2018.09.03

JISS訪問2

今回ご紹介するのは、
パラ水泳のレジェンド、河合純一さんです。
JISSのとなりにある、ナショナルトレーニングセンター(NTC)のオフィースにおられました。

HPなどでみると、日本人唯一のパラリンピックの殿堂入りをされた方です。
現在は、日本パラリンピアンズ協会会長です。

        
   
河合さんは、全盲のスイマーとして、1992年のバルセロナ・パラリンピックから、2012年のロンドン・パラリンピックまで、6大会に出場、金メダル5個を含めて21個のメダルを獲得されています。

選手としての活躍も素晴らしいのですが、いくつもの連盟、協会の長としても活躍されています。

今回お会いして感じたのは、非常に明るく、快活で、寛容に受け入れるという懐の深さです。

素敵な人に会えると元気になります。今回も元気の源を頂きました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 明日から、日本バイオメカニクス学会が、日本体育大学で開催されます。プログラムをみると、大学別の発表件数の一位は、立命館大学となっていました。件数だけでなく、質の高さも本大会で示してくれるでしょう。
【忠】

2018.09.02

学会に向けての準備

授業のない夏休み期間に入り約1ヶ月が経ちました。「夏休み期間、教員は何をしているのか?」と質問されることもあるのですが、毎日普通に仕事をしています(笑)。ただし、8, 9月は学会に参加をしたり研究に費やす時間を増やしたり、授業期間中とは若干異なる時間の使い方をしています。

さて、学会といえば、8/24〜26にかけて第69回日本体育学会が開催されました(台風の影響が懸念されましたが、予定通り開催されました)。また、9/7〜9にかけては第73回日本体力医学会大会が開催されます。体力医学会はスポーツ医科学分野の学会として国内最大規模であり、今回私の研究室からは博士研究員1名、大学院生9名が発表をします。学会での発表に向けてはまずスライドやポスターを作成し、その後は発表(規定の時間でのプレゼンテーション)や質疑応答の練習を繰り返します。学会という大舞台で日頃の鍛錬の成果を存分に発揮して自信をもって欲しい・・・そのために細部まで気を配りながら準備を行っています。ただし、大学院生であっても博士課程後期課程ともなると国内外での学会発表の経験も豊富です。大崩れする心配もなく、安心して見ていられます(上手いなぁと感心しながら発表練習を聞いています)。



さて、夏休み中のブログのトピックは大学院生が多いのですが、卒論に取り組む4回生にもスイッチが入り(待っていました!)、連日実験を行っています。写真はクロスカントリースキー選手用のエルゴメータを用いたスプリント運動(1セット20秒間の全力運動を短時間の休息挟んで複数回繰り返すきついトレーニング)の様子です。一般に、トレーニング科学分野の研究では自転車ペダリングやトレッドミルでのランニングなど下肢筋群を用いることが多いのですが、4回生のUくんの研究ではスキーエルゴを用いた上肢のスプリント運動を取り入れています。ちなみにこの日、被験者役を引き受けてくれたのはボート部のTくん、早朝からのボート部の練習を済ませた上で今回の実験にも協力をしてくれました。研究結果を楽しみにしています。


次回のブログ担当は学会期間中ですので、学会の様子を現地からレポートできればと考えています。

GOTO

2018.09.01

GAICS基調講演

前回のブログでご紹介したように、
先週は、国際学会GlobalAcademic-Industrial Cooperation Society(GAICS)が
東京で開催されていました。
GAICSは、教育系、ビジネス系、エンジニア系、
フィットネス・エクササイズ系の国際学会のほかに
私が国際委員を務める
International Conference on Hospitality,Tourism,and Sports Management(HTSM)が名を連ね、
これら5つの学会が一度に開催される学会大会です。
そのため参加者はアジア諸国を中心に300人近くになります。
今回の学会大会は、準備期間から、
GAICSの理事会の複数のご依頼に適宜対応させていただいたことで、
学会大会のパンフレットをはじめ会場のあちらこちらに
立命館大学のロゴを掲載してくださいました。



