2015.05.03
アメリカ便り (29): Riots
新入生は、慌ただしかった4月が終わり
ホッとしているところでしょうか。
メリーランド州立大学カレッジパーク校でも
春の爽やかさを楽しんでいますと書きたかったのですが、
日本のニュースでも流れたように、
私のいるメリーランド州では、月曜日に
ボルチモア (Baltimore) で暴動 (riot) が起こり、大変な事になりました。
これまでに警察官も100人以上が負傷し、
州軍1000人も出動して、夜間外出禁止令も出ました。
色々な人から安否を気遣うメールも頂きました。
本当にありがたい話です。
実際には私の住んでいる地域からボルチモアまでは
車で1時間ぐらい離れているので、直接の影響は無くて
良かったのですが、大学や日本大使館からは
ボルチモアに行くことを避けるようにとの注意報が出ました。
またボルチモアにある私立の名門 Johns Hopkins 大学の先生からは、
大学が休講になったと聞きました。
http://www.jhu.edu/
http://hub.jhu.edu/2015/04/28/university-closure-baltimore-riots
また MLB でも、Orioles と Chicago White Sox の試合が
MLB の歴史上初めて!、無観客試合で行われました。
リンク先の写真を見てもらうと、ある意味壮観です。
今回の暴動の原因は、とある黒人被疑者が、
警察に逮捕された後、護送される車内で、
意識不明になり、死亡したことが事の発端です。
アメリカでは、こういう警察と人種がらみの事件が
昨年のファーガソンの事件以来、非常に深刻となっています。
警察官にウェラブルカメラ (Police Body Camera) を装着して
取り調べの可視化を図る政策をオバマ大統領は進めています。
http://www.nbcnews.com/politics/first-read/obama-requests-263-million-police-body-cameras-training-n259161
現時点では、暴動はいったん収まりましたが、連日の抗議活動が行われています。
昨日の土曜日には、アメリカ各地で抗議デモも行われました。
いつまた暴動が起こるか分かりませんので、
正直不安なところがありますが、
何とか治まって欲しいものです、
それでは、また。失礼いたします。
良い休日を
敦
<<街でよく見かける英語表現#29>>
今回のニュースでは、外出禁止令 (curfew) という単語がよく聞かれました。
Baltimore Mayor issued a curfew for residents on Monday.
(ボルチモア市長が、月曜日、住民に対して、外出禁止令を出した)
http://www.washingtonpost.com/posttv/local/baltimore-mayor-announces-curfew/2015/04/27/fa4e3b48-ed3c-11e4-8050-839e9234b303_video.html