[ education ] の記事一覧

2018.03.15

暖かくなりました。

こんにちは、shinoです。

先週まで寒かったですが、
今週からはすっかり暖かくなりましたね。
かなり暖かい日が続くようなので、桜の開花が早くなるのは良いのですが、
花粉もすでに多く飛んでいるようで、私はすっかり眼が痒いです。

もう3月も半ばで、卒業式を来週に控えていますが、
すぐ来月から新年度も始まりますので、それに向けた準備も行っています。

以前このブログでも紹介したのですが、昨年度よりBKCキャンパスにある
スポーツ健康コモンズ内のカウンセリングルームで
週2回、1日2時間程度、アスリートに対するスポーツ傷害のカウンセリングをしています。



ここでは、私が中心になって、アスレチックトレーナー、学生トレーナーの方々と一緒に
スポーツ傷害に罹患している学生アスリートに
トレーニングやリハビリテーションのアドバイスや指導を行ってきました。

当初はなかなか周知されていなかったので、来てくれる人も少なかったのですが、
徐々に浸透してきまして、カウンセリングを希望する人数も増えてきました。
最近では、続けて通ってくれている学生もいるので、経過を把握できるようにもなりました。
とても良い事だと思います。

スポーツ傷害は、日常生活よりもさらに高度な回復が要求されるため
なかなか思うように改善しないこともあります。
さらに、目標とする大会や試合があることが多いため、
目標に向けた計画をしっかり立ててリハビリやトレーニングを行わなければいけません。

このカウンセリングの目的としては、
スポーツ傷害のために競技の復帰や継続を断念することがないよう、
学生アスリートへのサポートを行うことであり、
傷害からの早期復帰のためのリハビリテーションや、
復帰後の再発予防、重症化予防のためのトレーニングに関して
うまくアドバイスを行っていくことができたらと思っています。

ということで、
次年度も同じ体制で行う予定になりました。

Web上で予約することができますので、下記のURLから予約をして下さい。

https://reserva.be/supocommo



スポーツ傷害で悩んでいる人はいつでも相談に来てください。

あくまでもカウンセリングですので、治療ではありません。
アドバイスを行うということですのでご理解下さい。

2018.03.10

だれもが、いつでも、どこでもスポーツを

 標題は奈良県のスポーツ振興の為のキャッチフレーズの一つですが、活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿奈良県をめざし、スポーツによって生活をより充実したものとすることをねらったものです。その施策の一つに、“子どもを健やかに育むスポーツの推進“があげられています。

先日、その展開事業の一つとして、暖かな初春の陽を浴びて県内39の市町村対抗子ども駅伝大会(参加資格;県内在住5~6年生男女児童)が橿原運動公園で開催されました(写真)。大会の運営には、橿原高校をはじめとする地元の多数の高校生がボランティアとして参加してくれ、大いに盛り上げてくれました。選手達が男女チーム一丸となって襷をつないでいく姿は真剣そのもので感動を覚えるものでしたし、その日の活躍は小学時代の想い出となる大会になったのではないかと思います。



  学校の垣根を越えた各市町村の代表ではありますが、北部の都市部では個々にチーム編成が可能なものの、南部の過疎地域では複数の村でチーム編成を行うなどの苦労もあったようですが、チーム成績にそのようなハンディーが必ずしも影響してないように思えました。多くの子供たちは学校ではなく、日頃、総合型地域スポーツクラブに参加しており、そのクラブの数や充実度がそのまま各市町村の成績に表れたような感じでした。異年齢の子ども達に広い運動経験の機会を提供し、選手の育成を目指していく総合型地域スポーツクラブの存在が益々重要になってくると思います(地域の部活とも言われています)。特に施設面よりも指導者の存在が重要であり、それを支える財政的な基盤創りをいかに進めるかが重要な課題となると思われますが、何よりもどのような哲学をもって指導に携わるか(理念)が最も大切と思われます。賛否両論があるかと思いますが、早期に能力発掘=タレント発掘?の一環として、子どものスポーツ英才教育として位置づけるのか、遊びの延長としてスポーツの楽しさや他者との交わりの中で育まれる社会文化的価値の享受として位置づけるのかによりその性格は異なってくると思います。保護者や子ども達の多様なニーズに応えられるだけの資質のある指導者の存在が重要となると思いますが、その育成は、筆者の地元奈良県でのスポーツ振興審議会でも重要な検討課題の一つになっています。(老ブロガー・ハル)

