2011.05.25

「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」の頃に!

 524()、スポーツ健康科学部1回生・基礎演習Cクラスの諸君とBKC内の「Cキューブ」にてBBQを囲んだ。サークル活動などで全員が参加できた訳ではないが、2回生のオリターのリードのもとで、学生はすっかり打ち解けて、「美味しい・楽しい」夕方の一時を過ごすことができた。

BBQの後は、「エポック立命」にて「ゼミ合宿」を行い、翌日実施される学部長を囲んでの「朝食会」に備えることにした。25日の朝は、きっと楽しい「食事会」となることだろう。この「朝食会」に出席した基礎演習クラスの学生が挙って旨い朝食に舌鼓を打って大満足だった、昨年のことが思い出される。

ところでこのBBQに、途中から飛び入りで参加したスポーツ健康科学部2回生のS君が、「去年は、すっかり寝過ごしてしまって、"海老先生の朝ごはん"を食べ損ねてしまった。楽しみにしていたのに本当に残念!」と「悔しそうに」話していたのが印象的だった。私が「焼き鯖定食だったら、どこでも食べれるんじゃないの?」と横槍を入れると、「海老先生の定食だから旨いんです!」と力んで応対していた。「高が焼き鯖定食?」を凌駕する「されど焼き鯖定食!」の迫力。

確かに、食べ物の旨さとは、素材や調理の仕方、味付けはもちろん、五感すべてに訴えかけるようなものの中から醸し出されるものであろう。S君の一言は、大仰な物言いのようにみえて、そのことを的確に言い当てているように感じられた。と同時に、「食べる」ということの本質的な部分をも触れているように感じられた。栄養のあるものを摂取するだけで「食べる」ことは完結しない。それは、社会・文化的そして心理的な側面も含めた総合された人間的な営みだということが想い起こされる。

そう言えば、私が担当している「現代人とヘルスケア」を受講する学生の多くが、日々の「食生活」に関する問題関心を高く持っていることが「基礎調査」などから窺える。親元を離れて「自活」を始めた学生にとっては殊のほか重要なことだ。

スポーツ健康科学部の大きな特色の一つである基礎演習の一貫としての「朝食会」は、「自活」を始めた学生にとっては、貴重な朝食の場を提供することになるし、校務その他で多忙な学部長も水曜日朝の一時を学生と食卓を囲むことによって、殊更に「旨さ」を引き出してもいる。そうした諸々のことが総合されて、一人一人の学生の「食を通した豊かな学び」の場を提供することになっているのだ。 mm

2011.05.24

先を読む力と伝統食。

<RecOだより 59>
 基礎演習の一環である、朝ごはん実習。
 先週は【Haruo】先生のAクラスでした。
「楽しみにしていたんですよ」と笑顔の【Haruo】先生が一番にいらっしゃいました。

 続いて、学生も「おはようございます!」と元気に登校。
 来た順番にしっかり手を洗ってもらい、今日の手順を話します。
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感心したのは、その内容を聞き「と、いうことは、お椀が入りますよね。お椀はどこに入っていますか?」「お盆があると早く配れると思うんですけど、ありますか?」と、作業の先を読んで、行動する学生が何人かいたこと。
 
これが出来てくると、作業の効率がかなり違ってきます。


 今年はオリターが多いので、 オリター任せにならないかな、と心配していましたが、この日のAクラスに関しては、それぞれが先を読んで、自分で仕事を見つけようとしていたと思います。ただ、気になったのは、食事中、ごはんのおかわりの後の保温容器が、しゃもじをいれたまま、ずっと蓋を開けっぱなしになっていたこと。
P1040432.JPG詰めの甘さが出てしまうポイント。
ちょっとしたことだけれど、次の人への気配り、心配りを忘れないように、気をつけようね。


 (写真はSATシステムで5つ星(満点)の朝食を選んでごきげんのAクラス学生と笑顔の【Haruo】先生)





 さて一方、今週の木曜日の「スポーツ栄養学」の授業には「作ってみよう滋賀の味」の著者でもある滋賀大学教育学部の堀越昌子教授にお越し頂き、滋賀の食文化、伝統食についてのお話しをうかがいました。

