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2018.06.18

1回生の朝食実習

 2010年の学部開設の時から、1回生の基礎演習のクラスを単位として、「朝食実習」を行っています。基礎演習は9クラスあるので、9週間に分けて実施します。

担当は、スポーツ栄養学のab先生です。それから、「学部長との朝食実習」になっているので、私もご一緒させていただいています。(写真は基礎演習・Tabata先生のクラスです)

  

朝食をしっかり食べる、のは心身ともにしっかり目覚めさせ、エネルギーをチャージするだけでなく、家族、仲間と懇談しながら「食卓」を囲んで絆を深める場でもあります。

その意味で、この朝食実習は、①栄養学的な正しい理解を得ること、②同じクラスの仲間と楽しい食事をともにする体験、③食卓を囲める豊かさを感じる経験 を積むことができます。

毎週、塩鯖を中心とした朝定食とスポーツ健康科学的補食(果物、ヨーグルト)を頂戴しながら、1回生のみなさんと楽しく語らいながら頂いています。これからの夢、目標なども聞かせてもらいながら、授業での課題の多さについての愚痴も聞かせてもらいながら、でも「この学部に入学して本当に楽しいです!」との言葉が一番多く聞かれるのが嬉しい限りです。

学部長としては、彼ら、彼女らの思い描いた未来へのキャリアが実現することを願う朝食実習です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、漫才師のアキナが、スポーツ健康科学部の田畑教授のもとを訪ねてきました。
  
 タバタトレーニングの直接指導を受けるためです。私にも声がかかりましたので、アキナ、学生さんと4分間タバタトレーニングをさせてもらいました。見ていた職員の方より、「結構動けてましたね!」とお褒めの言葉を頂き、次の会議に行かせてもらいました。もちろん、バッチリ集中できました!?
【忠】

2018.06.17

スポーツ健康科学セミナー

6/14(木)に「スポーツ健康科学セミナーⅠ(スポ健1回生が受講)」に参加してきました。この授業はIppo先生がご担当されており、毎回、3名の教員が自身の研究内容や所属コース(スポ健生は3回生から4つのコースの中のいずれかに所属します)の特徴などについて話をします。今回は、Sana先生、敦先生、そして私の3名が登壇しました。ちなみに、Sana先生は運動処方、敦先生は言語学、私はトレーニング科学と専門分野が異なります。


Sana先生からはサルコペニアの簡易評価法に関わる研究成果やハワイ大学で取り組まれたサルコペニア肥満別の生存曲線に関する貴重なデータが紹介されました。また、健康運動指導士の役割や資格を保有することでの強みに関しても、Sanaゼミの卒業生を例にあげて紹介されました。スポーツ健康科学部の進路と聞くと、一般には「スポーツメーカー」「体育の教員」をイメージされる方が多いかもしれませんが、健康運動指導士の資格を取得し病院で患者さんへの運動処方に活躍することも可能です。また、学部1期生で青年海外協力隊の活動としてコスタリカでの支援活動を行ったTomokoさんの活躍の様子も紹介されました。スポ健で学んだ学生が、卒業後に病院、スポーツクラブ、海外など多様な場所でその専門性を十分に活かしていることを改めて認識することができました。1回生の心にもこれらのメッセージが刻まれたものと思います。


敦先生からはご自身の専門分野である言語学(応用言語学)の研究内容や研究を開始したきっかけが紹介されました。特に、高校生の時に突然、英語が理解出来るようになった瞬間の経験談は面白く、1回生も前のめりになって話を聞いていました。また、スポ健での英語学習に関わりどの程度の学習時間が必要なのかを、学習時間と英語の成績との関係をグラフで示しながら説明されました。切れ味鋭いそのトークは受講生にも大好評で、ここでは書けないような内容も盛り込まれ「さすが敦先生」という内容でした(私にはマネはできません(笑))。


