2013.01.23
教えることの難しさ
昨日、moza先生のお腹は大丈夫だったのでしょうか。
私も昔、お腹を壊して医者にかかったとき、
「何か悪いものでも食べましたか?」と聞かれ、
「ええ。でもどれが原因かわかりません」と答えたことがあります。
自分の嗅覚や味覚で、「変な味だ!」と感じなければ大丈夫・・・という私なりの法則も
ある程度の確率で外れるので、気をつけなければいけません。
学生・院生の皆さんは、本日から試験日程。
受験生のみなさんにとっても受験本番を控え、大切な時期ですので
くれぐれも真似をしないようにしてください。
さて。
後期の授業が終わり、私自身も授業を振り返る機会が沢山あります。
学部では1回生の「学習科学論」
3回生の「インストラクショナル・デザイン論」を担当しています。
学習科学論では、学ぶ・学習する、ということに焦点を当てて、
学習観が時代によって変わってきていることや、人間はどのような学習能力を持っているのかという根本の話から、学校での学びと日常での学びが異なること、それをどうつなげるか・・・という、学校教育における「学び」について考えてきました。
インストラクショナル・デザイン論では、学習科学論を基盤にしつつ、指導者として「教える」立場から、学習・指導における重要な要素を学びました。とくに、学習者のつまずきを丁寧に把握して、授業展開を組んでいく必要性や、学習者の動機を高め、評価にも繋げられるような課題の設定について、グループで考えていく機会を入れました。最後の2週で、グループで考えた指導(学習者分析、課題分析、パフォーマンス課題・評価、発問など)を発表してもらったのですが、私の想像をはるかに超えた、とてもすばらしい発表もありました。グループ間で発表を見合うことにより、刺激も大きかったと思います。
どちらも、教員として改善すべきところは多々ありましたが、
みんなの感想のなかで、こういう感想を頂けて良かったと思っています。
「自分が今まで何気なくしてきた勉強も、こういう意味があったのかと知れて面白かったです。今後も、自分の学習を振り返ることを大事にしていきたいです。」
「教えることは難しい。けれども、子どもが学習を楽しいと思えるような教師になりたい。」
「教師はただなんとなく指導するのではなく、綿密な計画と丁寧な子どもの見とりを行なっていたことに気が付き、改めて教師のすごさを感じ、そんな教師になりたいと思いました。」
自身の「学習」や「受けてきた教育」を振り返り、意味付けすること。
さらに人に「教える」ことは難しいけれども、なにより教えることの楽しさに目を向けてもらえたこと。
この二点は、伝えられたのかなあと思います。
この後期は、この2つの授業を同時期に担当したことで、
私自身が「教えること」「学ぶこと」をより考える時間となりました。
やっぱり教えることは「とても難しい」。上手く伝えられなかったり、思ったように反応が無かったりして凹むことも沢山あるけれど、やっぱり「楽しい」。
しっかり振り返りをして、改善点を明らかにし、来年度の授業に活かしていきたいと思います。
ma34.