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「滋賀県は固有の食文化をたくさん持っている地域」「世界の湖を有する地域の中でも、こんなに淡水魚を生で食べている地域はない」「なれずしはフナだけではない。中には鹿のなれずしもある」などなど、興味深いお話がたくさん。
 学生からは「初めて聞く話ばかりだった」との感想も。


 講演後のディスカッションでは「伝統食でダイエットできますか?」などの質問や「餅や団子を作ってみたい」との感想も。堀越先生と、次回はぜひRecOで実習もしたいですね、というお話しにもなりました。

 さて、出席した学生約240人の内、「鮒寿司好きな人」は、2人。
 たった2人、と見るべきか、2人はいた、と見るべきか・・・。【abc.】



 

 

2011.05.23

スポーツ医科学研究の成果を活用するとは?

519()のスポーツ健康科学セミナーⅡのゲストスピーカーに、昨年のサッカーワールドカップ大会の日本代表チームに帯同し、スポーツ医科学の立場から(特に高地対策)からサポートしてチームを支えた杉田正明先生(三重大学教育学部教授)をお迎えした。

 

20110523-1.JPG ご存じのように、2010年ワールドカップ・南アフリカ大会では、10箇所のスタジアムのうち、半数以上が高地にあるため、高地対策を講じる必要があった。ただし、今回の合宿スケジュールでは、2週間の高地合宿しかとれず、通常3週間は必要とされる高地トレーニングではなく、「高地順化」に焦点をあてたトレーニングを実施した。この高地対策をサッカー日本代表から依頼されたのが杉田先生である。当初はスイスでの高地合宿までであったが、監督・コーチ、選手、スタッフの信頼があつく、大会終了まで帯同することとなった。

 

 

 

 

 

 

20110523-2.JPG このワールドカップ大会の高地対策を任された杉田先生は、事前準備を入念におこない、選手の血液性状のチェック、高地の適応能力のチェック、事前に高地順化のトレーニング(低酸素吸入)など、大会でのコンディショニングを最高にするために、予め行える準備は一つ残らず実施した。そのうえで、スイス合宿、南アフリカの現地へ行ってからは、選手の尿、尿比重を中心にチェックしながら、さらに選手の食欲、動きから総合的にコンディショニングを監督へ報告して監督が客観的に状況把握できるように専門家としてサポートした。

 

 

 

 専門家として、今回のサッカー日本代表に帯同したときに心がけたことは、以下の点であった。

 ・科学者ぶらない

 ・自分でできることは積極的にやる(荷物運び、掃除など)

 ・挨拶はきちんとする

 ・食事は早めに行く(監督/コーチ、選手と挨拶、コミュニケーション)

 ・選手には馴れ馴れしく近寄らない(一番大事!)

 ・各スタッフとの円滑なコミュニケーション

 ・高地対策の専門家としてのプライドを持つ

 ・自分の体調管理は万全にする(サポートする側がサポートされてはいけない)

 ・「ほう・れん・そう(報告、連絡、相談)」は大事にする(こまめに行う)

 

 ワールドカップ大会という世界の舞台で、日本代表チームの一員である、ということは、「世界を相手に戦う」という覚悟がいる。勇気、覚悟、本気でサポートする。各スタッフも同様に、この覚悟をもってプロの仕事をした。

 「チームワーク」とは、チームメイトを想う気持ち、チームのために身を捧げることができる、仲間を信じる、信じる力、仲間を信じて、自分が今やるべきことをやる。その意味では、今回の日本代表は最高のチームワークを持ったチームといえる。

 

 講演のあとに、学生から「杉田先生のように現場をサポートできるようにするには?」の質問に対して、「現場だけしっていてもダメ。学部・大学院を通じて、基礎研究をしっかり行う。そして現場では、現場の雰囲気を理解し、上手にコミュニケーションできる力が必要」と回答頂いた。

 杉田先生、ありがとうございました。

 

