[ 2025年05月 ] の記事一覧

2013.09.05

幼少期・児童期における運動・健康の在り方を考える

体育学会も足早に過ぎ去り、気がつけば朝の気温が20℃と、いよいよ秋の気配が漂ってきました。今回は、BKCキャンパスで行われた第64回体育学会最終日のシンポジウムを紹介させていただきます。本シンポジウムは、滋賀県教育委員会・滋賀県体育協会後援で行われ、タイトルは表題のとおり「幼少期・児童期における運動・健康の在り方を考える」です。学会員だけでなく滋賀地域の保育士、小学校教諭など約250名が参加しました。司会は東京大学名誉教授の小林寛道先生で、シンポジストは、山梨大学の中村和彦先生、国立栄養研究所の田中茂穂先生、京都サンガホームタウンアカデミーの池上正先生の3名でした。中村先生は、以前ケイン・コスギが出演していたNHKの「からだであそぼ」の監修をされたことで有名で、こどもの体の動きを中心とした研究をされています。今の日本の児童の身体活動量はオーストラリアやドイツの4分の1で、1日の歩数は1970年代が20,000~27,000歩であったのに対して現代はその半分の、10,000~13,000歩であるといいます。これは、活発に体を動かすことの遊びが減っていること、体の操作が未熟な幼児が増えていること、自発的な運動の機会が減っていることなどを理由に挙げています。田中先生は、幼児期運動指針の策定に携われ、今回は幼児期の運動の在り方について解説されました。結論として、「幼稚園・保育所などに限らず、家庭や地域での活動も含めた1日の生活全体の身体活動量を合わせて、幼児が様々な遊びを中心に、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい」ということです。京都サンガの池上先生は、これからの体育授業として教師がすべてを教える授業ではなく、自身でルールやマナー、協調性を考えさせるスタイルに変えていく必要があると提言されました。様々なスポーツや遊びを体験し、自らの意思で行動することの大切さを説かれていました。運動不足は日本人の死亡原因の第3位とも言われています。このままでは子供の将来がとても不安ですね。わが国では、子供の身体活動量の確保に関して教育現場や家庭での意識改革が必要な時期に来ているようです。sana

 

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2013.09.04

研究する心

こんにちは。ma34です。

長男(小3)はもうすでに2学期が始まっていますが、
毎年2学期が始まる前には、親子で大変な時間を過ごします。
なぜか・・・それは「自由研究」という宿題。

毎年色々と揉めるのですが、今年、長男が選んだのは「潜望鏡」。
潜水艦などについているあれです。
長男は、二枚の鏡と工作用紙(厚紙)を使って、
潜望鏡を手造りしました。
それだけですますのも・・・と思い、それを使った実験をしなさい、と親としてミッションを与えました。

結果、長男は、(1)肉眼と潜望鏡の見え方の違いはあるのか?
(2)その違いはどこからくるのか?
という2点の実験をして、模造紙にまとめました。

(1)は、5センチ角、4センチ角、・・・・1センチ角の文字を張り出し、
肉眼と潜望鏡で、どれくらい離れて見えるかの比較実験
(2)は、くらい部屋で潜望鏡の一方から光を照らし、出口からどれくらいの光が見えるのかという実験でした。

まだ小3ですので、「仮説」や「結果」「考察」という言葉をしっかりは理解できていませんが、それでも、「こうなるんちゃうかな?」「きっとこういう仕組みなんちゃう?」と疑問を持ち、それを実験してみて考える、というプロセスを楽しめていて、感心してみていました。

もちろん、親の口出しはたくさんあったのですが、
こういう、疑問に思ったことを素朴なものでもよいので実験してみる、そしてまた考える、といったプロセスを楽しむことこそ、「研究する心」の素地として大切だなあと思います。

一つ不満だったのは、長男のこの研究まとめについて、「発表」する機会がなかったということ。
学年での展示会で、ポスターを張り出し、潜望鏡が飾られていたようですが、
「発表」「質疑応答」をする機会がなかったのだそう。

きっとそれらがあれば、周りの子たちとの相互交流・学び合いも増えて、長男にとっても、周りの子にとっても、良い刺激が増えたのになあと、残念でした。

なぜ?と思うこと、そしてちょっと実験してみよう、調べてみよう、と思う心を私も忘れないようにしたいものです。
そしてそれを他者と交流するなかで深めることも進んでやっていきたいと、改めて私も思いました。

ma34.

