールドラガ-メンと19歳の大学1回生が、恩師の供養に全国から集まりました。なつかしい、でも昔と相当変化した顔がたくさんありました。
仙台は、ラグビー部の顧問で2年前にお亡くなりになった恩師swift坂先生の出生地で、お墓があります。そこにIt’s meを含め100名弱が集まり、土曜日は仙台市内の恩師の菩提寺で法要、偲ぶ会、日曜日は宮城蔵王で試合、同窓会総会というハードスケジュールでした。地元の後輩が、すべて取り仕切り大変スムーズな計画でした。試合では、60歳台もしっかり“ラグビーしてました”(写真)。お一人、怪我がありましたが、すぐに近くにいた整形外科医が対処しました。It's meも2年ほど前、若手との試合にでて、その後、うつぶせで眠れないほど胸が痛かったのですが、そのままにしていました。しかし、その数ヶ月後の健康診査のレントゲン検査で、“It's meさん、肋骨骨折してましたね”という所見をいただいたこともあります。若手はもっとソフトにタックルしてね!と思います。
昔のイメージとは異なり、やはり今走っている人が今、楽しくラグビーをしているという感じです。昔、ひ弱なプレーヤーが今はどんどん走るプレーヤーになっています。従来は、健康増進や疾病治療のための運動は、低い強度の運動が良いと言われていましたがBangsboらの研究によると、サッカーのような競技を続けている中高年者は健康であることが示されています。結果を基にラグビーと同様な競技であるサッカーへの参加が中年者の血圧や糖代謝能を向上させることが報告されています。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23059865 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23059865
日々のジョギング等のトレーニングを行い、さらに試合当日は入念な準備体操を行えば、少し高い強度サッカーやラグビーなどの運動も楽しくやれて健康増進効果が認められます。
もう一つ
It’s meが国立HN研究所時代に卒業論文と修士論文を指導した湯eyeさん家族と一緒に仙台空港近くの閖上市場(“ゆりあげ”と読みます。東日本大震災で甚大な被害を受けた名取市にある復興仮設店舗)に行き、おいしい貝丼でランチしました。市場のまわりの状況を見ると、大震災から4年が過ぎましたが、まだまだ復興には、ほど遠いことが感じられました。