[ career ] の記事一覧

2016.05.07

スポ健な…人々(1)

スポ健な…、という名前で、我がスポーツ健康科学部を大切に思っている人・人々・物・事を、時々、紹介したいと思います。いくつかのシリーズのうちの一つにしたいと思っています。取材を受けた方、どうか、優しくご対応くださいね!

さて、今日は、スポ健な…「人々」、として、スポーツ健康科学部事務室で仕事をされている段野真那(だんのまな)さんを紹介したいと思います。
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愛称は、「だんちゃん」です。だんちゃんは、スポ健事務室で、昨年一杯、学部教学関係の仕事をしていました。私は教学担当であったため、だんちゃんと本当にたくさん話をしたなぁと思います。そうそう、学生をサポートしたい、その想いで、この職を選んだと話をされていた記憶があります。

本学部では、就職した学生が大学に戻ってきた時に、必ず最初に立ち寄る場所が、「スポーツ健康科学部事務室」です。

[写真] 



学生は、「戻ってきました~。」と元気よく事務室に行きます。もちろん、教員の所に行くのは、後回しです!? このブログは、連休の中日の授業日に書いていますが、私が事務室に行ったときにも、卒業生の〇〇君が、「東京から、戻ってきました~」とドアを開ける、すかさずだんちゃん、「どう?元気にしてる~?」、〇〇君「ちょっと疲れています~。」、だんちゃん「スポ健で英気を養って、GW明けから、頑張ってね~。」と、とても温かな会話がありました。そんな、温かな優しい雰囲気を漂わせているのが、だんちゃんの良いところと思います。そして、極めて仕事熱心です。これも、学生をサポートしたい、という想いからの行動なんだろうな、と思います。だんちゃん、体を休めて、また、頑張ってくださいね。

今日は、だんちゃんのことを書きました。心で深く強く思っていることが、顔や行動に顕れる、人間とは、そんな存在かも知れません。そんなことをだんちゃんから学んだ一日でした。


良い週末を!


【 智 】

2016.05.02

山崎直子先生

 大型のGWに入っていますが、大学は先週の金曜日は授業日、今週の月と金も暦通り授業があります。

 先週は、バタバタとすることが多く、月曜日と火曜日にそれぞれ日帰りの東京出張がありました。「大変ですね~!」といわれますが、新幹線に乗っての移動で、座席指定で席に座れるので、本を読んだり、書類を書いたりと快適に過ごせます。毎日でも東京まで通えることができそう、と変な自信もつきました。


 今回の出張で、本学の客員教授をお願いしている、宇宙飛行士の山崎直子先生と打ち合わせすることができました。既に何度かお会いさせてもらっていますが、いつも「あがって」しまいます。常に謙虚な言動、礼儀正しい振る舞い、そして聡明な発言に、「人間としての素晴らしい魅力」のオーラに魅了されてしまいます。おそらくお会いされた方は、必ず魅了され、そして元気をもらわれているように感じています。

 さて、今回の打ち合わせは、何度となく紹介していますが、びわこくさつキャンパスでにて、9月12日(月)から9月14日(水)まで第24回日本バイオメカニクス学会を開催いたします。この学会大会の特別講演をお願いしました。大会テーマは、『未来のバイオメカニクスを解く』であり、この大会テーマに沿って、「宇宙から考える未来のバイオメカニクス」の演題で講演をいただくことになりました。打ち合わせで、火星へいくようになったらどのようなことが必要で、どのような身体の適応がおこるのか、コミュニケーションはどうなるのか、など色々と面白いお話しを伺いました。是非、興味のある方はお越しください。山崎直子先生の講演は、9月12日(月)の予定です。詳しくはHPにて案内いたします。
 http://www.ic.fc.ritsumei.ac.jp/JSB2016/TOP.html

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週の出張で、JISS(国立スポーツ科学センター)を訪問したおりに、受付の奥から「先生~!」と声をかけられました。振り返ると2期生のShip木君がJISSの社員証をつけていました。彼は学部を卒業した後に、大学院公務研究科を1年修了し、JISSの親組織であるJSC(日本スポーツ振興センター)に採用され、JISSに配属されたようです。本人の希望するところへ配属され、思い描いたワークキャリアをスタートしました。JISSに行かれる際は、是非、声をかけてください。

