5月24日(火)、スポーツ健康科学部1回生・基礎演習Cクラスの諸君とBKC内の「Cキューブ」にてBBQを囲んだ。サークル活動などで全員が参加できた訳ではないが、2回生のオリターのリードのもとで、学生はすっかり打ち解けて、「美味しい・楽しい」夕方の一時を過ごすことができた。
BBQの後は、「エポック立命」にて「ゼミ合宿」を行い、翌日実施される学部長を囲んでの「朝食会」に備えることにした。25日の朝は、きっと楽しい「食事会」となることだろう。この「朝食会」に出席した基礎演習クラスの学生が挙って旨い朝食に舌鼓を打って大満足だった、昨年のことが思い出される。
ところでこのBBQに、途中から飛び入りで参加したスポーツ健康科学部2回生のS君が、「去年は、すっかり寝過ごしてしまって、"海老先生の朝ごはん"を食べ損ねてしまった。楽しみにしていたのに本当に残念!」と「悔しそうに」話していたのが印象的だった。私が「焼き鯖定食だったら、どこでも食べれるんじゃないの?」と横槍を入れると、「海老先生の定食だから旨いんです!」と力んで応対していた。「高が焼き鯖定食?」を凌駕する「されど焼き鯖定食!」の迫力。
確かに、食べ物の旨さとは、素材や調理の仕方、味付けはもちろん、五感すべてに訴えかけるようなものの中から醸し出されるものであろう。S君の一言は、大仰な物言いのようにみえて、そのことを的確に言い当てているように感じられた。と同時に、「食べる」ということの本質的な部分をも触れているように感じられた。栄養のあるものを摂取するだけで「食べる」ことは完結しない。それは、社会・文化的そして心理的な側面も含めた総合された人間的な営みだということが想い起こされる。
そう言えば、私が担当している「現代人とヘルスケア」を受講する学生の多くが、日々の「食生活」に関する問題関心を高く持っていることが「基礎調査」などから窺える。親元を離れて「自活」を始めた学生にとっては殊のほか重要なことだ。
スポーツ健康科学部の大きな特色の一つである基礎演習の一貫としての「朝食会」は、「自活」を始めた学生にとっては、貴重な朝食の場を提供することになるし、校務その他で多忙な学部長も水曜日朝の一時を学生と食卓を囲むことによって、殊更に「旨さ」を引き出してもいる。そうした諸々のことが総合されて、一人一人の学生の「食を通した豊かな学び」の場を提供することになっているのだ。 mm生