2011.07.04

世界中の女性に美しくなってもらう

 先週のスポーツ健康科学セミナーⅡのゲストスピーカーは,()ワコール 人間科学研究所の小山 真(おやま まこと)さんにお越し頂きました。

 

 同社の会社理念,目標は,「世界中の女性に美しくなってもらう」です.ゆりかごからゆり椅子まで,いつの年齢でも美しい女性になるためのサポートです.ワコールは,戦後まだ和装中心の時代に,これからは「和装から洋装に変わる」との先見性から創業され今日に至っています.興味深いことは,同社の人間科学研究所の存在です.「より美しく,より快適に,より健康に」を目指して,『かたち(形態)』,『生理』,『心理』のアプローチからデータを集め,製品づくりに生かされるための研究に専心してます.これまで蓄積されてきたモニターのデータは,約4万人あり,そのうち1000名は縦断的な時系列が追えるモニターです.またフィッティングモニターは,現在,1000名いて,追跡調査可能な時系列モニターが250名います.このような膨大でかつ精度の高い計測データから,「女性の体型は大きく3つの年代で変化する」ことを明らかにしています.さらに,ヒップ,バストに関し,①全ての人が同じ順序で変化する,②変化が始まる年齢には個人差がある,③バストの下垂は20代から始まる,④いったん変化したらもどらない,という検証結果を得ています.

 もちろん,体型を維持できたモニターもおられ,そのような人の特徴は,「日常的に歩き方,姿勢に気をつけている方」が多いことも分かっています.体力(筋肉,脂肪のコントロール),健康(運動,食事,適切な下着)が体型維持に不可欠です.

 

 

20110704-1.JPG 人間科学研究所のデータから研究開発の事例について,シャキットブラ,クロスウォーカー,CW-Xから紹介がありました.商品開発にあたっては,『ニーズ(○○したい,なりたい)』『アイデア(顧客満足)』『パフォーマンス(機能性追求)』の観点から,心理,生理,解剖,身体科学,物理,化学,統計学をベースにして,「洞察力」「創造力」「実証力」が求められることを解説してもらいました.

 会社が求める人材像については,自律型人材(自ら考え行動する人材),研究所の専門職については,最終ゴールのイメージを明らかにして収集した基礎データを製品開発に役立てられる人,であること.また,会社は社員自身のキャリアに責任を持つものではなく,社員の自主的なキャリア形成を支援するというスタンスである(そのための積極的なジョブローテーション,自己申告制度,積極的な育成の「場」「チャンス」の提供).当然のことながら,社会人としての基礎(時間を守る,ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)など)の無い人は,ワコールに限らず求められない人材であることも示してもらった.

 

 今回の小山さんの講演会前に,少し時間をもらって卒業生の松野君(一時帰国中)を紹介させてもらいました.本学のサービスマネジメントを卒業して渡米し,6年間かかりましたが,米国の大学を卒業し,見事にATCを取得しました.彼が在学中に,ワコールからの受託研究の被験者にもなってもらい,そのときに小山さんとも面識がありました.人と人とのつながりの面白さを感じる場面でした(小山さんの写真の前に映っているのが松野君です).彼には,昨年,一期生の前でATCとは?について,日本語と英語で話をしてもらっていたので,ATC取得の報告に,2回生となった一期生からも大きな拍手をもらっていました.

 

<追加ニュース>

20110704-2.JPG 現在,ベルぎーのブリュッセルで,国際バイオメカニクス学会が開催されています.本学からは,【伸輔】助教,【光雄】助手,そして私の3名が参加しています.今日は,【伸輔】先生の口頭発表が夕方からあります.跳躍動作におけるシミュレーションの研究発表で国際的にも評価されている内容です.聴衆にインパクトを与える発表になるでしょう.詳しくは来週に.

