[ 2025年06月 ] の記事一覧

2015.02.12

修士論文公聴会を終えて



昨日、修士論文の公聴会が開催されました。口頭試問は既に終えていますが、研究科所属の全教員、
在学生(博士課程後期課程の大学院生や前期課程1回生)が見守る中で、プレゼンテーション12分
間+質疑応答7分間の発表を行いました。12分間のプレゼンテーションも素晴らしかったのですが、
その後の7分間の質疑応答での回答が的確で、堂々としていた姿が印象的でした。2年間という短い期
間ではありましたが、それぞれの研究課題と真剣に向き合い、努力を続けてきたことを感じさせる内
容でした。

修士論文に関わる取り組みは、これで終了です。次年度から博士課程後期課程に進学する学生、就職
する学生など進路は様々ですが、密度の濃い2年間を過ごした大学院生が新天地で活躍することを願
うばかりです。

GOTO

2015.02.11

教職沖縄研修

こんにちは。Ma34です。

今週は、教職志望の学生の自主研修「教職沖縄研修」の引率に来ています。

今年で4年目となるこの研修の今年の実行委員長は、スポ健のSぐるくんが立候補し、これまでに7回もの事前学習を組んできました。参加者は、BKCだけではなく、衣笠キャンパスの学生もおります。また、2回生のみならず、34回生もおり、教職をめざす学生の仲間作りの場としても位置づいています。来週の現地での研修は、これまでの事前学習を踏まえていよいよ現地沖縄で、戦争学習(ガマに行きます)や環境学習、そして班活動(戦争平和班、教育班、文化班など)を行い、現地の方々との出会いを大切にした学びを展開させることが期待されます。

 

ここまで、教員(引率3名、教職に関わる教員)の間では、学生の本当の学びとは?、教職につく彼らに必要な学びとは?彼らが苦手とする学びとは?という問いをめぐって、いろいろな意見が交わされました。とくに沖縄研修では、ただ何かを体験したり、見に行ったりするだけではなく、現地の誰かと出会い、そこで暮らす方々の思いや言葉を丁寧に聞き取るなかで学びを深めてもらいたいというのが、学生にとって必要なことだという認識を持っています。

 

けれども、学生たちの様子を見ていると、資料館にいって学芸員さんに話を聞くから人と出会っている陶芸を教えてもらうから人と出会っているというレベルでしかこちらの思いが届いていない様子も見られました。そうではなく、沖縄の壷焼を今も作り続ける方に出会ったとき、その方がどのような言葉を発するのか、なぜそうした言葉が発せられるのかという、その背景や生き様まで聴いて語ってもらい、学生がそれを受け止め、考えて欲しいと思っています。昨年度わたしが出会った佐喜眞美術館(普天間基地に隣接)の佐喜眞さんの「こんなに簡単にオスプレイが来るんだ、本当に来るんだと思いましたね」という言葉は、さらっと発せられた言葉でしたが、その背景には、反対運動や彼らの生活に対する配慮をまったく軽視したオスプレイ配備に対する重い思いがあることを感じました。

 

今日、私が引率するグループでは、遠く青森から、沖縄戦の犠牲になられた方の遺骨収集の活動をするために来られている御夫婦に同行します。そこで、学生も私自身も、御夫婦の思いや生き様に耳を傾け、真剣に聴き、考えたいと思います。

 

本物から学ぶ、ということも言われますが、思いを持って長年活動されている方と出会い、「教えるー教えられる」という上下関係ではなく、対等な人間同士として聴きあうことが大事な学びなのではないでしょうか。私が知っている優れた教師のまわりには、そうした「名人」がたくさんおり、いつも繋がっています。そして地域の行事や学校の取り組みではそうした名人が大活躍する場面をよく見ています。

 これから教師になる学生たちには、こうした本物の「出会い」と、そこからの学びが必要だと思います。帰ってきたらまた紹介したいと思います。

2015.02.10

時間

こんにちは、Hassyです

今朝の新聞で女子高生、スマホ1日7時間の見出しが・・・
え!?と思って読んでいると、スマホの使用率が女子高生98%とか。。。

え!?98%??
ガラケーで頑張っている私にとってはショックでしたが、よくよく読んでみるとアンケート調査を実施した対象は、携帯やスマホを持つ小学生から高校生でした。
その中での「使用率」だったわけです。
こういうアンケート調査はそのデータを抽出している対象に気を付けないといけません。
つまり、母集団がいかにランダム化されているかもポイントになってきます。
この場合、スマホを持つ高校生に対して、インターネットで調査を実施しているわけですから、使用率が高くなるのも頷けます。