2018.03.09

カイ二乗検定について卒論生にたまに聞かれたので忘備録

お疲れ様です。Hitomiです。
今日はあんまり書くことがないのと、最近ただの日記ばっかりだったので、今年度学生によく聞かれた質問とその答えをまとめて書いておきたいと思います。
先生方や一般の方々にはあまり面白くない記事かもしれませんが、もしかしたら間違っていたりするかもしれませんので、気づいた点があればぜひご指摘ください。
あまりにつまらない、読む気も起こらないと思う方用にジョ〇ョネタを数個入れておきましたので何個あるか自由にお探しください。最後が近づいてきたので大放出です。

質問はこちら。
Q:「カイ二乗検定で有意になった時って、どことどこに差があるんですか?」
→なるほど、t検定を習った後で、カイ二乗検定を習うと混乱するのもしれませんね。カイ二乗検定は期待値と実測値の差の検定です。例をみてみましょう。

  介入有り 介入無し 計
良   ●    ●   60
悪   ●    ●   40
計    50    50

上の表で、仮に介入の有り・無しで体調の良し悪しに差がなかったら、●の値はどうなると思いますか?●に入る値を入れてみてください。

  介入有り 介入無し 計
良   30    30  60
悪   20    20  40
計   50    50

もちろんこうなりますよね。誰だってそーする、おれもそーする。
計が50:50なので、介入有りでも介入無しでも同数になるはずです。
こんな風に「もし差が無かったら、こうなるだろう」という値が期待値です。
実際にデータを取って集計したところ、以下のような結果だったとします。

  介入有り 介入無し  計
良   40    20  60
悪   10    30  40
計   50    50

カイ二乗値は、次の方法で算出します。
・期待値と実測値のズレを2乗したものを期待値の値で割る
・上の値をすべてのセルで算出する
・この値を足す
な…何を言っているのかわからねー…と思うが、私でも分かるのでゆっくり理解してください。

つまり、有意だったとしたら、「期待値との間にズレがある。ということはどこかのセルで度数に偏りがある」という解釈になります。カイ二乗値が有意だったとしても、特定のセルの間の差を示しているわけではありませんので気を付けてくださいね。

ちなみにさっきのデータでSPSSでカイ二乗検定をしてみるとこんな結果が出力されました。

カイ二乗値=16.67,p<.001で有意ですね。
今回は度数が十分なので問題ないですが、度数の小さいデータの場合、イェーツの連続性補正をするべきと言われていますので、その場合は1行下の「連続修正」の部分を見てください。

ちなみに、どのセルで期待値と実測値の間に偏りがあったのかを検討するのは「残差分析」が適しています。SPSSの場合、クロス集計表のボックスのところで「セル」のボタンを押して「調整済み標準化」にチェックを入れれば、ちゃんと残差分析の結果も出してくれるので確認してみてください。


…と、まぁ、説明してきましたが、学生がこんなきれいなデータを持って相談に来ることはほぼありません。持って来るのは以下のようなデータです。やれやれだぜ。(適当に作ったサンプルデータです)

    介入有り 介入無し 
体調良   10    2  
体調中    6     0   
体調悪    4     6  

データ少ない…、しかもゼロがある…。
「先生、これカイ二乗検定でいいんでしょうか…?」
双方不安を感じつつ、とりあえずSPSSで分析すると以下のような結果になります。 