【忠】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.07.03

福岡へ、高校訪問に行ってきました

夏を思わせる暑い日が続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

私は、6/29・6/30 と、福岡県へ、
高校訪問に行ってきました。

福岡の街は、両親が転勤で20年近く福岡にいた関係で、
何度も訪れているので、大変、親近感を持っています。

今回、訪問した高校の近くに、太宰府天満宮がありましたので、
少し立ち寄ってきました。

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また、ある高校の校門では、「守」「破」「離」の色紙が
飾ってありました。みなさんも、聞いたことがあるかもしれませんが、
これは、学問を学ぶ際の基本です。
[知らなかったという人は、調べてみて下さいね (^ ^)
]
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スポーツ健康科学部の学生も、きちんと基礎を学んで、
それを発展させ、独自性を身につけてもらいたいものです。

それでは、また。失礼致します。
             敦







2011.07.02

学生の力で日本一のスポーツ健康科学部を!

6月29日(水曜)に立命館大学スポーツ健康科学学会2011年度総会が行われました。そこで、2010年度の活動報告、決算報告、そして2011年度事業計画および予算が承認されました。今回は、その学会の学生委員会長の下崎陽平(しもざきようへい)君に活動内容と学会の目標についてお話を伺いました。

 

まず私が驚き、感激したことは、「スポーツ健康科学部の教職員のサポート力は日本一です。私たちはそれに甘えていては駄目です。学生の力を結集して、スポーツ系学部の日本一だという誇りを持って、さまざまな活動に取り組み、学部をさらに発展させなければなりません。その学生一人一人の学びや研究の意欲を支援するのが、この学会の役割です。」とお話を伺った冒頭で、熱く語ってくれたことです。

 

下崎君に教えられることばかりのインタビューとなりました。今年度の学会は、講演会、ゼミナール大会、学部生同士の勉強会、大学院生と共同のイベントや仲間作りのためのスポーツ大会など多くの企画を準備しているそうです。その企画を支える学会学生委員は、1回生18名、2回生7名の仲間たちです。

 

教職員、学部生、大学院生の合同の組織なので、教職員や大学院生に従っていく傾向があるのかなと私は思っていましたが、「仲間同士のネットワークをもっと広げ、仲間の素晴らしい力を評価できるような知的な活動を企画し続けたい。」と、課題を語ってくれました。

 

下崎君ら学会を支えるメンバーは、5年後、10年後の仲間たちの活躍のために、学部教学の発展を常に考え協力していく仲間たちでした。私はこれまで、何度もオリターたちの紹介をしてきましたが、オリター団と同じ熱い仲間たちです。また学会委員とオリター団はそれぞれの役割を認め、またサポートし合うところもスポーツ健康科学部の素晴らしいところかと思いました。

 

下崎君らはこの一年間活動してきて、学生委員らの企画を教職員は、けして駄目とは言わず、不十分なところがあっても、「応援するよ」といつも言ってくれたことに感謝しているそうです。この環境が、スポーツ健康科学部の学生たちのさまざまな取り組みの速さに繋がっているそうです。東日本復興支援のためのおにぎり販売などがその例だそうです。また、企画段階で考えたこと、汗をかいていることなど、仲間はじめ教職員に遠慮なく話できる雰囲気が最高だと下崎君は感じているそうです。

 

ところで下崎君は、立命館大学アスレチックメディシン(RAM)で活動しています。ATCの資格を取って、アメリカの大学院で学び将来研究者になるという目標を持っています。特に選手ができるだけ早く現場復帰できるプログラム研究をしたいと研究テーマまで持っています。これからの下崎君の学びが本当に楽しみですね~期待しています。

 

学部をさらに発展させるためにはさまざまなハードルがあります。そのハードルを学生と教職員が共に乗り越える力(環境)を持っているのがスポーツ健康科学部だと下崎君から改めて教わりました。

私自身、学生たちと共にもっともっと汗をかかなければ・・・。

 

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学会開催にあたって、田畑学部長からご挨拶を頂戴しました

 

 

 

 

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会場に集まってくる仲間たちです

 

 

 

 

 

 

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今回お話を伺った下崎君。毎日、RAMで活動しているため(アメリカンフットボールチームで活動)日焼けした姿が印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.07.01

いよいよ7月夏本番!?