私へのご依頼の一つは、基調講演の登壇者のご相談でした。
GAICSは前述したように複数の領域をカバーする学会です。
ですので、各領域の研究者が興味がある必要があり、
さらに、今回、GAICSの理事会は、
AI、ビッグデータなど、複数のキーワードに対応できる
日本のトップ企業の方を招きたいいうご意向をお持ちでした。

そこで、楽天株式会社の執行役員で
グロールバデータ統括部のディレクターである
北川拓也博士(Dr.Kitagawa)にご登壇をいただくことになりました。

Dr.Kitagawaは灘高校から、現役でハーバード大学に進学、
同大学院で理論物理学の博士号を取得されました。
その後、27歳で楽天株式会社の最年少の執行役員に就任され、
複数のメディアにも取り上げられていらっしゃいます。
そして国際誌にアクセプトされた論文は20本近くと
顕著な実績を持つ研究者でもいらっしゃいます。
Dr.Kitagawaのアカデミックキャリはもちろんのこと、
非常にわかりやすく、また親しみやすい発表スタイルに
聴講者の皆さんは魅了されていました。
紹介者として私までが数多くのお褒めの言葉を頂戴した次第です。





もともとDr.Kitagawaと面識があったのではなく、
ご紹介くださったのは、楽天野球団のKさんと、
楽天株式会社から楽天野球団とVissel神戸に出向されているSさん、
現場で輝く二人の女性です。
HTSMの学会長からGAICSの基調講演の相談を受けた時には、
正直困った、と思いました。
そこで、いつも親しくしていただいている楽天野球団のKさんにご相談し、
Sさんとともに私を助けてくださいました。

スポーツの現場は、勝敗、天候など、
予期できない様々な要因に左右されますので、
日々の業務は不規則な上に、スピードや判断力が求められます。
そのような中でも、お二人はいつもいつも迅速なだけでははなく、
直接的にも間接的にもとても心のこもった対応をしてくださいます。
今回もまったく通常の業務に関係ないにもかかわらず、
あっという間に素晴らしい状況を作ってくださいました。

国際学会を無事に終え、
現場で輝く二人の女性とDr.Kitagawa、
そして楽天野球団さんとお仕事ができた経験などなど
「スポーツ」が私の人生を豊かにしてくれていることに
改めて感謝の気持ちでいっぱいになる一週間でした。


写真は学会場とDr.Kitagawaの基調講演の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#学会参加者に"Ritsumeikan"の発音を何度も聞かれました
#口頭発表の他、座長も務めて参りました
#次の発表は11月
#仙台に行きくなってきた
#Vissel神戸の応援にも

2018.08.31

コジコジはコジコジ。。。

みなさん、こんばんは。いつも遅めの更新、嶋村です。


最近とてもビックリしたというか、悲しかったニュースがあります。それは、漫画家のさくらももこさんが乳がんで亡くなられていたというニュースです。まだ 53 歳だったそうで若すぎると思います。


僕は昔から「ちびまる子ちゃん」などさくらさんの漫画がとても好きだったのでとても残念です。とっても。


さて、さくらももこさんという名前から連想されるのは多くの人にとって「ちびまる子ちゃん」だと思いますが、実は他にも色々作品があります。例えば、僕はちびまる子ちゃんの小学校時代の友達の永沢くんが中学生になった時のエピソードを集めた漫画を持っていました。非常に毒の利いた内容で大人でも「ウフフ」となってしまう内容でした。


初期の「ちびまる子ちゃん」の内容もシニカルな内容がしばしばあり、僕はとても好きでした。もちろんちびまる子ちゃんの優しさや彼女を取り巻く人々の人間らしさ・暖かさが非常にうまく描かれてもいました。最近はあまりアニメを見ていません。。。


