3月22日(土曜日)夜のスポーツ健康科学部「卒業・終了パーティー」では、1回生時に担当した「基礎演習」クラスの学生たちの「魁」として成長した姿に接することが出来た。山口大学からの「大返し?」の甲斐は十分あったというものだ。
その「卒業パーティー」を暫し楽しんだ後、翌朝にはまた山口大学の学会場へ向かった。メイン・テーマを「子どもの健康・発達現実に向き合う"教育保健"の内容と方法」に置いた、第11回日本教育保健学会の【フォーラム・ディスカッション】に参加するためだ。「フォーラム」は「養護教諭の"実践と研究"方法をめぐって」をテーマとして、「テーブル①~⑧」に分かれ、全国各地の養護教諭の方々からの「実践報告」にもとづき以下のように進められた。1)この「実践(研究)」はどのような「課題(意識)」を持って進めているものなのか? 2)この「実践(研究)」には、他に考えるべきどのような「問題(要素的課題)」があるか?(特に、報告テーマが大きいもの) 3)この「実践(研究)」をこれから発展充実させるには、どのような「課題(作業)」と「実践⇔研究(方法)」交流が考えられるのか?
何時もであれば、いくら新幹線で便利になったとは言え「中国大返し?」さながらの「往還」などしていなかった筈だ。その大きな理由については前回のこの欄で紹介させていただいたが、もう1つの理由がある。40年にも及ぶ「半世紀会」(この由来については、昨年6/16付けのこの欄で紹介させていただいた)の絆に拠るものだ。
今学会の「メインテーマ」の下、シンポジウム「教職必修科目としての"教育保健"の必要性と内容構築への課題」から「フォーラム・ディスカッション」に通底するのは、教育保健学会としての課題意識であることは確かだが、それ以上に大きいのは、大会実行委員長が今学会に込めた強い思いだ。そして、それを突き上げているのが、真正面から鋭く「教育保健論」に迫っていながら先に行(逝)ってしまった「半世紀会」の仲間・S教授との絆であろう。
S教授編著の『学校保健の近代』(不二出版、2004年)刊行から10年が経とうとしている。「教育としての学校保健を語ることが教育保健だ」とする論調を克服するだけの研究がどれだけ深化したのか。また、「教育保健」概念で結集したはずの学会活動はどれだけ充実してきているのか。何時もながらの寛いだ「小旅行」ではあったが、私にとっては依然として「反省機会」の場となってしまった。語呂の悪さを返上して素敵な命名が出来るように、もっともっと教育・研究に励まなければならないということなのだろうか。
さて、この欄も今回で終了。途中1回は操作ミスで「脱線」仕掛けたところを救っていただいたから正味51回。全て「写真無し」で押し通した。随分と勝手なことを書かせていただいたので、余計に読み辛かったことだろう。ご勘弁いただきたい。
それにしても、「あいコアの星」を早く書き上げた。「3.11」から丸3年が経ったこの時期。久々に、郷里・石巻やその周辺の「変貌振り」に接してきたい。 mm生