相撲の国際大会で大活躍された山中未久さん(今年3月本学部卒業、現在、スポーツ強化オフィス所属)が、吉田総長からお褒めの言葉を常任理事会にてもらわれました。そのあと山中さんがお礼の挨拶をされましたが、実に素晴らしい挨拶でした。
【忠】

2016.04.25

百黙一言

 先週、修士課程を修了したN塚君が研究室を訪ねて来てくれました。大学院をでた後に、医療機器メーカーに就職して、営業として頑張っています。現在は、本学部にも納入されている呼気ガス代謝装置のセールスを中心に、関西地域を営業しているようです。学会の企業展示も担当しており、スポーツ健康科学研究科での学びを、仕事でも活用できているように聞き、嬉しい気持ちになりました。


 写真のように、地元の銘酒をいただきました。「百黙」という名前がついています。ネットで検索しますと、「百黙一言(ひゃくもくいちげん)」という4字熟語がでてきました。意味は、普段、寡黙な人が、ぽつりと一言発する言葉は、鋭く的を射て、聞く者に強い感銘を与えるということ。この意味から考えてみると、じっくりと落ち着いて仕込まれた作品で、かつ鋭い味わいを持つ、ということでしょう。
 修了生から、「じっくり黙して考えて、切れ味のある一言で教育研究をしなさい」と宿題を頂きました。味わいながら、宿題に答えられるように黙考してみます。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 先週、ゼミの3,4回生ならびにM1の合同でコンパがありました。3回生との親睦、これから世話になることが多いM1とも懇談することをねらいに4回生のゼミ長が企画しました。さらには、4回生のClean Water君が5月から10ヶ月ほどイギリスへ留学することの歓送も含めていました。Clean Water君は、愛知県の高校出身で、彼の恩師は本学出身で野球部でも活動していました。学生時代に出会い、大学院進学の相談にものったりしました。卒業生が教員として活躍し、その教え子にまた巡り会うことができ、“2代続けて”指導に関われるのは本当に素晴らしい出会いと巡り合わせです。さらに3代目まで続けば、と密かに期待しているところです。

【忠】

2016.04.09

スポーツ健康科学研究科 ガイダンス

立命館大学スポーツ健康科学部と立命館大学スポーツ健康科学研究科
似た言葉だが、実は異なる。

立命館大学スポーツ健康科学部は、いわゆる大学生。学部生と言われたりする。
1学年220人定員で、4学年まであるので、880人定員。

立命館大学スポーツ健康科学研究科(以下、研究科)は、いわゆる大学院生。院生と言われたりする。
研究科は、2つの組織から構成されている。
第一に、博士課程前期課程。修士課程と言われたり、マスターと言われたりする。
正式には、立命館大学スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程、である。
修了すると、修士(スポーツ健康科学)と名乗ることができる。

第二に、博士課程後期課程。単に、博士課程と言われたり、ドクターと言われたりする。
正式には、立命館大学スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程、である。
修了すると、博士(スポーツ科学)と名乗ることができる。

大学院を卒業すると、高度専門職業人として社会に羽ばたく者や研究者になる者もいる。
人生の中で、極めて貴重な時間であったことに、後で気づく。その時に、「あれ以上はできなかった」と思える位に、
精一杯の時間を過ごして欲しい。

写真は、ドクターの学生さん達のガイダンスとマスター(スポーツ人文社会科学領域)の学生さん達のガイダンス。


2016.04.04

スポーツ健康科学部のビジョン

4月1日から2016年度がスタートしました。桜も満開となって新入生を歓迎しています。

土曜日の【智】先生のブログにあったように、4月1日に、学部の新入生歓迎式があり、学部教職員を代表して挨拶をさせてもらいました。


そのときに、立命館大学スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科のビジョンを話しました。昨年から教職員と議論し、この組織としてどの方向へ進むのか、志、想いを含めてビジョンとしてまとめたのが、

