今回は、ぜひ会ってお話を聞きたいと考えた仲間の紹介です。ラグビー部の嶋田直人君(スポ-ツ健康科学部2回生)。彼は昨年の1回生時から試合に出場している選手で、ポジションはNO8(ナンバーエイト)です。
ラグビーを知っている方は、「1回生時からNO8で出場!」と驚かれると思います。このポジションは、フォワードの司令塔、そしてゲームリーダーの役割を果たすのです。私は会って驚いたのが、ラグビーのフォワードのイメージ(猛者)とは異なり、めっちゃ「かっこいい奴」という印象でした。
さらに話を聞くと、予想通り「チームのために自分がどのような役割を果たすべきかを毎日考えている」と語ってくれました。先輩・後輩の関係が厳しい体育会の中で、試合のゲームリーダーとして上級生に指示するのは大変なことだと思います。
そういった日々の苦労を山浦先生の組織論の中で学んだことと照らし合わせ、様々な角度から考えるようになったといいます。これまでは、ゲームリーダーはどうすべきかと旗の振り方ばかりを考えていたそうですが、上級生から支えてもらう存在になろうと発想を少し変えてみたそうです。
そうすると、同じフォワードの毛塚主将(プロップ)をはじめ多くの上級生が自分を伸ばしてくれている(教育)ことが分かるようになり、日々の練習で主将はじめ上級生とのコミュニケーションの回数が増え、戦術戦略の考え方などを遠慮なく話せるようになったといいます。学年のミーティング中でも自分をどのように支えてもらうかという視点で話すことが多くなったそうです。
チームスポーツはこうあるべきだと結論付けるのはなく、いろんな考え方の情報共有が必要かなと思いました。嶋田君が語ってくれた「支えられている」と感じるまでコミュニケーションをとることは大切だなと私自身本当に勉強になりました。
毎日の授業が本当に新鮮で、すべての科目がラグビー活動に直結しているそうです。特に選手として、1回生時に学んだ海老先生の栄養学の知識をもっと発展させたいそうです。
というのは、彼はNO8として体格が小さいのが悩みだといいます(現在180㎝、90kg)。他のチームの選手と比べ特に身長が低いそうです。そういった敵選手を一発タックルで倒せるよう体重をこれから10kg増やすことを目標にしているそうです。
ところが、朝食は自宅、昼食は生協、夕食は生協のアスリート食と毎日しっかりと食事を摂っているそうですが、体重の増加はこの数カ月間全くなく90kg前後で停滞しているそうです。この「摂取エネルギー量=消費エネルギー量」という状態を「摂取エネルギー量>消費エネルギー量」になるよう自分自身の食事をマネジメントしなければならないそうです。
太りたい(筋肉をつけたい)と考えるところが、スポーツマンと一般人との違いです。昨年私のゼミに所属していたシンクロナイズドスイミングの選手は、涙を流しながら食事をしていたことを思いま出します(もう食べられない・・・でも食べないと世界に勝てないと)。
特にラグビーのFL(6.7)とNO8のポジションは、立っている時や歩いている時がないぐらい走り続けており、強いチーム程このNO8のの運動量が高いですね。そのためこれらのポジジョンの集散が速くなるような練習を日々繰り返しています。だから考えている以上にエネルギー消費量が大きいのでしょう。
みんなで、頑張れ嶋田!太れ嶋田!と試合ばかりでなく、学内でも応援してあげてくださいね。
ラグビー部には、まだまだ多くの仲間が頑張っています(全日本代表U20含む)。今後、彼らの汗と涙も教えてもらえればと願っています。
授業の合間に撮らせてもらいました。
秋には、ラガーシャツ姿での登場をお願いします。
【shine】