スポーツ健康科学セミナーⅡのゲスト講師は、京都府立亀岡高等学校副校長 境田俊之先生でした。いつものように以下に講義の概略を紹介します。
境田先生の自己紹介から始まりました。本学経営学部卒業。学部を選んだきっかけは、商業と社会科の2つの教員免許が取得できることを魅力に感じたので。在学中は、準硬式野球部。教員に採用されて、京都府桃山高校定時制高校に採用される。定時制の全国大会に2年連続出場。その後、鳥羽高校で野球部部長、その後乙訓高校へ異動し10年間野球部監督。ほとんど休みなしの練習。ところがガンにかかる。40歳の頃。南丹高校へ異動。監督は外れて、サポートしながら、高野連の仕事に。病気を経験してから、ゆとりを持つようになった。他の高校の優秀な指導者を訪ね、練習試合などで、野球に関する考え、アイデア、トレーニング、戦術・戦略、指導法などを学び、一定の成果がでるようになった。
教師としての指導の基本スタンスは、『この生徒が社会へ出たときにどのような人間になるのか』。また、生徒の持つ悩みは多様であり、見通しを持たせるのが教師(話を聴くだけでいい。関わることができるのが教師と考えている。その意味で、『教師の資質は、人間が好きで、関わることができること』である。また、最近の高等学校では「人生の主要となる選択の場面においてその判断基準を教えること(ガイダンス機能)」も流れの一つとなっている。人生においてどうしようもない場面には出くわす。そのときにとっさに判断できるようにする。
教員のキャリアは「人を知ること」である。総合大学には、多様な学生、教員がいる恵まれた環境であるので、最大限に活用して欲しい。それから、私も部活動に多く時間と情熱を注いできたが、学校教員の仕事は、教科教育、進路指導が大きな役割。部活動はあくまでも余録であると心得るべき。
最後に、『学校の現場が日本の将来を支えている。日本がいつまでも良い国であって欲しい。もちろん母校もよい大学であって欲しい。』と締めくくっていただきました。
あっという間の講義でした。先生のこれまでの実績と経験から滲み出る誠実な言葉に圧倒され、多くの刺激と気づきを学生とともに頂きました。境田先生、ありがとうございま
した。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
ことしも夏にいくつかのイベントがあります。是非参加ください。
7/20-21 大学生、院生、社会人対象 2013年スポーツ健康科学サマースクール
https://www.ritsumei.ac.jp/~isaka/school/school.pdf
7/26 高校生対象 ひらめきときめきサイエンス
https://www.ritsumei.ac.jp/~isaka/hiratoki/hiratoki.html
7/30 高校生対象 第1回スポーツ健康科学部 夏季体験セミナー
宇宙飛行士 山崎直子さんのセミナー、体験ワークショップ
http://rits-spoken.net/
8/3-4 高校生対象(どなたでも) オープンキャンパス
http://ritsnet.ritsumei.jp/event/oc.html
【忠】