[ 2025年06月 ] の記事一覧

2010.12.06

連続レクチャー(1回目) in Tokyo campus

12/3(金)の夕方に,東京キャンパス(日本橋口のサピアタワー8F)にて,立命館大学スポーツ健康科学部・大学院同研究科が主催する連続レクチャー「スポーツ健康科学から探る現代社会」の第1回目を行いました.今回は私が担当し,「スポーツトレーニング機器の開発」についてお話ししました.もちろん,学部・研究科の内容も説明しました.

 

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急な案内でしたが,高校生3名,大学生2名(大学院志望者)が集まってくれて熱心に話を聞いてくれました.講義の後,「将来何になりたいの?」と質問すると,みなさん,「スポーツ関わる仕事がしたい」「スポーツの素晴らしさを伝える体育の教師になりたい」「Jリーグの運営に携わりたい」と語ってくれました.

本学部・本研究科での学びの特徴をしっかり話しました.大学選びのポイントもいくつかお話ししました.志望者のおかれている環境条件も様々ですが,一度の人生の中で,自分を鍛える貴重な期間ですから,自分の能力を思う存分伸ばしてくれる環境(一番は教員,二番は施設,などなど)をじっくり検討して下さい,とアドバイスをおくっておきました.

志望者の方とじっくりお話しする機会は少ないので,私にとっても貴重な時間を頂きました.来週は,【敦】先生の「言語と脳の健康」です.この連続レクチャーの企画は来年も東京キャンパスで行うことを計画しています.

立命館大学スポーツ健康科学部・大学院同研究科の資源(教員,職員,施設・設備,研究成果など)を多くの方に伝える機会にしたいと考えています.

【忠】

P.S. 早朝からの大雨,ならびに大雨の影響の停電で,新幹線がストップするアクシデントがありました.在来線に抜き去られる新幹線もおつなものでしたが,いつも猛烈に働いている新幹線の一服という感じでした.

 

 

 

2010.12.05

スポーツ健康科学セミナーで、授業を行いました

師走に入り、雪の便りも聞こえてきましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

私は、木曜日に成弘先生とペアで、一回生全員を前にして、
スポーツ健康科学セミナーを担当しました。

成弘先生は、「人の特性やヒューマンエラー」というテーマで話をされ、
私は、「fMRI を用いた運動と認知研究」について話をしました。

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なかなか他の先生方の授業を聞くチャンスは少ないので、
授業の進め方も含め、色々と参考になることが多かったのですが、
成弘先生の話の中で、
「そもそもエラーを起こさない環境整備が大切である」
というメッセージが特に印象に残りました。

MRI の実験では、実験室に磁性体を持ち込むことは厳禁 なのですが、
うっかりミスで、酸素ボンベを持ち込んでしまい、
その結果、患者さんが亡くなるという事故がアメリカで起こっています。

成弘先生の話を聞いて、きちんと「エラーを起こさない環境整備」の中、
実験を進めていきたいと決意を新たにしました。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
              敦


 

2010.12.04

キャリアセミナー:進路を見据えた学びを...

12月1日にキャリアセミナーが開催されました。

 

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今回は、本学部の学生にも希望進路として人気の高い「スポーツ用品メーカー」「フィットネス産業」「健康・医薬品メーカー」といった業界の中でも株式会社デサント、株式会社コナミスポーツ&ライフ、大塚製薬株式会社といったそれぞれの業界をリードする企業から人事担当者の方をお招きし、会社概要及び求められる人材像についてのお話をしていただきました。

 

 

1年生だから、まだ就職の話はちょっと...と安直に考えていないでしょうか?

確かに1年生の学部生の諸君たちが、3年以上も先のことを見据えることはできないかもしれません。ただ、逆に言えば、あと2年以内には、多くの人たちが就職活動を始め、3年後には実社会に羽ばたき、社会人としての役割を果たさなければなりません。

 

いま何を学ぶべきか?大学時代にどんな経験を積み、どんな能力を養うべきか...

