[ 2015年08月 ] の記事一覧

2015.08.11

東京大学訪問!

 先週、Motoのゼミ生と大学院生で東京大学(駒場キャンパス)大学院総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 身体運動科学研究室の寺田 新先生の研究室の皆さんと交流してきました!実は、私自身、駒場キャンパスは2回目で、1回目の時はまだ古い建物が多かった記憶がありますが、キャンパス見学したらテレビでも出てくるような建物・風景にはテンションが上がりました!


 交流会では、寺田研究室と八田研究室の学生の皆さんから今行っている研究内容の説明と自身のキャリアに関しての説明を分かり易く紹介してもらい、Motoのゼミ生も卒業研究に向けてイメージしてもらえたと思います!スポーツ選手の減量についての研究や脂質の種類によっていろんな生理的な作用が見られる可能性、スポーツや健康に関わる疑問を基礎的な研究によって解明している研究内容は非常に勉強になりました。Motoの院生・学部生も研究内容を紹介しましたが、多くのアドバイスをもらい、実のある交流会でした!


 また、今回の交流会では、以前スポ健に所属していた、吉岡先生や小笠原先生もかけつけてもらい、久しぶりにお話しすることもできました!ありがとうございます!!

Moto

2015.08.10

NACの龍さん

先日、スポーツパフォーマンス測定室のモーションキャプチャーシステムを納入してくれている、株式会社ナックイメージテクノロジー(我々はNACと愛称でよんでいます)の龍さんが、本学部に退職の挨拶に来られました。龍さんは学部長、HARU先生、AKNR先生、をはじめ本学部の先生との知り合いも多いです。このNACの龍さんには、この間、随分お世話になっています。ハイスピードビデオカメラの時代から、現在のデジタル方式、モーションキャプチャーシステム、アイマークレコーダまで多くの製品を納入してもらうとともに、メンテナンス、バージョンアップ、その他もろもろの相談まで。

龍さんとのお付き合いは、大学院修士の頃からですので、かれこれ30年以上。最初であった頃は、16mmフィルムで高速度撮影するタイプで、撮影の後、現像に出してから、デジタイザーにかけて、身体マークの位置をハンドデジタイズした時代でした。何よりも、強烈な恩師のもとで修業していた時代で、鬼籍に入られた恩師は、自分の学生、他大学の学生、業者の方に分け隔てなく(!?)、厳しい教育としつけをつけられる方でした。おかげで、しっかり鍛えていただいたと感謝している今日この頃ですが、龍さんも例にもれず、しごかれた経験をお持ちで、前回もその話題が出ました。ただ、お互いに共通して、『強烈な先生でしたが、本当に素晴らしい教育者でした』という印象を持っていました。

長いつきあいのため、共有する想い出もありますが、龍さんの誠実な人柄と熱心な仕事ぶりに、この間助けられることが多くありました。特に、学部設置の折に、モーションキャプチャーシステムの設備選定のときも、当方の無理な提案にも関わらず、社内でかなり頑張っていただいたと後で知りました。おかげで、学部としては充実した設備をフルに活用できるようになりました。
 龍さん、ありがとうございます。また、NACの皆さん、今後ともお世話になります。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、「収録」にいった番組(「凄(すご)ワザ」)の予告が次のHPにでています。
http://www4.nhk.or.jp/sugowaza/
放送予定は、8月22日(前半)と29日(後半)です。時間は、午後8:15-8:43です。
龍さんにお世話になった、スポーツパフォーマンス測定室(モーションキャプチャーシステム)も、ちらっと放送されます。これも縁ですね。
【忠】

2015.08.09

アメリカ便り (42): Research University

先週に続いて、ジョンズ・ホプキンス大学 (Johns Hopkins University)  を通して
研究大学 (Research University) について書きたいと思います。
ジョンズ・ホプキンス大学が、「研究大学」であることを先週お伝えしましたが、
実際にどんなふうに研究が重視されているかを、
認知科学学科に所属されている Akira 先生にお聞きしました。



Akira 先生は、学部時代に、マサチューセッツ州立大学 (UMASS) に
交換留学で1年間留学され、アメリカの大学院に進もうと決心されました。
メリーランド州立大学 の言語学科で博士号を取得され、
現在は、ジョンズ・ホプキンス大学で、Assistant Professor をされています。

