[ education ] の記事一覧

2017.06.05

Research(研究)

先週の朝食実習は、基礎演習のDクラス(【道】先生担当)でした。
【道】先生が、準備のところから、マメマメしく動かれていました。何せ、料理は非常にお得意の先生です。



朝食実習のときの、『今日のひと言』は、「あいコア」(ICORE)精神の、
4番目 Research (研究)です

あいコア精神については、次のキーワードです。
I   Integrity 高志
C Challenge 挑戦
O Original 創意
R Research 研究
E Effort 全力

 Research を英和辞書で引くと、
〔熱心な〕探求、追求
〔学問的な徹底した〕研究、調査
〔研究者の〕研究

 とでてきます。研究論文は、主に上の3つめにあげられた内容によるものとなります。一方で、何か物を購入するときに、Aの商品とBの商品を徹底的に比較することも、ある意味、研究(上記の1つめ)にあたります。
学部生が学部での学びの集大成として卒業論文に取り組むのは、まさに2つめの学問的に徹底した研究となります。

今日のひと言での説明は、次のように行いました。

Research (研究)

明らかにすべき課題を探求、追求するため
Why What を重ね
科学的事実と理解を得ること


課題に対して深く追求するためには、何度も何度ども、なぜ、なんで、を繰り返しながら、課題を掘り下げながら、明らかにできた客観的事実に基づく科学的説明ができることでしょう。1回生のみなさんが、4年後に、スポーツ健康科学の研究を通じて、新しい科学的事実を発見し、発表できることを楽しみにしています。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


先週、打ち合わせがあり、東京大学・本郷キャンパスに行ってきました。都心とは思えないほど緑豊かなキャンパスでした。安田講堂で打ち合わせでしたが、少し早めについたので、キャンパス内の三四郎池(夏目漱石の小説から命名)を一回りしました。「心」の字の形をしていると言われておりますが、全体像までは把握できませんでした。ただ、緑に囲まれた池を巡りながら一息つけ、心落ち着けて打ち合わせにのぞめました。
 【忠】

2017.06.03

運動がすべて?!

身体活動というと、運動やスポーツ、体育の授業、クラブ活動などイメージすることは人によって違いがあるかも知れませが、これらの活動が精神的な健康に果たす役割について、引き続き述べたみたいと思います。これまで、スポーツ心理学の分野ではスポーツの精神衛生学的な価値として、①社会的安定感と自発性の増大、②独立性の発達、③緊張の解消、④友情、人望、リーダーシップの基礎の形成、⑤自己に対する価値観の発達などが指摘されてきました。しかしながら、スポーツを行って来た者にとっては、あり得る事象であり、またあって欲しい事象であります。しかし、なかなか実証的な研究となると難しい面があり、特にメカニズム研究となると方法論上の限界もあり決して多くはないように見受けられます。


そんな中、つい先日デジタル・ニュースで岡山理科大理学部研究チームが、”うつ状態のマウスでHSP「105」というタイプのたんぱく質が脳内の一部(主に海馬、大脳皮質と思われますが)で減少しており、この「脳由来神経栄養因子(BDNF)」というタンパク質の量を増やすことで、うつ症状を抑えている仕組みも突き止めた”ことが記されておりました。重要な点は、運動がBDNFの発現を亢進することから、運動→BDNFの亢進→うつ症状の改善が成り立つことです。
運動の生理生化学的メカニズムを背景に精神的健康のための運動の効用を強調するならば、不安や恐怖などの軽減、とらわれ感からの解放、感受性の高まり等々、心の主体性を回復し、生を深めることにつながると言えるかと思います。(老ブロガー・ハル)

2017.06.01

6月に入りました。

こんにちは、shinoです。

6月に入りましたね。
暑い日が多くなってきましたが、皆さん体調は崩されてはいないでしょうか?



先週末、日本ラグビー協会によるマッチドクターの講習会が東京でありましたので、出席してきました。

私は、大学時代にラグビー部に所属していたことから、ラグビーをメインにスポーツ医として活動しています。
もちろん、ラグビー以外の様々なスポーツにも関わっていますし、
これからも、あらゆるスポーツをしている選手を診ていきたいと思っています。

皆さんもご存知の通り、日本ラグビー協会は、2019年のワールドカップ日本開催に向けて、着々と準備を整えています。
先日、プール(予選リーグ)組分け抽選会が京都で行われ、
その様子はニュースでも少し取り上げられていましたね。

