[ 2025年05月 ] の記事一覧

2012.11.14

カンファレンス

こんにちは。ma34です。
さっきまで今日のブログ担当の事を忘れていました。
おーあぶない、あぶない。

今日はまた基礎演習の日。

今日はその名も「赤沢カンファレンス」(笑)。
各グループ10分予定で、赤沢コーナーにグループのメンバーが集まり、
論文の流れ・内容についての検討会をしました。

・・・10分どころではなかったですね。
  予定をどんどんオーバーしていってしまいました。

今回は、グループの中心メンバーが全部語ってしまうのではなく、
わざと、日ごろあまり語らないメンバーに話してもらうようにお願いしました。
自分の担当以外は実はあんまり知らない、とか
資料はあの人が全部持っているから出来ません!とか、
そのような状態を少しでも早く切り抜け、「グループみんな」が共有して創っていく論文・発表だということを示したかったのです。

まあ、そういうのは若干杞憂だったようで、
そろそろお尻に火がついてきたのでしょうか、
どの班も、形になり始め、流れが出来てきていました。

一安心するとともに、
みんなの持っている能力がグループで響き合うことでより高められていくようで
すごいなあと改めて思いました。

サクサクとスライドを作ってしまう姿、
英語をすらすらと書きだす姿、
「こうしたらいいんちゃう?」との新たな・的確な提案。

この一週間でみんなの目も変わってきていますね~。
流れが再確認できて、少し「笑み」が出てきたので良かったです。
(これまでは「いややー」という表情の方が多かったので・笑)

私も知らなかったことをたくさん教えてもらう、貴重な機会となりました。


さあ。
残りの時間も有意義に使って、がんばりましょう~★

2012.11.13

ゼミ選択の時期

今、ちょうどゼミ選択の時期で、2回生が3回生で所属するゼミを選んでいます。
まだ、応募結果を知らない。。。どうなるのかなぁ。

さて、それはさておき、いつもタイトルと関係ない本文を書いている気もしますが、
ミのOB・OGネタが今日のメインです。

さて、先日11月3日に、文理総合インスティテュートの懇親会がありました。
スポーツ健康科学部ができるのに伴って、発展的解消をしたのですが、
そこで、色々と懐かしい学生にも会いました。

ついでに翌日、竹生島に行ったら、琵琶湖汽船に勤めているOGと会ったりもしました。。。
私は観光が終わって船待ち、OGは仕事で回っていました。
会うと思っていなかったのでびっくり!

それはさておき、OB・OGと会って思うのは、
みんな元気にやっているなぁ、と言う事です。




何年もゼミをやって来たのですが、
最初の頃にゼミを担当していた学生は、結婚したり、子どもができたり。

今年度は、10月にOB・OGの三人に大学でキャリアについて話してもらいましたし、
学会で名古屋に行くついでに2名のOB・OGと飲んできました。

そんな中で、一番うれしいのは、大学のために色々と手伝いたい、
と思ってくれたり、後輩のために色々とやっていきたい、
と考えてくれるゼミのOB・OGの多い事です。

ゼミでは特別に何をしたわけでもなく、
大学生らしい自立と自主的な活動を推奨して、実践する、
ということにこだわってきましたが、そのお陰かなぁ、と。
ただ、OB・OGに言わせると、自主性はしんどい、ということらしいですが。
でもねぇ、せっかく大学に入ったのだから、
自主的に自分のやりたい事、やるべき事をやっていかないと、
折角の大学生活がもったいない気がします。

周りに流されずに、自分はやるんだ、という気概でしょうか。
今の大学生のみんなにも、そんな気持ちを持って欲しいなぁ、
と思っています。

そうそう、先日の11月3日に来たOB・OGが言っていて、ちょっとさみしかったこと。
自分たちが学生の時は、もっと学祭が盛り上がっていたような気がするけれど、
なんか今年は静かだなぁ、と思ったそうです。

