2013.09.25

自然のなかでどう遊ぶのか

こんにちは。ma34です。

この前の土曜日、私の出身ゼミの先輩でもある荒木先生(文学部)の研究室発のプロジェクト「En.Lab」主催、「もくもく大作戦」に長男を連れて参加してきました。

京都市北部の雲ヶ畑というところの、今は廃校となった小学校がメイン会場です。
まわりには自然があふれ、川遊びや山遊びのできる、とても素敵なところでした。
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このプロジェクトでは、荒木研究室のメンバーを中心として、大学生がすべて企画・準備をしています。
今回の内容では、自分だけの雲ヶ「旗」を作ろうというプログラム、そして地図や指令書をもとにオリエンテーリングをする「ミッション」がありました。

周りに豊かな自然環境が無いなか育つ子どもたちも多いですが、私が当日感じたのは、「自然があったとしても遊び方をしらない子ども、そして大人」が多いということです。かくいう私もその一人。現在の自宅の裏手は大自然あふれる山々ですが、子どもを連れて遊びにいくこともほとんどないし、遊び方がよくわかりません。

そういう子どもたちにこそ、(そして保護者も含めて)、こういう自然体験をしつつ、自然の遊び方を知り、その気持ちよさを感じることのできるプログラムは、必要だなあと強く感じました。

運動嫌いの子どもが増えているとよく言われますが、自然のなかでは子どもたちは知らず知らずのうちに走り回り、川に入り、体をよく動かしています。
そんなプログラムを、私も創ってみたいと夢が広がりました。

何より、学生が綿密に計画し、相当時間をかけて準備し、ミッションの言葉づかいにいたるまで、練りに練ったことが感じられて、感激でした。
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昨日のippo先生のエントリーでもありましたように、スポ健でもさまざまな活動がありますが、きっとこんな風にみんな輝いていて、ぐっと成長するのだろうなあと思います。是非うちのゼミでも何かしたいと思いました★

ma34.

2013.09.24

大学生と小学生が宮津でご対面

 日曜日、京都きっず(京の子どもダイヤモンドプロジェクト:ジュニア選手の育成)のトレーニングキャンプ宮津で行われました。知的プログラムをJin先生がご担当、ご尽力されていて、私のゼミ学生2名と一緒に手伝いに出かけてきました。

 今回は、スポーツとの関わりについて考えてもらい、ゼミ学生にも、同じお題で話をしてもらいました。子ども好きな2人だったので、子どもたちもすぐに懐いてくれてくれ、しかもとても上手に関わってくれました。ゼミ学生同士でも、子どもとの接し方などをお互いに刺激し合ってくれていました。こういう機会を用意し、それに自ら関わってくれることが一番の成長につながるようです。


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 子どもたちは少しずつ、身体も表現力も成長しているのが、あちらこちらに垣間見えています。競技を通じてうれしい経験、そしてつらい経 験をし、今一生懸命に踏ん張っているという話をしてくれる子どもたちもいました。そういう子どもたちに、最後、私からは鈴をプレゼントし、「楽(しい)」 という小噺をさせてもらいました。何か、子どもたちのどこかで鈴が鳴り続けてくれたらいいな、と願っています。

 ※「楽」:上部の白の横にあるのは、鈴をもじったものだそうです。その昔、シャーマンは鈴を鳴らして神様を呼び、楽しませ、そして病を治したとか。「楽」しく過ごすことは、自分自身はもちろん、周りの人を幸せにすることにつながりそうです。


【ippo】





2013.09.23

ライフエンジニアリングとスポーツ科学の融合

「計測自動制御学会」という名前だけ見るとガチガチの工学系の学会を親として、その関連部門学会として、『ライフエンジニアリング部門シンポジウム』という学会大会があります。カタカナのせいか、すこしガチガチが、カチカチぐらいの印象にはなりますが、ベースは工学系の研究者の集まりです。ただ、守備範囲はひろく生物工学、福祉工学の分野の研究者も関わっており、生体に関わる研究も多く見られます。 

