2014.08.16

“平和”であることの意味とありがたさ…

昨日、69回目の終戦記念日でした…
記念式典の模様や戦争にまつわる報道、ドキュメント番組やスペシャルドラマ、また映画の放映などで戦争や原爆の悲惨さ、戦地に赴いた兵隊や特攻隊として突撃した人と残された家族の想いなどを目にすると、戦争の痛ましさが心に刻まれるとともに、二度とこのような悲劇を繰り返してはならないという想いがより強くなります。

私は、小さい頃、徳島で被災した母から戦争の話をよく聞かされました。小学校に行く前か、小学校の低学年の頃だったのですが、母の抑揚のある語り口調に、驚かされると同時に、小さい私には、あまりにも悲惨で恐ろしい話だったので、途中で何度も泣いて母の話を聞いていたことを思い出します。
ただ、戦後から約70年もの時を経た現在、語り部となって戦争体験を伝える人々が少なくなっているようです。以前、訪れた広島の原爆資料館でも、施設の方から同様のことを聞きました。

私もそうであったように、いまの大学生も第二次世界大戦をはじめとした戦争に関して、学校教育である程度のことは学んでいることでしょう。ただ、ニュースや報道番組で、戦争に関するインタビューに答えている20~30歳代の人の発言内容と聞くと(もちろん、このインタビューされている人の声が、日本人の声を代表しているとは思っていませんが…)、平和教育の重要性を感じずにはいられなくなります。

広島と長崎に異なるタイプ(ウラン型とプルトニウム型)の原爆が投下されたのはなぜか、原爆投下の候補地としてどこの都市が挙げられており、日本よりも先に降伏したドイツが原爆投下にどう関係したのか、ルーズベルト大統領の急死によって、トルーマン副大統領が政権を引き継いだことが、原爆投下にどう関係したのか…
惨劇を生んだ過去の政治的な判断を考えると、靖国参拝の賛否、集団的自衛権の行使、米軍基地の移転問題、領土問題、中東やウクライナでの紛争と情勢など、我々が現在、直面している問題は、人ごと、または無関心や無頓着では済まされないと思います。

政治的なコメントや発言をするつもりは毛頭ありませんが、我が国の「平和」の定義にもかかわる判断について、戦争を体験し、長崎で被災した人の切実なる声に対して、「見解の相違」と受け流してしまうような無頓着で鈍感な国民ではありたくないと思います。

ma34先生もこれまでブログで幾度となく、本学の教学理念である「平和と民主主義」や立命館大学国際平和ミュージアムの展示などを紹介され、平和教育の重要性について述べられました。
現在、立命館大学国際平和ミュージアムで、「健康はお国のために-スポーツと戦争-」という、我々からすれば、ちょっと衝撃的なタイトルの企画展示をしています。
https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/documents/sport.pdf

8月29日までの開催となるので、ぜひ、足を運んでいただき、「平和」であることの意味と、その「ありがたさ」について、ご家族で考えていただければと思います。


Jin


2014.08.15

地域で生きる…

先週、ケアについての研修会に参加しました。
近年、精神疾患の方の回復後の居場所が問題になっています。回復して住み慣れた地域に戻って生活したいと希望してもうまくいかない…。それには様々な理由があるのですが、中でも地域での理解が進まないというのが現実問題としてあげられます。そこで、大きな精神科の病院の入院病床数の一部を居住空間に移行し、そこにコミュニティを形成しようとする考え方があります。ただ、それに対しては賛否両論です。

研修会でのケアのあり方の趣旨は、地域で住み慣れた場所で暮らすことの重要さでした。訪問看護、訪問ケアでサポートしながら、住み慣れた家で暮らすことの大切さでした。参加者から「地域で暮らす」ことの定義について質問がありました。
「地域で暮らすということはどういうことか?」「自宅に帰っても、家を出ることなく訪問支援を受けるあり方は、病室を自宅に移したに過ぎないのではないか?」という内容の質問でした。
その質問に対し、講演者から興味深いお話がありました。

地域で暮らすとは…
□「普通に暮らす」の「普通」の基準が難しいが、できるだけありのままで暮らすこと。
□その人がその人らしく生活すること。
□時間はかかるかもしれないが、サポートの輪は広がるということ。
□サポートする人は、医療職者や家族だけではなく、地域に住む様々な他人がサポーターになること。
というものでした。