ではでは。

PS:恒例の小さい字コーナー。
ゼミの飲み会が決まりました。11月28日だそうです。
新ネタ。。。入る!
それと共に、恋愛ネタで自爆した、という噂も聞きましたので、その真相をさぐらなきゃ。

2012.11.12

教員紹介 その6

今回のスポーツ健康科学セミナーは次の3名の先生方に、ご自身の研究とキャリアについて話してもらいました。

 

20121112-1.JPGトップバッターは、学部教員の最年少【光O】先生。こどもの頃から体育の先生を目指していた。自ら選手として科学的サポートにより記録を伸ばすとともに、選手育成でもスポーツ科学の知識を利用して競技力を伸ばした経験から、研究への興味が深まり研究者の道へ。体育授業のハードル走についての指導法について、従来の発想を転換することでこどもたちが恐怖心なく、記録を向上させる方法を提案。また、パフォーマンスに関連するバイオメカニクス研究として、スタートダッシュ、シャトルスプリント走など、短距離走を中心に数多く実行中。学生へは、「身近な疑問を大切にしてください」とメッセージしてもらい、フレッシュな風のように爽やかに駆け抜けるようなお話しでした。

 

20121112-2.JPG2人目は【moza】先生で、"マーケティング思考"と題した内容で研究紹介。ビニール傘で8400円もする傘がなぜ作られ、売られていくのか?やすくしなくても売れる理由を考えるのがマーケティング。値段の高い・安いって? 高いから売れないのではなく、価値がないから売れない。「マーケティングでは、価値を見いだし、創造し、販売していく」そんな活動の全て。価値を見いだす力をつけるためには?と質問したところ、いろんな知識をしっかり集積し、異分野の人とも積極的交流することで、その能力は培われるでしょう!スライドの最後は、印象な言葉で締めてもらいました。

Impossible I 'm possible (オードリー・ヘップバーン)

 

20121112-3.JPG3人目は【shine】先生。立命館大学体育会の発展も交えながら、自らの指導経験(本学スポーツの高度化段階の苦労話)から話を始めました。失敗事例として、①マネジメント(裏方の養成)を急ぎすぎた、②ライフマネジメント(就労学生への配慮)の発想がなかった、③頑張っている選手にもっと頑張れ(これ以上無理です)、④選手の訴えが理解できない(選手の表情を読み取る力がなかった)。これらから、選手間同志で質問させあう(フィードバックさせる)こと、表情分析(耳を傾ける)をすすめることにつながる。普段とプレー中の表情は違う。表情の読み取りでも指導者は失敗することがある。一方で、マック、ディズニーランド、生保では顔を読み取るマニュアルがあるらしい。心理学では、「表情分析入門」という本がある。表情をみなさんと科学する情報交換をしましょう、と今後のこの分野の可能性を示してもらいました。

 

20121112-4.JPG<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週の金曜日にBeActive研究会による実習会が開催されました。いろんな分野の企業、個人の方が参加してもらい、スポーツ健康科学分野での測定を体験してもらいました。

BeActive研究会については下記を参照ください。

https://www.ritsumei.ac.jp/research/collaboration/activity/consortium/beactive.html/

 

【忠】

 

 

 

 

 

2012.11.11

草津市チャレンジスポーツデー

1028日~1125日まで、草津市チャレンジスポーツデーが開催されています。「市内の小学校や体育・スポーツ施設を開放し、誰でも気軽にいろいろなスポーツを体験できるイベント」として、第10回目となります。主催・事務局は草津市教育委員会スポーツ保健課が引き受けていますが、実行委員会には、市体育協会に加盟の競技団体や体育振興会がプログラムやボランティア人材を出し合って、全体が構成されています。

