さて、それはおいておいて。。。
2012.07.17
先週の火曜日
さて、それはおいておいて。。。
[ 2025年06月 ] の記事一覧
2012.07.17
2012.07.16
先週は、各地で大雨が降り多くの被害がでました。皆様の関係者にも被害がでていないか心配です。先週末からは蒸し暑い典型的な日本の夏になっています。熱中症も出始めていますので、ご用心下さい。
さて、立命大学スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科では、
7月28日-29日に『スポーツ健康科学サマースクール』を開催します。
昨年から、実施しておりますが、1泊2日の泊まり込みで、『スポーツ健康科学』を理論と実践から学んでもらうことを目的としています。
また、お集まりの学生,院生,社会人,若手研究者の皆さん、ならびに本学の教員スタッフ、院生との交流を通じて、未来への夢、「スポーツ健康科学」への貢献を語り、さらには今後のネットワーク構築してもらうことも大きなねらいです。
昨年は、学生、院生、若手研究者、企業の方など多方面の参加があり大好評!
密度の濃い実習内容、講義、充実の施設と講師陣、そして手作りで栄養満点の食事!などなど。昨年のダイジェスト映像は下記にありますので、是非一度ご覧下さい。
http://www.ic.fc.ritsumei.ac.jp/rink_data/ibento/20110730-31school.html
詳しくは下記をご覧下さい。7/20まで募集しております。ご検討下さい。
https://www.ritsumei.ac.jp/~isaka/
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
7/15(日)の午後に、第9回Ritsumeikan Athletic研究会が開かれました。本学部の松生先生が、スポーツコンディショニングについての講演をしてくれました。また、スポーツ強化オフィース所属のATCで、かつ大学院博士前期課程(M1)の陰田さんも、女子陸上部の活動報告を行いました。また、学生トレーナーたちの報告もあり、この方面での拠点基地として情報発信が行われました。
【忠】
2012.07.15
7月14日(土)、午前9時30分~16時過ぎまで、BKC・理系デモンストレーションデイが開催されました。これは、附属校の1つ立命館守山高校が、「高校1年生を対象に理工系学部の学びと研究の魅力を知り、これからの社会における理系の役割を知る機会にするため」、高大連携事業の一環として実施するものです。
参加したのは立命館守山高校1年生(約300名)と提携校の育英西高校立命館コース1年生(約80名)。参加協力した学部は、理工学部、情報理工学部、生命科学部、薬学部、スポーツ健康科学部。各々の学部は、合計で25の研究室を公開してこの事業推進の趣旨に応えました。スポーツ健康科学部からも、今回は、インテグレーション・コア内にある、後藤研究室、塩澤研究室、橋本研究室の3つの研究室が公開してくれました。
当日は午後12時45分頃から訪問セッション1(約25分間)が始まり、15時30分頃まで4セッションが続きました。希望する学部・研究室を事前に決め、順番を調整し、研究室内容の学習や質問事項の整理等々を事前に行い、14~15名ずつのグループに分かれて研究室を訪ねていました。
後藤研究室では、常圧・低酸素の条件の下でトレーニングすることの効果について、特にアスリートの競技能力を高める目的と一般人の健康増進の目的の場合に分けて分かり易く説明してくれました。この実験研究を成立させている物的基盤でもある、低酸素トレーニング室(3F,応用スポーツ実験室内)にも高校生達は、実際に神妙な顔付きで出入りしていました。
塩澤研究室では、1F,スポーツパフォーマンス測定室で、人間の運動を肉眼で観察あるいは実際に体感することがらと力学的な分析結果とのズレや一致点等について、フォースプレートとリアルタイムのデータ表示を使って平易に説明してくれました。また、ハイスピード・カメラを使用して、打突時にバットとボールが接触し離れる様子が示されると、驚き顔を一瞬示したのが印象的でした。