Haasyです。今日から7月ですが、すでにこの暑さ!
「スポーツ指導実習」ではバレーボールの実践指導実習に突入しました。
どのグループも熱を帯びた指導を展開してくれていました。
ただ、体育館が蒸し暑く、熱中症には気をつけなければなりません。
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サーブレシーブのフォーメーションの説明(左)と我がGクラスが誇る女子学生2人による息の合ったブロックの説明(右)

そして、mm生先生のブログでも紹介されていましたが、スポ健2回生授業の「研究入門」の中間発表1を行いました。
私のクラスでは、3人1組のグループで興味あるトピックスの中から学術論文を選び、あたかもそれを自分たちが行った研究であるかのごとく10分で発表し、質疑応答に応える、といった形式をとっています。
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やはりここでも「基礎演習」や「英語」でトレーニングされてきたプレゼンテーション能力が発揮されてきていると思います。
どのグループもいい発表をしてくれました。最終発表会が楽しみです。
また、いい質問も色々と出てきました。
なかでも、実験Aの施行前後を比較して、実験Aは効果的であったと結論付けている論文(この授業ではあるグループの発表)に対し、「実験Aの対照実験がないのにどうして実験Aが効果があると結論付けられるか?」という「研究入門」にもってこいのgood questionも飛び出しました。質問を受けたグループにはその返答を宿題にしているのですが、それも楽しみです。
また来週の中間発表2では英語論文に果敢に挑戦した3グループの発表があり、これも楽しみです。

Hassyも昨日、内藤カンファレンスで英語の口頭&ポスター発表をして参りました。
http://www.sunpla-mcv.com/naito_conference/html/030/pdf/naito30-poster.pdf
また、次週にでも紹介できればと思います。


2011.06.30

暑さにも負けず。

 昨日は水曜日の授業、2クラスの「スポーツ指導実習:ダンス」で創作ダンスの発表を行いました。15回の授業の中で、たくさんの経験をさせてあげたいという気持ちが先行し、盛りだくさんの課題をこなすことになったのですが、みんな本当によく頑張りました。創作ダンスの発表をしたのですが、ずっと以前から思い描いていたDVD撮影ができました。受講した学生さん一人一人に配ってあげようと思っています。学生さんたちが体育の教員や指導者になった時に授業などで生徒たちにDVDを披露しながら「これ、先生やでー。」と得意げに話している成長した姿を勝手に思い描き、感動して思わず心の中で涙でした。(涙もろいHassy先生だったらその場で号泣だったかもしれませんが、)本当の涙は、記念すべき卒業式にとっておく予定です!今週の金曜日に最後の1クラスが発表予定ですので、それも、来週のブログで報告させていただく予定です。

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衣装もばっちり決めてくれました。(左)

授業で習った「新聞紙」を使って、上手に表現していました。(下)
曲と動きが伝えられないのが残念ですが、本当にテーマとよくマッチしていました。
感動しました!
全員の作品が載せられなくてごめんなさい。。。

最終授業のDVD鑑賞で一緒に自己評価しましょうね(^^;)!