 RUBKCも草津市に立地し共催という形で協力、この3ヶ年はスポーツ健康科学部が参加要請に応えています。クインススタジアムをはじめとする立派なスポーツ施設を利用した、市民が、子どもが大学を訪れ気軽にスポーツに親しめるような企画を実行委員会から求められています。本日は、「チャレンジ!SPORTS!@BKC」が行われました。今回、内容として取り上げたのは、①ダブルダッチと②フットサル・ドッチビーでした。指導に当たってくれたのは、ダブルダッチ・サークル(Fusion of Gambit、 ニシカワ会長、他10名)、それにスポーツ健康科学部2回生(マエハタ、タナカ、ミヤケの3君)でした。

 

SIMG_DoubbleD7839.jpg クインスのタータンとグリーンの上で行う予定でしたが、本日はあいにくの雨と風。だから急遽、ダブルダッチはインテグレーションコア前に、フットサルはBKCジムへと場所を変えました。そのため参加者が非常に少ないと心配しました。けれどもダブルダッチでは35名位の小学生と20名強の父母の方々が参加、基本技に挑戦して成功の拍手を受けたり、縄に足を引っ掛けて悔しそうな顔を見せたりしていました。また、専門的に取り組む大学生サークルのデモ技に感嘆の声と拍手を親
SIMG_dodgebee7854.jpg
子で送ってくれていました。フットサル・ドッチビーには20名強の子どもと10名位の父母が参加、広いジムフロアーのせいもあって、元気にはしゃぎまわる子どもの姿が印象的でした(写真は、ダブルダッチとドッジビーの様子です)。

 

 早期にある種目に限定して取り組んでいる子どももいますが、それぞれのスポーツ・運動種目には、独特の面白さや知覚・運動的特性があり、意図的な働きかけや勧めがあって初めて出会えるものも少なくありません。また、その面白さは老若男女、共通項です。いくら大人になってからでも遅いということはありません。このようなイベントが、さらに実現すべき課題は多くあると言えます。

 

 今回ボランティアとして指導に当たってくれたダブルダッチ・サークルの人たち、それにスポ健2回生の3名諸君、子どもたちに働きかけ、やる気を引き出す活動は、いずれも見事なものでした。スポーツへの新たな出会いと初心段階での手ほどきは、多くのスポーツマン(ウーマン)が良く覚えていることがらです。これからみずからもスポーツをエンジョイするとともに、人びととスポーツとの出会いの最前線で活躍してください。本日は大変お疲れ様でした。

 

【善】

 

 

 

 

2012.11.10

新しい実験のスタート

本日からまた新しい実験が始まりました。コンプレッションウェア(Compression Garment)と呼ばれる、適度な着圧が身体にかかるよう設計されたウェアを運動終了後のリカバリー中に着用することで、筋力や筋パワーなどの回復過程に変化がみられるかを検討する実験で、修士課程1年のMoriさんが担当します。被験者さんは午前と午後の2回、それぞれ1時間の激しいトレーニングを実施しますのでとても大変です。また、測定に関わる験者もたくさん必要で、まさに研究室の総力をあげての実験になります。


1110photo.jpg
4月から時間をかけて何度も何度も研究計画を練り、予備実験を行ってきてようやく今回の本実験に至りました(写真は実験前夜の打ち合わせ時と今朝の実験時に撮影した1枚です)。これから12月末までの間慌ただしくなりますが(いつも慌ただしいですが)、研究結果が今からとても楽しみです。ちなみに現在、並行して、スプリントトレーニングを用いたトレーニング実験も進行していますので、本当に実験実験の毎日ですが、大学院生、学部生ともに良く頑張っています。

1110photo2.jpg

1110photo3.jpg




最後の写真は、水曜日に台湾の陽明大学を訪問した際に撮った1枚です。今回本当に良い交流ができました。またhospitality溢れる対応に感激しました。大学院生や学部生を連れて、ぜひまた訪問したいと思います。