橋本研究室では、5Fの運動生化学実験室で、「健康を維持増進させる大きな狙いの一歩は脂肪を燃焼させること」、「そのためには筋運動、筋肉内で脂肪を燃やす工場はミトコンドリア・・・」、したがって運動の効果を細胞内で確かめるために、組織切片を作成し顕微鏡観察する方法を紹介。また、実験動物(ラット)に高脂肪食を摂取させ、運動とサプリメントを与えた効果をみる実験を分かり易く説明してくれました。日常会話に出てくるダイエットやサプリのイメージと「その開発や適用に寄与する基礎研究」との間のちょっとしたズレに戸惑っている様子が一瞬見られました。
高校1年生ですからあどけなさと真剣さとがかわるがわる顔に湧き出てきます。私たちが日常気軽に体験するスポーツ活動、あるいは運動・食事と健康との関わりを会話する内容等について、スポーツ健康科学という分野が、「本当に基礎的・基本的な研究を進めているのだ!」、「そうだったのか、オモシロイ!!」と彼らが感じていてくれたら、狙いの8割以上は達成させたと言えます。
3研究室の先生方、そしてお名前は挙げませんが研究室の核を形成する院生の皆さん方、分かり易くかつ親切な対応は、豊富な内容を入れ込む「大きくて美しい器」だと感じさせました。大変ありがとうございました。
【善】
2012.07.14
2012.07.13
ロンドンオリンピックまでもうすぐ。各地で代表選手の壮行会や激励会が開催されています。本学(BKC)でも、一昨日シンクロナイズドスイミングの乾友紀子選手(経営学部4回生)、小林千紗選手(2010年経済学部卒)の壮行会が開催され、最初に川口総長からの激励のビデオメッセージが紹介され、続いて種子田先生を交えた座談会風の催しが行われました(残念ながらこの後所用の為退席したので内容については?)。是非、晴れの舞台で最高の自己表現を期待します。
最近はメンタルトレーニングの一貫で、インタビュー等のマスコミ対策も取り入れられているようで、以前に比べれば自分の言葉で語ることのできる選手が多くなったと感じますが、よく選手のインタビューで耳にする言葉で違和感を感じるのが、「感動を与えられるよう」「楽しんできます」といった類の挨拶です。感動は受け手が感じることで、選手の試合で無心になって自己の最大限の力を発揮する闘いの姿によってのみ自然と伝わってくるものではないかという"偏見?"を持っていると、もう少し別の表現があるのではないか。与えよう、伝えようといった意識に捕らわれ,
余計なプレッシャーとならないようにと願っています。(老ブロガー・ハル)
2012.07.12
Hamaです。
先週紹介した、個人の酸素摂取量や運動中の心拍数の測定のための特別な測定機器が必要です。そこで現実的で簡便なエネルギー消費量の算出方法、つまり、個々人の体重と運動強度(走行スピード)を基にエネルギー消費を求める方法を用いてみます。
今回の選手の水泳中の平均スピードは3.4km/時であるのでエネルギー消費は平均で811kcal、自転車競技中のスピードは32.7km/時であるのでエネルギー消費は4139kcal、マラソンのスピードは10.4km/時であるのでエネルギー消費は2887kcal、合計で7837kcal(0.19kcal/kg/min)となります。
この方法を用いても、先週計算した値7689kcalと同じような値がでますね。
1991年琵琶湖トライアスロンに参加した男性選手を対象にしたエネルギー消費量の概算によれば、三種目合計の平均エネルギー消費量は9847kcalです。
体重当たり1分当たりのエネルギー消費は0.23kcal/kg/minとなり、1994年の値よりも高くなりますが、これは選手や気象条件の違いによるものでしょう。
ちなみに、9847kcalをすべて脂肪をもやしてまかなったとすると、体重(脂肪)は約1.4㎏減ることになります。すごいですね!!
皆さんもやってみますか??