私は最初に登壇したのですが、現在進めている研究(低酸素トレーニングに関する研究など)や企業との共同研究(連携)などを紹介しました。


今回、3名の教員ともに自身の研究内容に加えて、学部での学びを活かして活躍をしている卒業生数名を紹介しました。現学部生にとっては「学部での学びを通して自分がどの程度成長できるのか?」「自分の未来は明るいのか?」これは常に気になっていることでしょう。その点で、身近な先輩の活躍や奮闘ぶりは自らの将来(キャリア)を考える上で貴重な情報です。敦先生が紹介されたTatsukiくん(2018年3月卒業)はオランダに留学し、サッカーの現場で活躍できる理学療法士(physiotherapist)になるためのトレーニングを積んでいます。彼は私のゼミに所属していたのですが、ゼミに入る前から「卒業後、僕はオランダに行きます(「行きたい」ではなくて「行きます」と明言していた点がポイント)」と力強くその夢を語っていました。実際にそのための準備(オランダ語の勉強、奨学金の申請など)を行い、宣言通り現在、オランダで頑張っています。彼には「一人前になったら、エクササイズプログラミング論(私が担当する授業)の授業でゲストスピーカーとして話をしてね」とお願いしていますが、その瞬間がやってくることを楽しみにしています。


Tatsukiくんに代表されるように、「夢を夢で終わらせない」「夢を実現するためアクションを起こすことのできる学生」がスポ健にはたくさんいます。Tatsukiくんのような学生を少しでも増やすことができるように、今後も様々な方法で学生をサポートしていければと考えています。


GOTO

2018.06.16

史実に触れ、自分のこととして考える

今日も今週の基礎演習のことに触れたいと思います。
今週はスポーツ健康科学部のO先生、K先生のクラスとも合同で「立命館大学国際平和ミュージアム」を訪問しました。
https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/index.htmlに訪れました。
既にshino先生も記載されていますので、そちらもご確認ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/blog/archive/?arcm=2018-05


今回国際平和ミュージアムでお世話になったボランティアの代表の方から、
インターネットでなんでも検索できる時代に、
過去にあったものを自分の目で見て確かめてほしいということ、
そして、自分自身の問題として考える
自分であればどうするかをぜひ考えてほしいというお言葉を頂戴しました。

博士課程にいたころ、大学の本キャンパスにある博物館で、
大学と戦争をテーマにした展示の期間があり、足を運びました。
学内で歩く、まさに同じ道を通って学生たちが戦争に向かったこと、
そして、故郷を離れ学ぶ学生たちが、戦地に赴く前日、研究室の教員の家庭に集った写真、
戦地から家族や教員にあてた手紙などが並んでいました。
何れの手紙にも、限られたスペースに、細かい、本当に細かい字で大変丁寧に書かれていました。
今でも母校の本キャンパス行くと、この道を歩き戦地に向かった学生たち、あるいは先輩がいたことを必ず思い出します。

社会人大学院生のころには、大学から戦地に向かった学生たちに思いを馳せましたが、
今回は、学生たちと国際平和ミュージアムに訪れたことで、
親元にも帰れない学生たちを戦地に送り出した大学教員としての先人たちのことを考え、
これまでとは違った感情がこみ上げてきました。

国際平和ミュージアムでは、O先生から大学の施設の施設として、国際平和ミュージアムが存在する重要性や
卒業するまでに、家族や友人たちと何度か訪問してほしいというお話もありました。
また、オリンピアンとして活躍する卒業生のお話をもとに
国際舞台に立った時に、その場所の歴史を知っているかどうか、オリンピアンとして活躍する彼はまだまだ他国の歴史を知らないと思われているようです。
アスリート達だけではなく、マネジメントをする者として、あるいは研究者としても
国際舞台に立つことは幾度とあります。
その場所の歴史を知っているのかは私にとって大変重い問いかけとなりました。
無知と学びの浅さを知るばかりです。


写真はO先生のお話を聞く1回生@国際平和ミュージアム
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#遅刻もなしに全員集合
#熱心に見学
#ミュージアムの見学マナーはもう少し
#オリターさん、AAさんは大忙し

2018.06.14

本格的に梅雨ですね。


こんにちはshinoです。

梅雨空が続いています。
雨が降ったり、蒸し暑かったり、うっとうしいですね。
皆さん、体調管理はどうしていますか?
私は寝不足で体調を崩すことが多いので、とにかく睡眠をとるようにしています。