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【成弘】先生は、この部門の設立から関わっていて、今回、表題のテーマでオーガナイズドセッションを組まれました。「ライフエンジニアリングは、工学を中心としているけれども、他の分野との融合・連携によりより研究が広まる。今回は、スポーツ科学、健康科学に関連したテーマでの発表を行ってもらい、ライフエンジニアリングとの融合を探りたい。」と冒頭のセッション説明がありました。

発表者は写真の先生方で、

ポスドクの本城さんは、現在開発中の脚伸展トレーニング装置

特任助教の大塚さんは、小中学生のハードル走のバイオメカニクス

助教の栗原さんは、可変負荷装置を利用したトレーニング効果の検証

東京工科大学の酒井さんは、仮想空間を用いた認知症の評価システム

神戸大学の長野さんは、マーカーレスのモーションキャプチャーシステムの構築

それぞれがユニークであり、かつこれかのスポーツ科学、健康科学の中で、実践され臨床に使われることを意識した研究テーマでした。『工学はより豊かな現実のためのものづくり』と考えれば、これらの研究成果もより近い未来に、我々を取り巻く現実をよりよくしてくれると感じました。

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<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

このブログがアップされ日はまだ、ポルトガルにいます。ブラジルから大西洋を西の方から眺めましたが、今回は東の方から眺めています。

【忠】

 











2013.09.22

「制度」保障は、「何のため」「誰のため」??

 914-15日と、和歌山市で開催された近畿地区養護教諭の学習交流集会に参加してきた。毎年、ほぼこの時期に行われているもので、私は共同研究者の立場ではあるが、養護教諭の方々の「実践報告」に基づく討論の中で、むしろ毎回大きな「学び」をさせてもらっている。その中でも、今回は、「子どもの貧困・虐待は、社会の貧困から」と題する「記念講演」にすっかり感じ入ってしまった。

 現職の養護教諭の方の講演は、勤務する小学校の保健室を中心とした、日常的で地道な取り組みの中から見えてくる子どもたちの姿に寄り添うものだった。そして、講演の中で語られる1つひとつの「エピソード」からは、私たちが研究・教育のフィールドとしている「学校保健」「教育保健」領域に山積している問題を深く考えさせられてしまった。

 保健室での取り組みを中心とした非常に中身の濃い、「教育的な営み」と言った点で非常に「豊かな」話しが2時間弱続いたが、その時間を感じさせない程、充実した刺激的な中身で終始した。

 例えば、「健康チェック表」で見えてくる子どもの「心と体のアンバランス」な状態。「頑張ろうとしているが、心がついて行かない」子どもは、「朝食の欠食」、「夕食の欠食も」そして「夜更かし」な状態が恒常的になっている。これなど、従来からの問題で、決して目新しいものではない。しかし、逆に、「最低限の生活保障」のない子どもたちの存在をまざまざと示している。日本国憲法第25条で謳われる「全て国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」ことの保障すらも困難な現実が横たわっている。

 また、全国平均16%の「就学援助」者が40%に上るこの学校では、治療を要するような怪我があっても病院にも行けない経済状態がある。こうした時こそ「就学援助」が適用されるべきもの。ところが、その援助対象となる「学校病」に問題がある。1958年の「学校保健法」(現在の「学校保健安全法」)での制度確立以来、対象とすべき「学校病」に変化が無いため、怪我や現代的な疾病の中でも、適用対象外が多々生じてくると言う。

 「エピソード」は、これらに留まるものではなかったが、兎に角、総じて言える事は、私たちが日頃拠り所としている「学校保健安全法」を含めて、子どもたちの命と健康を守り育てるはずの「制度」保障が、「何のための」「誰のための」ものなのかについて、真剣に問い直さなければならない状況にあるということ。

 もうすぐ後期の授業が始まる。「現代人とヘルスケア」や「学校保健」の科目の中で、学生たちと共に考えて行きたい課題が一杯だ。   mm

2013.09.21

日本体力医学会大会

今日から東京で第68回日本体力医学会大会が始まりました。
国内での学会発表では最も質の高いディスカッションができる学会の一つです。

今日は早速博士課程のM谷君と修士課程のA藤君の発表でした。
昼にカフェで事前打ち合わせ&口頭発表の練習もし、本番もしっかり発表と質疑応答を終えてくれました(不思議と学生の発表を聴いている自分が緊張しました)