[ 引 用 ]
岩根久夫, 浜岡隆文 「運動とエネルギーの科学. スポーツにおけるエネルギーの出納」21章 トライアスロンにおけるエネルギーの出納 杏林書院 より抜粋
【今週の1 shot!!】
イギリス・エジンバラで開かれた生理学会2012に参加した際の五輪マーク!!2012.07.11
2012.07.10
2012.07.09
国際スポーツバイオメカニクス学会が、メルボルンで先週開かれました。
バイオメカニクスは、生物から人まで、臓器から全身までを対象にした幅広い分野ですが、ISBSは「スポーツ」にフォーカスを当てています。
立命館大学スポーツ健康科学部の関係者では、助手の大塚先生、栗原先生、R-GIROの客員研究員の野澤さん、それから今年の3月に修士課程を修了した橋本君が社会人として参加して、国際学会のデビューを果たしました。 緊張していたようですが、海外の研究者との議論、意見交換も頑張ってやり取りしていました。学会後の食事の時には、「来年もまた発表したくなりました」と嬉しい感想を述べてくれました。来年は、台湾で、7月7-11日の予定で開催されます。次回も立命館大学スポーツ健康科学部から多くの関係者が発表することになるでしょう。
http://isbs2013.org/aboutconference.php
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
標記の学会で、助手の大塚先生が若手研究者に贈られるNWEW INVESTIGATOR AWARDのファイナリストに選ばれ、最終日のバンケットで第3位に入賞しました。
おめでとうございました!
【忠】
2012.07.08
先週のこと、いつもより少し遅めの午前8時半過ぎ、いつもの高速道路インターチェンジから登り車線に続く、大きくカーブする進入路を走っていると、何と、前方から車が1台ジグザグにバック走行してくるではありませんか。
私と続く3台位の車は何とかすり抜けましたが、次の車は急停車、結局バック走行車は左後部をガードに接触させ、停止した模様でした。一瞬の出来事で、詳しいことはあまり記憶にありませんが、その後の通勤途中に頭に浮かんでいたのが標題の「エラー修正」ということがらでした。
その車は、目的地が「大阪、西宮方面」にあったのでしょう。名古屋方面への進入路を通過中に何処かで間違いに気づき、時間的にひとつ手前の分岐点に遡ってエラー修正を試みていたのだ、と思われます。日常生活場面での移動では、道を間違えれば元に引き返すか、回り道をして目的地に達します。
目的を達成する(目的地に着く)ためには、それにつながるいくつもの下位目標を通過する(分岐点での選択、決定)必要があります。歩いている時や自転車に乗っている時には、ある時点での分岐点での決定に誤りが生じると、一つ手前の分岐点に引き返し、そこから修正することは、人びとの自然な行動であると思われます。とりわけ新奇な事態への対応を十分リハーサルしていない人が「少しの危機場面」に接すると、エラー修正の方向が「通常の慣れた手段」をとっさに適用する、という傾向が見られます。
写真は、私の居住地近くのインタに設けられた「逆走警告」の看板です。逆走は、元々の間違い、バック走行はエラー修正の方向間違いの問題です。
一般に高速道路は、目的地への人やモノの高速移動が目的となる、特殊な環境である、と考えられます。みんな同じ方向を向いて移動する、対面や逆走は無い、だから車間距離が十分で並走しなければ極めて安全な環境だ、と仮定されています。だからドライバーは、その特殊な環境への適応を準備して、そこへ立ち入ることが求められます。一般街路から高速道に入るインターチェンジ内は、特に両者の移行空間です。向かう目的地とのずれに気づき、エラーを修正しようとしても、周囲はすでに新たな環境への適応を自らに求めているのだ、と瞬時に近い将来での自らの姿をイメージしていくことが重要なのです。
目的を追求するシステムは、一般に、①目的・目標があること、②エラー検出を行う働き、③エラー修正を行う働き、④フィードバックを働かせること、等の4つを大きな構成要素にしています。歩きや自転車による日常での移動や一般街路での自動車運転による移動とは、かなり質的に異なったレベルで下位目標群の統合を行わなければなりません。
2つの運転環境間の移行段階に生じる、人びとのエラー修正に関する研修プログラムはどうなっているのか、興味がわく問題です。急斜面におけるスキー滑降技術と緩斜面での技術は、身体運動・動作の全体的な統合という意味では相対的に独自な体系をもって教えられますが、総合滑降ではまさに移行段階での安全、楽しさがテーマとなっています。それと同型の問題が運転技術学習にもあると推察されます。
【善】