昨日、1回生の基礎演習では、MRI講習としてガイダンスと実習を行いました。

スポ健には研究用にMRIがあります。

MRIは病院にある病気を見つけるためのものだと、皆さんはイメージしていると思いますが、
レントゲンやCTと比べて、放射線を扱うことがないので、
十分な講習を受ければ、医療関係者でなくても撮像を行うことができます。
ちなみに、レントゲンやVTのような放射線を使用した撮像は、
資格を持った放射線技師(病院でレントゲンを撮影してくれる人です)や、医師でないとできません。
というと、、レントゲンやCTと比べるとMRIは使いやすいのでは(?)と考えるかもしれませんが、
なんせ、高価な計測機器ですので、簡単にどこの大学や研究機関に設置しているというものではありません。設置していない病院もたくさんあります。


そんな計測機器がスポ健には研究用として設置されています。
それも、すごい上位ランクの機種が今春に設置されました。

学部生も院生も教員スタッフもこのMRIを使って研究をすることができます。

でも、何に気を付ける必要があり、どのように撮像され、何が分かるのか、
など、仕組みが分からないと、上手く利用することができません。
何よりも安全に利用することができません。

そこで、スポ健では、毎年、1回生の授業でMRIの簡単な講習を行っています。



まず、MRIの安全講習会を行っていただきました。
MRIとはどういうものなのか、どのような仕組みなのか、
何に一番気を付けなければならないのか・・・・などなど。

安全講習の後は、2組に分かれて、実際の撮像体験(実習)と、
MRIで何が分かるのか、どのような研究が行われているのか、
などの解説を行っていただきました。




学生たちも熱心に聞き、興味深く、撮像を見ていました。
MRIとはこんなものなんだと、少しは理解できたと思います。




私も学生時代に講義を受けて、仕事でもずっと使用していますが、
本日の講習を受け、基礎的知識を再確認することができ、大変勉強になりました。


せっかく、素晴らしい機器があるので、
たくさんアイデアを出して、良い研究をしていって欲しいと思います。

学部生からでも研究はできますので、興味のある人はいつでも声をかけて来て下さい。
積極的にどんどん参加してもらえればうれしいです。待っています。


2018.06.11

1期生の突撃訪問

 今年の春休みのことですが、
 写真のような衣装を着た1期生の卒業生たちが、突如研究室に現れました。

   

 まだ肌寒い日でしたので、「寒い、寒い」と良いながらも薄着のダンス衣装を身にまとい研究室に来てくれました。「なんでそんな格好してんの?」と聞くと、
 「同級生で、同じクラブ活動していたSEIKOさんが結婚するので、その披露宴用のビデオの撮影です!」 ということ。

 さらに聞いてみると、そのSEIKOさんは、本学の職員で頑張ってくれていて、BKCに来るときはよく研究室に立ち寄ってくれます。そのため、突撃してきた1期生の卒業生たちからは、堅く口止めされていました。SEIKOさんの結婚披露宴が既に過ぎ、ご本人からも報告いただきましたので、本日ブログで紹介しました。

 SEIKOさんからみせてもらったビデオ映像は、なかなかのできで、想い出の地を巡りながら、当時の場所、時間に想いを巡らせながら、温かく友人の門出を祝うものでした。佐久間先生、小生とも、ちょこっと出演させてもらい、ありがたい限りです。

 あいコアの基本棟である、インテグレーションコアが、卒業生たちの想い出の地として、そして発展のベースとしてこれからもあいコアファミリーに愛されていくことを願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
6/8(金) 13-18時 大阪商工会議所・大ホールにて、スポーツハブKANSAIとのジョイントで、COIの研究成果発表ならびに、一般社団法人大学スポーツコンソーシアムKANSAIのセッションを開催しました。300名を越える来場者に来てもらいました。
【忠】

2018.06.10

就職活動も終盤です

就職活動のスケジュールは人により異なりますが、多くの学生は企業の説明会やエントリーシートの提出が解禁になった3月から本格的に活動を開始しています。また、経団連加盟の企業が6月から選考(面接などの採用選考)を開始していることもあり、4回生にとっては6月は勝負の時期でもあります。就職活動の状況は随時報告を受けていますが、企業から内々定をもらう学生も増えてきています。