このサポーターについては、具体例があげられました。
回復後の患者さんが一人暮らしを始め、コンビニの宅配弁当を契約したそうです。ある日、宅配の担当者の方から訪問看護の事務所に電話があったそうです。その方(退院した方)が携帯電話のアラームの切り方が分からないとパニック状態になっているのでどうしたらいいでしょうかという相談だったようです。看護師の方は、対応の仕方を説明しに駆けつけたそうですが、その時にはすっかり落ち着いておられたようです。

「地域で暮らす」…というのは、こういうことを指すのではないでしょうか。
何か特別なことがあるわけではなく、誰かを気遣いながら生活する、誰かが困っていれば声をかける…
こういう当たり前のことが「地域で暮らす」ということではないかと思います。生活のスタイルが刻々と変わる今の社会においては、地域のあり方も変化し続けています。ただ、どのように変化しても、人と人とのほんの少しの気配りと支え合いがある。それが地域で暮らす良さではないかと思います。

2014.08.14

東京への出張を終えて

東京への出張を終え、滋賀県に戻ってきました。今回は学生とともに東京に移動し他機関の先生方との共同研究であったため、学内で行う普段の実験とは違った緊張感がありました。中心となって仕事をしてくれた大学院生にとっても、貴重な経験になったでしょう。昨日、この実験でお世話になった先生の1人から、「今回実験に参加をした大学院生から丁寧な御礼のメールを頂きました。さすがですね。」という内容の連絡をいただきました。指導教員として、非常に嬉しかったです。特に、そのような行動を指示したわけではありませんが、当然のこととして速やかに御礼のメールを送ってくれていたことを知り、長期出張の疲れが一気に吹き飛びました。

ちなみに、今回は数名の先生方との共同研究でしたが、そのうち2人は大学院生だった頃同じ研究室で共に時間を過ごした先輩と後輩です。また、出張期間中に高地トレーニングの医科学サポートに関わるプロジェクト会議にも出席したのですが、その際には別の先輩1人、同期1人と一緒になりました。私がスポーツ科学の研究者そして教育者としての基礎を学んだ研究室は、恩師が既に定年退職されていますのでその歴史を終えています。しかし、同じ研究室で学んだ先輩、同期、後輩は大学、研究所、トップアスリートのスポーツ現場、教育現場など様々な世界で活躍されており、今となっても繋がりが続いています。こういった機会に遭遇する度に、当時のことを思い出します。今と比べると実験機器も限られており、大変な時間と労力を要する実験の連続でした。けれども、努力を続ける先輩の背中を見て、同期や後輩の頑張りに刺激を受け、走り続けた毎日でした。

この話を、今回研究に参加した大学院生に伝えました。「今、共に学んでいる仲間と将来、一緒に仕事をする機会が必ずやってくるよ」と。「スポーツ健康科学に関わる様々な領域で、先輩や同期、後輩が活躍している未来がきっと訪れるよ」と。そしてその瞬間を、私達教員は誰よりも楽しみにしています。

大学院生を直接指導できるのは、博士課程後期課程を合わせても5年間です。この5年間で研究者や高度職業人として「完成させる」ことは難しいかもしれません。むしろ大学院在籍中は種をまき、毎日水や肥料をあげ続ける期間と認識した方が良いかもしれません。大輪の花が咲くのは多くの場合、修了した後です。「今の頑張りが10年後の自分を決める」、学生にはそのような考え方で自身の目標に向け日々努力を続けて欲しいと願っています。

GOTO

2014.08.13

他者と聴きあって学ぶ

こんにちは。

 

夏休みは学校現場の校内研修にお邪魔させて頂き、こちらも多くを学ぶ時期です。

今年は、とある小学校で、「友だちとかかわり合いながら主体的に学ぶ子ども」を育てる授業づくりというテーマで、先生方と意見交換する会が一つあります。

 

実は難しいテーマです。

人間は他者とかかわり合いながら生き、他者との相互作用で学んでいきます。

そういうとそれで終わってしまいますが、そんな簡単なことではありません。

 

私自身、ゼミの3回生、4回生を見ていると、ゼミの場でも(大講義ならなおさら)まず他者に自分の本音を語る難しさ(壁)があること、そして他者の意見に真に耳を傾けて「聴く」ことにも難しさがあることを感じます。

 

きっと、「かかわり合う」前提となる信頼感というか、今よく用いられている言葉でいえば彼らにとっての「居場所感」が土台として無ければ、本音も語れないし、その本音を聴こうとはできないはずです。そのためには、私が教師として学生の思いを「聴き」、聴きあっている学生を褒め、意味付けすることがまだまだ必要なのだとつくづく感じます。