それにしても、1日7時間は、その母集団の「平均」使用時間ですから、大変な長時間という印象を受けました。
しかも、そのうちの4分の1が深夜0〜3時に使用しているようです。
そのコラムではコミュニケーションがうまくとれない、自立できなくなる危険性などが専門家の意見として取り上げてられましたが、7時間というと、学業以外の時間をほぼそれに費やすことになるのではないでしょうか。

さて、「時間」の使い方でいうと、スポ健では授業とテストが終了し、ひとまず春季休暇?に入っています。
ただ、「休暇」という単語は不適切で、教員や学生は、普段は十分にできない実験や論文執筆などに時間を充てて活動しております。

一昨日、冷たい雨が降った日曜の朝ですが、スポ健では8時の段階で皆各種実験をしておりました。
中には2回生の学部生も補助で頑張っていたりしていました。

特に3回生は就活の関係もあり、この時期重要です。
引き続き、有効に時間を使っていってください。

さて、明日は、世間では建国記念日ですが、本研究科は「スポーツ健康科学記念の日」ということで、修士公聴会です。
https://www.ritsumei.ac.jp/gs_shs/news/article.html/?news_id=186
オープンですので、興味ある方は是非ご参加ください。

また、その後は、第1回目の研究科同窓会が開催されます。
かつての修了生が集います。
楽しみです。

2015.02.09

スイングストレッチ

1/31に大阪で、(財)日本コアコンディショニング協会が主催したスイングストレッチの講習会に参加してきました。

 

T字型をした自転車のサドル様な器材を使って、体幹(特に多裂筋)を中心にストレッチと強化をするエクササイズです。T字型の部分を骨盤前部に当てて腹臥位(うつぶせ)になります。T字型の器材の底が丸くなっているので、左右均等に荷重をかけないと倒れるようになっています。

 

講義と実習を交えながら約3時間。少しは腰部の回旋範囲が大きくなり、姿勢も良くなったような感じがしました。自宅でも現在、継続しようとしていますが、少しとぎれとぎれとなっています。使い手の動機づけが大事ですね。動機づけはスイングしないように、一点集中で継続して効果を確かめたいところです。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

学部のHPでも紹介していますが(写真参照)、2/19(木)13時から 「未来のトレーニング」を提案する というシンポジウムを開催します(参加費無料)。是非、お越しください。

http://www.iqform.jp/rits-spoken/

 

【忠】

 

 

 


2015.02.08

アメリカ便り (17): Maryland Neuroimaging Center

日本でも寒波が到来して寒いようですが、
受験生の皆さんは、体調など崩されていませんか?
受験は、知力も大切ですが、体力も
大切ですので、くれぐれも気をつけてください。

今回は、メリーランド州立大学 College Park 校にある
Maryland Neuroimaging Center を紹介したいと思います。



Neuroimaging とは、脳の活動を調べる手法で、
MRI (Magnetic Resonance Imaging: 核磁気共鳴画像法) などは、
テレビで見たり、或いは病院で検査を受けたりして、
知っておられる方も多いと思います。

Maryland Neuroimaging Center では、3T の MRI や
MEG (Magnetoencephalography: 脳磁図計) などが備わっており、
最先端の研究が行われています。
また子供を対象にした研究を行うために、
MRI に慣れてもらうための、ダミー MRI まで備わっています。
http://www.mnc.umd.edu/

今学期は、Program in Neuroscience and Cognitive Science  の
授業を聴講しているので、毎週火曜日と木曜日に、
センター内で授業を受けています。
授業の中では、MRI や MEG を用いた実習があるので、
今から楽しみにしています。
http://www.nacs.umd.edu/

それでは、また。失礼いたします。
皆様、季節柄くれぐれもお体ご自愛ください。


<<街でよく見かける英語表現#17>>
よく日本では、テレビなどで「脳科学」という単語を
耳にしますが、アメリカでは "Brain science" という単語を
耳にすることは余りありません。こちらでは、上に出てきたように
"Neuroscience" (神経科学) という表現を用います。
何でもかんでも「脳科学では・・・」という人がいますが、
まだまだよく分かっていないことが多いので、
あまり鵜呑みにせず、気をつけてください。

2015.02.07

気になる職場…

なぜあの会社で働きたいのか?
今週号のアエラ(2015年2月9日号)がこんな特集記事を掲載していました。先週のブログでも既に採用を見据えた企業の様々な活動が始まっていることを書きましたが、3回生は就職活動を進める上で、企業の見極めや企業研究にエネルギーを注いでいることでしょう。

あの会社で働きたい!この会社ならば、きっと楽しいだろうな…と想いを巡らせていると思います。働きがい、年収、理系・文系の人気企業、ワークライフバランスなど、様々な角度から人気を集める企業の「職場に惹かれる理由」が語られています。