Akira 先生のお話では、ジョンズ・ホプキンス大学は
アメリカの研究大学の中でも研究が最も重視されている大学の一つで、
最初のスタートアップの研究資金として、かなりの額が支給されたそうです。
そのおかげで、1台500万円ほどする eye-tracker を2台と、
研究アシスタントを2名雇用でき、順調に研究を立ち上げることが出来、
大変感謝しているとのことでした。

実験用の大きなスペースも与えられ、Akira 先生の Lab は、
アシスタント用の部屋(写真奥左手)、子供用の実験部屋(写真中央奥)、
大人用の実験部屋(写真奥右手)、おもちゃのある前室からなっています。


また研究室のデザインも自分で決めることが出来、
子供を対象にした実験ができやすいようにレイアウト出来たとのこと。
本当に至れり尽くせりで、聞いていて彼我の余りの違いに気が遠くなりました (苦笑)。

ただ大学からスタートアップでかなりの金額をもらえるのは、
大学自体が、研究を投資と考えていて、それを元に研究成果を出して、
NSF (National Science Foundation) や NIH (National Institute of Health) などから
大型の研究費を獲得することが目的との事です。
ジョンズ・ホプキンス大学では、獲得した研究費の 62%! は、
間接経費として大学に徴収され、この還元された研究費を用いて、
さらに大学全体で研究を進めて、さらに大きな研究費を獲得するという好循環が出来ています。
(ちなみに全米一間接経費が高いのは、Stanford 大学で、65% との事でした。)

先週、「研究大学」を定義するならば、
「教育よりも研究が中心で、学部よりも大学院が中心の大学」と書きましたが、
授業の負担は最低限で、各学期で、学部の授業が1コマ、大学院が1コマのみとの事でした。
これはメリーランド州立大学の言語学科も同じですが、
日本の大学でこういう環境を揃えるのはなかなか厳しいと思います。
ちなみに認知科学学科の院生は、毎年3名程度で、
これまでほぼ100%アカデミックキャリアについているそうで、
さすがジョンズ・ホプキンスと思いました。

ただ研究大学ならではの厳しさも相当あって、全米一位のメディカルスクールでは、
診療も授業も担当せず、医学研究に専念している先生が多数おられるのですが、
その先生は、大学から給与は一切!支給されず、
自分の給与は獲得した研究費から払っているそうです。
そのため研究費を取れなくなると、別の業界に行くか、
他大学に移籍するしかないという、
日本の大学では考えられない厳しさです。
いかにも競争の厳しいアメリカらしいと感じました。

日本の大学も、大きな変革の時を迎えています。
日本を外から見ることで、その方向性が正しいかのどうか
非常に参考になる訪問でした。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#42>>
初代学長のギルマンが就任演説で、ジョンズ・ホプキンス大学の目的について語った言葉です。
“The encouragement of research . . . and the advancement of individual
scholars, who by their excellence will advance the sciences
they pursue, and the society where they dwell.”
「(ジョンズ・ホプキンス大学の目的は) 研究の奨励およびその卓越性により科学を追求し、
彼らが生きる社会を前進させる個々の研究者の向上(である)」
( https://www.jhu.edu/about/ )
こういう言葉にアメリカ最初の研究大学の自負が感じられます。

2015.08.08

平等と悪平等

今週の写真は、「やっぱり暑い時期には、こんな写真だよね」と言う事で、
今年の正月に初詣に行った際の下賀茂神社。
大雪で、名神高速道路も通行止めになった覚えがあります。

ちょっとだけ涼しげでしょうか?

そうか、今のうちに暑い写真を撮っておいて、それを冬に使えば、1回分の写真は確保できる・・・
予定しておこうっと。
たぶん、読んだ人は覚えていないでしょうから、さも思いついたように・・・違うか。


で、今日はちょっと思っていて書くのを忘れていたネタ。
久々に固めのテーマです。

それは、平等と悪平等の違いって、どこにあるんだろう?と言う事です。

先日、参議院選挙制度の改正で、県をまたいだ合区が二か所できました。
鳥取県と島根県、徳島県と高知県で、選挙区を同じにして、二人の議員を選ぶ、というものです。
根拠は最高裁判所で出た一票の格差の違憲判定です。

全体を見ると、今回、定数が減るのは、全て地方の県、一方で定数が増えるのが都府県です。
地方が減り、都市が増える、という構図なのですが、
選挙なので、参議院は衆議院ほど顕著ではないですが、
議員は選ばれた地域を代表する役割を担っています。