 

ロシアの言語学者バフチンは、人々の発言には、その人の個性や表情、志向性が含まれているとして、「声(Voice)」と呼びます。教室という空間は、本来、子ども一人一人が発する「声」に溢れています。私の「声」を聴き合う友だちとともに、「そうそう、言いたいことはこういうことだったんだ!」と表現、共有できること。そしてそれを友だちに受け止めてもらえること。そのような空間が、結局は主体的に学ぶ子どもを育てるのかな、と思います。それでは、そういう空間にするために、授業ではどのような働きかけ(たとえば発問や教材、指導形態)ができるのでしょうか。近年注目されている「学びの共同体」や「学び合い」はそのヒントとなりそうです。

 

他者と言葉を交わしていて、もやもやしていたことをすっきりと言い当ててもらえて、「そうそう、そうなの!わかってくれたの?うれしい!」という経験、あるいは「なぜそう思うの?なるほどねえ!」という経験ができる空間を作れるように、現場の先生方から沢山学んできたいと思います。

 

Ma34.

 

2014.08.12

帰省色々

Hassyです。

お盆休暇で大学は閑散としています。
あいコアではテストやレポートの採点と格闘されている先生や、ミーティングをしている研究室、実験に精が出る院生や卒研生など様々です。

Hassy labでは、普段通り実験や解析を頑張る関西組、学会用のデータを出すまで帰省しないと頑張る者、他学部から実験に来る者などで賑わっています。


そんななか、関西への帰省を利用して、早稲田大学の東田先生が実験データの取得と解析に来られました。

ただ、データ量も多く、もう一度9月ごろにまた来るということです。

帰省にも色々なパターンがありますね。
私も関西組ですので、もうしばらくは解析やレポートの採点など、頑張りたいと思います。


2014.08.11

夏を過ごす

先週は台風11号の影響で猛烈な雨、風が激しい天気でした。雨の影響で、夏祭り、スポーツ大会の中止もあいついだようです。特に、四国においてはその前の台風による増水の影響に加えてのことで、被害も多く出ていたようです。被害に遭われた方の一日も早い回復を願っています。

インテグレーションコアも猛烈な雨、風に吹きさらされました。6Fのベランダ付近の花も一時避難しています。毎朝、先生方がかわるがわる水をやっておられます。「育てる」ことが大好きな先生方ですので、花も、実も良く育っています。もちろん、学生、院生も。

 

キャンパスは、今日から一斉の夏季休暇となり、学生の数がかなり少なくガラーンとしています。でも、このガラーンとした時期に、ここぞとばかりに実験、論文作成に勤しんでいる学部の3,4回生、院生も多く見かけます。いわばこの時期が「かき入れ時」ですので。

受験生にとってこの夏の時期の過ごし方が、来春の受験シーズンの成果につながります。是非、この夏を充実させて実りの春を迎えて欲しいと願っています。

スポーツ選手にとっても同様で秋のシーズンの成果を楽しみにこの夏を乗り切って下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

産総研の優秀な若手の先生とお話させてもらったとき、「データだけでは何の役にもたたない。データをコンテンツ化してはじめて役立つものになる」と教わりました。データを読み解き、その持つ意味、価値を解き明かす力が求められることを示唆した言葉でした。

【忠】

 

 

 


2014.08.10

スポ健な人 (10)

オープンキャンパスも終了し、本格的な夏休みが始まりました。
(大学生にとってはですが・・・)
キャンパスには学生の姿が少なくなって、静かな今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしですか。

今週は、スポ健で頑張っている学生を紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Mayuko さんです。
Mayuko さんは、現在三回生で、
運動プログラムを実践する FB+1 という団体に所属しています。



では、Mayuko さん (写真右から2番目) にインタビューです。

Q: 「FB+1 の活動について教えて下さい」
M: 「FB+1とは、スポーツ健康科学部の 藤田 聡教授 のもとで、
   有志の学生が集まり運動プログラムの作成・イベント企画・運動指導等を
       行っている団体です。」

Q: 「なぜFB+1 に参加しようと思ったのですか?」
M: 「もともと運動プログラムの作成や運動指導等に興味がありましたが、
   他の活動も行っていたので、1回生のときは参加するタイミングを
       逃してしまいました。2回生後期のゼミ選択のときに相談していた先輩が
       FB+1に所属している方で、その方が今からでも参加できるし、
       きっとやりたいことができる、とアドバイスをしてくださり、
       以前から気になっていたことで、自分の中で新たな挑戦をしたいという
       思いもあったので、所属させてもらうことになりました。」

