2017.09.18
[ 2025年06月 ] の記事一覧
2017.09.17
PhD defence(その1)
2017.09.16
体育学会に参加して
日本体育学会第68回大会が9月8日~10日の期間静岡大学で開催され、院生や先生方がそれぞれの分野で発表されました。大会開催回数は小生の年齢と同じ(偶然にも)ですが、40数年前の中京大学での緊張したデビュー時を思い出します。学会大会は、「私はこのような研究に関心があります」から「この分野ならば立命館大学の○○」と自己の存在を知ってもらう場であり、研究として不十分だからと勝手な自己評価をして消極的にならず、不十分だからこそ発表して、質問、助言などを得、学習する場であり、完成したら論文にすれば良い。、また、同じような研究をやっている人達を発見し、コミュニティーを創る場だと言って、院生を叱咤激励して来ました。
以下、「スポーツ活動におけるストレス反応に関する尺度作成についての研究」を発表した日比君の感想ですが、今回も多くの方が関心を持って集まってくれ、得た物(研究を発展させる上で)の大きさにややたじろいだ感も無きにしも非ず?(老ブロガー・ハル)
「前回のISSP、昨年の体育学会と合わせて3回目の学会発表でした。今回は昨年の体育学会よりもたくさんの質問やコメントをしていただくことができました。今回の発表は修士論文の研究の一部であったため、修士論文執筆に向けてのアドバイスもいただくことができました。自身の研究内容に興味を持ってもらえることは非常に嬉しいことであると改めて実感しました。
他の方の発表を拝見させていただく中に、私と同じテーマの研究をされている方がいらっしゃいました。現在、国内では私のテーマの研究を進めている方は見当たらず、今回の学会で初めてお会いすることができました。今後のお互いの研究について、報告し合うということを約束しました。このような「出会い」もあるのも学会ならではだと思います。今後も出来る限り、発表をしたいと改めて感じた今回の学会でした。」
2017.09.15
ねこあつめ in 衣笠キャンパス
2017.09.14
FD研修会
2017.09.13
スペイン到着
朝は涼しく、昼間はとっても暑いスペインです。
ここにたどり着いて、(今のところは)あれよあれよと日にちが過ぎています。大きな声でのスペイン語の波に押し寄せられつつ(実は、スペイン語はまったくのゼロからの始まりなのです)、陽気で親切な人たちと過ごしています。
ここバレンシアに到着する途中、ヒースロー空港でなぜか便の予約がキャンセルされていたり(荷物の受付はしてもらえたのに…)、乗った便が1時間以上も遅れて出発・到着したおかげで、あのとんでもなく広いマドリード空港を端から端まで激走させられました(ほとんど飛行機は出発していた様子でしたけれど…)。
(ぎりぎり滑り込んで、バレンシアまで運んでもらいました。日差しが眩しい!)
結果、バレンシア空港に人間だけ到着、荷物は積み込みが間に合わなかったのでしょう…見当たらず…。
(Lost and Found…これまでご縁のなかった場所ですが、今回はお世話になりました)
でも、まぁ何とかなるものです。いまは無事に生活できています。
まだ現地での手続きをし続けているところで落ち着かない部分もありますが、1日1つずつ克服中。大学では受け入れ先の先生が尽力してくださったので、おかげさまでスムーズな始まりでした。その所属大学・ラボは、紹介される人みんな出身国が違っていて、国際色豊かな環境です。見るもの、出会う人・もの・こと、言葉すべてが新しく、久しぶりに新入生のような気分です。
スペインの勢いと明るさをお届けできるようにします!
【表紙の写真】住み家の近くの広場(バレンシア旧市街)。今の時期、朝7:00頃は、このようにまるで夜のような色あいです。
ippo
2017.09.12
附属学校訪問1
2017.09.11
夏の活動
2017.09.10
院生の予備実験
僕自身がコペンハーゲン大で実施予定の実験はまだスタートしていませんが、先日研究所の院生達が、新しいトレーニング実験に向けた予備検討を行っていたので、そのご報告をしたいと思います。
Dr. Holmの研究室では、現在大規模な臨床実験が進んでおり、高齢者に対する運動介入も実施しています。
レジスタンス運動(一般的に言われる”筋トレ”)には色々な種類があり、ダンベルやマシンを使ったトレーニングから、自分の体重のみを用いた運動(腕立て伏せや懸垂など)まで様々です。
高齢者の体力やライフスタイルに合わせて、様々な運動様式を提案すべきだと思いますが、その中でベルトなどを用いて運動している筋肉への血流を制限することで、通常の運動時よりも強い疲労感を引き起こし、その結果として比較的軽い負荷(軽いダンベル)でも筋肥大を引き起こす運動形態があります。(昔僕自身もその研究に少し関わったことがあります。。)
この運動形態をまず自分たちで試してみよう、ということで、院生達が市販されている伸縮性のベルトとダンベルを使って予備検討を行っていました。
具体的な運動として、上腕二頭筋を鍛えるために、アームカールの運動をダンベルを負荷として用いてトレーニングします。
1日2回の運動をほぼ毎日行って、3週間でどれくらい肥大するか、を観察するそうです。
運動プログラムを始める前と、3週間後にDXA(X線の骨密度測定装置で、上肢と下肢の筋肉量を”除脂肪量”として評価することができます)、超音波法を用いた筋肉の厚みの測定、を実施して上肢の肥大を評価します。
今回の予備実験を行っているのが元陸上部の投擲選手から、全く日頃運動していない院生まで様々なので、どういった応答が起こるか、、もうすぐ結果が出るそうなので楽しみです。
satoshi
p.s. 写真はコペンハーゲンのカナルツアーのボートからの写真。天気の良い日は気持ちいいです。
2017.09.09
遊びの復権-遊ぶ心・遊べるからだ
発達課題として運動遊びの重要性が指摘されながら、子ども達が遊ばなくなったとか、屋外でののびのびとした身体活動から室内での電子機器を使ったゲーム遊びといった運動量からみた遊びの減少や変質が指摘されて久しいものがあります。先日の日曜日午後、まだ残暑の厳しい中にもかかわらず近くの狭い駅前広場の木陰に集まっている小学生の明らかに異年齢と思われる十数人の集団を見かけました。1台のスケートボードを、手をとって立ち方から教える子、教わる子、また走行を教える子、時計代わりに数を数えながら速さを競う子達と、それぞれの技能レベルに応じて交代しながら3時間以上も行っていました。
住宅の中にある遊具や鉄棒のそろった公園は、一面きれいに芝が張られているものの、様々な禁止事項があり、子供たちの運動遊びに必ずしもふさわしくない為か、狭い駅前広場(空き地)が使われています。放課後は学校から閉め出され、外見的に整備公園は誰も人がいなく、本来とは違う目的で作られた駅前広場に子供たちが集う様子に考えさせられます。
身体的発達はもちろんのこと、遊びの中で学ぶ機会は多く、器具・遊具の使い方の工夫、遊びのルールの創造と展開といった自由で自発的な行動に変えていくことで認知的な発達を促しますし、コミュニケーション能力や上達につれた自己効力感、自己概念の形成といった社会性の発達にもつながります。いじめや不登校、変わった子の排除、校則破りといった今日の社会や学校教育が抱える問題の背景には希薄な人間関係による社会性の未熟さも一因になっているかと思います。是非、豊かな人間性、社会性を育むことができる運動遊びとそれに見合った可塑性に富んだ場所による遊びの復権を期待したいところです。(老ブロガー・ハル)