三社の人事担当の方々は、そんなヒントを学生に授けてくださるようなお話してくださいました。

 

株式会社デサントの檜物さんは、スポーツ用品メーカーにおけるデサントの強みとは何かについて説明された後、デサントが「仕事に楽しく挑戦できる人」「現状を変えられる人」「公正で誠実な人」という人材を求めていることを学生に伝えてくださいました。特に、学生時代にいろいろな経験を積み、語学力や、自分自身で実際に考え、実行する力、さらには、組織そのものを強くする力を養ってほしいとメッセージしてくださいました。

 

株式会社コナミスポーツ&ライフの山中さんは、コナミスポーツ&ライフが人々に価値ある時間を創造し、提供すること、また人々から笑顔が生まれるようなライフサポートをするという企業理念に貢献できる人材を求めているとお話しされました。特にこの業界がサービス産業であるという特性を理解し、運動やスポーツが好きということはもとより、ホスピタリティにあふれ、夢と情熱とチャレンジ精神を持って、人々の健康のために役に立ちたいという高い志を持った人材を求めているということを学生に伝えてくださいました。

 

 

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そして大塚製薬の大橋さんは、"First in Class"という大塚製薬がこの業界で誰も手掛けていないことに、いち早く手掛け、業界をリードする役割を担ってきたことと、企業が大切にしている「創造性と自由」ということを実現し、それを推進してくれるような人材を求めているというお話をされました。特に、変化に対して敏感になり、その変化に対してチャレンジやアクションを起こすという精神を忘れないでほしいということを学生に伝えてくださいました。

 

 

 

CS3.jpgほとんどの学生が3名の方々の話に熱心に耳を傾け、質疑応答やその後の個別相談で積極的に質問をしていました。今回、参加しなかった学生諸君は、「しまった...」という気持ちを抱いてほしいと思います。チャンスを逃さないという気持ちを持ってください。

どうか進路を見据えた学びを...

 

 

 

 

 

2010.12.03

NHK取材

 昨日、NHK京都放送局の撮影スタッフが、スポーツ健康科学部を取材するために来ました!NHKの京都の地方番組で「ラブ★ラボ」というコーナーがあり、その中で、【真】先生をメインに、「サルコペニア」や「肥満」に関して、スポーツ健康科学部が取り組んでいる研究内容や研究施設を紹介してくれることになりました。

放送日:12/7(火)18:00-からのNHK全国放送の後の地方番組の中 (*京都府しかみれないかも)

IMG_1750.jpgIMG_1747.jpg 「サルコペニア」とは、加齢に伴い筋量や筋力が著しく低下した状態のことです。「肥満」は皆さんご存知の通り、腹部内臓脂肪や皮下脂肪の蓄積の状態のことです。私たちは、サルコペニア」や「肥満」をいかに予防・改善していくのかを運動や食事から考えていくヘルスプロモーションの研究を行っています。撮影は、13時から、なんと22時くらいまで行いました(写真)!これが何分に編集されるかは分かりませんが、テレビ番組というのは本当に大変なんだと思います。【Moto】も遺伝子診断によるオーダーメイドヘルスプロモーションの部分で撮影に参加しましたが、出演は実験している手だけ?の出演かもしれないと予想しています。

撮影スタッフの方は、高齢者のサルコペニア」や「肥満」の予防や改善のための運動や食事の研究に非常に興味をもってもらいました。これが京都の人たちに見てもらい、少しでも健康寿命が延びるためには運動は重要なんだということを理解してもらえたらと思います。

 

by Moto

 

 

 

 

 

2010.12.02

ゼミナール大会に向けて第一関門

12月に入った途端に、1回生は、ゼミナール大会(12月15日、ファイナル22日)に向けて第一関門を突破しなければなりませんでした。

昨日は、各グループで調査研究を企画し、その成果をまとめた論文の提出日でした。

 

1時限に顔を合わせたときは、すでに仕上がっている様子のグループから、寝不足で疲れつつも、締切時間を気にして真剣そのもののグループまでいろいろでした。

 

が、締め切り時間までには、体裁を整えてぞくぞく提出したようで・・・

提出を無事に終えた学生の、ほっとした顔は印象的でした。

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次は、ゼミナール大会本番での発表が控えています。体調を崩した人も調子を整えて、グループでやってきたことを表現しましょう!