「やった、結果出たッ!分析完!」と言いたいところですが、この場合、下に出ている『4 セル (66.7%) は期待度数が 5 未満です。』は重要な警告です。
このように期待値が5未満のセルが全体の20%を上回る場合、カイ二乗検定は間違った結果を出してしまう可能性が非常に高いです。そんな時はカイ二乗検定ではなくFisherの正確性確率検定をすることが推奨されています。(Cochranのルール)

2×2の表だったらSPSSの「Fisherの直接法」の部分を見れば大丈夫なんですが、例に出した2×3の表のように、セルが多い場合、SPSSではFisherの正確性確率検定はしてくれません。(正確に言うとアドインを追加しないとできないらしいです)

ダメだ、詰んだ…現実は非情である…と、絶望感に浸りたくなりますが、今回はRでできるという情報を見つけました。というわけでRでやってみたいと思います。

Rというのは無料の統計用フリーソフトです。
使い方は長くなってしまうので書きませんが、色んな本が出ていますし、各地で研修会がさかんに行われていますので、ぜひ探して参加してみてください。文系出身、プログラミング経験皆無の私でも1年くらいでなんとなく使えるようになったので大丈夫です。たぶん。Fight!

ということで詳細は省きますが、今、クロス集計表に「dat」という名前を付けた状態だと思ってください。
> dat
   b
a    1  2
  1 10  2
  2  6  0
  3  4  6

以下のように入力して実行すれば、これだけでOKです。
> fisher.test(dat)

ただ、Fisherの正確性確率検定は計算が大変なので時々エラーが出るそうです。エラーが出た場合は以下のようにメモリの容量が大きくなるように指定してもう一度リトライしてみてください。
> fisher.test(dat, alternative = "two.sided", workspace=10000000)
ちなみにalternative = "two.sided"というのは、両側検定をしてね、という意味です。

走らせてみました。出ました!さすがR!SPSSに出来ないことをやってのけるッ!

==============
> fisher.test(dat)
Fisher's Exact Test for Count Data

data:  dat
p-value = 0.02295
alternative hypothesis: two.sided
=======

p値は、p = 0.02295ですね。5%水準で有意です。

ちなみにchisq.test(dat)でカイ二乗検定も出来るらしいのでRでもやってみました。

=======
> chisq.test(dat)

Pearson's Chi-squared test

data:  dat
X-squared = 8.0733, df = 2, p-value = 0.01766

Warning message:
In chisq.test(dat) :  カイ自乗近似は不正確かもしれません
=======

ちゃんとSPSSと一緒の結果になっていますが、警告が出ています。やっぱり今回のデータはカイ二乗検定には向いていませんね。

一見、ほとんど変わらないようにも見えますが、間違った検定をしてしまうと研究の信頼性も下がってしまいますので注意してください。「結果」だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ・・・・・・近道をした時、真実を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。

ということで、以上カイ二乗検定をする時の注意点でした。ドゥーユーアンダスタン?

まぁ、私もまだまだ勉強中です…。
もうちょっとRを使いこなせるようになりたいなぁ。
ちなみにネタは8個でした!それではまた来週!

Hitomi

2018.03.03

弥生三月

 ここ数日穏やかな早春の陽光に誘われ、昼食後キャンパス内を散策しながら、枯れた芝生の間から名も知らない緑の野草の芽吹きに春の気配を感じています。3月に入る頃には高校生の卒業式がほぼ終わるせいか、いつもの通勤電車で会う高校生の数も少なくなり、代わりに真新しい黒い鞄を持ったリクルートスーツ姿の大学生が、会社説明会に出席のためか、スマホの操作をしている光景を見かけるようになりました。