Q: 「FB+1 の活動を今後にどう活かしていきたいですか?」
M: 「まだまだ知らないことの方が多く、アドバイスをいただいたり一緒に考えたりと  
   学ぶことばかりです。FB+1の活動を通して学んだことを自分の力にして
   発展させ、将来に活かしていけたらいいな、と考えています。」

Q: 「受験生やスポ健後輩へのメッセージをお願いします」
M: 「スポ健にはFB+1だけでなく、”やりたい”を実現できる団体が沢山あります。
   気になったことは調べてみる、やりたいことにはどんどん挑戦する等、
      自分から進んで積極的に取り組むことが大切だと思うので、
      ぜひさまざまな事にチャレンジしてみてほしいです!


FB+1 の活動は、以下の website でも詳しく掲載されています。
興味のある方は、ぜひアクセスしてみて下さい。
http://fb1.fitness-lab.net/

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。

2014.08.09

“家電の流儀”

過日、大阪YMCAの知り合いの方にご紹介いただき、サンフレッチェ広島のユニフォームスポンサーでもある株式会社エディオン営業本部マーケティング統括部マーケティング部長の藤井伸一郎さんと懇談させていただく機会を得ました。

「家電のことなら、エディオン」
と唄う本田望結ちゃんとチュートリアルの徳井さんが登場するCMのこのフレーズ、多くの人が一度は、耳にしたことがあるでしょう。

株式会社エディオンは、中国・四国・九州地方を地盤にする「デオデオ」、中部地方を地盤にする「エイデン」、近畿地方を地盤とする「ミドリ電化」、そして関東地方を地盤にする「石丸電気」の4社が、2012年10月に同一企業グループとなり、全国統一ストアブランド「エディオン」として生まれました。

まず、名刺交換させていただき、ビックリしたこと…
藤井さんの名刺ですが、我々が通常持っている名刺の半分の大きさのサイズです。
藤井さんによれば、「商売柄、人にお願いすることが多く、謙虚な気持ちを表すため…」とのことでした。
もちろん、「インパクトもあるでしょ!」とにっこり笑ってらっしゃいました。

エディオンは、先に述べたサンフレッチェ広島のユニフォームスポンサーのみならず、中日ドラゴンズのオフィシャルパートナーとして、ヘルメットにロゴマークが記されています。また企業スポーツチームが厳しい状況下にさらされる中、女子陸上競技部とアーチェリー部を保有しており、さらには、地域スポーツの振興を推進するため、社会人野球と社会人ホッケーのチームにも支援をしています。
また文化活動の支援の一環として、「ユニバーサルスタジオジャパンⓇ」のファミリー向けアトラクションやステージアトラクションなどにもエディオンは協賛しており、「スポンサーシップ」という視点を超えた様々な活動に取り組んでいます。

藤井さんにうかがったところ、マーケティング統括部に割り当てられている予算の内、投資効果の高い宣伝や広告に資金を投入する一方で、久保社長の意向もあり、「ご愛顧いただいている地域への恩返し」ということで、私自身の率直な感想でいえば、とても「見返りのある投資」とは言い難いスポーツ振興や文化活動にかなりの予算を投入しているようでした。

藤井さんとの懇談で、私自身が心を動かされたお話しは、「家電量販店のエディオンがサンフレッチェ広島をはじめとした文化・スポーツ活動に企業として支援している意味と価値を、全従業員が理解し、それに誇りを持てなければならない」というものです。
企業の戦略に関して、店舗で働く従業員は、目の前の仕事に邁進するあまり、無頓着、あるいは、無関心になりがちですが、藤井さんは、「企業の考え方やスタンスは、全従業員に浸透して初めて命が吹き込まれ、機能し、価値を生み出すようになる」とおっしゃっていました。

また「スポーツや文化の価値をマーケティングできるのは、そのスポーツや文化を学んできた人たち」とおっしゃり、我々の学部のようなスポーツ健康科学や体育学、文化や芸術に関連する学部からの社員採用も積極的にしているとのことでした。
実際、「サンフレッチェ広島で働きたい!」という志望理由で入社し(それが妥当かどうかはともかく…)、店舗での販売経験や営業経験を積んだ後、サンフレッチェ広島の営業職として出向している社員も少なくないということでした。