    ヒト・ひと・人を科学し
    プロフェッショナルとして
    未 来 を 拓 く


です。スポーツ健康科学という学際的で総合的科学として人間を扱うときに、アプローチは人文・社会・自然科学の全てからおこない、その知を統合した科学として追求し、その成果を人財養成、研究成果、社会連携(コミュニティ)、国際化へ展開して、未来を拓き、社会に貢献しよう、という意味を込めています。

その実現にむけて、本学部・本研究科に関わる学生、院生、教職員が一致団結してこのビジョンへ向けて進んでいくことを確認するために、『スポーツ健康科学プロフェッショナル』宣言 を一人一人に行ってもらうことにしました。宣言文に各自が署名し、その裏には夢・目標がかけるようになっています。新入生だけでなく、教職員の皆さんにも宣言してもらいます。

宣言文に署名することで、再度、気持ちを新たにし、そして目指すべき目標を文字で書いて具体化することで、その実現可能性はかなり高まることでしょう。スポ健ファミリーのみなさんが、望んだ目標を達成できることを心から願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

写真は、テニス指導が上手い事務室のTsuじさんが設置してくれた、立命館の会見用のボードです。新入生が撮影スポットに使えるように配慮してくれました。ちなみに、撮影されているのは新任助教のMasa先生です。みなさんも良かったら活用ください。

4月1日に【It’s me】先生からバトンを受けました。【It’s me】先生、6年間、本当にお疲れ様でした。今後も、教職員一同で、素晴らしい人財を育て、先端的な研究成果が発信し、社会から喜ばれるための素敵な組織・チームになるようにつとめて参ります。引き続き、学内外の関係者の皆さんには、ご支援とご協力のほどお願い申し上げます。
【忠】

2016.03.27

スポ健な人 (特別編) Saki さん

いよいよ新学期の足音が聞こえてきました
皆様いかがお過ごしですか。
私は、卒業パーティ (3/22) のあと、発熱し、
インフルエンザのため、自宅待機の日が続いています (^ ^;;)

今回は、「卒業」ということでスポ健の卒業生を紹介したいと思います。
Saki さんは、スポ健1期生で、現在は、デイリースポーツ社で活躍しています。



Q: 「現在、どんな仕事内容をされていますか?」

A: 「2014年4月の入社以来、記者として勤務しています。
  弊社で記者職というと、紙面の核となる「阪神タイガース」を主に担当するグループと、
  それ以外の競技(サッカーや陸上など)を担当するグループに分かれますが、
  私は後者の担当です。

  これまでには、ガンバ大阪やセレッソ大阪、澤穂希選手が所属していた
  女子サッカーチームであるINAC神戸レオネッサなどの取材を行ってきました。

  経験した仕事で印象に残ったものは、私が取材した澤穂希選手の引退試合の記事が、
  一面を飾ったことです。担当した仕事が形になった瞬間、最高でした。

  しかし、うれしかった気持ちと同時に、
  次はもっと良い記事を書きたいと強く思うようになりました」


Q: 「なぜこの仕事を選ばれたのでしょうか?そのきっかけは?」

A: 「この仕事を選んだ一番の理由は、
  2020年の東京オリンピックの取材に取り組みたいというものです。
  私は2014年の3月に大学を卒業したのですが、
  2020年の本番までは約8年しかありません。

  同じ新聞社でも、スポーツ新聞ではない一般紙に入社した場合、
  地方で警察関連の担当を数年→その後どこかへ異動
  というキャリアパスが一般的です。
  そうなると東京オリンピックまでの時間が少なくなってしまいますよね。

  ですので、直接スポーツに関わることが一番の近道だと思い、
  弊社を選択しました。

  マスコミという仕事を選んだのは、
  立命館大学内で発行している学生主体のスポーツ新聞社の
  「立命スポーツ」に所属し学生記者として活動した経験が大きいです。
  自らの書いた記事が選手やファンに残る素晴らしい仕事だと感じました。」


Q: 「大学での学びが、現在の仕事に活かされていますか?」

A: 「スポーツ健康科学部は、実習のみならず「座学」にも力を入れている学部です。
  例えば、運動の基本となる身体の構造と機能に関する講義を行う、
  「基礎機能解剖論」という講義において、骨・関節・腱・靱帯などの知識を
  付けたことが、取材対象の選手の怪我の状況を聞いた際の理解にも役立ちました。