 先日閉会したピョンチャン・冬季オリンピックで魅せた選手の活躍の余韻がまだ続いていますが、我々の世代では冬季オリンピックというと47年前に開催された札幌オリンピックでの、“日の丸飛行隊”と呼ばれた笠谷、金野、青地の3選手が70メートル級ジャンプで金、銀、銅のメダルを独占し、3本の日の丸が掲揚された場面が今なお鮮明に思い出されます。また、この大会は、アマチュアリズムの権化ともいわれた当時のIOC会長(アベリー・ブランデージ)と、FIS(国際スキー連盟)をはじめとする競技力向上のために商業化を推進するグループとの対立が明らかになった点でも、体育史的には今日の商業化への分岐点になった大会とも言えるのではないか思います。多くの世界大会への出場、競技力の向上には多額の費用を必要とすることは明白であり、スポーツの発展は一人スポーツ界の発展・興隆だけでなく、社会経済的な発展、社会環境の豊かさにもつながることは、スポーツ関連産業数兆円と言われていることからも明らかです。原理主義的な狭いアマチュアリズムでは、スポーツはごく一部の特権的な階層(ステート・アマも含め)のみで行われ、今日のような発展は望めなかったのではないかと思います。

 まだ、少なくなったとはいえ遠くの山々は雪を頂いており、時折冷たい風が通り抜ける中、学内では、多くのクラブが来シーズンの活躍に向けて本格的な練習が始まっています(写真)。毎年繰り返される光景とはいえ、人は入れ替わり、また、昨日と違う自分の取り組みを実感しつつ日々の練習に励む姿には、一つの区切りと新たな挑戦に向けた元気がもらえます。(老ブロガー・ハル)


2018.03.02

日本語ムズカシイネー

Hitomiです。
英国には「3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく(March comes in like a lion, and goes out like a lamb.)」ということわざがあるそうです。(ちなみに漫画「3月のライオン」の由来なんだとか)
『いやいや、年度末だし、どちらかというと3月末のほうが慌ただしいのでは…』と思ったのですが、よくよく調べるみると、これは3月の天気を動物に例えた言葉でした。
ライオンのように荒れた天候の日が続いた後、子羊のような穏やかな天気に変わっていくことを表しているそうです。
そういう意味では、先日まさに「ライオン」のような天気でしたね。風がびゅうびゅう吹いて、まさに春の嵐といった様子でした。暖かくなってきたとはいえ、まだ油断ならない時期ですので、皆さんも体にはお気を付けください。

そんな春の嵐の直前、週の頭に高知県に行ってきました。夏にも行きましたが、今回は読書会ではなく研究の打ち合わせです。いつもなら土讃線「南風」に乗って若干電車に酔いつつ瀬戸内海の眺めを堪能するのですが、今回は日帰りなので飛行機で一直線です。
高知竜馬空港を利用したのは初めてでした。さっそく坂本竜馬発見。


市内までバスで30分とアクセス抜群です。今度はアンパンマンを発見。高知県、キャラ?が豊富です。


「今日は日帰りです」と言ったら、先輩方がお昼ご飯にひろめ市場に連れて行ってくれました。

何度食べても、高知のカツオは美味しいです。ただしアルコールはもちろんお預けです(涙)

相変わらず食事のことばっかりで恐縮ですが、その後ちゃんと打ち合わせもして、トンボ帰りでカツオ…もとい、高知を後にしました。

というのも、翌日はFD研修会だったからです。火曜の司先生の記事でも触れられていましたね。
色々なお話や議論があって大変興味深かったのですが、個人的に特に「へぇ!」と思ったのが【敦】先生が紹介していた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著)という本でした。

この本の著者は「東ロボくん」プロジェクトを牽引する著名な数学者の先生です。
本では、プロジェクトから明らかになったAIの限界について述べられており、すべての仕事をAIに奪われてしまうかもしれないという危機よりも、AIに出来ない仕事をAIの代わりに出来る人間が果たしてどれだけいるのか、ということが問題であると指摘されています。この「AIに出来ない仕事」こそ、本来人間が得意とする「意味を読み取る」ことなのですが、若年者のデータから子どもの読解力が低下していることが明らかになっており、教育の在り方を今一度見直す必要がある…といった警鐘を鳴らす内容になっています。