さて、そんな僕が好きな作品は「コジコジ」です。コジコジの正体が何かはわかりませんが、メルヘンの国で学校に通っていて、学校ではさまざまなコジコジの仲間が立派な「メルヘンもの」になれるよう一生懸命勉強しています。しかし、コジコジはとてもマイペースで立派なメルヘンものになる為の勉強を全くしません。遊んで食べて寝ているそうです。。。しかしこれにはコジコジのポリシーみたいなものがあります。


僕が好きな「コジコジ」のエピソードは、アニメの1話でも描かれていますが、コジコジと学校の先生のやり取りです。youtube の公式チャンネルでも見れるようなので見てみてください。とにかく僕はコジコジがとても好きです。先生とのやりとり中で先生は最後にコジコジに「将来何になりたいのか」と質問します。それに対して「コジコジはコジコジだよ、コジコジは生まれた時からこれからもコジコジだよ」と言います。こういうスタンスって僕はいいと思います。ブレない自分。みなさんも悩んだときはコジコジを見てみてください。「わたし」は「わたし」、「あなた」は「あなた」、承認欲求に疲弊することも、嫉妬に心が支配されることもありません。


というわけで今日はちょっとコジコジを描いてみました。あんまりうまくないですね(笑)ではでは。


2018.08.30

今更ですが・・・


こんにちはshinoです。

今週末から9月になるというのに、まだかなり暑いですね。
まだしばらく暑い日が続くようなので、体調管理に気をつけて下さい。




本日は熱中症について少し話をしようと思います。

もう9月になるので今更という気もしますが、
総務省の報告によると、6月から9月に多く、9月でもそれなりに発生しています。

当たり前ですが、外気温が31度を超えると発生率はかなり上がります。
が、発生する場所は、室内が意外と多いです。
高齢の方や、子どもに多いのは、皆さんご存じだとは思いますが、
皆さんの年齢でも室内での作業や運動中に発生しています。

私は週1回病院で勤務していますが、いまだに毎週、熱中症の患者さんが病院に搬送されてきています。
搬送される方は高齢の人が多いですが、外来には若い方も熱中症のために受診に来ています。

一般的に、熱中症の症状は、

 めまい、立ちくらみ、顔のほてり
 筋肉痛や筋肉のけいれん、足がつるなど
 体がだるい(体がぐったりし、力が入りにくい状態)
 吐き気、頭が重い、頭痛
 異常に汗をかく、あるいは、暑いのに汗が出ない
 体温が高く、体が赤い
 意識がボーッとしている
 フラフラしてまっすぐ歩けない
 自分で動けない、水分補給ができない

などがあります。

万が一、上記のような症状が起こった場合、
水分、塩分補給を行い、
風通しの良い、涼しい場所でしばらくやすんでいると、
ほとんどが回復してきますが、

一番怖いのは、重症になると、
改善に努めても回復しないどころか、
進行してしまうということです。

なので、少し休んでも回復して来ないような場合は、
早めに医療機関(救急病院など)を受診するようにして下さい。

特に、意識がもうろうとする
   汗が出ない
   異常に体温が高い
   水分、塩分を自分で摂取できない

などは要注意です。

これからも暑い日が続くと思いますが、
無理せず、熱中症に気をつけて、乗り切って下さい。

2018.08.29

USFスポーツキャンプ!!