日本の対戦相手は、アイルランド、スコットランド、他2か国(未定)になりました。
対戦相手が決まると、日本で開催されるということをいよいよ実感してきます。

2019年なので、まだ2年も先のような気がしますが、
準備する側としては、たぶん、もう2年しかないと言った方が良いんでしょう。

メディカル部門も、選手の安全を第一に、日々スキルアップに努めています。

ということで、2019年のワールドカップを見据えて、
脳振盪を中心とした頭部外傷の評価(Head Injury Assessment:HIA)を、
日本でも昨年度よりラグビートップリーグ(社会人、プロで構成される国内最高峰のリーグ)に導入することになりました。

HIAとは、ピッチ内外で、試合中に簡易的に脳振盪(疑い)の有無を判断するための評価ツールです。
ラグビーは、当然、選手同士がぶつかり合う接触プレーが多いため、脳振盪の発生も多いスポーツであるといえます。
前のブログにも書きましたが、スポーツ選手の安全を守るためには、脳振盪の診断を速やかに行うことは非常に重要です。

私も、昨年度、ラグビートップリーグで数試合のマッチドクターをさせていただきました。
『マッチドクター』とは、試合のために配属されるドクターのことで、チームに所属しているいわゆる『チームドクター』ではありません。
他の競技での『マッチドクター』の役割は、試合を観に来ている観客に対する救急対応がほとんどになります。選手の怪我に対する対応は、主に『チームドクター』が行います。

しかし、ラグビー競技において、『マッチドクター』は、試合中に起こる選手の脳振盪や怪我に対し、敵味方無く、中立の立場で動き、選手の安全を守り、サポートするのが主な役割です。
そのために、事前にHIAの講習を受けていないと、役目を果たすことが出来ません。

今回の講習会では、昨年度に導入されたHIAの適応結果や問題点、再確認すべきことなどを、
グループワークを用いながら、インストラクターの先生にレクチャーしていただきました。
日曜の午後だったのですが、50名以上の先生方が、全国から集まり、意見の交換を行いました。

以前に勉強したところも、曖昧であったところも、再確認することができ、
かつ、新たな知識も教わることができましたので、大変有意義な時間でした。

全員で知識を共有することで、全体のレベルアップに繋がり、
しいては、選手の安全を守ることができます。

2年後のラグビーワールドカップが無事に成功するよう、
メディカルもどんどんレベルアップしていきたいと思います。

今年も8月の最終週よりラグビートップリーグが開幕します。
トップリーグの試合は、全国のスタジアムで開催されていますので、
時間がある方は是非ともスタジアムに足を運んで下さい。

試合で我々が実際にどんなことをしてるかは、このブログでもまた紹介することにしたいと思います。

では、


2017.05.29

Original  (創意) 

先週の朝食実習は、基礎演習のCクラス(Hassy先生担当)でした。
今回の集合写真は、全員写っているはず。



朝食実習のときの、『今日のひと言』は、「あいコア」(ICORE)精神の、
3番目 Original  (創意)です

あいコア精神については、次のキーワードです。
        I  Integrity   高志
C Challenge 挑戦
O Original 創意
R Research   研究
E Effort        全力

 Original は

 辞書で引くと色んな意味が出てきます。
 現物、原型、原本。もともとのもの、という意味ですね。

 研究論文で言う、originalは、原著論文といわれ、論文としての新規性が高い場合に認められます。ちなみに論文、データとしての価値は高いが新規性が認められない場合は、資料論文として区分けされます。

 また、作品、製品などでも、「オリジナルなもの」として表現される場合があり、唯一無二、独創という意味でも使われます。

 では、どのようにすれば、オリジナルなものを生み出せるようになるのでしょうか?

守 破 離

 といわれる言葉があります。これは、まずは恩師の教えを守る(守)。その教えをマスターしたら一度自分なりの工夫を加えて検討してみる(破)。そして、恩師からの学び、自分の工夫を往還しながら、自分流に到達する(離)。という考え方です。

 高校まではテキストがあり、解答がありました。いわば基本問題を解く時代(守)。
 大学ではその基礎力を使いながら自ら応用問題を設定し様々な考え方に触れる(破)
 そして、卒業論文、大学院の学びを通じて自らの考え方で原著論文をまとめる(離)

 この守破離を通じて、『創意』して、オリジナルな研究を行い、社会のどの局面においてもこの考えを活用・展開できる人財になって欲しいと願っています。

 そのような創意できる人財、イノベーションできる人財が、これからもっとも求められる人財です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週の木曜日、金曜日に、全国スポーツ系大学協議会・全国体育系大学学長・学部長会議が、びわこ大津プリンスホテルを会場に開催されました。当番校として、本学部の先生方、職員のみなさん、学生、院生のみなさんに手伝っていただきました。BKCのツアーでは、ICナビの学生が大活躍で、参加者のみなさんから賞賛の声をたくさん頂きました。また、教職員のみなさんのおもてなしにも大満足されていました。本当にありがとうございました。