“Happy people sell more cases.(充実している人は、より多くの商品を売る)”という思想を持ち、個人の成長、部下の育成、キャリア形成とワークライフバランスを社員自身に自覚と責任を持たせる働きがいNo.1のP&G…

理論とエビデンスに基づき、身につけた専門知識を研究開発ではなく、顧客の心をつかむことが求められる商品企画や広報の仕事に活かすことができる「リケジョ」人気No.1のカゴメ…

本学部でも大企業、とりわけ、上場企業への就職希望が多いのですが、単に「大企業」と呼ばれる企業を志向するという短絡的な発想ではなく、その企業が持つ魅力をしっかりと分析し、その企業の成果に自分がどう貢献したいのか、企業の発展と自身の成長の両面から企業を分析し、就職活動を見据えてもらいたいものです。

Jin

2015.02.06

博士論文審査会

今日は他大学の博士論文審査会に出席してきました。公開の審査会で誰でもが参加できます。
学内から3名、学外の異分野から1名の計4人の審査委員の方と学内外から10数名の参加者でした。
午後1時から、論文執筆者から15分程度の概要説明があり、その後、各審査委員の方からの質問というスケジュールでした。1人の審査委員の持ち時間が約30分あり、続いて参加者からも質問を受け付けられます。

各審査委員から2~3つの質問がなされたのですが、1つの質問に対するやり取りが10~15分程度ありました。発表者の方は緊張した面持ちで答えておられました。人文系の論文ですが、質問の中心は、研究の方法・手続きに関することでした。また、言葉の定義や使い方についても質問もありました。例えば、データを「解釈」することと「分析」することはどう違うのか。「~における」という言葉の使用が的確なのか。など、その他にも言葉に関する質問がなされました。さらには、論文の体裁についても言及がありました。論文の内容を読者に的確に読みやすく伝える体裁についても指摘がありました。見ているこちらも緊張しましたが、とても勉強になりました。

審査委員の質問が終わる時には、すでに2時間が経過しようとしていたのですが、参加者からの質問が受け付けられ、2名の方から質がありました。その質問に対する回答が終了した後、審査委員の方がコメントをされました。質問者の方の質問が的確であることを含めてのコメントでした。このような質問があるから、公開審査とし質問も受け付けるようです。結局、2時間20分ほどの審査時間でした。

終わった後すぐに審査委員の方は別室に移動し、審議が開始されました。発表者の方は緊張の糸が切れたようにほっとしていました。生きた心地がしないだろうなと思いながらご挨拶をして別れました。

いろいろな意味でとても勉強になりました。発表する側の発表の仕方と審査する側の態度も大きな学びでした。同時に、改めて言葉の大切さを実感しました。何気なく言葉を使ってしまうとその言葉は生きてこない可能性がある。その言葉の意味を最大限に発揮させるためには考えて使わなければならないことを学びました。当たり前のことのようですが、句読点や接続詞の頻用などもよくよく考えてければならないことの一つだということも改めて感じました。有意義な半日を過ごし、気持ちのいい一日の終わりでした。

2015.02.05

大学院生の海外での修行

今週月曜日から、研究室に所属する博士課程後期課程のYOSHIさんが約3週間の日程でギリシャに滞在しています。博士課程の大学院生を対象に海外での研究活動を支援する予算枠があり、この制度を利用して渡欧が実現しました(本学では、大学院生の海外での研究活動に対する助成が非常に充実しています)。昨年、アメリカスポーツ医学会(ACSM)での発表の際にディスカッションをした先生と学会終了後も交流があり、今回、YOSHIさんの受け入れを承諾して下さりました。

本人にとっては、初の海外での本格的な研究交流です。研究室の見学(ただのお客さん)で終わらないように、大学院で実施してきた研究内容をプレゼンテーションする機会を設けていただけるよう予め先方にお願いをしています。短期間ではありましたが練習を繰り返し、約20分間の英語でのプレゼンテーションができる状態で出発しました。初めて訪れる国で、見知らぬ場所で周りに日本人(アジア人)が誰もいない中でプレゼンテーションをする・・・大きなチャレンジです。日本で練習した時のように上手に発表することはできないかもしれませんが、逃げずにチャレンジしてくれるとを願っています。

来月には、同じく博士課程後期課程のMORISHIさんが次年度からの共同研究実施の打ち合わせのために渡米します。研究指導をする立場として、大学院生が世界に目を向け、次々と行動を起こしてくれる姿は本当に頼もしい限りです。そして、彼らをしっかりと後押ししてあげなければと心に誓っています。長年、一緒に頑張って来た大学院生、本心はずっとこの場に居て欲しい(笑)、けれども、自分で未来を切り拓く力をつけるために、いつか次のステージに進まなければなりません。準備万全でそのスタートラインにつけるよう、私なりのやり方でしっかりと指導を続けていきたいと考えています。

大学院生は着実に成長しています。5年後、10年後、そして20年後、インテグレーションコアで育った学生が国内外で活躍する瞬間がやってくると私は確信しています。

2015.02.04

JAおうみんちのお弁当

こんにちは、ma34です。

今日は、月曜日にいただいたお弁当をご紹介します!

