こんにちは、shinoです。
今週から後期の授業が始まりました。
大学はまだ始まったばかりなので、夏休みの生活リズムが抜けきれず、なかなか大変だと思います。
皆さん、夏休みは有意義に過ごせましたでしょうか?
私が関わっているラグビー競技では、
8月末より日本のプロ、社会人の最高リーグであるトップリーグ2017-2018シーズンが開幕しています。
私は主にマッチドクターとして参加しています。
マッチドクターとは文字通り、試合に対して配属されるドクターで、
毎試合2名が各試合に割り当てられています。
先週末、大阪の万博記念競技場で行われたトップリーグの試合に
マッチドクターとして参加してきました。
以前にも書きましたが、マッチドクターとは、
チームドクターや、レフリーなどと連携し、
選手が安全にプレーすることができ、かつ、試合が円滑に進むように、
怪我の治療やサポートを行います。
ラグビー競技に携わるドクターにとって特徴的で、皆が一番気を使っていることは、
試合中に脳震盪の判定を速やかに行う必要があるということです。
マッチドクターは各試合2名配置されていますが、
そのうちの1名は、試合中はピッチ(コート)のすぐ横に待機して、自分の眼で試合を追いかけながら、
選手が倒れていないか、おかしな動きをしていないか、
などをチェックしていき、必要があればピッチ内に走っていきます。
もう1人は、試合中はピッチと少し離れた場所で、ビデオを観てチェックしています。
例えば、選手が倒れていた場合、
なぜその選手が倒れたのか、何が起こったか、
などをビデオを巻き戻して繰り返し再生したり、スロー再生を見ながら確認していく作業をしています。
2名のマッチドクターは、各自の役割をこなし、無線でやり取りしながら、
脳震盪を中心に怪我を判定していくのです。
大体は、1試合の前半と後半でピッチサイドとビデオ確認を交代していきます。
私は今回は前半はピッチサイドで、後半はビデオで試合を観ていました。
この試合では、脳震盪や大きな怪我をした選手は出ませんでした。
良かったです。
国際試合では、このようにしてドクターが怪我に対して迅速に対応していくのが普通です。
日本でも2019年のワールドカップ開催を見据えて、
昨年度のトップリーグより導入されています。
毎試合後にドクター間で情報共有しながら、
より良い仕事ができるように日々努めています。
トップリーグは、CS放送のJ sportsで全試合放送されていますので、
試合を観る機会がありましたら、
選手が怪我をした時に、メディカルがどのように動いて対応しているかにも注目してみてください。