写真は、びわこ大津プリンスホテルの37Fにある【ab】先生プロデュースの「BIONA」での懇親会あとに撮りました。
 【忠】

  





2017.05.27

運動の効用

古代ローマの詩人、ユベナリスの皮肉を込めた格言(と言われている)「健全なる精神は健全なる身体に宿る」の解釈は人それぞれに任せるとして、健全な身体と健全な精神との関連性については心理学的には根拠のあることと言えますし、また、日頃から経験されていることでもあります。写真は家の近くの奈良市鴻ノ池総合運動場(ネーミングライツで、なら電フィールドに名称変更)での市民体育大会の様子です。陸上競技場をはじめ、体育館、武道場で多くの種目が行われていた中で、最も活気を呈していたのがゲートボールでした。運動をできる幸せ=良好な健康状態を反映しているかのようでした。

運動・スポーツを行った動機について、内閣府の調査を基に整理してみると、楽しみや気晴らしといった心理的、目的的動機は減少する傾向にある反面、健康・体力つくり、肥満解消のためといった身体的、手段的動機と、友人や中間との交流、家族のふれあいのためにといった社会的、手段的動機が増加していることがうかがえます。
「肉体はひとつの大きな理性である」(ニーチェ)といわれているように、運動と精神機能との関係は高齢者ほど顕著になっています。若いときには運動習慣の有無による記憶力には違いの見られなかったのに、中年期では13%、60歳以上では23%もの差の見られることが報告されています。たかが運動、されど運動。“運動がすべて”老ブロガーの信念!(ハル)

2017.05.25

本日のスポーツ健康科学セミナーI

こんにちは、shinoです。

今朝は昨日からの雨が降って、うっとおしい天気でしたが、午後からは雨も止んで、すっかりいい天気になりましたね。

本日は、ippo先生のスポーツ健康科学セミナーIの授業に教員紹介ということで登壇させていただきました。

コーディネーターは、Joe-T田先生にしたいただき、
はるちゃん先生、satoshi先生、私という、
偶然にも、本日は、ほぼ、あいコアの星ブロガーで占められていました。

Joe-T田先生に、事前の打ち合わせとして、
『学生時代に、どんな学生生活を送っていたか?』をテーマに話をして欲しいと言われてました。

トップバッターは、学外研修中のsatoshi先生が、音声入りのスライドを作成し、披露されました。
satoshi先生と私は年が近いのですが、私と違って学生時代から非常に大きなビジョンをもって、
いろいろなことにチャレンジし、取り組み、成果を出されていることに感心しました。

次に、はるちゃん先生が、激動の学生時代の話をされました。
私が到底経験することもないような厳しい状況の中、非常に苦労されながらも、学業に専念されて来られた様がとても印象的でした。



3番目に私が話をしたのですが、他の先生たちとはと違って、ありきたりですが、高校時代のことや、浪人生活を送ったこと、大学受験(学部の選択)などについて話をしました。

ここではなかなか話せないような内容や、もしかしたら授業にふさわしくないような内容??も、少し織り交ぜながら、自分の経験してきたことで、皆さんのこれからの学生生活に何かいい教訓となるようにと思って、話をしました。
面白い話をしすぎたので、伝わったのかが、チョット心配ですが・・・・

次に、Joe-T田先生が、熱く、ご自身の学生生活の話をされました。
先生は本学出身ですので、先輩の助言として、学生たちには分かり易かったと思います。



どちらの先生方も、時代は違えども、学業に対する熱意がひしひしと感じられました。

講義を受けていた学生たちも、興味津々で聞いていたと思うのですが、私も非常に興味深く、楽しく拝聴させていただき、勉強になりました。


最後に全員で登壇して、みなさんにこんな学生になって欲しいということを順番に話したのですが、
どの先生も、いろいろなことに興味を持って、何事にもチャレンジして欲しいという気持ちを強く伝えていました。

この学生時代が、一番エネルギーに満ち溢れていて、一番自由に、本当に興味のあることに、集中して取り組むことができる時期だと思います。

ぜひ、学生生活を有意義に過ごして、満喫してくれることを願います。

2017.05.23

教員採用審査対策

 先週火曜から「五月晴れ」の日が続いており、日差しは次第にきつく感じるようになりましたが、吹く風は清々しいですね。火曜日に「あいコア会(スポ健親睦会)」がありましたが、開会前に琵琶湖畔を歩いていると観光遊覧船の”ミシガン”と遭遇しました。大きな船ですね・・・さすが琵琶湖。