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 ダンスの授業を担当していて、学生のみなさんから学んだこと、気づかせてもらったことがたくさんあります。一番考えたことは、ほんの少しだけ、とても簡単な言葉と動作でアドバイスするだけなのに、瞬時に表現が研ぎすまされ、表現力が改善することについてでした。私は陸上長距離が専門だったので、走フォームの改善についていろいろな指導を受けたことを思い出していました。教科書的な美しいフォームを言葉で説明し、動きを見せ、頭の中でイメージできたとしても、即座に実際のフォームに反映し、タイムの短縮として結果に結びつけることは非常に困難です。これは、いつも感じていたことで、逆に言葉がけの難しさについて考えこんだ時期もありました。走ることもダンスでも「動き」という言葉は同じですが、ダンスの場合は即座に改善の様子が分かります。一瞬で成長が見えた気がして「嬉しい!」と感じた瞬間が何度もありました。こんなふうに、みんなの姿を見ながら、いろいろなことを考えていました。
 もう少し時間に余裕があれば、決まった動きを習うよりも、様々な事象について創造して作って行くことの楽しさをゆっくり気づいてもらいたかったなあとも感じています。
 体育館の暑さにも負けず、みんな熱くてかっこ良かったです。私の方が学生のみなさんから指導について学び、育ててもらっています。難しい動きがでなくても、たくさんの事象、気持ちを身体を使って表現することの楽しさを伝えられるような指導者になってほしいなと願っています。


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記念撮影!VAクラス。何でも良いからポーズ!と声をかけると...こんなことに!
とってもユニークです!性格が出てますね。。。

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こちらはVCクラス。急遽、増えたクラスだったので若干少ないのですが、みんなとても積極的で、元気です!自分たちのダンスのテーマを一発芸的に表現してみました!

 この全体写真は、NAOさんが撮影してくださいました。彼女には、とても助けていただいてます。学生さんにもお姉さんのように慕われ、私もとても頼りにしています。また金曜日もよろしくお願いいたします。
 事務の Hayashi さん、 Tamaki さん、 Ai さん、 Haruka さん、 Chiharu さん、お忙しい中、暑い(熱い?!)第2アリーナまで観に来てくださって本当にありがとうございました!学生たちみんな、いつものメンバーだけではなく、普段とは違う緊張感をもって発表できたこと、とても喜んでおりました。 お時間が許すようであれば金曜日の4時間目もありますので、のぞいてくださればと思っております。香





2011.06.29

「健康でないと病気にも罹れない!」??

2008630日に腹腔鏡術による胃3分の2切除をしてから3年が経つ。

 2007年度1年間の学外研修のために健康診断を受けてなかったもので、帰国して間も無くの4月初めに「人間ドック」に入った。胃中央上部に「怪しい影」が見つかり、内視鏡での検査をすることに。担当の医師とモニターを見ながらの検査だった。その先生は、「あっ、これはガンでしょうね!?」と「あっけらかん」と言ってくれた。正式には、内視鏡検査後程なくして、件の先生から電話にて「告知」されるということに。

 1年間の海外生活のうち、7-8月とフィンランド・タンペレに滞在したのだが、好んで通った湖畔の公衆サウナの体重計に乗った時に半ば「覚悟」は決まっていた。出発前に72kg程あった体重が65kgに満たなかったのだから。

 主治医(執刀医)が「慌てることはないので、手術は夏休みにしましょうか?」と言ってくれたが、「留学前から約束していた仕事があってキャンセルでない。出来るだけ早くしてください」ということで決定したのが、630日だった。「休講」は、各講義とも1回だけにしたかったので、兎に角、早く退院出来る「腹腔鏡術」を選択した。そう言えば拙著『「地球の時代」の健康を考える』でも「腹腔鏡術」のことに触れさせてもらったのは1995年。医療技術も格段に進んだ状況の下で、当の主治医(執刀医)の場合も、すでに2000回以上の実績があるとのこと。

「俎板の上の鯉」よろしく何の不安もなかったが、「休講1回だけ」の方が余程気に掛かっていた。主治医曰く「80歳のご婦人が8日間で退院というのが最短記録だけど、男は結構痛みに弱くてね・・・まあ、頑張ってみますか」!? また、金曜日に入院して月曜日の手術を迎えるまでが緊張の連続だった。「腹腔鏡術中の万一の事故」とか「輸血による肝炎の可能性」とか、「人によっては全身麻酔が術中持続しないことがある」?などなどの話を聴いた上で「同意」するのだった。後から聴くと、全て同席していた妻の方が卒倒するほどの「怖い」話だったが、私の緊張の理由は他にあった。