こんにちは。

私は、一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション(USF)の役員をしています。

USFは東北地方太平洋沖地震の際、子供たちが外に出ることができず、運動ができないために、
肉体的、精神的な健康を損なう状況が生じる中で、子供たちがみんなで運動やスポーツをする
機会を提供しようとしたことを契機に設立された財団です。
USFは、スポーツを通じた社会貢献を目指しています。

スポーツ健康科学部の教員は、私に限らず、様々な形でスポーツに関わる社会活動に取り組んで
います。

USFのメインの活動は、「USFスポーツキャンプ」です。
USFスポーツキャンプは、小学校3年生から6年生を対象に、いわゆるメジャーなスポーツ、マイナー
なスポーツなど、様々なスポーツを経験することを通じて、スポーツの楽しさを子供たちに知って
もらうとともに、仲間を思いやることや力を合わせること、みんなをまとめることなど、これから
必要とされるような基本的な力を養うこと、その結果、たくさんの友達をつくることを目標に
しています。



スポーツクリニックの講師は、元や現のプロ選手や日本代表です。

USFスポーツキャンプは、日本各地で年間10回程度開催されていますが、先週の金曜日から日曜日の
二泊三日、奈良県天理市で行われ、そのキャンプに参加してきました。

子供たちにとっては、ご家族から離れてのキャンプは初めての経験であることも多く、初めて会った
子供たち同士のグループで、スポーツも上手くいったり行かなかったり、子供たちにとっての
小さな壁がありますが、みんな、それを乗り越えて、笑顔で張り切って頑張りました。

12月には、スポーツ健康科学部の後援も得て、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)でUSF
スポーツキャンプを開催しますが、スポーツ健康科学部では、このBKCでのスポーツキャンプを
学生たちが企画から運営までを担うインターンシップの場として位置づけ、現在、USF事務局の
指導の下、インターンの学生たちが準備に取り組んでいます。

このインターンシップに参加するとスポーツイベント開催の全ての要素を学ぶことができます。

この奈良でのキャンプに、その滋賀でのキャンプをインターンとして準備中の、美南さんとタカ君が
運営の勉強に来ていました。


また、12月のキャンプでは、留学生を含め、約20人のスポーツ健康科学部の学生たちがボランティア
として、キャンプの運営に当たります。

12月の滋賀キャンプも期待大です。

大勢の子供たちを一緒にいると、いろんなことが起こりますから、疲れないと言ったら噓になりますが、
心の凝りはすっかり解れましたよ。


みなさんもぜひ、スポーツ健康科学部でこんな実践型のインターンシップに参加してください!!


Apollo

2018.08.28

専門演習での研修

先週、8月20日から22日まで、専門演習の一環として、
琉球大学との研修交流会を実施してきました。

初日は、沖縄本島北部の方で施設見学を実施しました。
2日目は、琉球大学教育学部の学生さんたちと、卒業論文中間発表(4回生)
および卒業論文構想発表(3回生)会でした。この発表会が研修のメインで
あるため、ゼミの学生たちは、がんばって発表準備をしてくれました。

いつもは、ゼミの中での発表・意見交換で、だんだん活発なやりとりが
できなくなっていくのですが、他大学の学生からの新しい視点での助言は
非常に刺激的で、気持ちも引き締まったようです。

3日目は、本島南部にある南城市の「糸数アブチラガマ」に行きました。
「アブ」は、自然にできた深い縦の洞穴
「チラ」は、崖
「ガマ」は、洞窟やくぼみ

http://abuchiragama.com/

沖縄戦時に、もともとは集落住民の避難場所であったのですが、戦況の悪化に
より、日本軍の陣地豪や倉庫としての使用が始まり、その後は、陸軍病院分院
として使用された歴史があります。

全長270メートルのガマの中は、真っ暗で、それぞれが懐中電灯を持って入り
ました。中には川が流れ、ひんやりとしています。途中、ガイドさんの指示で、
全員が懐中電灯を消したのですが、とても不安な精神状態になります。そんな
真っ暗な中で、多くの人がただ死を待っていた。
学生たちそれぞれの心に、それぞれの思いをもったようです。