2013.09.03

9月に入りました

 学会も無事盛会の内に幕を閉じ、9月に入りました。それぞれが、それぞれにホッとしていることと思います。
 ランチョンセミナーと、シンポジウム(体育心理学専門領域)に関わらせて頂けたことは、私自身、初参加の体育学会でとても実りある思い出になりました。
 その後頂くメールの中で、学会を手伝ってくれた学生たちに対してお褒めの言葉を頂き、この学会の成功をもたらしてくれた立役者だったことを実感しています。

 学会が終わった翌日は、出身研究室・恩師が異動されるというので、所縁のあるメンバーが集まる会に出かけてきました。大雨がやってきそうな日でしたが、かなりの人数が集まりました。
 恩師のあいさつの中で、

 「この19年間、本当に幸せな時間を過ごすことができました。この先も、きっと幸せな時間になるだろうと確信しています」というフレーズがとても印象的でした。

 そう言えるような人生を創ってこられたことに改めて尊敬もし、恩師の強さも感じさせてくれる言葉をもらいました。天候の悪さに関係なく、集まりたくなる恩師がいてくださること、こんなに嬉しいものなのだと実感した一日でした。スポ健の学生たちにも、これまでに関わってくださった方にも、戻ってこられる場所を創りたいなぁと思いながら戻ってきました・・・。

【ippo】

2013.09.02

これでいいのか大学スポーツ:大学スポーツへの期待と要望

これまでのブログにもありますように、日本体育学会は大盛況・大成功のうちに締めくくれました。関係者としてほっとしています。 

これもひとえに、参加者の皆さん、ご協力いただいた企業さん、団体の皆さん、スタッフとして奮闘してくれた若い先生、院生、学生スタッフ、関係者の皆さんのおかげです。さらには天候も味方になってくれて、暑い夏の中では比較的マシな感じでした。皆さん、ありがとうございました。

学会は運営側でほとんど聞くことはできませんでしたが、次のシンポジウムは準備の時から関わっており参加させてもらいました。今回は、学会本部企画で、「体罰」に関わるシンポが2件あり、スポーツ指導に関わる話題が多くありました。スポーツ指導に携わる人は、ほとんどが大学スポーツに関わっていた人であり、その意味でも大学スポーツのあり方について取り上げたことはインパクトがあったようで、最終日の午後にもかかわらず約140名の参加がありました。 

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この企画は、関西五私立大学(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学)が中心となってこの間勉強会を進めてきており、その一つの到達点として、大学スポーツを送り手側の高校の立場(荒瀬さん・京都市教育委員会)、受け入れ側の企業の立場(夏凪さん・株式会社マイナビ)、そして第三者としての社会・メディア(中小路さん・朝日新聞)からどのようにみているのか、みられているのかを中心にシンポジウムを行いました。

多くのことを書きたいのですが印象に残った話を少しだけ。

 荒瀬さんのお話の中で、「我々が生徒・学生を、生涯そばにいて教育することはできません。生徒が卒業して離れていってもその先で自立的に学び自らを切り開いていく力をつけさせる。それが教育です。」また、「能力を持った人間はその能力に相応しいだけ立派でなければならない」という持論をお話しいただき、スポーツ能力に長けた選手も本来ならその能力に相応しく立派でなければならない。もし、そうでないとするなら、どこかの段階で教育が欠落したと考えられます。」

 教員としてそのスタンスを再度見つめ直す言葉を頂きました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

事務局で学生スタッフを束ねていたO塚先生、若手優秀賞の受賞おめでとうございます。大会期間中は運営に携わっていたので、自分の研究発表は徹夜して準備していましたね。運営と発表の両立、見事でした。

【忠】

 

 


 

2013.09.01

ひと夏に、大きな「財産」を残して!!

連日の猛暑から比べれば大分過ごしやすくなってはいたが、やはり厳しい暑さの中、8月27日に始まった日本体育学会第64回大会が8月30日に終了した。組織委員会の立ち上げから実行委員会の運営、大会期間の業務の統括・管理まで、中核となって奮闘された事務局の先生方、そして、総務・企画の各部署で準備・実行に当たった先生方には、本当に頭の下がる思いだ。

私の仕事は大会期間中の保健専門領域の担当者だったが、こちらの方は、院生・学生スタッフのしっかりとした積極的な仕事振りのお陰で、何らの問題も無く終了することが出来た。彼らの仕事振りは、保健専門領域の企画に参加されたされた方々から大好評のようだったし、一般研究(口頭・ポスター)企画の各座長の先生方との連携振りは称賛ものだった。