 教職を目指す4回生の皆さんは、教員採用試験(審査)に向けて熱心に勉強をしています。教員採用では、一次審査として筆記試験がありますが、その内容も一般教養・教職教養・教科専門と出題範囲は広く、理解するためには多くの時間を必要とします。それぞれ参考書や問題集と真剣に向き合っています。また、二次審査でも、実技審査・面接審査・模擬授業審査と続きます。昨年度はスポ健から現役で9名が小学校、中高等学校の教員として採用されていますが、今年も一人でも多く現役合格出来るように頑張っています。

 教職を目指す有志が、教員採用対策の「自主ゼミ」を立ち上げて日々勉強に励んでいます。筆記審査対策、水泳やマット・武道など実技練習について場所を確保して取り組んでいます。
 コモンズのプールでは水泳の練習、アリーナでマットの練習、BKCジムのアリーナでは、【O本】先生から柔道を教えてもらっています。


 面接練習では、志願者学生が「教員を志望する理由・自己PR」を1分間で発表し、その中からキーワードを面接官役の学生抜き出して質問を10分間行い、思考を深める練習を行いました。この練習によって、教職を目指した具体的なきっかけや実際に教員になった場合、どのような指導が出来るのかを確認する事が出来ます。何度も練習を繰り返すと、次第にどのような答えをすることが教員採用の場合必要なのかが理解できるようになります。

 模擬授業では、30分程度で導入部分の指導案を作成し、5~10分程度の模擬授業を行います。学習の目標を確認すること、生徒の学び方を確認すること、教員の立ち位置、机間巡視、声の大小、視線の配り方、言葉遣い、表情などに気を付けながら練習をするのですが、初めは慣れないので戸惑う場面が多々見られます。「面接」や「模擬授業」は慣れる事が大切ですので、何度も繰り返し練習を行いましょうね

2017.05.22

Challenge (挑戦)

さわやかな五月晴れが続いています。

朝トレのときの青空が素晴らしく気持ちが良いです。



今週の朝食実習は、基礎演習のCクラス(Shine先生担当)でした。
前方から集合写真を撮ったのですが、スマホ撮影が不慣れで、前方両サイドの方、写ってなくて失礼しました(Shine先生申し訳ない)。

『今日のひと言』は、「あいコア」(ICORE)精神の、
2番目 Challenge (挑戦)です

あいコア精神については、次のキーワードです。
   I  Integrity    高志
C Challenge    挑戦
O Original    創意
R Research 研究
E Effort 全力

 チャレンジは、スポーツだけでなくビジネスでもよく使われ、日常良く聞く言葉です。
 良く聞く言葉だけに、改めてチャレンジを考えてみるとなかなか定義するのは難しいものです。
 もちろん、人それぞれにチャレンジの考え方があります。今日の言葉では、これまで研究室で議論してきたもの、私なりに考えてきたもの、スポーツ健康科学部の学生に身につけて欲しいものなどの観点から次のようにお話ししました。

  Challenge (挑戦)とは

ありたい想いを
実現する
日常の営みである

 チャレンジというと非日常の“凄いこと”と見えがちですが、そのようなスペシャルな活動も含めて、その土台となる日常での日々のコツコツとした活動そのものがチャレンジであると話しをしました。もちろん、そのコツコツとした積み上げは、ありたい想い(将来のビジョン、目標)を達成するためのものであることを意識しておく必要があります。日々の営みを保証する第一歩は、朝ご飯。しっかり食べましょうということで、「いただきます」の合掌で楽しく朝食を頂きました。



今回、同じ卓袱台の友になっていただいたメンバーの写真を載せました。みなさん、元気でキラキラしてました。将来の大きな方向性も聞かせてもらいました。高校の先生(校長)、シャラポワ(プロテニス選手とモデル)のような二刀流の働き方、俳優、スペシャルなテニスコーチ、栄養サポートなど、多岐にわたるものでした。みなさんの想いを実現できるように、大学、学部、先生方を活用下さいね。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週は、写真の3名が来てくれました。


写真右は、1期生の下SK君。卒業後アメリカの大学に編入し、卒業し、まもなくATCになる予定です。
写真真ん中と左は、今年3月に卒業した4期生で、これからATCを目指してアメリカの大学に編入するM田君とチアキさん。チアキさんは、『Beyond Boarders』に掲載されたポスターにサインをしてくれました。みなさん、益々頑張って、i-coreの星として輝いて下さい。
 【忠】