またこの時期になると複数の企業から内々定を頂き、「どの企業を選ぶか」という新たな悩みを抱える学生も出てきます。内々定を待ち望んだ4月頃の状況から比べると贅沢な悩みかもしれませんが、実際にその企業で仕事をした経験のない学生にとって「最適な企業」を選ぶことは必ずしも容易ではありません。

学生からも相談を受けることも多いですが、その際には「仕事をする上で大切にしたいこと」や「仕事を通して実現したいこと」を本人に考えさせるようにします。また、自分を支える周りの人々から十分に意見を聞いた上で、「最終的には自分で決める」ことも重要です。

3月から就職活動を本格始動した学生にとっては4ヶ月目に突入し長期戦となっていますが、長かった就職活動もようやく終盤です。納得のできる形で就職活動を終えることができるよう応援しています。


さて、4回生は悩みが多い時期ですが、3回生は非常に元気です(悩みがないわけではないでしょうが)。

これまでブログでも紹介していますが、ゼミでの活動内容は多岐にわたり、大教室での授業とは大きく異なります。現在、私のゼミでは実験の手法を学ぶトレーニング(実験実習)の一つとして、全員が参加するプロジェクトの準備を進めています。私や大学院生が十分にサポートをするのですが、ゼミ生自身が研究計画の詳細を自分達で議論し、必要な情報(論文など)で調べることが求められます。写真はそれぞれのグループで考えた実験内容のプレゼンテーションの様子です。実験を行う際には「何を測定するか?」のみに目を向けがちですが、「測定前日や当日の食事内容をどのように規定するのか?」「当日、何時何分から何をするのか?(タイムテーブル)」など決めなければならないことは非常に多く、その中で研究実施の手順を学んでいきます。

また、グループでの活動となりますので、他者との協調性も養われていきます。さらに、グループ内の議論の経過(議事録)、資料や情報などはクラウドサービスを使って保管・共有していきますので、「情報を管理し、いつでもアクセスできるようにする」ための手順を身につけることにもなります。


3回生はあと2年弱で社会に出て仕事をするわけですが、一つ一つの活動が社会人として仕事をして仕事をする上での基礎力となります。このようなゼミ生の活動を見ていると、「私も学生の頃にこういった経験をしたかったなぁ」と羨ましくなってしまいます。3回生が初めて本格的に取り組む研究の様子、ブログ内でも良いタイミングで紹介できればと考えています。 

2018.06.09

しっかり食べて、しっかり学ぼう

今週の基礎演習は、
0時限の活動(一限の前)から始まりました。
パフォーマンス評定評価室で運動プログラム、
その後に米国公認アスレティックトレーナー(アメリカの国家資格)を持つ
Dr. Oから、教育現場で起こる傷害に対する
リスクマネジメントの重要性をお話し頂きました。
スポーツ活動中の怪我は起こらないことが望ましいですが、
起こることも事実です。

私自身も、現場で起こった重傷事故に、
様々な対応をした経験があります。
そのとき全く知識のない私は、
なんと無力なのだろうと感じまた。
そして、スポーツ現場に携わる限り、
プレイヤーたちの安全を意識しない
スポーツマネジメントはないと強く思いました。
そんな思いもまた、私を学術的な世界へと導いたのでしょう。


Dr.Oからは、学生が体験できる形で「テーピング」を
実演して頂きました。

スポーツ健康科学部には、少なからず怪我と戦いながら
スポーツを続けてきた学生も居ます。
アスレチックトレーナーの必要性や
学術的にスポーツを学ぶことで、
より高いフェーズでスポーツが実践できることを
体で感じ取ってくれればと思います。
それにしてもDr.Oから直接テーピングして頂けるとは、
恵まれていますね。

その後は、まちにまった朝ご飯です。
朝食実習にはEbi先生の他、
学部長の忠先生も参加してくださいます。
先週の基礎演習のクラスで、インテグレーションコアの6階に上がり、
外からですが、先生方の研究室を見学しました。
1回生からは、それぞれにお話したことのある先生方のお名前が
次々に上りました。
どうやら、先生方とお話した経験は、1回生の学生たちにとって、
ちょっとした「自慢」のようです。
既に、Ebi先生や忠先生の研究に興味がある学生もいますので、
今回の朝食実習は、直接お話ができる良い機会にもなったようです。