 金・土・日と相部屋の他の手術予定の患者さんたちが、「血糖値が高い」「熱が出てきた」などの理由で、手術が延期になるのだった。兎に角、体調を万全にして予定通り月曜日に執刀してもらわないと。術後は、翌日集中治療室から病室に動くことから「リハビリ」が始まる。ベッドで上体を起こす時の引き攣るような痛みは大変だったが、「8日で退院しなければ。」の一念が勝っていた。

復帰した最初の講義中に、こうした「顛末」を紹介したことに対して、講義終了後に遣って来た学生が、いみじくも発した言葉が「先生、健康でないと、病気にも罹れませんね!」だった。藤松忠夫氏の『健康のためなら死んでもいいーなぜ「命より大切な健康」なのかー』(ゾディアック叢書、2000)という興味深い書物もあったが、学生が私に掛けてくれたこの言葉、蓋し至言だ。 mm

2011.06.28

ペース配分。

<RecOだより64>
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 先週の朝ごはん実習は【Moto】先生のクラス。
 感心したのは、朝の集合。聞けば、10分前行動が基本とのこと。
 さすがです。





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 みんな少し眠そうでしたが、それでも、積極的に準備に参加し、早々に【Izumi】先生といただきます、になりました。
 遅れてきたクラスメートにも、みんなでおかずを分け合って、楽しく食事を終え、後片付けとSATの説明に入ったのですが・・・ここから少しずつ、トーンダウン。
 動きがゆっくりになってきました。



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 あれあれ、と思っていると、 RecO全体に、まったりとした空気が(笑)。
 前半のオーバーペースが後半に響いたようですね。
 次回はぜひ、ペース配分も考えて。
 食べるためにも体力がいることを、わかってもらえたと思います。








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 また、先週の火曜日には、大阪ガスさんと共同開催、6回シリーズの「RecOセミナー」がスタートしました。
 第1回目は「エネルギーと地球環境」がテーマ。6回連続参加する12人の「RecOゼミ生」と、単発参加のスポ研学部生、院生、さらにエネルギーや環境問題について研究している、理工学部の学生、エネルギーを経済学的に研究している経済学部の学生にも参加いただき、賑やかに、色々な視点からエネルギーと環境について、学び、考える機会となりました。

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「RecOゼミ生」には、スポ研事務室作成の「RecOノート」を配布。このノートを通して、個々に毎回の講師(大阪ガスさんの各部署の担当者)とやり取りができます。
 次回のテーマは「脳と調理の関係」。
 当日参加も可能ですので、興味のある人は、学部のHPをチェックしてくださいね。【abc.】




今週の別腹>

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 先週末には、フラッグフットボールチーム、草津リトルパンサーズのみなさんを対象とした食育活動と研究の一環として、院生が中心となって、食事調査と、京都芸術大学の上先生、立命館大学の空閑先生にご協力をいただき、選手約60名、お母様22名の味覚調査を行いました。




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たくさんのコップに入った水を一つ一つ口に含み、味を感じたものをチェックしていきます。最初は慣れない作業に戸惑う選手も多かったのですが、2回目(運動後)の調査では、みんなそれぞれのペースを掴んだようです。

 今後この結果を食育活動としてフィードバックすると共に、貴重なデータの解析を行います。
 選手、保護者の皆さま、ご協力ありがとうございました。








2011.06.27

キャリアデザイン

入道雲がもくもくと立ち上る季節となりました。先週中盤から夏本番を感じます。【香】先生が、「きれいな雲なので」と語りながら、インテグレーション・コア6Fから琵琶湖の上に元気よくあらわれた入道雲の写真を撮っていました。そのうちご紹介があるでしょう。