GOTO

2012.11.09

CG講師に行って

 私事ですが、7日に前任校の附属中等教育学校のCareer Guidanceに行ってきました。十数年前併任校長時代にAcademic GuidanceAGと共に、進路指導の一環として導入したものでした。AGでは中高一貫制を導入した最初の中等教育学校で、3、4年生(中三・高一)の中だるみ(普通でしたら高校入試で勉強するのですが)予防として、今学んでいることが将来にどのようにつながるのか、自分の将来の進路を様々な視点から見つめ、考える機会を提供することにしたものです。1週間午前中、大学の教員による専門的な研究に関する講義・実験・施設見学などを通して様々な学問(2025講座が提供されています)のすばらしさを学び、興味や適性などの発見に結びつくことを願って始めました(今は大学教員のFDの一貫と位置づけられています)。附属なんか全く関心がない、不要だと言っていた教員が多くいるなか、協力を得るため各学部の研究室を訪ね、協力を懇請したのを昨日のように想い出されます。

 CGでは5年生を対象に、生徒が自分の興味ある分野を選び、AGよりも高いレベルの専門的な講義を聴き、大学・学部・学科など、具体的に進学すべき分野へのイメージ作りをサポートすることを目的としたものでした。昨日は医・薬・文・理・工・歯・栄養等々いろいろな大学、学部から講師が見えてましたが、小生の"スポーツ健康科学""スポーツ科学"には出席生徒20名(対象生徒の9%強)と20講座中の13位でした。心理学が54人と最も多く、教育(教員養成)、国際関係、工学(建築・電子・土木)の順となっており、今の高校生の関心の傾向を示しているのでしょうか?講義の最後に、この分野に、本学部に進み、頑張ってくれる人が出てきてくれることを願い、Who among you will be the vanguard of sport and health science ? を残して来ました。(老ブロガー・ハル

2012.11.08

歴史的謎の解明(理系バージョン)?

Hamaです。
先日予告してました通り、「読書の秋」を皆さんと分かち合う、理系バージョンです。

ことの発端は、フランス、ブルボン家ルイ17世の時代です。
マリー・テレザのDNA二重らせんが、マリー・ アントワネットに引き継がれ、ルイ17世に届けられたものの、1789年に起こったフランス革命の歴史のいたずらにより、彼の命は、1795年失意の獄中で生き絶えた。


しかし、獄中で息耐えた若きプリンスは、実は、替え玉であるとの噂が広がった。。。
ここまでは、先週と同じです!


1795年獄中で亡くなった少年の心臓は、剖検を担当したある医師により、運び去られていたのでした。 それから科学の進歩により、遺伝情報、つまりDNAの塩基配列の決定法が1977年に確立されることになります。


この業績により、1980年にノーベル科学賞を受賞したサンガー博士は、「ダイデオキシ法」を開発したことで有名です。

この方法は、DNAの断片から実験室でDNAを合成することにより、元のDNAの塩基配列を決めるものです。


DNAの部品は、ヌクレオチドと呼ばれるA(アデニン), T(チミン), G(グアニン), C(シトシン) 4種類でこの鎖二本が対になっています。
 そのDNA1本鎖にして、対となる新しいDNAを合成します。ATGCが水素結合しますから、これを利用すれば元のDNAの塩基配列を特定することができます。


現在では、ポリメラーゼ・チェイン・リアクション法(PCR法)を用いて、DNAを何千万倍に増幅することにより、DNAの塩基配列を決めています。

 

 この方法を用いて、獄中の少年は、マリー・テレザ、マリー・アントワネットと同じミトコンドリア遺伝子をもつことが分かり、ルイ17世であることがほぼ確実になったのでした。

 

科学の力は不思議ですね!!