朝食実習では、単に朝食を皆でいただくだけではなく、
どのような食事をするべきかを学ぶために、
自分で選んだメニューのカロリー計算と点数の測定が体験をぶことができます。
一人暮らしのYu君も挑戦し、満点を得たお昼ごはんは以下の通りです。

意外とたくさんの量と種類を食べる必要があるので、
皆で驚いていました。


今回Dクラス内での事前の確認や連絡がうまくできず、
Ebi先生に大変ご迷惑をかけることになりました。
来週は合同クラスで平和ミュージアムの訪問があります。
朝食実習の後、クラスに戻り反省会を開き、
今一度クラス内で注意点を確認しあいました。

全15回で構成される授業が
そろそろ後半に差し掛かってきています。
入学したての緊張もほぐれ、
リズムがつかめてきた頃なのでしょうか、
少し体調を崩したり、
学業と部活の両立に不安がよぎっている様子も見受けられます。
「がんばれ、がんばれ」だけでは前に進めないこともあるでしょう。
自分自身の心と体のマネジメント何よりも大切です。

しっかり食べて、しっかり学ぶ。
時間がかかってでも自分自身に笑顔がもたらされるよう、
そんなセルフマネジメントができるようになってほしいと思います。



写真はテーピングの様子と朝食実習、そして0時限後の記念撮影
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#ごちそうまでした
#お味噌汁にはお野菜と思いやりががたっぷり
#休息・睡眠も大切
#でも、授業中は起きててね

2018.06.07

梅雨に入りました。


こんにちはshinoです。

とうとう梅雨入りしましたね。
気温の変化も大きく、体調管理が大変だとは思います。
皆さん体調を崩さないように気をつけて下さい。

さて、先日、私はまた女子サッカーなでしこリーグのマッチドクターをしてきました。
今はシーズン真っ只中です。リーグ戦とカップ戦の両方が同時に開催されていますので、
毎週、試合が行われています。




選手はコンディショニングを整えるのが大変です。

女子サッカー選手は、完全なプロ契約をしている選手がほとんどいません。
私がサポートさせてもらっているチームも、全員が企業に社員として勤務しています。

平日は午前中、会社で働いて、午後から練習というスケジュールです。
週末になると、ほぼ毎週、試合に出場します。
会場も半数はホームですが、残りの半数は相手チームのホームで試合を行いますので、その時は長距離を遠征しています。

どのアスリートもそうですが、競技に集中できない様々な状況の中、
パフォーマンスを発揮するためにコンディショニングを整えるのが大変だと思います。

毎年メディカルチェックを行っているのですが、
結果を見ると、ほとんど異常な検査データはありません。
女性アスリートによく認める貧血や骨の異常につながるような所見も認められません。

昔と比べて選手自身にもアスリートや女性特有の疾患やコンディショニングに対する意識が付いてきているのだと思います。
まだまだアスリートに対するサポートが不十分な中では、自己管理をきっちりしないとコンディショニングは整いません。
素晴らしいと思います。

本当は、どの競技も、どのアスリートにも、様々なサポートを十分できるような体制が整えば良いのですが、
現状ではなかなか難しいです。

試合はというと、
今回も大きな怪我人は出ませんでした。良かったです。



今後も私ができる範囲で、できる限り、アスリートのサポートを行っていきたいと思います。


最後に、私事ながら今週、誕生日だったのですが、
昨日の基礎演習終了後にクラスのみんなが誕生日のお祝いをサプライズでしてくれました。
オリター、AAが中心になって、ケーキまで準備してくれ、久しぶりにケーキのろうそくを吹き消しました。
嬉しかったです。



Hクラスのみんな、ありがとう。


2018.06.06

「スポーツビジネス論」特別講義

こんにちは。

先週金曜日の「スポーツビジネス論」は、もう長年の友人、
NYで日本のクライアントを対象にスポーツに関する様々な
ビジネスを展開するトランス・インサイトを経営する
鈴木友也さんの特別講義でした。