 

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先週の「スポーツ健康科学セミナーⅡ」のゲストスピーカーには、公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団の事務局長として、この財団を立ち上げた岸川さんにお越し頂きました。本学の先生方の多くもこの財団の研究助成に採択されており、馴染みの深い財団です。

 

今回のお話しは、表題にあるように、キャリアを考える内容でした。岸川さんのヤマハ発動機での仕事、体験、公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団を立ち上げから現在までの道のりの中で経験し、考えてこられたことを密度濃くまとめて頂きました。

 

 

 

まず、キャリアデザインについて、人生と仕事について次のような時間比率から、

              仕事時間 : 自分時間 : 寝る時間 = 1 : 1 : 1

              仕事時間 : 自分時間 = 1 : 1  (人生の3分の2)

              仕事時間  + 自分時間 = 人生 (自分らしくどう生きるか)

 の式が成り立つことからキャリアデザインについての考え方を示され、その中で、そのキャリアデザインを人生のキャリアデザイン、仕事のキャリアデザインに分けてその内容を説明しました。

① 人生のキャリアデザイン

  = 納得いく人生 → 生活・結婚・家庭・子供・親戚・地域・・・・

                仕事・顧客・協力者・部下・会社・・・

                社会的責任 ・・・人間的成長 ・・・ 

② 仕事のキャリアデザイン

  = キャリア(人生の仕事の部分)+デザイン(創造する)

            ↓

『 自分の人生の仕事の部分を、自分で自分らしく作り上げていく』

 

仕事のキャリアを積み上げる上で、『期待される社会人(企業人)の人間像』については、次の点をあげて説明があった。

1.現場感覚        

2.コミュニケーション能力       

3.洞察力             

4.リーダーシップ   

5.決断力             

6.統治能力          

7.先見性(正しい時代認識)      

8.本質を探る能力  

9.構想力

10.企画力           

11.自分に厳しい眼             

12.高邁な理念と実行力       

13.人を動かす熱意・情熱     

14.人脈(ネットワーク)             

15人間的魅力       

16.語学力

 

逆に、よろしくない態度としては、

・仕事をプロテクト、パス         

・責任をとらない      

・先送り   

・事なかれ             

・評論家

 

 

20110627-2.jpg学生に向けては、横軸に所属する関係先・空間が示され、縦軸に年齢を取った図を示しながら、図の真ん中にある今の学生時代に体験すること学ぶことを明確にした上で、図の右上に向かってどのルートで進むのかを語ってもらいました。このことを考える上で、次の観点を持つことをアドバイスしてもらいました。

              ① 頭は柔らかく・視野を広く

              ② 物事の根本を考えるようにする

              ③ 視点を高く・自分の人生を考える・世代を考える・どんな時代を生きるのか

              (世界と日本と自分)

 

 

 

 

 

そして、最後に、「夢・目標にチャレンジすると光が見えてくる。次がみえる」。もし、見つけにくい時には、何かにトライして一歩踏み出すことを積極的に行うと何かがみえてくる、と明快なアドバイスと激励を頂きまいた。

 

企業人として社会人として、素敵なキャリアを歩まれた岸川さんの貴重な経験・体験・仕事を通じたエッセンスの詰まった講演を頂きました。ありがとうございました。

 

【忠】

2011.06.26

TOEIC-IP 団体受験が行われました

夏のような暑さが続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

今週、スポーツ健康科学部の学生は、
6/22 (水) 〜 6/24(金) に、1回生・2回生ともに、
TOEIC-IP を受験しました。
私も、木村講師・山本講師の助けを借りながら、
試験監督補助を務めていました。

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スポーツ健康科学部の学生は、現在、
年2回、TOEIC-IP を受験しているのですが、
これは、びわこ・くさつキャンパスにある
学部の中でも、生命・薬学部と並び、
最も恵まれた環境にあります。
この事からも、スポーツ健康科学部で、
英語が非常に重視されていることが分かります。