今年は、例年にもまして、充実した内容の研修となりました。

この美しい景色を全員で堪能してきました。


2018.08.27

JISS訪問1

みなさん台風は如何だったでしょうか?
被害に遭われていないことを願っています。

この間、国立スポーツ科学センターに訪問することが多くなっています。
研究の打ち合わせが主な用務です。その打ち合わせも多岐にわたってきています。

今回は、トップアスリートと指導スタッフにインタビューをさせてもらいました。

写真は、アテネから3回連続パラリンピック(水泳)に出場している、江島大祐選手です。

  

江島選手は、立命館大学産業社会学部出身で、学生時代に2004年アテネパラリンピックに出場して、銀メダル獲得しています。私の後輩でもあり、校友でもあり、ついつい嬉しくなり写真を撮らせてもらいました。

HPなどでも江島選手のことは、多く掲載されていますので、是非ご覧下さい。

プロフィールを少し紹介すると、京都出身で、12歳のときに脳梗塞で倒れ、左半身に麻痺が残りましたが、もともと行っていた水泳に再度取り組み、アテネパラリンピックに出場して、銀メダルを獲得。2006年にはワールドカップ50メートル背泳ぎで世界記録を樹立。2008年北京パラリンピック、、2012年ロンドンパラリンピックでも連続入賞。若手育成・強化のための合同合宿「エジパラ」を開催し、後進の育成にも力を入れている。株式会社シグマクシス所属。
となっています。

練習も拝見しましたが、水中トレーニングの内容は、健常者のものと変わりません。インタビュー記事で述べておられますが、「世界をみてきた者として、徹底したトレーニングでなければ通用しない」とストイックにトレーニングに取り組んでました。そして、自分だけでなく、後進の強化のためにエジパラを開催しているところも素晴らしいところです。少しお話しさせてもらいましたが、アスリートとしてだけでなく、社会人、ビジネスマンとしても素晴らしい人物でした。
 コーチとのやり取りの中で、「立命館大学は良い大学ですよ!」とさりげなく語られたところは、嬉しい限りです。
 東京パラリンピックの活躍に、我々のプロジェクトが少しでも貢献できるように、とより強く感じました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
   
 JISS訪問の折の富士山です。スッキリはれた見事な富士山をみられました。
【忠】

2018.08.26

低酸素室を用いた科学的サポート

インテグレーションコア3Fの低酸素実験室・トレーニング室では、室内の酸素濃度を変化させることが可能です。私達が生活する環境では大気(空気)中に20.9%の酸素が含まれていますが(その他の大部分は窒素です)、低酸素室では室内の酸素濃度を14.5%〜15.0%に減じた状態で運動を実施します。これは標高2700〜3000mに相当する人工低酸素環境で、2010年4月にスポ健がスタートしてから「スポーツ競技力向上」「健康増進」の2つの視点から様々な研究を推進してきました。

この低酸素室、研究以外にも、本学体育会所属選手の強化にも活躍しています。たとえば、冬場の準備期(次のシーズンに向けた体力の強化期)やシーズン中に怪我して満足に練習が実施できない選手の補助トレーニングとして活用をします。トレーニング内容は種目や選手の体力レベルによって臨機応変に調整しますが、多くの場合は、ハイパワー式の自転車エルゴメータを用いて、酸素濃度14.5%での低酸素環境で数秒〜数十秒のきわめて高強度でのペダリング運動を複数セット繰り返す・・・という方法を用いています。これは「Repeated sprint training in hypoxia (RSH)」といって、その効果が科学的に実証されているトレーニング方法です。

このような「科学的サポート」を始めた当初は、私がすべてのトレーニングメニューを考えていました。一方、最近数年間は、科学的サポートに携わる大学院生や学部生が増え順調に力をつけたこともあり、メニューの作成も原則として学生に任せ、私は要所でチェックをするのみです。本学では将来、国立スポーツ科学センター(JISS)などにおいて研究者としてトップレベルのスポーツ競技者に科学的サポートを行い、我が国の競技力向上に貢献することを目指す学生が多数います。優れた研究を行い、国際誌に論文を発表することは研究者を目指す上で必須の要件ですが、JISSのような選手に近い所で仕事をする上では、「良い論文が書ける」だけでは不十分でしょう。選手の体力測定(フィットネスチェック)やトレーニングを間近でサポートをしてきた「経験」も重要となるはずです。このような考えもあり、トレーニングサポートや測定の依頼があった場合には「貴重なチャンス」と捉え、サポート担当の適切な学生を選定しています。