Hama

2012.11.07

「自分にとって必然性のある課題」の重要性

こんにちは。ma34です。

十一月は「師走」ではないけれど、なんだかんだでとても忙しい今日この頃です。
これが本物の「師走」になったらどうなってしまうのでしょう。

さて、今日は基礎演習の日。
11月28日の論文提出に向けて、各班がアンケートの実施・集計、論文の読みこみ作業、原稿作成を進めています。
グループによっては進んでいるところもあれば、そうでないところもあり、
教員としてはドキドキハラハラしつつも、手を貸すべき部分の見定めは難しいと
今日もまた感じておりました。

一つ思うのは、作業がどんどんと進む班は、
それぞれのメンバーが「自分の問い」としてテーマを捉え、
調べ作業、まとめ作業をしているということ。

それを調べることが単純に「面白い」でもよいし、
自分自身が疑問に思っていたことが少しずつ解決していき、
それとともにまた疑問がわいてくる、という学びの面白さを体感するのでもよい。

何にしても、自分にとって必然性のある課題になっていることが
重要なことであると改めて思います。

ちょうど、昨日、彦根市の小学校で外国語活動の授業を参観し、
事後検討会にてALT(外国人指導助手)の先生や担任の先生、校長先生とともに話していたことと結び付きます。






参観した授業は、時刻の読み方についてのレッスンで、
その中でビンゴゲームの活動をしていました。

ゲームの前半部分は、ALTが時刻を言っていき、子どもたちは自分のワークシートに同じ時刻があれば○をつけていきます。
ある程度過ぎたところで、数名の子が、一つもリーチになっていない状況となりました。
そこで、先生は、特別ルールとして、時刻を言う役目をその数人に回したのです。

その中には、日ごろ発表が大の苦手で、人前では声がでなくなってしまう子もいたのです。
けれども、その子を含め、一つもリーチになっていない子は、リーチになりたいという目的があるので
自分の書いた時刻をみんなに「必然性をもって」発表します。
もちろん、今日のターゲットである英語の表現を使ってです。(It's seven forty.など)

事後検討会で、実はそのうちの一人は、普段一回も発表ができなくて、
今回も大丈夫かな~と思っていた、と担任の先生。
あとで振り返ってみれば、先生はその子にさりげなく、どれを言うの?と言い方を確認していましたが、
しかしながら、私はその時には普段のそんな様子に気付くことができないほど、
その子は自然に、そして堂々と、みんなに自分の伝えたい「時刻」を表現していました。

やはり、自分自身にとって明確な目標のため、必然的な課題となっていることが
重要なことなのだと先生方とともに再確認したエピソードでした。

大学の学びにおいて、どれほど「自分自身の問い」や「自分自身にとって必然性のある学び」になっているのでしょうか。
もちろん、教員側が環境を整えることも重要だと思います。

けれども、是非、大学では学生のみなさん自身が問いを持つことを意識して
授業を受け、引き出しを増やし、考えを深めていってほしいと思います。

1回生のみなさんはとても大変だと思いますが、
どんな論文・発表が出てくるのか、非常に楽しみなma34でした。

ma34.

2012.11.06

大学生のこの頃

ちょうどこの頃学園祭です。
BKCでは、11月3日、4日、
衣笠では、11月10日、11日に開催されます。
http://www.rits-fes-by-e2.net/

BKCの11月4日には花火も上がる。。。

そんなこんなで落ち着きのない時期でもあり、
少し寒くなりつつもある時期です。

さて、ここのところ感動のない生活をしているので、
なかなかネタに困ってきましたが、読んだ本でも紹介しようと思います。

みなさんは、佐野眞一はご存知でしょうか?
あまり有名でないかもしれないですね。
この方はノンフィクションライターとして、非常に有名な人で、
ダイエーの倒産や東電OL事件(冤罪が確定しました)など、
多くの事を取り上げています。




そんな中で、今日取り上げるのは、
『あんぽん』と『沖縄 誰にも書かれたくなかった戦後史』です。

『あんぽん』は、ソフトバンクの孫正義を取り上げたもの、
『沖縄・・・』は名前の通り、沖縄の話です。
特に『沖縄・・・:』は下手な小説より面白いので、
ぜひ読んで欲しいのですが。。。