明日僕はランチョンセミナーでの講演があり、夕方にポスドクのO笠原君の発表と続きます。

明日も一日頑張ります。

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satoshi


2013.09.20

大相撲九月場所

こんにちは。

台風18号の被害はありませんでしたか。
被災されたみなさまには心からお見舞い申し上げます。

ばくは15日から大相撲九月場所初日で東京に入っていましたが、翌日、京都への復路、少し苦労しましたが、無事に戻ってきました。

さて、その大相撲九月場所です。

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日本にプロスポーツビジネスは根付きにくいと長く言われてきましたが、日本の国技でありながら、大相撲は立派にビジネスです。
もともとは神様に奉納する「奉納相撲」から、江戸時代には興行になりました。「錦絵」というブロマイドも人気でした。
今日も、「部屋」というフランチャイズ、「谷町(タニマチ)」というスポンサーなど、日本独自の発展を遂げたアメリカ型プロスポーツに似た仕組みがたくさんあります。

この冷めても美味しい焼き鳥は、国技館地下の巨大な「焼き鳥工場」で作られています。販売元は「国技館サービス」。
懸賞金は一本6万円。3万円が協会に、3万円が取組みに勝った力士のものになります。
土俵溜りと最前列の桟敷の間には記者のためのスペースが設けられています。

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元九重親方や舞の海さんにもご紹介いただきました。

スポーツビジネスとしての大相撲について、勉強させていただきたいと思っています。

BULLCO










2013.09.19

ゼミ秋合宿に行ってきました

先日の大雨とは一転してすごしやすい毎日となりました。しかし、まだ京都では地下鉄東西線や京阪京津線は不通のままで、大きな爪痕を残しています。

先週の水曜日から、岐阜県の下呂温泉にゼミ合宿に行ってまいりました。社長が立命館大学出身というホテルパストールに宿泊しました。学部生と院生8名が参加し、本格的な会議室をお借りして2時間ほど現在の研究内容や今後の計画について話をしました。

その後、合掌村にて陶器の絵付け体験をし、それぞれが個性的なデザインで小さなお皿を完成させました。焼き上がりには1カ月ほどかかるようで、出来上がりが楽しみです。

2日目は、市内観光と温泉を堪能し、全員無事に南草津へと帰ってまいりました。できればこの時期に恒例にしたいと思います。ゼミ生・院生の皆さんお疲れさまでした。sana

 

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2013.09.18

学びの縦横

おはようございます。Ma34です。
先日の台風では甚大な被害がもたらされました。私のところは大丈夫でしたが、親戚や知人の住むすぐ近くの地域でも大きな被害がありました。被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。


 台風が接近中の先週の日曜日には、私の出身研究室の先輩&後輩、恩師でつくる研究会でした。1980年代から現代までの研究蓄積の薄い「現代」を、教育方法学としてどのように問題設定し、分析していくのかを議論しながら、最終的には専門的な本として出版したいという、そんな中身がぎっしり詰まった研究会です。

 中身の話をするととても書ききれないのですが、今回気付いたことを2つ書きたいと思います。

 一つは、前にも書いたかもしれませんが、研究室やゼミの「縦」のつながりの大切さです。恩師の教え子である人々の集まりなので、上は10歳上、下は現役院生くらい、その年齢幅は20年くらいとなりま す。諸先輩方はそれぞれ大学で教鞭をとっておられ、教科領域も異なるので互いの意見がとても刺激的です。意見だけでなく、生き方そのものをお手本にしたい 先輩方も多いのです。私が現役院生のときにもこのような機会をたくさん持てば良かった!と心底思います。

 もう一つは、今度は「横」のつながり。人ではなく、「学問領域」の話です。教育に限らずですが、社会を取り巻く問題や人々の 意識の変化を考える時、一つの固有の学問(私であれば学校や授業を考える「教育方法学」)だけではなく、教育哲学や教育社会学、行政学、そして教育心理学 はもちろんのこと、政治や国際的な関係など、様々な、より広い視野で見なければならないということを改めて思いました。とくに80年代から現代の教育を考える時、グローバル化の中で、あるいはポストモダン(いや、ポストポストモダンかも)の教育の在り方を 探り、意味づける時、私のこれまでの学びでは太刀打ちできない!と強く反省したのでした。しかも、学部の時に授業を受けていた領域ですら、今の私の「身」 になっていない。これを深く反省し、後悔するのでした。

 今日の二つの点は、老婆心ながら、学生さんに是非ともお話したいこと。授業でもきっと語るでしょう。

 もうすぐ後期が始まります。元気な姿でみんなに会えるのを楽しみにしています。

 Ma34.