 トップのスポーツパフォーマンス発揮には、選手、監督・コーチのみならず、さまざまなサポート体制が必要であるのは言うまでもない。そのような世界最高峰の大会へ出場する選手へ、スポーツ健康科学のしっかりとした理解をもった本学部卒業生が、近い将来、活躍することを期待している。

 

【忠】

 

 

 

 

2011.05.22

アカデミックアドバイザーによるプレゼン講座が開催されました

東日本大震災で被害に遭われた方に、
心よりお見舞い申し上げます。

以前、このブログでお伝えしたように、
スポーツ健康科学部では、火曜と木曜のお昼休みに、
二回生のアカデミックアドバイザーによる
新入生向けの学習相談を行っています。

先週の 5/17 (火) は、プロジェクト英語で
中間発表が迫っているのを受けて、
プレゼンテーションのガイダンスが行われました。

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当日は、一回生の参加者で、情報処理室が満席になるほど、
非常に活発にガイダンスが開催されました。

二回生が、プレゼンの実践的なコツの説明を聞いたり、
パワーポイントのスライド作成の実演を見て、
私にとっても、大変参考になりました。

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こういった自主的な取り組みは、一期生が、昨年度の経験を活かしたもので、
まさにスポ健の掲げる「リーダーシップ」の実践だと思います。
ぜひ今後とも続けていってもらいたいと願っています。
一回生も、積極的に、相談に行って下さい。

それでは、また。失礼致します。
             敦






2011.05.21

女子ラクロス部訪問NO2

  先週に引き続いて、女子ラクロス部のメンバーを訪ねました。今回お話を聞いたのが、久保喜子さん(2回生)です。
久保さんは、高校までバトン部で活動しており本学のバトン部(世界選手権優勝)への入部を考えていたそうです。しかし、仲間に誘われてラクロス部に入部したそうです。
 毎日の練習が本当に楽しいと話してくれました。バトン部で経験したことのない、オフェンスやディフェンスの攻防に魅力を感じているそうです。また、さまざまな攻撃パターンや守備パターンを作り上げていく面白さが最高だといいます。練習は朝8時から10時半まで行っているので(授業優先)、大阪から朝早く通ってくるけど、ラクロスの面白さが疲れをふっ飛ばしてくれるといいます。

 

 ところで、練習や試合では全員マウスピースを装着しているそうです。歯科医院で個人の歯形にあったものを特注するそうです。またアイガードを装着しボールが目に当たることを防いでいるそうです。くれぐれもけがには気をつけてくださいね。

 

  今回、8名のスポーツ健康科学部の仲間たち(2回生)を久保さんに紹介して頂きました。
宇野麻衣子さんはゴールキーパー。守りの要で、本当に頼りがいのある選手だそうです。またとっても優しい頑張り屋さんだそうです。
小倉誓子さんは、いつも明るく努力家だそうです。またスポーツ健康科学部で多くの仲間と交流を深めたいと考え、いろんなイベントに参加しているそうです。
濱田紫帆里さんは、前に出て皆をリードする役割ではないそうですが、選手らが困った時や悩んだとき、必ず話を聞いてくれるので感謝しているそうです。冗談も嫌な顔などせず、受け止めてくれるそうです。
漆間智美さんはユース代表選手。技術ばかりでなく、ランニングスピードもかなり速いそうです。いつも技術面のことや戦術面のことを丁寧に教えてくれるので皆感謝しているそうです。
伊藤さんは、技術力がありムードメーカーだそうです。「めっちゃ、面白い奴」だそうです。彼女がいないと練習でも試合でも盛り上がらないそうです。
最後に西上さん。昨年まで選手だったのだけど、今年からチームのためにマネージャーとして頑張ってくれているそうです。大学運動部のマネージャーって、いろんな仕事がどんどん入ってくるんだよね。本当にご苦労様です。

 

  現在の課題は、1回生(スポーツ健康科学部)が2名しか入部していないので増やしたいそうです。経験なくても十分活躍できるので、これから何かサークルをと考えている方は、ぜひ声をかけてほしいそうです。
最後に8月から始まるリーグ戦に少しでも出場できるよう頑張りたいと皆抱負を語ってくれました。