月曜日のお昼に、以前スポ健の助教をされていたma20先生が
研究の一環でスポ健に来られるということを知り、
お昼ごはんをご一緒しましょう!ということとなりました。
海老先生にもお声がけさせていただいたところ、
こんな素敵なお弁当を手配してくださることとなりました。


これは、JA近江富士さんのファーマーズマーケット「おうみんち」さんのお弁当です。
海老先生が研究等で繋がっていらっしゃり、
いろいろな取り組みも進められているそうです。

お弁当には、滋賀県の郷土料理がふんだんに取り入れられ
(アイノイオの混ぜご飯おにぎり、赤こんにゃく。。。)
いちばんの驚きであったのは、なんと、材料は「ごま」を除いてすべて地元で採れたものであるということ。
味付けも、地元のお母さんたちの普段の味付けで、とてもほっこりとするお味でした。

お弁当を作られた担当の方々、そしてma20先生が研究でタッグを組まれているカルビーの担当の方とご一緒しながら、色々なお話を聞くことができました。
郷土料理やお野菜の話、お野菜のプロデュースや商品化の話、カルビーの「フルグラ」の話も・・・
大変興味深いお話の連続でした。

最後には、おうみんちさんの特製ジェラード(ミルク味)にフルグラをトッピングしたデザートも。
このコラボレーションは秀逸でした。普通のアイスクリームでは甘さがくどくなりますが、
ジェラードにはピッタリ。ぜひみなさんもお試し下さい。

おうみんちさんでは、ランチバイキングでたくさんの地元のお野菜を生かしたお料理が食べられるとのこと。
近いうちにぜひお邪魔しようと思います。

スポ健では、それぞれの先生方がとっても素敵なつながりをお持ちです。
そのつながり同士がどんどんとつながって、さらにいろいろな可能性が生まれていく。
昨日のお弁当タイムでは、それを間近で見せていただいた貴重な時間でした。
お話もお弁当もお腹いっぱいの、充実した時でした。

ma34.

2015.02.03

牛乳

こんにちわ、Hassyです。

先週の怒濤の博士・修士論文審査が終わり、ほっと一息・・・はつけなく、定期テストの採点などに追われています。

さて、修士論文口頭試問でab先生の研究室のMa238さんの研究内容は、「乳製品による高カルシウム摂取が、脂肪分解を促し、運動中の脂質利用を高め得る」というものでした。
食事性カルシウムが脂肪分解活性に作用する機序を学ぶことができ、非常に興味深い内容でした。

そんななか、三条市では、学校給食から牛乳を廃止する試みが試験的に実施されていますね。
http://www.city.sanjo.niigata.jp/kyouikusoumu/page00092.html

私の小学校時代は、毎週水曜日がご飯の日で、その時の牛乳に違和感を感じたのは確かです。
(でも、欠席者がいて余った牛乳を獲得するためのいわゆる「牛乳ジャンケン」には、ご飯の日であっても毎回参加し、熱くなっていましたが・・・)

Ma238さんから、以下のコメントを頂戴しました。

学校給食で牛乳を提供することには賛否両論あると思います。
ごはんにお味噌汁というような伝統的な和食の場合、
それに牛乳という組み合わせは確かに合わないような気もします。
しかし、「学校給食実施基準」における摂取基準でも、
「日本人の食事摂取基準」の推奨量の50%近くは
学校給食で摂取することが設定されています。

現在、試験的に実施されているように給食から牛乳をなくし、
代わりにその他のカルシウムを多く含む食材を
積極的に取り入れることで補う工夫がされています。
しかし、牛乳は、1回あたりに摂取できる量や
吸収率の面から優れたカルシウム摂取源であるといえます。

成長期である児童・生徒がこの時期に食事から
カルシウムをしっかり摂ることはとても重要です。
また、牛乳はカルシウムだけでなく、
たんぱく質やその他のミネラルも豊富に含んだ食品です。
給食の時間にごはんとの組み合わせが合わないのであれば、
間食のような形で取り入れることもひとつなのではないかと思います。

Ma238さん、ありがとうございます。
皆さん、色々ご意見をお持ちだと思いますが、骨量増加・筋肥大・脂肪減少に関わる可能性がある牛乳は、スポ健の研究材料として魅力的なものだと感じました。

牛乳は好きなのですが、すぐにお腹がゆるんでしまう自分の体質が悔やまれます・・・涙