一人一人の学生が、それぞれの目標を達成し、
スポーツ健康科学部での、学びの成果が
出て欲しいものです。

それでは、また。失礼致します。
              敦



2011.06.25

女子陸上部長距離チームを応援

今回は、私のスポーツ指導実習授業の受講者の渡部未来(わたなべみく)さん(スポーツ健康科学部1回生)に課外活動の様子を聞いてみました。
渡部さんは、女子陸上部に所属する長距離部門の選手です。高等学校時代、1500m種目で国体3位になるほどの実力のある選手です。

 

私は渡部さんにお話を聞いてみたいと思ったのは、体育館を走り回るランニングフォームを観察して、奇麗なフォームだな・・と、そしてこれまでの長距離選手にないバネの強さを感じたからです。その為、疲労による怪我のケアにも十分気をつけてほしいと願うこともお話を聞きたいと思ったもう一つの理由でした。

 

渡部さんは小学校から中学までバレーボールの選手で活躍しており、たまたま中学校時代で陸上の試合に出場したところ(陸上競技部のメンバーが少なくバレー部へ出場の依頼があったそうです)、地区大会から勝っていくことで長距離の魅力を感じたそうです。
高校から長距離の練習を本格的に始めたそうですが、バレーボールを続けていても活躍するだろうな~と感じる選手です。
スポーツ指導実習授業のバレーボール種目において、男子学生以上のスパークを打つ姿に驚きました。
多くの男子学生は彼女のサーブとスパイクをレシーブできなくて、涙、涙、悔し涙。

 

ところで、女子陸上部長距離選手は、基本的に合宿所生活をしているそうです。部屋は個室だそうですが、栄養面に配慮した食事管理が徹底しており選手らは非常に大変気に入っているようです。自宅生並の門限がある程度で、点呼で起床し点呼で消灯するといった生活環境ではないそうです。

 

朝5時に起床し5時30分頃にクインススタジアムに集合し、各自の準備運動後、約1時間程度の合同練習を行っています。今日は10kmのペースランニングを行ったそうです。1km4分ペースでのスタートで、中盤は1km3分40秒ペースのランニングだったそうです。朝からかなり速いペースなので、毎日このプログラムをこなす選手らは本当に凄いと驚きました。でも毎日のことだから特に大変ではないですよと簡単に答えてくれました。

 

夕方は、4時30分からの練習スタートで、朝より早いペースでの10km以上のランニングと200mランニングの繰り返し(インターバルトレーニング)などを今週は行っているそうです。

 

渡部さんは、将来「運動嫌いな子供を対象としたスポーツ教室のインストラクター」になることを目標に勉強しているそうです。というのは、渡部さん自身が子供の時に喘息を持っており運動嫌いだったそうです。しかし、ご両親の勧めもありいろんな競技を行った結果、喘息も治りまたスポーツが面白くなり現在に至っているそうです。その経験を子供らに教えたいそうです。

 

お話を聞かせていただき、将来立命館のチームを引っ張ってくれる選手だなと心身の強さを感じました。
この夏4回生の田中華江さん(チームキャプテン)を目標に練習して、仙台での大学女子駅伝をはじめ都道府県対抗駅伝や世界向けての大会で活躍してくれることを願っています。

 

今回は、渡部さんにお話を聞きましたが、女子陸上部は本学で1~2番を争う花形チームです。秋にはスポーツ健康科学部の仲間が、仙台の街(10月23日 杜の都全日本大学女子駅伝)で活躍した様子などを伝えたいと思っています。

 

 

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今日は本当に暑い一日です。
朝9時30分にお話を伺ったのですが、汗だく。
午後からの練習、熱中症には気をつけてくださいね。

でもクインススタジアムの緑は最高でした。

 

 

 

 

 

【shine】