早速Kindleでダウンロードして、読んでみました。
ものすごく分かりやすい文章です。一気に読んでしまったため、今、寝不足です。
以前から気になりつつも難しそうな話だなぁ…と避けていたAIや機械学習、ディープラーニングの話なども一緒に理解することが出来たので本当に読んでよかったです(…というか、今書きながら『私の数学の苦手意識も読解力のせいでは…?』と不安になってきました)。

本の中で驚いたのは、この読解力を身に着ける方法が実はまだ分かっていないらしいということです。「最近の子は本を読まないからね~」なんて言ってしまったりしますが、読書量とは相関がなかったという結果に驚きでした。ただし、読書と全く関係がないわけではなく、1冊を熟読することのほうが重要かもしれない、というような可能性が述べられています。

たしかに、最近は「分かりやすい」至上主義だなと思います。授業でも「分かりにくい」=「教え方が悪い」と内容の難易度関係なく評価されてしまっているような気がすることがたまにあります。もちろん、分かりやすいものが悪いなんてことは絶対にありませんが、定期的に複雑だけど論理的な文章にもチャレンジして頭を使っていかないと、あっという間にAIに代替される人間になってしまうのかもなぁ…と危機感を持ちました。

自分のゼミ生を持ったばかりの新米大学教員としては、やはり自分が育てた学生が社会で活躍してくれることが第1の目標です。
分析の方法や卒論の書き方といったテクニカルなことだけじゃなく、もっと真に教えるべきこと、伝えたいことを明確にしていかないといけないと改めて感じた1日でした。

Hitomi

2018.02.24

選手であること

 19日突然lineでスタンプに添えて「先生感動しました。国同士もあのようであって欲しい」と韓国にいる教え子(M,Dを取得した留学生)からメッセージが届きました。スピードスケート500m終了後の小平選手が、三連覇の期待に応えられず涙を流す季選手を抱きかかえ、お互いの健闘を讃え合ったあの感動的な場面についての感想でした。昨年、スペインでの国際スポーツ心理学会で数年ぶりに会い、その時lineの設定をし、それ以後の初めてのメールでしたから一層うれしさが募りました。

よくスポーツでは“勝ったときは皆がおめでとうと言ってくれるからほっておいてもよい。負けたときが大事なんだ。負けたときに本当の友達がわかる”と、人としての本当の接し方について説かれます。小平選手が季選手にとった行動はまさにこの一言につきるのではないかと思っています。季選手に、「たくさんのプレッシャーの中でよくやったね、と伝えました。リスペクトしているよと伝えました」と。小平選手のその場に相応しい心のこもった言葉かけは、目標達成を目指し、強い自己規制と孤独感、不安、恐怖、時には劣等感などのプレッシャーと絶えず闘いそれを克服する為に人知れぬ努力成し遂げた人にのみ、お互いの心に深く通い合うのかもしれません。また、その姿に我々は感動します。

 スポーツは、本人の努力と才能によって確かに上に行くことができる世界であるかもしれませんが、物心両面でも多くの人達の支えがあって達成できるものであります。選手が述べる感謝の言葉にはその事が語られ、改めて学生生活、社会生活を営みながら選手を続ける上で、一人では越えることができないことが周囲の人達の理解と支えによって克服できることを教えてくれています。先日、部長をしているヨット部の4回生の追いコンがありました(写真)。板子一枚下は○○と言われますが、時には厳しい自然環境の中、風を読み、潮の流れを判断し、力を合わせて努力することの4年間。お疲れ様!よくやり通しました!費用のかかる種目かと思いますが、彼等は口々に、学生選手を続けることができたことに大学とOB会に感謝の言葉を述べていました。(老ブロガー・ハル)


2018.02.17

2017年度体育会歓送会

   2017年度立命館大学体育会歓送会が、体育会本部と立命館スポーツフェローの共催でグランヴィア京都で開催されました。59の体育会公認クラブをはじめ、同好会、登録団体等々の参加者は、改めて入学以来4年間、勉学との両立に苦労しつつ共に汗し、励まし、学びあい、時には衝突し、悔しい思いもしながらも共に喜び合った日々などが思い起こされたのではないかと思います。また、現役部員の活動を支え、活躍を我が事のように喜び、讃え合い、感動を共有できる幸せを学園の発展に繋げていくスポーツフェロー・校友や学園関係者の思いの強さにはいつも感激しています。本学で学び、輝かしい戦績とそこで培われた、協力・勤勉・克己・公共心・奉仕等の精神は、大きな財産となることを祈っています。

