2017.10.26
[ education ] の記事一覧
2017.10.24
各種研修会への参加
2017.10.21
授業風景二題
その日の仕事を終え帰宅の道、住んだ夜空に月が皓々と輝いている様子が懐かしく感じるほど、雨や肌寒い日が続いています。昨年は残暑が続き急に晩秋、初冬に入ったような感があります。日が暮れるとともに吹いてくる秋の涼やかな風を楽しむことなく、今年もこのまま・・・・?かと気になるところです。
月曜日の授業で、自我同一性の確立、自立、モラトリアム人間、青い鳥症候群(自分探し)など青年期特有の彷徨について話をしていたとき、ふと武者小路実篤氏の「この道より我を活かす道なしこの道を歩く」を思いだしました。教員生活40年を支えてくれた言葉でもあります。よく人は向き不向きを話題にしますが、自分のことでも意外とわからないもの、続けてみて、歩み続けてそれが天職?となるのではと思っています。
高校の教員になることを夢みて歩んだ道でしたが途中で挫折、大学に残りやがて附属の校長兼務(前任校)となった時、形は異なるが高校教員の夢の一端を実現することができ、”念いはかなう”ものと実感しました。中・高生の今の学びが将来どのようにつながるのかを理解してもらうため、1週間、午前中、大学の各講座から先生に来てもらい、専門の分野を中・高生にもわかるように講義をしてもらうアカデミック・ガイダンスを実施しました。爾来20年程経ちますが、まだ続いているようです。
昨日(水曜日)立命館慶祥中学2年生の模擬授業を担当する機会を得ました。受講姿勢の良さ、質問に対する発言の多さは大学生も見習ってほしい程であり、また、生徒達のノリの良さについつい引き込まれてしまいました。テーマは「トップアスリートになるために~スポーツ心理学への誘い」でした。近い将来、高大連携の選手育成プログラムに載るような選手が出てくれればと期待している次第です(老ブロガー・ハル)。
以下はTAとして活躍してくれた福永君の感想です。
『TAをさせていただいた福永智大です。スポーツや運動におけるルーティンやあがりについての講義で、馴染みの深い内容ということもあり、生徒たちは興味津々に講義を聞いていました。私自身も、スポーツ心理学の基礎を見直す良い機会となりました。
授業前には「お願いします」、授業後には「ありがとうございました」、さらにドアを出るときには「失礼します」と気持ちの良い挨拶をしてくれた姿に感心しました。勉学だけでなく、「人間力」もしっかりと身に付けており、同じ系列の立命館大学生として誇りを感じました。
今回の講義を通し、スポーツ心理学の面白さや、奥深さを感じてくれたと確信しています。このような素晴らしい生徒さん達が、近い将来立命館大学スポーツ健康科学部に入学してくれる日が待ち遠しいです』
2017.10.19
今週の講義
2017.10.16
学位授与式
2017.10.14
今につながる想い出
日中は少し暑さが残るものの、秋晴れの日が続き、家の近くの田んぼでは稲刈りを終え、籾殻を燃やす煙が、アカネ色に染まった夕焼けの空を靄が立ちこめたように覆い、秋の深まりを感じさせます。一面田園風景の越後平野のまっただ中に育った幼い頃、あぜ道を裸足で走り回った想い出につながり、懐かしさ共に、一種の安らぎを覚えるエピソード記憶として残っています。このように、故郷での子どもの頃の日に経験した忘れがたい風景が深く心に刻みこまれ、半世紀以上も前の出来事と共にありありと蘇ってきたりしますが、原風景、原体験とも言われ、その人の深層意識として、心の在り方、考え方にも影響を与えたりしているのではないかと考えられています。
臨床スポーツ心理学では、“アスリートの自伝的記憶、幼少期における原風景・原体験をどのように受け止めているか、それらの特徴や現時点での競技行動とのつながりについて、どのように意味づけているか”についてみた研究手法があります(ナラティブ・アナリシス)。
最近の小生のカウンセリング事例のなかでも、現在直面している競技行動の問題点の背景に認められる必然性を原体験とのつながりから課題の整理を行なった学生(クライエント)がおります。
学生時代の体育史の講義で、イギリスの近代スポーツ興隆を支えたパブリックスクールでのフットボール、クリケット等スポーツの導入の意図(集団への自己犠牲の精神やnoblesse obligeなどの倫理観)と成果について教わったことを思い出します。特に、ナポレオンを破ったArthur Wellesley, 1st Duke of Wellington (1769-1852)が言った「ワーテルローの戦いはここで(イートン校の運動場)勝ち取られた」(異論があり疑義が唱えられていますが・・・・)名言は、スポーツの原体験と言えるのではないかと思います。
競技スポーツとの関わり方や継続を規定していると思われるこのような“アスリートの原体験”について卒論に取り組んでいるゼミ生がおり、結果が楽しみでもあります。(老ブロガー・ハル)
2017.10.12
今日は雨ですね。
2017.10.09
サステナブルウィーク
2017.10.07
心の中はすでに晩秋か?
今日(10月4日)は中秋の名月。この日、住んでいる奈良では、猿沢池の西側にある采女神社の例祭が催されます。この神社は、”奈良時代、帝に仕えた采女(うぬめ、後宮で帝の給仕をする女官の職名)が、帝の寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池の池畔の柳に衣を掛け、入水したその霊を慰めるために建てられた。しかし、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした”(大和物語)とされているせいもありますが、神社そのものはうっかりすると見過ごしてしまう程の小さな社ですが、今ではすっかり観光化された采女祭りは、市中の花扇奉納行列後、夜には雅楽の演奏の流れる中、猿沢の池に浮かべた2隻の管絃船(龍頭・鷁首)に乗ったうぬめ役の女性が身代わりの花扇を池に投じて、入水したうぬめの霊を慰める行事となっています。
まさに秋の到来を告げる行事ではありますが、学生にとっては卒論作成に向け、一段と拍車がかかる頃でもあり、また日の短さとともに焦りを感じ、学生一人一人の取り組む姿勢・態度など性格がよくわかる頃でもありますし、焦っているのは学生だけでなく教員も同じ?ではないかと思っています。以下に学生の心境を語ってもらいました。
「4回生の福永智大です。私は今『運動学習におけるフィードバックの内容の違いがパフォーマンスに与える影響』(仮)についての卒業論文を書いています。
周りの友人は夏休み前から実験をしていましたが、「まだやらなくていいだろう」と高をくくっていました。夏休み前から取り掛かる予定であったのにも関わらず、学生生活最後の夏休みということもあり、遊びとバイトに費やしてしまい、気が付くと卒業論文に全く手をつけていませんでした(でも後悔は・・・していません・・・それなりに意味があった)。9月に入り非常に焦りを感じた私は、連日休むことなく30人の被験者を集め、つい最近実験が無事に終わり、今はデータ処理に追われています。パソコンに疎い私は、データ処理に苦難を極めていますが、佐久間先生にアドバイスを頂き、統計学の書籍を読むなどして、なんとかやっている状況です。
ゼミ生とは論文の進捗状況について牽制し合うのではなく、助け合い協力して卒論を進めていきたいと思います。9月末の時点で0文字だった男子大学生が2ヶ月で20000文字書いて無事卒業する話、ビリギャル!を凌ぐ私にご期待ください。」・・・・期待しています。(老ブロガー・ハル)2017.10.06