つまり、単純化すると、地方の代表が減り、都市の代表が増える、という構図です。
ついでに言えば、地方の方が浮動票(無党派層)は少ない傾向にあり、
浮動票(無党派層)の影響の大きい都市の議員数が増えると言う事は、
今後の選挙は、その時の社会の雰囲気に影響を受けやすくなっていく、と言う事にもなります。

一方で、地方の方が高齢化が進んでいますので、
高齢者以外の投票者の影響が大きくなる、と言うことともなります。
(若年層が選挙に行けば、ですが・・・)

今後の高齢化と人口減少を前提に見ていけば、
現在の一票の格差の考え方を前提に政治を捉えていくと、
都市の高齢者のための政治にもなりかねません。
つまり、地方は合区がどんどん増え、その分が都市にまわされ、
その都市の中でも投票に多く行くのは、高齢者。
しかも、現状のままで行けば、投票率はどんどん下がっていき、
地方の落選した人より、都市部の下位の当選者の得票数が大幅に低い、
と言う状況がやってきます。

こんな状況になりそうですが、これは平等なのでしょうか?
それとも行きすぎた平等なのでしょうか?

私自身は、行きすぎた平等ではないのか、と思います。
一時期、小学校の徒競争でも順位を付けない、と言う事が行われたりもしましたが、
こんな事と同じで、平等の意味を取り違えているのではないか、と思ったりします。

と言う事で、平等と悪平等の違い、でした。
これは、きっとまた考える事もあると思うので、どこかで出します。


それはさておき、涼しい?寒い?写真を出しつつ、中身は涼しくない・・・
まあ、いいか。

ではでは。
みち
成績つける時期ですが、昔の手書きと比べて、オンラインだと本当に正しい評価を入れている感が減少していて、大丈夫だろうか・・・といつもなんとなく不安です。まあ、間違えていたら、ごめんなさいをするだけ?なのですが。独り言は楽しいネタがない・・・

2015.08.07

映画のススメ

楽しみながら英語のリスニング力を高めるやり方の一つとして、映画鑑賞をお勧めします。字幕無しで見られれば一番ですが、英語の字幕付きでも良いトレーニングになると思います。「リスニング」の練習をしようとする時に、何はともあれ量をインプットする必要があります。書店に行くとリスニング用のテキスト+CDのセット等が多数売られていますが、それらを1部または数部購入しても量的には十分では無いと思います。最初の導入の際は役立つでしょうが、ある段階以降は経済的かつ楽しく続けられるやり方で継続的にトレーニングするのが良いでしょう。

リスニングがそれほど得意でない方でも、映画を字幕無しで見てみると意外とストーリーが掴める事に気づくと思います。映画は2~3時間の間に起承転結の流れがあります。また実際には言語だけではなく、登場人物の表情、効果音、カメラワーク等、様々な手掛かりによって視聴者にメッセージを伝えてくれています。それらをキャッチして頭の中で咀嚼して、意味の流れを掴む事は非常に良いトレーニングになります。最初は英語の字幕を表示しても良いでしょう。リアルタイムに字幕を読んで内容理解の手助けにする事自体、実は結構英語力を要求されます。まずはこのレベルを目指して取り組んでみるのが良いかも知れません。

アメリカに住んでいた頃、近所の映画館では学割で4ドルくらいで映画を見ることが出来ました。元々映画が好きだったことも有り毎週のように観に行っていました。アメリカに行って一番最初に観た映画は「リーサル・ウェポン4」です。シンプルなストーリーのアクション映画ですので非常に解り易く楽しむことが出来ました。全般的にアクション映画は解りやすいですね。逆に当初比較的解りにくいなと思ったのはサスペンス物とか裁判物の映画でした。

DVD とかケーブルテレビとかで是非試して見てください。週に1本、1年間続けることが出来たらまずまずのレベルアップが出来ると思います。「そんな暇は無い」と思うかも知れませんが継続は力なりです。語学の力は一朝一夕には付きませんので、1年後のためと思ってトレーニングしてください。