さて、この会に出席されたゼミ学生の心境・感慨は如何でしたでしょうか。いつものように以下にご紹介したいと思います。(老ブロガー・ハル)


 

立命館大学体育会歓送会を終えて

 伝統ある立命館大学体育会に所属し、4年間大好きなソフトテニスを思い切りプレーすることができたのは,監督をはじめとする指導者や多くの立命館大学関係者の方々のおかげだと思っています。また、4年間を通して関西リーグ戦や全日本インカレにはOB・OGの方々が応援に駆けつけてくださり、これまで経験したことのない縦の繋がりというものを実感することができました。大会当日には,立命館大学というだけで先輩方にお声をかけていただく機会もあり、とても心強く感じたこともありまし。.

 私たちは今年度をもって現役を退きますが,これまで支えてくださった先輩方とともに、今後活躍する多くの後輩たちの活躍を期待し、陰ながら応援していきたいと強く思います。この4年間で培ったことを活かし、一社会人として立派に成長できるよう日々努力して参ります。4年間ありがとうございました。立命館大学万歳!!(T.O.

 

-そして送り出す後輩は

歓送会を終えて

先日、2017年度立命館大学体育会歓送会に参加させていただきました。私は昨年も参加させていただいたのですが、3回生として参加する歓送会は、昨年よりも特別なものを感じました。2回生の頃よりも、普段の生活や行事を通して、私の顔を覚えていただいた先生や体育会の友人が増えたため、歓送会を通して沢山の方々とお話をする事が出来ました。また、部活のOBOGの方々へ来年度に向けての挨拶に伺ったり、4回生と懐かしいお話を交わす事で、これからますます濃くなっていく自分たちの時代への励みになりました。諸先輩の皆様の今後のご活躍お祈りいたします。

体育会本部が用意して下さったビデオやパンフレットは昨年よりも更に面白く、大変楽しい会となりました。来年の歓送会も楽しみです!(N.I.

2018.02.15

大学院修士論文公聴会

こんにちは、shinoです。

昨日は少し落ち着いていましたが、
まだ寒い日が続いていますね。
インフルエンザもまだまだ流行っています。気を付けて下さい。


2月11日は、毎年、修士論文の公聴会がスポ健では行われています。
今年は先の日曜日がその日ででした。

大学院修士課程での2年間の集大成の発表会です。
大学院ともなると、学部生の卒業論文で行う研究とは違って、
内容もかなり専門的になっていきます。
参加している我々も分野が異なると、
研究内容を理解するのになかなか大変なのですが、
皆さんの自信に満ち溢れた表情を見、発表を聴いていると、
この2年間、相当充実した学びをしたのだな、ということは、非常によく分かります。



さらに、今回発表された皆さんは、
発表の最後に、今後の課題、展望をしっかり話されていたことが、
素晴らしいと思いました。
おそらく、博士課程など次に進むステップで、この学びを活かして、
研究、勉強を続けていこうと思っているのでしょう。

職業柄だけではないと思いますが、
一生、何かの課題をもって、勉強していく必要があることを、
日々感じています。
今回の公聴会もそうですし、皆さんの一生懸命取り組まれた研究内容を聴いていると、
まだまだ頑張らなければいけないなと、非常に励まされます。

別に大学で行うだけが、勉強、研究ではありません。
どこでも何か勉強できることはあります。
探求心をずっと持ち続けることが大切だと思います。


公聴会終了後、これも毎年ですが、『スポーツ健康記念の日』と題して、大学院同窓会も開催されました。
私は残念ながら参加できませんでしたが、卒業生も集まり、楽しいひとときを過ごされたと思います。