数日前、1名の選手に対する低酸素トレーニングが終了しました(来週、トレーニング期間後のポストテストを実施します)。怪我のため強度の高い練習ができず低酸素トレーニングを導入したのですが、毎回、強い気持ちでしっかりと追い込み、トレーニング時の記録も大きく改善しました。また、トラックでもしっかりと走ることができていると聞いています。この後に始まる大会で満足のできる結果を残してくれることを祈るばかりです。

GOTO

2018.08.25

GAICS Half day tour

8月22日より、国際学会Global Academic-Industal Cooperation Sscociety (GAICS) が、
東京で開催されています。
スポーツマネジメント系の国際学会は、
学会初日や最終日にスタジアムツアーやゴルフなど、
ちょっとした観光が組まれている場合があります。
GAICSもHalf day tourが学会の初日に予定されていました。
私は不参加のつもりでいたのですが、学会の実行委員会から、
何か予期しないことが起こった時のためにtourに随行して欲しいとご依頼があり、
急遽参加してまいりました。

30人ほどのツアーで、ガイドもいらっしゃったので、
ただついていけばいいかなと思っていたのですが、
こういう時には、予期しない出来事が色々と発生するものですね。
2つの場所に訪問する予定であったHalf day tourですが
一つ目の訪問地である東京・武蔵野ブルワリーの
予約時間が学会スケジュールでは、11時となっていましたが、
旅行代理店が10時に予約してしまっていたらしく、
出発後すぐに見学でいないことがわかりました。
しかしながら、お昼ご飯は武蔵野で予約しているとのことで、
とりあえず高速に乗ったものの、高速もひどい渋滞で、
結局、武蔵野行きはキャンセルになりました。

そうすると今度は変わりの場所を見つけなくてはならないわけです。
今から予約が不要で、外国人の方に喜ばれる場所、
そして2つ目の訪問地から遠くない場所を検討した結果、
明治神宮に訪れることになりました。
私もいつも前を通るだけで参拝したことがなかったので、
初めて参拝できると喜んだのもつかの間。
学会参加者が参拝をしている間に、お昼ご飯の準備、次の訪問地の調整等で奔走していました。


幸い、午後からはスケジュール通りに事が進み、
無事に2つ目の訪問先である
一般財団法人 高度技術社会推進協会が運営するTEPIAを訪問できました。T
TEPIAは秩父宮ラグビー場と神宮球場にあり、小さくて通り過ぎてしまいそうですが、
無料で、涼しく、日本企業の最先端の技術を楽しく学べる施設です。

GAICSはスポーツだけではなく、IT関連の学会も含まれているので、
参加者は興味津々で見学されてました。
スポーツとは直接関係のない施設ですが、
たまたま中高生のロボットコンテストの結果が
報告されており、グラウンドに白線を引くロボットが
グランプリに輝いていました。




そのほか、人の鬱の治療に使われるロボットや
自動的に脈拍、ストレスなどなどを測定するテクノロジーなど
最先端の体験可能な技術が紹介されていました。

Half day tour のお手伝いは、気ぜわしかったですが、
青山、神宮界隈に戻ってくると「我が本拠地」という感じでホッとするとともに、
参加者の方々に秩父宮ラグビー場や神宮球場を説明している自分に気づきました。



写真は明治神宮とTEPIA
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。
#学会参加者は320人
#なんだかんだとトラブル続き
#対応している大学院生の語学力とマネジメント力が素晴らしい
#来週は学会の様子をご紹介します