2015.08.06

オープンキャンパス②

 8月1日(土)、2日(日)に開催されたオープンキャンパス報告第二弾です。It's meは、写真にあるような個別相談のブースにおりました。学部全体の説明会(83日のブログ参照)は午前午後、大教室で2回行いますが、個別相談は、一人一人について(ご両親も一緒に)、職員(not a large circleさん)と在学生(small hill 田! さん)がコンビを組んで行いました。スポーツ健康科学部のブースには他の学部よりも多くの方がいらっしゃいました。制度的なことは職員が、入試や勉学については在学生がお答えしました。今年は、昨今の社会グローバル化要請の影響でしょうか、留学やスポーツ健康科学部独自のグローバル制度であるGATプログラムに関する問い合わせが多かったというのが印象です。スポーツ健康科学部の一層のグローバル化が進むと期待しています。

 

立命館大学スポーツ健康科学部には創設以来、ユニークな伝統があります。教員の誕生日に、tiger Chu先生が、かならず写真のようなお知らせを作成して、職員や学生さんの目にとまるところに掲示してくれます。当然、皆様からお誕生日おめでとうという言葉をかけていただきます。この年ですから、誕生日そのものがうれしいかうれしくないか微妙ですが、お声をかけてもらえることはうれしいことです。これもtiger Chu先生の立命館大学スポーツ健康科学部一体化(仲良し化)への小さな活動です。感謝です!

2015.08.05

うれしい出会い。

<RecOだより>
先月末、沖縄県の学校給食を担当されている管理栄養士の皆様に向けてお話する機会をいただきました。
その前日、会場の確認に行った際、とっても懐かしいスポーツ新聞の記事を手に、声をかけてくださる方が。(写真左)。
新聞記事の日付は2004年。高校球児に必要となる量が入るお弁当箱を実寸大のイラストで掲載した新聞記事です。
「この記事を読んで、管理栄養士になろうと決めたんです。」
と、緊張した面持ちで話しかけて下さった方(右)は、現在、沖縄県の小学校の管理栄養士さんとしてご活躍とのこと。
「お会いできてうれしいです!」と言っていただきましたが、こちらこそ、です。
本当に、うれしい、ありがたい、出会い。
当時の新聞紙を手に、お声がけいただき、ありがとうございました。

<今週の別腹>
沖縄の食材が詰まったお弁当!
色々な野菜と一緒に、雑穀と海藻がたっぷり入っているのが特徴。
ごちそうさまでした。
ab

2015.08.04

教員免許講習会

 今週、8/3-5に、スポーツ健康科学部では学校の先生方が教員免許を更新するための教員免許更新講習会が開かれています!スポ健の9名の先生方がスポーツ教育、トレーニング科学、スポーツ生理学、栄養学やコーチングなど最新の情報を中学校や高等学校で指導されている先生方に朝900から1700までみっちり授業をしています。

 日頃、中学校や高等学校で指導されている先生方に対して、私たちが授業する、というのは変な感じですが、大学で行っている研究内容や今の最新の情報を提供し、それを中学校や高等学校の指導の現場に活用してもらえればとスポ健の先生方も工夫を凝らしています。Motoも本日、「スポーツ生理学の最新知見」と題して、運動の大切さやどのようなトレーニング・栄養摂取がパフォーマンス向上させるのか、熱中症対策としての最適なドリンクは何か?などの授業を行う予定です!


 先週、Motoのゼミ生たちで夏休み前にみんなで前期の打ち上げとしてBBQを行いました!4年生は卒業論文と就職活動や進学に向けてよく頑張りました!3年生は研究の導入として、「美ボディ」に向けてトレーニングを自分たちで行い、測定を行い、頑張りました!後期からも頑張りましょう!!

Moto

2015.08.03

オープンキャンパス

先週末は、大学のオープンキャンパスでした。【みち】先生も書いているように、大阪いばらきキャンパス(OIC)が開設されたので、3キャンパス同時の開催となっています。

それにしても、体温より高い「高温注意報」がでるほどの猛暑続きです。その中をお越し頂き、本当にありがとうございます。今年も本当に多くの生徒さん、保護者の皆様に集まっていただきました。学部説明では、用意した教室では収まりきらず、立ち見でお願いするようなことになりました。

今回のオープンキャンパスを契機に、立命館大学スポーツ健康科学部での学びが、受験生の『未来』にとって、どのような予想図が描けるのか、将来キャリア、極めたい専門性、身につけたいスキル、を実現できる学び、環境、場所であるかをしっかり、考えて志望していただきたいと願っています。