【ippo】

 

←完成した論文の入った封筒たち。

 

 

 

 

 

2010.12.01

授業研究会

このブログを読んで頂いている方には、スポーツ教育学、体育科教育学に関わっていない方もおられると思います。今日は、学校で行われている体育授業、体育指導の研究会を取り上げたいと思います。

「研究授業」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。一般に行われている研究授業というのは、小学校や中学校等の現職の先生方が、どのような指導がよいのかということを研究する行為、です。

以前は、1日中、学校の授業が公開されていましたが、最近は、授業時間確保のために、午後からの研究会が多いようです。

先週の私のブログで取り上げた彦根市立城西小学校において、平成22年度彦根市立小・中学校合同授業研究会が行われました。

 

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この日は、小学校中学年の高跳びの授業が公開されました。

その後、授業者及び参観した先生方とで協議会が開催されます。それで、今日観察した授業は、どうであったか、子どもたちが生き生きと取り組むことができる教材が提供されていたか、等について論議されるわけです。

そして、次回の授業の改善や、参加者の授業改善に役立てようとします。

このような研修に参加することで、自分自身の授業を振り返ったり、授業をよりよくするための新しい知識やアイデアを獲得して、参加者は再び自分の授業に戻ります。

アイコアの星の皆さんで、教員になろうとする方がおられましたら、このような機会は、教育実習期間に必ずあります。また、めでたく教員になった時には、このような研修に参加して欲しいと思います。そのことによって、皆さんの指導力量が高まると思います。

 

【 智 】(20101119 彦根市立城西小学校にて)

 

 

 

2010.11.30

プロフェッショナル。

<RecO便り33>
 以前のRecO便りでも紹介しましたが、経済・経営学部のサービスマネジメントインスのゼミ生を対象に、今年は6名の学外講師をRecOにお招きしました。
 テーマは「食を伝える」。
 スポーツと食を通じて知り合った、それぞれの世界のプロにお越しいただきました。
 前期、第一回目は、自らが秘境を旅し、その様子をレポートし、自ら雑誌も立ち上げたライター、謝孝浩さん。第2回目は女性初の野球専門誌編集長、稲富浩子さん。3回目はトライアスリートでもある江戸噺家、橘屋圓太郞師匠。

 そして、後期に入っての4回目はイラストレーター、中村知史さんにお越し頂きました。

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 スポーツ雑誌や本の装丁、TV番組のイラストなど、幅広い分野でご活躍の中村さんの作品は中村さんのHPから見ていただくことができます。http://www.ne.jp/asahi/nakamura/iw/ (今、HPを拝見したら、この日の事が紹介されていました。ありがとうございます)。

 パソコンでも手書きでもイラストを描く中村さん、当日は手書きの原画を何枚もお持ち頂き、ゼミ生たちは大感激。陸上部のあるゼミ生は、選手の脚が描いてある原画を見て「あ、これ、高橋尚子ですよね!」と言い当てて、株を上げていました(笑)。

 中村さんのお話しの中で、興味深かったのは、花の図鑑を作るので、100以上の花の絵を手書きで描くことになった時のこと。あまりの数に気が遠くなりそうになったけれど、いざ描いてみると、意外に疲れなくて、楽しく描けたらしく、これがパソコンだったら絶対ぐったりしていたので、絵を描くために手を動かすことは体にいいことなのかな、と思ったのだそうです。もしかしたら、対象が花、だったのも良かったのかもしれませんね。

 一方、食べ物の絵は? と聞くと、苦手です、と即答されてしまいました。特に調理された物の、料理としての「鮮度」を表現するのはとても難しいそうです。

 そして、第5回目の講師はグラフィックデザイナーの野崎佳三さん。

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 まず、デザイナーと名の付く仕事を紹介していただきました。世の中にはこんなにたくさんのデザイナーさんがいることを初めて知りました。

 次にご自身の専門である、グラフィックデザインの基本と、実際のお仕事について「初めて使った!」という「パワーポイント」で作成した資料を、物珍しそうに使いながら、本当に丁寧に紹介して下さいました。

 「食を伝える」ということでは、お菓子などの食品のパッケージも手がけてられていて、そのイメージから色々なモチーフを作り、色合いを考え、一つの物を作り上げるまでに、数え切れない位のパターンを作り、そこから作り込んでいく工程の詳細を紹介していただきました。
 
 また「できるだけ、シンプルに、引けるところは引いて、素材を活かす」というところは、料理とも共通するなぁ、と感じました。

 中村さんと野崎さんに共通していたのは「自分はクリエーターであってアーティストではない。クライアントの意向に合わせて物を作るのが仕事」という明確な仕事のスタンスと、依頼を受けた一つ一つの仕事に対して、とても謙虚で、丁寧で、愛しんでいる様子、でした。