 

 ぜひスポーツ健康科学部の知識をチームに取り入れて、まずは関西優勝を目指してください。女子ラクロス部、今回いろんなお話を聞かせて頂き本当にありがとうございました。

 

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左から
宇野さん、浮田さん(後方)、小倉さん、濱田さん、久保さん、潤間さん

 

 

 

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 


2011.05.20

Keystoneシンポジウムその1

Hassy@現在アイルランドのキラーニーという観光都市で開催されている脂質代謝関連のKeystoneシンポジウムhttp://www.keystonesymposia.org/Meetings/ViewMeetings.cfm?MeetingID=1113
に参加しています。Keystoneシンポは主に生命科学関連の各トピックスに関する専門家が集い、数日間飲食を共にしてサイエンスについて熱く語り、その分野の発展を期するものです。関連する競争相手が多く参加するので、論文のpublishは急がねばなりません。今回のシンポ後は、私も急いでまとめの作業に入るつもりです。

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首都ダブリンでは早速スタウトビール!ギネスを先ずは頂戴しました。
何回かに分けてゆっくりと注いでくれます。やっぱりうまい!

 

 

 

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そして電車で3時間かけてキラーニーへ。アイルランドは北海道と同じくらいの面積ですが、風景も似ている!?移動の3時間はご覧のようにウシとウマばかりで人は結局1人しか発見しませんでした。

 

 

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基礎演習では朝ご飯が始まったとabc先生のご紹介がありましたが、アイリッシュの朝食はなかなかのボリュームです。手前にある2種類のソーセージはblack&white puddingといって、豚の血を固めたもの。なかなかクセがありますが、おいしい。

 

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そしていよいよ学会。まずは皆ビールでのどを潤してから(すべて参加費に含まれます)活発な論議が始まります。スタウトビールのビーミッシュとマーフィーズを堪能しました。ギネスとの違いは分からず。。。

 

 

 

5.JPGそして午後は毎日夕方までオフ(夕方から夜まで学会は続きます)。午後は近くの湖畔(キラーニー国立公園)を自転車で一周。

 

 

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途中飲んだアイリッシュコーヒー(2フィンガーのアイリッシュウイスキーとコーヒー、ミルク、そしてシュガーのカクテルです)は美味です。前の所属先の大学院生はケーキを注文。大きさはアメリカと変わらないかな?それにしてもアイルランド、普通の道で制限速度が時速100キロというのは怖いです。

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夜のポスターセッションもフリーのドリンク片手(やはり人とのコミュニケーションや色々な発想に役立ちますね。)に活発なディスカッションを行います。バーカウンターは格好よく、今回のお気に入りの写真です。早速PCのデスクトップに置きました。学会での写真撮影はすべて禁止されている(これでpreliminaryなデータも比較的安心して発表できるというわけです)ので実際の様子はご覧いただけませんが、面白い発表をいくつも聞けました。自身の発表についてはまたその2で紹介させていただきます。

2011.05.19

過酷な挑戦。

 ブログを担当させて頂くことになってから、これは書きたい!と思う出来事に遭遇することが多く、どれを採用しようかと迷います。今週は現在のスポ健では、私にしか書けない「スポーツ指導実習 ダンス」を選択しました。
 ダンスの授業では「即興」で身体表現できることが目標達成の1つなので、学生さんには、どんどん課題を指示し、一定時間で創作して発表するトレーニングを行っています。

 毎回、授業の最初にグループを作って、当日の指導者役を一人決めます。ウォーミングアップでは輪になって、曲に合わせた運動を即興で行い、その日限りのグループのメンバーに体操を指導する練習を取り入れています。体育の先生だけに限らず、現場で体操を指導することになった場合を想定しています。

 4月当初、指導役の人は、人前で身体表現することや、普段一緒に行動しないメンバーと共に動きを創作すること、指示を出すことには抵抗があったようで、なかなか身体を動かすことができず、少し時間がかかりました。しかし最近では、毎回、すぐに指導者役を決定して、グループを引っ張れるようになってきました。