2年間で培った努力する気持ちを忘れないようにして、
今後も様々な場面で活躍してくれることを期待します。

とりあえず、お疲れ様でした。

2018.02.12

卒業生の訪問

 先週は、2017年3月に卒業した、二人の卒業生が訪問してくれました。

 一人目は、文美さん。現在、富士通株式会社 西日本営業本部 東海支社 公共営業部で勤務していて、今は担当の市役所を毎日訪問して、営業、サポートをしているとこのこと。

   

 今回は、せっかくの機会なので、
スポ健卒業生として「社会で働くとは?」について、就活をしている学部3回生に話をしてもらいました。学部での学びは、仕事の要所要所で役に立っていることを伝えてもらい、教員としても嬉しかったです。
そのあと、 富士通の「Challenge & Innovation採用」の紹介してもらいました。
学生時代にチャレンジした経験は、会社の中でのチャレンジにもつなげられる、ということで特長ある活躍をした学生を対象とした採用形態です。興味ある人は調べてみてください。他の企業でも同じような採用形態はあるようです。

もう一人は、韓国からの留学生、ジオンさんです。

    

頑張りやさんで、エンターテイメントの会社に勤めたいという希望を持っていました。この1年間、韓国と日本を往復しながら、日本のエンターテイメントに関わる会社に応募して、4月から名古屋のレゴランドに勤務することになったようです。希望が叶って何よりです。

卒業生、頑張ってください!

 <<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 先週きてくれた二人の同期である、千晃さんからメールが来ました。ATCを目指して、アメリカで頑張っています。「編入するので推薦書をお願いします!」とのこと。早々にまとめ、送らせてもらいました。不思議なもので、昨年卒業した3名と1週間に凝縮した、再会とコンタクトがありました。
 昨日は、修士論文の公聴会。『スポーツ健康記念の日』として、2月11日は、大学院の同窓会も同時開催しています。残念ながら昨日は参加できなかったのですが、多くの同窓生で盛り上がったことでしょう。
【忠】

2018.02.10

春は名のみの・・・

 立春を過ぎたのに、寒風吹きすさぶ日が続いています。春は名のみの風の寒さや・・まさに "・・・・時にあらず♪” といった感じです。写真は、クインス越しに雪を戴いた比良の山々に、今日も雪雲がかかった様子です。


北陸地方は三十数年ぶりの豪雪。さらに今日も降雪が続き日常生活に支障を来しているニュースが流れていますが、折しも受験シーズンが続いています。受験生の皆さんの健康と健闘を祈っています。

 大学は春休み期間中ですが、学生にとってはこの1年間を振り返り、年度当初の目標や課題を基に、主体的に何を学んできたのか、自分の歩いてきた道程を振り返り、新たな学年に進む心構えを固める時期かと思います。学生時代の最後の試験が終わり、卒業を目前にした4回生。振り返ってみてあなたの大学生活4年間の学びは如何だったでしょうか。きっと満足のいくものであったかと思います。

学生時代(もう半世紀前になりますが)、スペンサーの「知育・徳育・体育論」(明治図書刊)をもとに体育原理の講義の中で、「学びは事実の獲得であり、知識としての価値とふるまいである。」と言われたことを不正確ながら記憶に残っています。今流で言えば、学ぶとは何かを吸収することではなく、それらを基に行動しさらに新しい学び(課題の発見)を創り出すことといえるかもしれません。全員に等しく付与された4年間を、専門性に触れ積極的に行動した人にはあまりにも短く感じられたかもしません。一方で学びの厳しさから挫けて、苦痛な毎日を過ごした人にとってはなんと長く感じられたことか(大学院時代のワタシ?)。しかし、今になって振り返ってみると皆貴重な経験になっていると思っています。

専門的学識と学ぶ姿勢、さらに培われたであろうレジリエンスとハーディネスを持ち、有為な人材となるべく学窓を巣立っていく皆さんの活躍を願っています(まだ、早いのですが)。(老ブロガー・ハル)