2013.09.17

未来を拓く

 本学に入学したら配布されるテキスト「未来を拓く」がリニューアルされるということで、その執筆をいくつかさせて頂いています。その一つの章のほんの一部を作るにあたって、改めてスポーツ健康科学部の教育理念などを見直しました。いま、この学部ができたときに入学してきてくれた学生が4回生になり、この学部で楽しく過ごせたのか、どう育ってくれたのか、と思いを巡らせています。

 その学生たちが、各部活のチームで最上回生として引っ張る立場になって、この夏もがんばっています。そのチームの一つに、トレーニングで忙しい時間を頂き、今朝、調査のデータをフィードバックしてきました (調査にご協力いただいたチームには本当に感謝ですし、大切にしたいと思ってしまいます)。

 このチームは、私が、今シーズン楽しみにしているチームの一つです。何としてでも、選手たちが目指しているもの(勝つことだけでなくてよいと思っていますが)を掴んで、悔いなく終わってほしいと願い続けているところです。

 ただ、シーズンが始まると、あれよあれよと言う間に試合が進んでいきます。4回生をはじめとする選手の雄姿を観たいのですが、このチームで闘う姿の見納めの日も近づくかと思うと、複雑な気分でもありますが...。でもまずは、怪我なく、チームが本当にいい形で試合に臨んでほしいと思います。  【ippo】

 

2013.09.16

再び聖火が!

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先週少し書きましたように、20209月、東京でオリンピックが開催されることになりました。その決定を受けて、約50年ぶりの聖火が点灯されました。

 その点灯された日は、学生陸上の日本一を決める、全日本インカレの最終日でした。いまの国立競技場で開く、最後の全日本インカレでした。ちょうどお昼に、東京招致決定とその決定を記念した聖火点灯のアナウンスがあり、スタンドにいた観客から歓声がわき上がりました。

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 いつもに比べて報道陣が多いと思っていましたが、聖火の撮影が目的らしく、聖火台を撮影すると潮が引くように帰って行きました。これからオリンピックに出るかもしれない選手の熱戦も撮影して欲しかったのですが・・・。

 国立競技場はこれから改修工事が始まります。オリンピック、世界陸上、全日本インカレを始め、ラグビー、サッカーなど国際試合にも使われたスポーツの聖地でした。今では、8レーンしかない国立競技場は、陸上の世界大会は開催できません。新装の国立競技場はもちろん、9レーン(ちなみにクインススタジアムも9レーン)になります。その分、サッカー、ラグビーではスタンドとの距離ができるので、可動式のスタンドがせりだして、選手を間近でみられるようになるようです。

 新装の国立競技場で、再び夏季オリンピック・パラリンピックの聖火が灯るのを今から楽しみにしながら、「スポーツ健康科学」を教育・研究する者として、可能な限りの貢献をなしたいと心から念じています。

 1964年が日本のスポーツ科学の『幕開け』と認識されているように、2020年は、日本のスポーツ科学の『成熟期』と後世から表されるような成果がだせるように、この分野に携わるすべての関係者が結集するようなオリンピックにしたいとも願っています。 

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<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

妙高高原で行われていた男子陸上競技部・中長距離パートの合宿に行ってきました。選手たちは、秋の駅伝シーズンに向けてひたむきにトレーニングしていました。各練習の中でも各自が工夫して自分自身により負荷をかけて鍛えていました。まさに、スポーツの醍醐味である自主性、自立性、独自性の発揮を実践し、自らを高めていました。





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プチトマトのつるの支えに使われているのは何でしょうか?実はスキーのストックです。これもリサイクルですね。

【忠】