 敢えて、その日限りのグループを組んでもらうことには、もう1つの理由があります。普段、かかわりがない人とでもコミュニケーションを取りながら、協力して1つの課題を完成させられるように、ということを意図しています。社会に出た時、どんな分野でもコミュニケーションはとても大切になります。社会に出た時、
この経験がほんの少しでも生きれば良いかな、と感じたりしています。
 グループ分けは、ジャンケンして勝ち組と負け組でグループ分けしたり、忠先生からアドバイスを頂いた、血液型や好きな色でグルーピングするなど、さまざまな方法を使っています。その他、誕生日の季節でグループ分けをした時は、「春」「夏」「秋」「冬」でわける際に、身体表現だけで自分の誕生季節を表し、同じ季節の人だけで固まって集合します。私が学生時代に、レクリエーションの授業で指導してくださっていた先生が 行っていた方法の1つでもあります。学生のみなさんも、先生方のちょっとした実技指導テクニックを観察し、現場で役立てられそうなことを、将来のために学びとってもらえたらと嬉しいな、思ったりしています。



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「納豆」を表現してみました。
「群の動き」がポイントです!
 鏡に向かって自分たちの動きをチェック。








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時には「新聞紙」を使って表現してみたり。。。
「新聞紙」になって表現してみたり。。。








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「そうじゃなくて...こんなイメージ!」と指示してみたり。。。










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課題 「色のイメージからテーマを決めて表現!」
・青色・・・「カモメ、海」

「僕のイメージだと、こうなんだけどな。。。」と話し合い。。。










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理工学部博士課程のNAOさん、ESのMAIさんも一緒に入ってくれています!
たくさんのアドバイス、本当に感謝です!



 創作ダンスを目前にし、先週からは「リズム体操」を1時間で創作し、次回の授業では、指導者側が対象者(他のグループの人たち)に指導するという課題を設定しています。もちろん、この課題においても、新メンバーでグループを作って、取り組んでいます。
 最初、この課題を出した時は、「えー!もう無理。。。」という声があがりました。実は、この「えー!」は私にとっては想定内で、出来ることに気づいてもらいたいという思いを秘め、敢えて過酷な?挑戦に取り組んでもらいました。4月からみんなを見てきて、即興で創作して発表することを何回もトレーニングし、ほとんどの課題をクリアしているので「これくらいの課題なら出来るはず!」と思い、チャレンジしました。私にとっての挑戦でもあります。

 明日は金曜日のクラスが実践指導の日です。実践指導の後、指導者側の指導方法を対象者側に評価してもらいます。指導することから、うまく指導出来なかった部分に自身で気づき、反省点から学んでくれることを期待しています。香











2011.05.18

立命館守山高校を訪ねて

 516()、スポーツ健康科学部の「学部説明会」ということで、立命館守山高校に行ってきた。同行したのは、同校出身の2回生H君。当日は、学校で合流することにしていた。

 余裕をみて南草津からJRに乗ったのだが、守山には思いの外早く着きすぎた。1時半を回ったばかり。訪問予定時刻は3時半。まだ2時間近くもある。こんなことなら、キャンパスを出る前あるいは南草津の駅前で「腹ごしらえする時間があったな」と思いながら、交番で教えてもらったバス乗り場で時刻表を確認していると、H君に声を掛けられた。彼も早めに来たという。一緒に駅前の喫茶店に入り昼食をとることに。

サービス・ランチ「豚肉生姜焼き定食」を注文した。大盛りの生姜焼きとレタスそしてポテトサラダがついてかなりのボリューム。「大丈夫かしら?」と思いながら、「もったいない精神」で何とか「完食」。久しぶりの「大量の肉」だったもので、かなりの満腹感。そんな状態でバスに乗った。私一人なら、交番で教えてもらった③番のバスに乗るところだったが、そこは通いなれたH君の案内で②番のバスに。経由地が違っていて、③番だと、ずいぶん遠回りになるのだという。

 それでも、学校到着は、2時半過ぎ。まだ1時間ほどの余裕がある。グラウンドを眺め、芝生の「野外ステージ」を横目で見ながら、営業の終わった食堂で時間を潰した。H君は、コンビニ店員の女性と懐かしそうに話をしていた。