2017.05.20

運動と気分について

適度な運動を行った後は、気分が爽快になり、意欲が湧いてくることを経験したことのある人も多いのではないでしょうか。ウォーキング、ジョギングなどの運動やゴルフやテニスなどのスポーツで一汗かいた後の爽やかでくつろいだ気分に浸れることを楽しみに、運動やスポーツを継続している人も多いことでしょう。また、締め切りも迫っており頑張らなければといった緊張と不安の入り交じったような場合に取りかかる前の一種のルーティンとして、あるいは不愉快でイライラして考えがなかなかまとまらない場合などに、運動をすることによって爽やかな気分になって、次々とアイディアが湧いてきたといった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
 下図は、受講生を対象にわずか15分程度の風船バレーやリレーを行う前と後の気分の変化を調べた結果です。


イライラした感情、不機嫌などを示すAH(怒り-敵意)、考えがまとまらない、混乱しているなどを示すCB(混乱-当惑)、悲しい、孤独で寂しいなどを示すDD(抑うつ-落ち込み)、疲れきって元気がない、だるいなどを示すFI(疲労-無気力)、気が張り詰めている、落ち着かないあれこれ心配を示すTA(緊張-不安)、などのネガティブな不快感情は減少したことを示しています。一方、活気が湧いてくる、生き生きとと積極的な気分を示すVA(活気-活力)、他者に対して肯定的な感情を抱くなどを示すF(友好)などのポジティブな快感情の増加が見られました。わずか15分程度で運動でも、感情面に対してこれだけの肯定的な結果が得られたことに受講生も驚いていました。(老ブロガー・ハル)

2017.05.18

今日は特別いい天気ですね

こんにちは、shinoです。

最近いい天気が続いていますが、今日はまた特別いい天気ですね。
どこかに出かけたくなるような天気ですが、残念ながら今日は授業が朝から詰まっていました。



今週は、スポ健に関係する教員や職員の交流を深める『あいコア会』が大津プリンスホテルでありました。
年数回しかありませんが、日ごろは業務の連絡のみで、なかなか会話ができなかったり、
普段はお世話になっているのにお目にかかれない人たちと、いろいろな話をすることができるいい機会です。

詳細は、ブログ用の写真を撮りまくっていた明日のHitomi先生にお任せするとします。

すごいきれいな景色と、おいしい食事を堪能しました。
このレストランの食事をプロデュースされた、わが学部のab先生と、レストランのシェフに感謝します。
ありがとうございました。



全く話は変わりますが、
私は、スポーツ医としていろいろな仕事をしています。

数年前から奈良県理学療法士協会のスポーツ勉強会で、年に1回、講義をさせてもらっています。

これまでは、専門である『足・足関節のスポーツ傷害』について話をしていました。
昨年は、この勉強会に、うちのゼミ生が、はるばる奈良まで聴講しに来てくれました。

先日、スポーツ勉強会を担当されている先生から依頼があり、今年も講義を行うことになりました。
今年の内容は『脳震盪(のうしんとう)』についての話となりました。


脳震盪(のうしんとう)は、昔のイメージだと、

ラガーマンがタックル後に脳震盪で倒れた後に、
やかんの水(魔法の水なんて呼ばれたことも)をかけたら、スクッと起き上がり、何事もなかったようにまたプレーする。

なんていうことを想像しがちですが、現在では、とんでもない話なんです。

続けて2回、脳震盪を受傷すると、セカンドインパクト症候群(second impact sybndrome)といって非常に危険な事態になる可能性があると言われています。
したがって、今のスポーツ現場では、脳震盪の発症をいかに早く見抜き、適切に対処するかが、選手の今後にとって非常に重要だと考えられています。

特に、私が主に携わっているラグビー競技では、日本ラグビー協会が、試合に関係するチームドクター、マッチドクター、トレーナーなどを対象に脳震盪や救急処置に関する多くの講習会が開かれています。
昨年より、ラグビートップリーグでは、脳震盪を含めた救急処置に対する資格を、定められた講習会に参加し、習得しないと、試合中にピッチ内に入り、処置を行うことができなくなりました。

2019年日本開催のラグビーワールドカップに向けて、メディカル部門も着々と準備に取り掛かっています。
まだ整備されていない競技もたくさんあるかと思いますが、どの競技でも脳震盪は起こる可能性があります。

奈良県理学療法士協会では、高校野球のサポートを毎年されているようで、その中で脳震盪の勉強が必要だと感じられたようです。

私がスポ健で行っている基礎スポーツ医学II(外科系)の授業でも、『脳震盪』の話は少ししますが、競技に携わる人は、みなさん是非とも勉強して、適切に対処して欲しいと思います。