 プロフェッショナル。
 お二人から学生が、これを感じ取ってくれていたらいいな、と思いました。

 次回は今年の最終回。12月16日(木)3限に「世界の中で7人に入るスポーツカメラマン」にお越し頂く予定です。
 ゼミ生以外でも人数が許す限り出入り自由にしますので、興味のある学生はぜひ。【abc.】
 
 
 
 
 

2010.11.29

JAXA訪問

先々週末,つくばの宇宙開発事業団(JAXA)の宇宙医学生物学研究室を訪問してきました.この研究グループの室長は,スペースシャトルで2回宇宙にいかれた向井千秋さんです.名刺の肩書きには,同研究室の室長,医学博士,宇宙飛行士 と書かれていました.向井さんは,優秀な心臓外科医としての経歴もあります.先日,国際シンポジウムのシンポジストとして来校した,宇宙飛行士のジム・パウルチェックさんとは旧知の仲で,ジムさんがスペースシャトルに搭乗したときの地上からのサポートを向井さんが行っておられました.世の中,広いようで身近につながっている感じがします.

 

下の写真は,日本の宇宙飛行士8名の写真です.今後は,宇宙ステーション,月探査,そして火星へと宇宙飛行士の活躍の場が広がっていきます.この写真の8名につづいて立命館大学スポーツ健康科学部・同研究科の卒業生が連なることを大いに期待しています.

 

 

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20101129-2.JPG宇宙の微少重力空間では,地上とはまったく異なる感覚のようです.そのために,綿密にシミュレーションを重ね,微少重力に近い感覚を養うために,巨大水槽に宇宙ステーションのモックアップを沈めて,宇宙での作業,船外活動を繰り返しトレーニングします.もちろん,宇宙飛行士に万が一のことがないように,ダイバーが周辺をサ ポートします.ちなみに,船外活動用の宇宙服は数十億円するようです.宇宙飛行士の生命を守るとともに,動きを保証するための細やかな工夫がされているようです.

 

 

向井さんの研究室では,いくつかのプロジェクトが展開されています.その一つに,閉鎖空間における行動心理があげられます.チリの鉱山落盤事故発生の折りに,NASAの心理カウンセラーが現地に召集されたのは,閉鎖空間でのメンタルカウンセリングの実績があったからでしょう.また,このとき日本から長期間着用しても大丈夫な抗菌・消臭の下着が贈られたこともエピソードとして語られました.

 

最先端の宇宙開発で研究された内容,製品が我々の日常をサポートし,活用されていることが分かりました.このような事例は,スポーツ健康科学の最先端研究にも同じようなことがいえるでしょう.ひとつのことを突き詰める最先端研究とともに,その成果を社会へ還元,寄与する活動も必要と意識させられました.

 

【忠】

 

 

 

2010.11.28

日本言語学会に参加しています

だんだんと寒い季節が近づいてきましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

私は、今、東北大学で、開催されている
日本言語学会に参加しています。

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 今回の研究発表では、以前はあまり見られなかった、
私の専門である心理言語学や神経言語学の発表が
多くなりつつあるのを実感しました。

また、「脳科学と言語学の対話」というテーマで
シンポジウムが開かれるなど、これまで以上に、
言語学の研究手法として、脳科学からのアプローチが
重要になると確信しました。

私も、積極的に研究を進めていき、
「人間の言語の秘密」を解明したいと考えています。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
               敦

 

 

 

2010.11.27

チアリーダーの力!:小島智子さんの講演をお聞きして...

"チアリーダーって、どんなイメージですか?"

 

華やか、派手、エレガント、エネルギッシュ、笑顔が素敵、セクシー...

概ね多くの人たちは、そのようなことを問われれば、上記のような印象を抱くのではないでしょうか?