 3時半少し前に、高校の事務室を訪ね応接室に通してもらう。進路指導の先生と少し打ち合わせの後、説明会場へ。5階の教室の窓からは、琵琶湖を望むことができ、つい景色の良さに見とれてしまった。

 集まったのは、高校三年生の男女30人ちょっと。放課後の時間帯で、自発的な「選択」による説明会だということで、かなりの「積極層」が集まったことになる。私の「通り一遍」の学部説明にも真剣に向き合ってくれていたのが印象的だ。但し、話の始まりが「スポーツビジネスのフレームワーク」の図を借用してのものだったので、かなり面食らったのではないだろうか。「板書」のための事前の準備もお願いしていなかったので、ホワイトボード用のペンを急遽用意させるといった迷惑を掛けてしまった。

「スポーツする人」を囲んで、「モノ」「場所」「情報」「技術」の4つの要因が密接に関連しているとするこの図で伝えたかったことは、「スポーツを構成する」様々な事柄について、スポーツ健康科学部では、十分な学びが出来るということ。そして、まだ二期生までの新しい学部なので、是非、来年の春には、三期生として入学してほしいということ。パンフレットにもあるように、新進気鋭の優れた先生方が多いので、「ここで説明している私だけで学部を判断してもらっては困ります。」ということも蛇足ながら断っておいた。

ちょっと短めの20分弱で私の説明は終えて、後はH君にバトンタッチした。彼は、入学から現在までの、多くの学びについて、新しい学部での楽しさなど、実感を込めて後輩である高校生たちに伝えていた。

 「説明会」での質問はとくに出なかったが、終了した後で、3-4人の女子が、「インターンシップ」「海外留学」「履修科目」等々、真剣な眼差しで質問に来た。中には、「水泳の授業は必修ですか」というのもあった。その生徒曰く「金槌ではないが、水泳は苦手だから・・・」

 スポーツ健康科学部だけに、プールがあって水泳の授業があるのは「当然」といったイメージをもっていたのだろうか。 mm

2011.05.17

今年も「RecOの朝ごはん」が始まりました。

<RecOだより58>
 学部開設時、学部長【izumi】先生の考案でスタートした「学部長と朝ごはん実習」が今年も始まりました。
 スポ健のスポーツ栄養学は、まず、自分自身の食事を考え、実践することから始めます。



 今年は、当番さんがユニオンから朝ごはんを運ぶため、昨年より10分早く集合。初日は【Goto】先生のGクラス。時間通りに運んできてくれました。
 それまでに、他の学生は手をしっかり洗って、ちゃぶ台を拭いて、食器やお箸を準備。そして、運ばれてきた朝食を盛りつけ、配膳します。





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 もう一つ、昨年との差がありました。
 クラスの人数です。
 昨年は、オリターと先生を入れても28〜30人だったのが、今年は1年生の人数とオリターの人数が増えたため、総勢34〜35名。RecOのちゃぶ台は6コですので、今まで1つのちゃぶ台に5人だったところが6人になりました。

 そのため、昨年と同じように盛りつけては、全員分の食器がちゃぶ台の上に収まりきらなくなりました。それでも、みんなで工夫しながら、譲り合いながら、楽しく朝ごはん。



 一人暮らしを始めたA君は「魚、久しぶり〜!」と感動していました。また「こう言うの好きなんです。ごはんが進むから」とれんこんのきんぴらを頬張りながら、一番におかわりに立ったBくん。
 オリターのC君は「一人暮らし始めた頃は、色々作ってたけど、最近は・・・。また、ちょっと頑張ってみます」とのこと。
 それぞれの環境に合わせて、毎日の朝ごはんも楽しんでね。

 今年も、ちゃぶ台にごはんとお味噌汁の香りの「RecOの朝ごはん」。
 昨年以上に賑やかにスタートです。【abc.】

 