両方とも特徴として、丹念なインタビューを通じて、
また関係者のネットワークを通じて、
過去の事実を、しかもあまり書かれない事実を丁寧に拾い上げ、
それによって、対象の表に出てこない基盤となる部分をうまく描き出している、
というのが特徴でしょうか。

『あんぽん』では、孫正義のルーツに焦点があてられ、
なぜ孫正義は孫正義となれたのか、について書かれていきます。
特に特徴的な父親が、うまく描かれています。

また、『沖縄・・・』は、アメリカ軍政下の沖縄の状況も含め、
多くの沖縄に関係してきた人物を通じて、沖縄とはどんなものなのか、
を描こうとします。
沖縄の暴力団に始まり、経済界、芸能との関係など、
描きつつ、沖縄と日本の関係を描き出しています。
結局、日本本土との同化政策によって、沖縄らしさ、
が失われつつ同化した姿で生きている、というのが結論と読みましたが、
非常に面白いものでした。

基地問題にしても、基地の存在と軍用地主の問題など、
あまり本土で見ない内容についてもきちんと触れられ、
佐野眞一のノンフィクションライターとしての強い思い、についても、
色々と感じました。

そんなこんなで、ネタに少し困った時の読書ネタ、でした。
そういえばそうそう、過去を振り返って、続きもの連載するんだったっけ。。。

来週こそは忘れずにしようっと。
ではでは。

PS:AMAZONのKINDLE、予約しました。家にAndroidタブレットは一つあるのですが、安さ、に惹かれてしまいました。。。ただのおもちゃになりそうな予感がしています。。。

2012.11.05

教員紹介 その5

先週のスポーツ健康科学セミナーで研究紹介とキャリアとの関連を話してもらったのは、分子生物学・生化学的アプローチで研究を進めている【hassy】先生とプロスポーツビジネス、スポーツ組織を研究している【joe】先生です。

 

20121105-1.jpghassy】先生は、運動も環境もストレス。そのストレスによる適応反応によって、ヒトは機能を高めたり、減退したりする。そのような事例を細胞・組織レベルでの応答から、個体としての人の「健康」「スポーツ」への応用までを分かりやすく解説しながら、現在、一番興味をもっている「脂肪」の研究について紹介。脂肪燃焼には、骨格筋やミトコンドリアが関与しており、「運動」とそこからもたらされる「乳酸」が鍵となる。このことを利用し、効果を高める方法を検証中。このところを①シーズ(種、宝)を探す、②どこにシーズを活かす場所があるか、③シーズを花開かせる、という観点でまとめてもらいました。細身ですが、良く通る声で、教室中をくまなく歩いて、学生に種を植え付けるような講義で、分子生物学の魅力とこの分野のキャリアを語ってもらいました。

 

20121105-2.jpgjoe】先生は、「スポーツビジネス」に関わる領域について、①カテゴリー(プロスポーツビジネス、スポーツイベントビジネス、フィットネスビジネス、スポーツブランドビジネス)、②様態(サービスビジネス、「する」、「見る」)、またそれぞれのビジネスの特性について解説してもらいました。プロスポーツビジネスは、時間消費型でありコアの商品は試合であり、エンターテイメントビジネス。とりわけコアな商品である試合が、レベルが高く、迫力があり、拮抗していることが一番重要である。そのための仕組みは、アメリカ型、ヨーロッパ型があるが、基本は「魅力ある試合づくり」に向けたシステムがプロスポーツビジネスに根底になければ発展20121105-3.jpgはないと、プロスポーツビジネスの概要を示してもらいました。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

オリンピック・マラソンで活躍したエリック・ワイナイナさんの講演とランニング教室が地元の小学生対象に行われ、娘と参加してきました。Never give up!の講演タイトルにあるように、夢・志をしっかり見据え日々の生活、トレーニングを情熱をもって着実に積み上げること、続けることを優しい語り口でこどもたちに伝えてくれました。彼の次の目標は、100kmマラソンの世界記録更新。必ず実現すると確信できる情熱と信念のランナーです。

【忠】