 

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チアリーダーには、数多くの仕事と役割があり、NFLに代表されるように、チアリーダーは、スポーツビジネスを進める上で、球団のマネジメントには欠かせない存在です。

そのようなことを、【Joe】先生がコーディネートするプロスポーツビジネス論(NFL協定科目)で、本学の卒業生でもある小島智子さんがお話しくださいました。

 

小島智子さんは、本学経済学部の出身で、在学時代には応援団チアリーダー部に所属され、4年生の時にはキャプテンを務められ、フラッシュチアリーダーコンテストで大会史上初の2連覇を成し遂げられました。

 

 

 

卒業後、2003年にフロリダ州のタンパに渡米され、NFL Southに所属するタンパ・ベイ・バッカニアーズのチアリーダーに外国人で初めて選出され、以後、今シーズンまで8年連続でオーディションに勝ち抜き、チアリーダーを務められています。

そう、オーディションに勝ち抜き...ということなので、契約は1年ごと、毎年、オーディションにエントリーして、数十倍の競争を勝ち抜いて、8年連続でバッカニアーズのチアリーダーを務められています。現在は、NFL Cheerleading Squadのキャプテンに、日本人として初めて選出されたとのことです。

 

講義中にも学生たちに質問されていたのですが、チアリーダーが球団組織の中で、どのような部門やセクションに位置づけられていると思いますか?

 

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タンパ・ベイ・バッカニアーズの組織は、大きく「プレイヤー」と「ビジネス」の2つに分けられるようです。プレイヤーの部門は、フットボールそのものの運営はもちろんのこと、メディカル・スタッフ、ビデオ編集、設備・用具管理といった選手やチームのパフォーマンスをサポートするセクションだけでなく、スタジアム内における飲食物の販売やチケットセールス、またイベント企画やイベント時におけるチーム運営などを司ります。

 

 

一方、ビジネス部門は、アカウンティング、サービス開発、人事、広報、広告販売、チケット運営、セキュリティ、そしてコミュニティ関連といったセクションに分かれており、球団組織の経営管理を司ります。

 

そのように考えると、「チアリーダー」は、プレイヤー部門のイベントの運営やエンターテイメントのセクションに属しているように感じますが、なんと!ビジネス部門の「コミュニティ関連」というセクションに属するようです。ちなみに...マスコットも同じ部署に属しているようです。

 

このコミュニティ関連のセクションにおける活動は、数多く、多岐に渡っています。

ピンクリボンのような募金活動、恵まれない人たちに家を建てるハビタット(habitat)・プロジェクト、小児病院への訪問、老人ホームへの訪問といったあらゆる慈善団体へのサポート、地元のお祭りへの参加、政府が統轄している"great American teach in"という学校へ訪問し、様々な職種とそこで活躍する人たちの姿を子どもたちに教えるプロジェクト、チームのイベントの告知やスポンサーのCMやセールスプロモーションへの参加、さらには、国内外に数多くある米軍基地への慰問活動...

このような多岐に渡る活動をほぼ1年中、行っているとのことです。

 

そして...ゲームでの応援。

ゲームにおけるチアリーダーとして、高いパフォーマンスとクオリティの高いエンターテイメントを提供するために、週2~3回の全体練習を3時間30分から、長い日には8時間も練習することがあるようです。

 

小島さんのお話の中で、「なぜチームがチアを持つのか?」という答えが明確に示されていました。

アメリカ文化を考え、今や世界一のプロスポーツビジネスでもあるアメリカンフットボールにチアの存在は、不可欠であるということだけでなく、チアリーダーたちの役割は、老若男女問わず、アメリカの人々を魅了するための重要なマーケティングツールとなっています。チアリーダーたちが数多くのコミュニティ活動に手がけるのは、コミュニティにチームを根づかせ、ビジネスの土壌を定着させるためのであり、彼女たちの活動がチームのブランドイメージを支える重要な役割を果たしているといっても過言ではありません。

 

チアリーダーの華やかな活動の裏には、当然、相当な努力が積み重ねられています。

 

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チアリーダーになる条件は、高校卒業以上やダンス、またチアリーディングの経験が必要ということ以上に、自分の核となる生活があり、その上にチアリーディング活動をすることが条件で、社会におけるロールモデル(社会における模範者、見本...)でなければならないといわれています。

チアリーダーには、チアリーディングをするための技術以上に、チームで与えられた多岐に渡る役割をしっかりと認識するとともに、人間的にも尊敬されるような存在であることが求められます。

 

 

 

小島智子さんは、チアリーダーという役割に自信と誇りを持ってらっしゃるとともに、自らの経験からかなりのポテンシャルを持っているということも感じていらっしゃるようです。その"想い"については、また機会があれば、この"あいコアの星☆"でお伝えできればと思います...。