2011.05.16

先週の出来事-もろもろ-

GW明けの先週1週間はいろんなイベントが目白押しでした。設置事務局からお世話になった岡田さんの歓送会については、【香】先生、【hassy】先生のところでご覧頂いてます。その他のところでのもろもろの出来事を紹介します。

 

その1

 前回のスポーツ健康科学部の「スポーツ健康科学部セミナーⅡ」のゲストスピーカーには、()サニーサイドアップ 塚本さんにお越し頂きました。塚本さんは、本学園の立命館宇治高校から、立命館大学産業社会学部に進学され、その後、海外留学、アメリカンフットボール関係の組織(NFL本体を除く)を全てインターンシップで経験した後、現在の仕事に着いて3年目です。

 

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立命館宇治高校の時には、アメフトのマネージャーとしてアメフトに関わり、大学では、アメフトのトレーナーとして活動しライスボール優勝(日本一)の体験から、スポーツビジネスに興味をもち、その興味を突き詰めるために、アメリカへ留学。その後は、社会人のアメフト、NFLジャパン、NFLヨーロッパリーグ・インターン、NFLジャパン・アシスタント業務を学生時代に体験されています。夜行バスを最大限に活用して、掛け持ちで複数のインターンをこなすほど、タフなスケジュールの中で現場実践を積み、スポーツマネジメント会社では最大といえる()サニーサイドアップへ入職、スポーツビジネスに関わる業務に携わっているキャリアについて分かり易く学生に語ってもらいました。

 

学生時代には、語学(英語はもちろん、それ以外、例えば、スペイン語、中国語など)をしっかり学ぶこと、大学が与えてくれるもの(授業、インターンシップ、講座、課外活動など)はあくまでもきっかけでありどのように次のステップにつなげるのかを意識して行動すること、人脈をしっかりつくっておくことなどのアドバイスをもらいました。学生も年齢が近い先輩の話のせいか、普段以上に真剣に聞き入っていました。

 

その2

女子プロゴルファーの形態・体力測定ならびにスイング動作の解析を行いました。R-GIROの客員研究員である野澤むつこ先生(女子プロゴルファー、博士(工学))との共同研究で、この測定を行いました。スポーツ健康科学部の多くの先生(浜岡先生、家光先生、栗原先生、吉岡先生、大塚先生)にご協力頂きました。もちろん、大学院スポーツ健康科学研究科院生にも測定補助をお願いしました。

 

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(写真左:野澤先生と打ち合わせ中の奥村プロと安居プロ)

(写真右:プロゴルファーのスイング撮影の様子)

 

ゴルフスイング実験では、従来とは異なるプロトコールの実験ができ、解析結果が今から楽しみです。かなり興味深い、従来にないデータを提供できそうです。学会発表、論文発表のタイミングで詳細はまたお知らせします。

 このような実験を計画するときに、細かな遺伝子解析から、行動、心理そして組織までの観点で研究フィールドを持っている先生方とディスカッションでき、実験計画を練れるのは、この学部・研究科の研究者集団、施設・設備の強みといえるでしょう。これに関しては、ぜひ、次のHPをご覧下さい。

統合型スポーツ健康イノベーション研究(立命館大学R-GIRO研究プログラム)

http://www.ic.fc.ritsumei.ac.jp/

 

その3

関西学生対校選手権大会(関西インカレ)

 長居陸上競技場を中心に、関西インカレが開催されました。大会日程期間中は、雨、強風などの天候条件には必ずしも恵まれませんでしたが、参加した選手は、母校の誇りをかけて、学校対校に相応しい精一杯の戦いを繰り広げました。本学の男女陸上競技部員も昨年に引き続き、アベック優勝を目指しましたが、惜しくも男女とも総合順位は2位でした。戦いぶりは、応援も含めて非常に素晴らしかったです。若者らしい情熱と、張り詰めた緊張、そして限界を振り絞った戦いは、応援に駆けつけてくれた【香、ippoO塚】先生にも、多くの観客にも新緑の季節にふさわしい清々しい気分とエネルギーを与えてくれたことでしょう。

 

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(写真)バックスタンドでの応援。「R」の人文字と風にたなびく「R」の旗 

 

 

 

【忠】