  その他、関係者からトレーニング法や理論的な話について取材した際には、
  専門的な内容についてある程度理解していくことができ、
  学部時代の知識が今の私自身の力の根底にあると感じています。」


Q: 「大学生活を振り返って、後輩へのアドバイスを御願いします」

A: 「スポーツ健康科学部は1学年で約230名の比較的小さな学部です。
  その分、お互いの顔が分かり、学生や教員との距離が非常に近いです。

  同級生には、その競技で日本を代表する選手がいたり、研究者を目指して
  国際学会で発表をしたり、学外団体に所属して何かイベントを実施したり、
  何事にも積極的に取組む方がたくさんいました。

  その人たちを知り合えたことで、自分自身の課題がやるべきことを理解することが
  できたので、大切な宝物です。

  4年間という限られた時間ですが、大学生になったら何をやりたいのか
  という点について考えて欲しいと思います。」


Q: 「スポ健の魅力について、来年度受験する人へのメッセージを御願いします」

A: 「私は愛知県出身なのですが、進路選択の際には地元の教育大学と悩みました。
  ただ、結果としてスポーツ健康科学部を選んだことは、
  総合大学であることが様々な考え方を持った学生が集まっていることにつながり、
  過ごす毎日が刺激的で非常に楽しかったです。

  高校生のときからは想像がつかないぐらい自らの世界を広げることができるのが、
  立命館スポーツ健康科学部の魅力だと思います。

  受験勉強は大変だと思いますが、諦めずに挑戦してください!」

Saki さんは、一回生の時から、何事にも積極的に取り組む姿勢が
素晴らしい学生でした。ぜひ2020年東京オリンピックについて
素晴らしい記事を書いてもらいたいと思います。
また後輩の学生も、彼女に続いてもらったらと思います。

さて今回で私の担当も終了です。
次週からは、樹義先生が担当して下さります。
2年間に渡って、お読み頂いた方に心より感謝申し上げます。

このブログでは、スポーツ健康科学部の学生の様々な活躍を
「スポ健な人」でお伝えしようと努めました。
毎週のように学生にインタビューしてきて、
改めて学生達の持つポテンシャルの高さ、
また個性の豊かさを再認識しました。
この「幅の広さ」こそが、立命スポ健の強みです。

またこの2年間は、メリーランド大学でのサバティカルについて
「アメリカ便り」を50回書かせて頂き、最近自分で読み返してみて、
あんなこともあったな、こんなこともあったなと
記憶を思い返していました。
本当に充実した時間を過ごすことが出来ました。

今後も別の形でスポーツ健康科学部の事を
発信できればと思います。
また皆様にこの稿でお会いできるのを楽しみにしております。

それでは、また。失礼致します。
くれぐれもお体ご自愛下さい。
重ねて、お礼まで

2016.03.20

スポ健な人 (30) Dai さん

世間では、三連休ですね
皆様いかがお過ごしですか。

今回のスポ健な人は、Dai くん (4回生) です。
彼は、この春休みに、1ヶ月間フィジーに留学してきた所をインタビューしました。



Q: 「なぜフィジーに留学しようと思ったのですか?」
A: 「大学生活で色々やってきたのですが、やり残した事が留学だったので
  今回の休みを利用して、留学してきました。」

Q: 「今回の学校を選んだ理由は何ですか?」
A: 「今回の目的は、英語を学ぶ + 海外で生活する、ということだったので、
  それに合う学校をインターネットで検索しました。
  そこで、ホームステイも出来る今回の学校を選びました。」

Q: 「向こうでの生活はどうでしたか?」
A: 「私が勉強した語学学校は、120名の学生がいたのですが、
  95% ほどが、日本人でした。そのため 7:30-16:30 までは
  EOP (English Only Policy) で、日本語禁止の時間帯が設けられていました。」

Q: 「英語力は、伸びましたか?」
A: 「授業だけでなく、授業の前後に、講師に話しかけるようにして、
  意識的に人と話す場面を作ろうと心がけました。
  またホームステイ先の人とも、積極的に英語で話しました」