ところで、専門領域での担当をしていて、今回の体育学会は、院生・学生にとっては、大変大きな「学び」の機会だったのだろうと、改めて感じている。大会企画実行の現場での仕事の傍ら、研究発表の内容・発表後の演者と参加者の研究交流に目を開き・耳を欹てている姿に接することが出来た。学問・研究上の大きな「刺激」を受けたことだろう。

私と院生・学生スタッフは、プリズムハウス一角のP111P105教室周辺での仕事に終始したが、そこでの繋がりは、束の間ではあったが「同志」と言えるものかも知れない。そして、そんな状況は大会全体のものであったことだろう。学部として大学として、また一つ大きな「財産」を築いたことになる。

2年間に亘る学会大会の準備を経て大成功裡に終了したこと、本当に御苦労様でした。ひと夏の「一大行事」の終了した感もある。「粉骨砕身」、学会大会を中核として担ってこられた先生方にはとくに、お身体ご自愛いただきたいと思う。  mm生ひと夏の

2013.08.31

無事に終了

今週は日本体育学会に関連するブログ記事のオンパレードですが、学会も昨日無事に終了しました。
スポ健のO先生は若手研究奨励賞を獲得され、学会運営の疲れも吹っ飛んだ(?)ようでした。

今回は実行委員として全く異分野の研究発表を沢山聴く機会に恵まれましたが、それぞれのプレゼンテーションのスタイルや質疑応答の仕方などが大きく異なり、びっくりしました。
特に社会科学の分野では、色々な参考資料が受付で配布されていましたが、自然科学系の学会では口頭発表の際に、事前に一般演題の資料が配られることはまずありません。

それぞれの分野によって情報の提供の仕方や共有の仕方が大きく異なることへの気付きは、学会での大きな収穫でした。

関係者の皆様、大変お疲れさまでした。。

2013.08.30

日本体育学会、三日め、最終日です。

こんにちは。

今日は久しぶりの雨模様です。

まずはこれまで上手くアップロードできなかった、二週間前の大文字の送り火、先週のチャリティーセミナーでの写真です。ご覧ください。

 

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そして、体育学会は今日、最終日。

体育学会は、以前に一度、シンポジウムにお呼びいただいたことはあるものの、自分自身の専門領域との関わりで、これまであまりご縁の無かった学会ですが、久しぶりの先生にもお会いし、ご挨拶させていただくことができました。

ぼくは体育社会学領域の運営のお手伝いをしています。

こんな感じで・・・

 

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運営を手伝ってくれている学生、院生のみなさんに感謝し、励まされながら、みんなで、参加いただいたみなさんに喜んでいただけるよう頑張ります。

 

BULLCO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013.08.29

ただ今、日本体育学会開催中

第64回大会がBKCで開催されています。

スタッフは大学に泊まり込みで運営にあたっております。

また後日、詳しい内容はお知らせしますが、2日目のお昼の段階で

入場者数は2000人を突破しました。

これは近年の体育学会にはない大人数となっております。

スポ健教員だけではなく、100名以上の学部、大学院学生が総出で対応しております。

大会が無事成功することを願っております。sana

 

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2013.08.28

体育学会、今日からです。

おはようございます。
今日から3日間、びわこくさつキャンパスで 日本体育学会第64回大会が行われます。

昨日の準備段階から、学部生、院生の頑張りに、さすがスポ健!と思ってみていました。
参加される先生方が、きっと立命館の学生の素敵な姿にも感激して帰っていただけるのではないかと思っております。

私自身、体育学会に参加するのは初めて。
企業からの出展も多く、一つ一つのブースにも興味が惹かれます。
私自身も楽しみつつ、ゲストの方々が気持ちよく過ごされるよう、微力ながら勤めたいと思います。

学生さんも、是非是非、貴重なこの機会にどうぞ参加ください。

ma34.

2013.08.27

いよいよ明日から

 残暑も少しは涼しくなってくれるでしょうか?

 【忠】先生の"今週のちょっと、もっと、ほっとな話"にもあったように、明日から、BKCで日本体育学会が行われます。

 最新の研究成果が報告され、残暑にも負けない熱い議論が繰り広げられることでしょう・・・
 明日からの大会期間中は、大学院生や学部学生も一緒に、↓↓↓のユニフォームでお迎えすることになると思います。

 8月最後の3日間、有意義な時間となりますように。どうぞよろしくお願いいたします!  【ippo】

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