ちなみに…
藤井さんは、4社に統合する少し前に現職に就かれたそうですが、すぐに手掛けた大きな仕事が、全国統一ストアブランド「エディオン」をPRすることだったようです。現在のCMのインパクトが強すぎるため、記憶に薄いかも知れませんが…

「あの頃、私はミドリだった、だけど私は変わったの、エディオンに…」

世界的に著名なセリーヌディオンさんが透き通るような歌声を披露したCM…
あれを、広告代理店と手掛けたのが藤井さん…
セリーヌディオンさんが「私、セリーヌエディオン…」と日本語でメッセージしたときには、私も何が起こったのかよくわからないぐらいの衝撃を受けたことを覚えています。上記は、近畿地方のCMフレーズですが、地域を大切にするエディオンは、4社が地盤にしている地域に合わせて、4パターンのCMを作成したとのことでした。

さらには…
187回を重ねる家電製品紹介番組、「中川家 家電の流儀」に藤井さんは出演しており、漫才コンビの中川家にも負けないバイタリティで、「旬」の家電製品を紹介してらっしゃいます。












企業のマーケティング、企業の「成果」に貢献するよう働くというは、奥が深い…


Jin

2014.08.08

つながり

先日、駅のホームでとても嫌な光景を目にしました。
白杖を持った視覚障がいの方が電車かた降り歩き始めました。多くの人は、その方を上手に追い越していきます。でも、うまく追い越せない人が、すぐ後ろでイライラし「チェッ」と舌打ちをしました。なんとなく、この駅に慣れていないように思い、改札までの距離が結構あるので、「改札までご一緒しましょうか」と声をかけると「お願いします」との返答でしたので、改札口まで。改札を通過するのに時間がほんの少しかかっただけなのに、「この時間帯に外出するなよな」と中年男性。「失礼ではありませんか」と言うと「はぁ、ほんまのこと言っただけだろ、みんな思ってるよ」と。まだまだいるんですよね、こういう人。どういう教育を受けてきたのだろうと思わずにはいられません。「みんな」って?大勢の代弁者のように言うことで自分の態度を正当化しようとする姿は、まるで小学生が「みんな、あのゲームソフト持ってるもん!」と言っているようです。

人込みでは、多くの人が歩くスピードが自然に流れを作ります。しかし、その流れを作るスピードが全ての人に適している訳ではありません。
誰にでも・いつでも・どこにでも出かける権利があるなんていう基本的なことがわからないのかと悲しくさえなりました。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザーテレサの言葉です。私自身、かみしめて考えたいと思います。

2014.08.07

国立スポーツ科学センターにて、スプリントレーニングの効果検証の為の研究中です!


先週末から国立スポーツ科学センター (JISS)において、
短期間のスプリントレーニングの効果を検証するための研究を行っています。

トレーニングを行う選手、スタッフ(験者)を含め総勢 18名でBKCから移動し、
8泊9日(2陣にわかれて)スケジュールでのJISS滞在です。今回は、5日間連続で行うトレーニング期間の前後で様々 なタイプ
の運動パフォーマンス(無酸素性運動能力、有酸素性運動能力)、筋肉内のエネルギー基質量の測定を実施し、
「5日間のトレーニング合宿」の効果を 詳細に検討します。

トレーニングは1日2回、自転車エルゴメー ターを用いたペダリングトレーニングや高速トレッドミルでのインターバル走を取り入れています。強度の高い厳しい内容のトレーニングですが、選手達は明る く、前向きにトレーニングに臨んでくれています。実験室内には自転車エルゴメーターを6台配置し、選手1名につきスタッフ1名がマンツーマン体制でトレー ニングをサポートします。選手全員を2グループ分けそれぞれ1日2回のトレーニングを実施しますので、トレーニングは午前は9時-13時、午後は15時 -18時過ぎまで続きます。選手の頑張りに応えて、スタッフも朝から夜まで声を張り上げながら頑張ってくれています。

JISSでは各競技団体のトップレベルの選手 が、トレーニングやコンディショニングチェックを受けています。また隣接するナショナルトレーニングセンター(NTC)にも、多くのアスリートが滞在をし ています。このような環境に身を置きトレーニングを行うことは、本学の選手にとっても大きな刺激になっています。また、私達スタッフは、JISSの研究員 の方々と一緒に仕事をする中で日々勉強することができています。

本日は第1陣のトレーニング最終日です。選手もスタッフも疲労の色は隠せませんが、午前中のトレーニングでもベスト記録が出ていました。ポストテスト終了まであと数日間、引き続き頑張ります!

GOTO