Q: 「他にも心がけていたことはありますか?」
A: 「『一億人の英文法』という文法の参考書をフィジーに行く前に一回、
  滞在中にもう一回学習しました。すると向こうでの生活に慣れてきた
  二週目ぐらいから、急に話された英語の構造が理解できて、
  話せるようになりました。
  また英字新聞も買って読んだり、街中の携帯会社の広告などを手にとって
  読んでみたりと、積極的に英語のインプット・アウトプットを増やすように
  心がけました。」

Q: 「留学してみて、変わったことはありますか?」
A: 「英語は、やればやるほど伸びるなという実感を得ました。
  日本で、英語の映画を見たり、歌を聴いたりするのも、
  現地での生活に活かせるのが実感できたので、
  英語学習が具体的になって、やる気が出ました」

Q: 「最後に、スポーツ健康科学部の後輩へのメッセージをお願いします。」
A: 「自分自身を振り返って、大学生活を目一杯満喫してきました。
  オリターもし、SPOCHA もし、インターンシップも参加し、
  色々な人に会うことが出来ました。
  ぜひ皆さんもこれでもかというぐらい充実した大学生活を送れるよう
  楽しんで下さい。」

Dai くんは、この春から、大手広告代理店で働くことが決まっています。
その持ち前のバイタリティを発揮して、
ぜひ素晴らしい出会いをしてもらえたらと思います。

それでは、また。失礼致します。


2016.02.29

特許

今日は、閏日(うるうび)ですね。4年に一度、季節と暦の調整のために、2月29日が追加されます。この閏日がある年は、閏年で、4年に1回のオリンピック・パラリンピック・イヤーとなります。

スポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピックでは、アスリートが最高の舞台で最高のパフォーマンスを発揮するために、最善の準備をします。その準備には、最新のスポーツ科学が導入されているのはご存じの通りです。最新の研究成果に基づいたトレーニング、コンディショニング、栄養などとともに、サポートするテクノロジーも急速に発達します。特に、最近の生体センシング、ICTの技術は目覚ましく、スポーツ分野でも大いに活用されています。

このようなテクノロジーの開発には、多くの知的財産が含まれており、代表的なものが「特許」です。ご存じのように、「発明」という人類の叡智への貢献に対して敬意を払い、一定期間その権利を行使できるものです。もちろん、一定の年数が経過すると特許で示された叡智は、人類共有の財産となります。


では、特許として認められるにはどうすればよいか?大学で働いている人は特許を出せるのか?
もちろん、大学の研究者も特許は出せます。論文と同様、特許も研究業績です。それだけでなく、世の中に実装されて活用される可能性が高くなります。

立命館大学では、職務発明として特許を申請する場合、「リサーチオフィース」が窓口になってくれます。まず、このようなアイデアで、このような内容で、このようなことができる、というレベルから相談に乗ってくれます。基本的に、特許申請するためには、学会発表、論文発表したものは出せません。なぜなら、学会発表、論文発表は公に内容を周知するものであり、周知された段階で、人類共有財産となります。もちろん、これも素晴らしい社会貢献です。ただ、自らの叡智を広める手だてとして、特許を取得するためには、「公知の事実」となる前に、申請をする必要があります。つまり、出願を行います。そして次の段階で公開されて、類似特許、既に先行事例があるかどうかなどが審査され、その上で審査が通れば、特許として許諾されます。ですので、出願してから最終の許諾までには、通常1年から数年かかります。

今回、特許の話しをしたのは、この間にポスドク、助教という若手の先生がたと研究を進めていて、あまり特許について、具体的なことを知らないということに気づきました。この間、何人かの先生には積極的に出願するようにそそのかしています。このような経験を積んでもらうことも、若手研究者にとって大きな力になると考えているからです。

特許として出願された研究が、数年後に大きく世の中に貢献してくれることを心から期待しています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
直接会って話すことが大事なことだ、と改めて感じる機会が先々週のハワイ、先週の会議などで強く感じました。そのため、30分しか会えなくても人は遠くまででかけていくこともあります。TV会議は発達して、同一時間帯に議論はできるようになりました。でも、やはり直接対話ができるというのは違いますね。
【忠】