「スポーツ健康科学」の学びを通じて、グローバルな視野とリーダーシップを備えて、社会に貢献する人材を育成することが、我々の使命です。貢献する先は、非常に広い分野に広がっています。開設6年目のまだ新しい学部ですが、『チャレンジを続けて伸び盛りの学部』でもあります。貢献する先は、よりグローバルな分野へも広がり、より多様な領域にもつながっていきます。

このスポーツ健康科学の学びを通じて、自らの可能性を伸ばしたい、チャレンジを続けたい方にとって、本学部はまさに、“うってつけ”です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
大学でもクールビズスタイルで執務しています。例年、この時期に教職員で、クールビズスタイルの撮影を行っています。写真を載せるのは恥ずかしいという声もあったので小さめでアップしておきます。
今日は、大学院M2の修士論文中間報告会、明日の午後は、D3の研究成果報告会です。大学院に興味ある方は是非、ご覧ください。アカデミックラウンジで開催します。
【忠】

2015.08.02

アメリカ便り (41): Johns Hopkins University

本日は、立命館大学オープンキャンパスの二日目ですね。
一人でも多くの受験生・保護者の方に参加して頂き、
スポ健の魅力について知ってもらえればと思います。

私は、先日、メリーランド州のボルチモアにある私立の名門、
ジョンズ・ホプキンス大学 (Johns Hopkins University) を訪問してきました。

ジョンズ・ホプキンス大学は、1876年にボルチモア-オハイオ鉄道会社の大株主であった
ジョンズ・ホプキンス氏の遺言により創設された大学です。
肖像画は、40歳代のジョンズ・ホプキンス氏です



ジョンズ・ホプキンス大学は、メディカルスクールのランキングで
全米一位の評価を受けている名門大学です。
これまでに関係者のノーベル賞受賞者の数が、なんと36人!
また卒業生も著名人を多数輩出しており、
前NY市長のブルームバーグ氏 (Michael R. Bloomberg) もその一人です。
これまでに10億ドル以上!(日本円で1200億円) 寄付をしており、
公衆衛生のプログラムは、Bloomberg School of Public Health と命名されています。
また、国際連盟で有名な第28代アメリカ大統領の
ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson) も卒業生です。

中に入ってみると、メリーランド州立大学カレッジパーク校と比べると
キャンパスは小さいのですが、アイビーリーグ (Ivy League) を思わせる雰囲気の良さでした。



アメリカ最初の大学は、Harvard 大学ですが、
ジョンズ・ホプキンス大学は、「アメリカ最初の研究大学」と呼ばれています。
それまでのアメリカの大学は、古典教育を中心とした教養を身につける事を
目的とするリベラル・アーツ大学 (liberal arts) だったのが、
ジョンズ・ホプキンス以降は、Harvard などの上位大学は、
急速に「研究大学」へと舵をきることになりました。

「研究大学」を定義するならば、
「教育よりも研究が中心で、学部よりも大学院が中心の大学」と言えます。
また大学院生から学費を取るのではなく、逆に奨学金を与えて、
研究環境を整えるのも、ジョンズ・ホプキンス大学が始めたことです。

日本でも、国立大学を中心に大学院重点化で、
大学院を中心に据え、アメリカ流の研究大学を目指そうという動きが行われました。
しかしながら、残念なことにアメリカ流の研究大学の恵まれた環境には
なかなか到達していないように思えます。
実際に研究大学での研究環境がどのようなものかについては、
次週お伝えしたいと思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#41>>
上で述べたブルームバーグ氏の言葉です。
Bloomberg said. “Each dollar I have given has been well-spent
improving the institution and, just as importantly,
making its education available to students
who might otherwise not be able to afford it.
Giving is only meaningful if the money will make a difference
in people’s lives, and I know of no other institution
that can make a bigger difference in lives around the world
through its groundbreaking research—especially in the field of public health.”
「ブルームバーグ氏によると、私が寄付した全てのお金は施設を充実させることと、
同じくらい重要なのだが、この寄付がなければ経済的に不可能であった学生に
教育の機会を与えることに使われてきた。
寄付自体は、人々の人生に変化をもたらして初めて意味があり、
ジョンズ・ホプキンス以上に、特に公衆衛生の分野において、
画期的な研究を通じて世界の人々の暮らしに
より大きな変革をもたらすことの出来る機関を私は知らない。」
(http://releases.jhu.edu/2013/01/26/michael-r-bloomberg-commits-350-million-to-johns-hopkins/)