鈴木友也さんには著書もたくさんあり、日経ビジネスオンラインを
はじめ、様々な媒体で友也さんの文章を読むことができます。
私も友也さんから、アメリカを中心に、最新のスポーツ
ビジネスの情報をいただいています。
ゼミでも友也さんの著書を使っています。

さて、今日の講義…
「米国スポーツの4つの”超える”」
①スポーツは「競技」を超える
②スポーツは「言葉」を超える
③スポーツは「個人」を超える
④スポーツは「スポーツ」を超える

アメリカにおけるスポーツと社会、生活、文化、民主主義、平和…

まさにスポーツが人々を団結させ、励まし、社会に貢献し円滑に
機能させていくという重要な役割が語られました。

私たちがそこから学ぶものはたくさんあります。

今日講義を聴いた学生たちは、無限の可能性を持った、これからの
日本のスポーツの担い手です。

彼らが社会におけるスポーツの使命を深く考える契機になってくれる
ことを望みます。



スポーツ健康科学部では、ビジネスの第一線で活躍するビジネスパーソン
からの講義を聴く機会もあります。
ぜひ、スポーツ健康科学部で一緒にスポーツビジネスを学びませんか。


Apollo

2018.06.05

うれしい光景

少し前の週末、ごった返す駅構内でのできごとです。

私の前を歩く人たちにどことなく不思議な感じがしたので、
しばらくその後ろを歩いていました。

ご高齢のご婦人の周囲をなんとなく囲むように歩く、数名の高校生らしき男の子たち。
ほんの一瞬、「もしや、よからぬことをするのでは!」との思いが頭をよぎったのですが、
そういう雰囲気では一切なく、ごく自然に、楽し気に、会話をしながら歩いています。
でも、その歩調はとてもゆっくりと、そのご婦人のスピードにまるで合わせるかのようです。

その光景に惹きつけられ、そのまま彼らと同じ方向に歩きました。
ご婦人が改札を出て、待ち合わせの方と合流すると、高校生らしき男の子たちは、
別の方向へ歩き出しました。

そのとき、ピンときました!
彼らは、杖をついて歩くご婦人をそれとなくガードしながら歩いていたのです。

杖をついた小柄なご婦人は、誰かの体が少しでも当たれば、転倒してしまいます。
スマートフォンを見ながら歩いている人、イヤホンをつけて歩いている人が多く、
小柄な・杖をついて歩くご婦人に注意が向く人は多くありません。


これまで、サポートが必要な方をサポートする光景は何度も見てきましたが、
このような光景に出くわしたことがなく、気持ちが昂りました。

この機会を逃すまいと、彼らの後を追って、突撃インタビューをしました。
さっき私が見た光景について、ご婦人をガードしていたのではないか訊ねました。
私の突然の出現と質問にぎょっとした様子でしたが、答えてくれました。

彼らの通う高等学校のある先生が、次第に筋力が低下していく難病になったそうです。
2年間でみるみる筋力が低下し、歩くことも次第に難しくなっているそうです。
先生の歩行が難しくなるに伴い、先生の周囲には、先生を転倒から守る生徒の
クッションの壁ができ始めたそうです。「人間の肉壁」とも言っていました。

「『歩けるうちは自分の足で歩きたい』と言った先生のことばが頭に残っている」
と、彼らの一人が話してくれました。
また、別の子は、「先生は自分の足で歩きたいから、先回りした手伝いはしない」
と、話してくれました。

このような環境の中、駅構内で目の前にいたご婦人に対し、彼らは、自然に
自らがクッションのような壁となる歩行をしたようです。

「あんまり意識してないけど、まあそんな感じに勝手になるかなあ」
「別に急いでないし、ちょっとゆっくり歩くだけだから」

とても穏やかな気持ちになりました。
私は、障がいや特性、障がいや特性のあるひと、に関する講義を担当していますが、
その伝え方にいつも苦戦しています。講義だけでは、イメージに留まり、現実的な
こととして実感されにくく、とても行動変容にまでは届きません。

彼らとの出会いにより、「生の体験」や「接すること」には敵わないとの思いが
強くなり、私自身の無力さを禁じえませんが、同時に、さらなる工夫をしなければ
と、改めて気持ちが引き締まりました。