2016.01.31

スポ健な人 (26) Takuya くん

あっという間に1月も終わりですね。
立命館大学では、いよいよ明日から全学統一試験です。

今回のスポ健な人は、Takuya 君 (4回生)を紹介したいと思います。
Takuya 君は、この春から、大手飲料メーカーでの就職が決まっています。



Q:「もうすぐ卒業ですが、振り返ってみてどうですか?」
A:「入学した時には、周りがすごすぎて、ある種自己喪失になりました。
  そのまま何となく学生生活過ごしていたのですが、
  何とか人に胸を張って言えることがしたいと一念発起して、
  3回生の時に、ミスキャンパスの企画やスポ健運動会 (LTE) を
  企画・実行したのが印象に残っています。」

Q:「就活はどうでしたか?」
A:「正直、最初は苦戦しました。ただ良い人に出会えて、
  その人に、エントリーシートを見てもらったり、
  企業研究をどうやっていくかのアドバイスをもらって、
  それからはスムーズにいけました」

Q:「企業はものすごい数あるわけですが、どうやって企業を絞ったのですか?」
A:「大学時代に楽しかったのは、企画を考え実行することだったので、
  社員の主体性を重んじる、自分でやれる企業という観点から、
  就職活動を行いました。」

Q:「スポ健での学びで就活に役立った科目はありますか?」
A:「英語 P での英語発表の経験がものすごく役に立ちました。
  この授業の中で、人を楽しませることやどのような間を入れると
  人に伝わるかなどが練習できました。この経験が、
  人に何かを伝える際に役立ちました。」

Q:「後輩へのメッセージをお願いします」
A:「スポ健は、学生の仲も良く楽しいですが、
  外に出てみて、色々な人と接して、
  鼻を折られる経験をしたほうが絶対良いと思います。
  そうすることで、より専門性の高い学びに興味が持てるし、
  自分自身の成長にも繋がると思います。」

私は、Takuya くんが二回生の時に、
英語 P のクラスで担当しました。
あの時から、「 笑い」を取り入れ、発表していました。
今回、色々と話を聞いて、とても参考になりました。

それでは、また。失礼致します。
受験生の皆さんが、全力を出し切られることを心よりお祈り申し上げます。


2016.01.17

スポ健な人 (25): Saaya さん

昨日から、センター試験ですね。
受験生の皆さん、手応えはどうですか?

今回、紹介したい学生は、Saaya さん (スポ健4回生) です。
私は、一回生の時に、英語のクラスを担当したのですが、
とても優秀な学生さんでした。



この春の卒業を控え、4年間を振り返ってもらいました。
Q: 「大学での四年間を振り返ってみてどうですか?」
A: 「今、振り返ってみると、自分自身が大きく変わったと感じています。
  高校時代は、どちらかと言うと、内気なタイプで、
  あまり自分の意見を表に出すタイプでなかったのですが、
  2回生でオリターを始めて、自分の意見を人前で発することや
  企画をすることの面白さに目覚めました。」

Q: 「色々と取り組んできたと思いますが、思い出に残っているのは?」
A: 「オリターもそうですが、3回生では、PL (就職活動リーダー) をしたり、
  LTE (スポ健生の運動会) に関わったことが大きな思い出です。
  また、現在は、スポ健でギネス記録に挑戦するというプロジェクトに携わっています。」

Q: 「スポ健で学んだ事が、就活で活かされましたか?」
A: 「スポ健の学生生活で、自分の意見を出しつつ、他人の意見を尊重しながら、
  組織をどう運営するかについて経験を積んできたので、就活でよく行われる
  グループディスカッションに対して、苦手意識がなくて助かりました。
  また、入社してからも「商品企画」を希望していて、
  周りとディスカッションしながら、新しい商品を作り上げていきたいと考えています。」

Q: 「後輩へのメッセージをお願いします。」
A: 「正課授業も大切ですが、やりたいと思ったら、
  それをやることも、大切だと思います。
  私は、海外インターンシップも参加しましたし、
  旅行もいろいろな所に行きました。
  忙しいからとか、たくさん理由はあると思いますが、
  自分のやりたいことを実現して貰えたらと思います。」

それでは、また。失礼致します。
受験生の皆さんが、ベストを尽くされることを願っています。