[ education ] の記事一覧

2016.07.14

スポーツ科学特殊講義

立命館大学は来週の木曜日から前期の定期試験期間になりますので,補講などがない限り,木曜日の講義は最終講義になります.

本日,私が担当した「スポーツ科学特殊講義」も本日が本年度最後の講義になります.この講義は,本年度から始まった新しい講義で,スポーツ健康科学部の4つのコースの中の1つである「スポーツ科学コース」の講義で,スポーツ科学領域の最新の研究や知見を学び,ディスカッションなどを通じながらスポーツ科学領域の全体像を理解することを目的としています.毎回,スポーツ科学コースの教員がそれぞれの研究分野について最新の研究論文の紹介をしたり,それに関するディスカッションを行ったりすることで,スポーツ科学コース分野全体の理解を深めます.何となくこの講義で対象としている分野が想像できるように,各回の講義のキーワードを抽出すると以下のようになります.

キーワード

有酸素性運動,レジスタンス運動,心臓,血管,脂肪,骨格筋,ホルモン,トレーニング科学,競技力向上,トップアスリート,スポーツサイバネティクス,スポーツバイオメカニクス,身体運動の制御,筋・腱の力学的特性,筋たんぱく質代謝,筋肥大,レジスタンス運動,機能性食品,学際性,チーム編成,研究マネジメント


キーワードを並べてみるだけでも幅広い分野であることがわかります.

本日は,まず私の研究分野を紹介しました.この紹介の中で,少しの時間でしたが,本日のアシスタントをしてくれた私の研究室の大学院生の鶴見君の研究紹介も本人から行ってもらいました.



また,本日は最終講義ということで,これまでこの講義で学んだスポーツ科学を振り返って,全体像をディスカッションしてもらうことを目的として,スポーツ科学コースのキャッチコピーをグループ毎に考えてもらいました.

↓それぞれの班で真剣にディスカッションし,考えてくれました.


うまいキャッチコピーを考えるためには,対象をよく知っている必要があります.
最後に発表してくれたキャッチコピーも魅力的なものばかりでした.
学部のパンフレットなどで採用してもいいかもしれません.

別途,最後のレポート課題として,スポーツ科学についてまとめるような課題を出していますので,今から出来が楽しみです.

naru

2016.07.12

ニュースポーツを知る

本日の【ken】の担当する専門演習では、学校教育や子供を対象としたスポーツ教室等の現場で広く取り入れられている「ニュースポーツ」の指導について取り扱いました。受講学生たちは、多くのニュースポーツのうち、特に指導されることが多くなっている「タグラグビー、アルティメット、スポーツオニごっこ」を中心に事前にそれらのルール、指導法等を調べてきた上で、それを実際に互いにプレーしながら教えあい、将来それぞれの指導現場で活用ができるようになることを目的としました。


しかし、学生たちの願いもとどかず、天気は雨で、グラウンドは水たまりができて滑りやすく、コンディションとしては非常に悪い状態のなか、アルティメットの指導から始めることにしました。まずは、担当の学生より主なルールと、キーとなる動き、典型的な戦術が説明されました。引き続いてアルティメットにおいて用いられるフライングディスクのスローイングについてのコツとバリエーションについて指導がありました。フライングディスクを自分の思ったところに思うままにスローするのはなかなか難しいのですが、ポイントを押さえた指導で、短時間で多くがフライングディスクを安定してスローイングできるようなっていました。
そして、チームに分かれて、いよいよ実戦です。ぬかるみに気をつけながらおそるおそるプレーしたのもつかの間、点数が交互に入り、プレーが白熱してくると、靴や服が濡れことを厭わないようになるだけではなく、ぬかるみにスライディングするものも出てきて、あっと言う間に受講生はずぶ濡れ、泥まみれになりました。ハーフタイムには、より高度な戦術をミーティングにより立案し、後半戦に展開するチームも出始め、ニュースポーツといえど、既存のスポーツ種目に負けないほどの魅力がある競技特性を体感することができました。
 



この後さらに、途中雨脚が強くなることもありましたが、そんなことはお構いなしに、タグラグビー、そして最近特に人気が高くなってきたスポーツオニごっこも行われました。特にスポーツオニごっこは、年齢、性別を問うことなくすべての世代が簡便にルールを理解することができ、かつ宝を取った時の達成感は大きく、危険性も低いスポーツであることが理解できました。
 



今回の経験を活かして、受講生が将来それぞれの現場で、リーダーシップを発揮し、ニュースポーツにも積極的に取り組んでくれることを期待したいと思います。


※追記
先日、九州宮崎県における将来のトップアスリートの発掘育成事業「宮崎から世界へ挑戦!ワールドアスリート発掘・育成プロジェクト」の育成プログラムのうち、コオーディネーショントレーニングの講師としてトレーニング指導に行ってきました。宮崎全県から選抜された小学校5年生、中学1年生を対象に神経系の運動能力である一般的コオーディネーション能力の育成を目的とした内容としましたが、さすが選抜されてきた選手たち、運動能力の高さはもとより、挨拶や短時間でのスピーチなどもしっかりとしたもので、決してパフォーマンスだけではない豊かな「スポーツパーソンシップ」の育成を図ろうとしているプロジェクトの趣旨に大いに共感いたしました。今年度はあと数回宮崎に行けることになっているので、また続報もお知らせしたいと思います。



【ken】


2016.07.11

やってみなはれ

 先週の水曜日で、基礎演習クラスの朝食実習が終わりました。基礎演習は9クラスありますので、9週にわたり、【ab】先生と【ab】研究室の研究員、院生のみなさんに大変お世話になりました。

 毎週、和食のしっかりした朝食を、1回生のみなさんと楽しく頂戴しました。生協さんの協力で100円朝食をベースに組み立てられており、スポ健の観点で栄養の追加もあります。このあたりは、毎回、【ab】先生から丁寧な解説があり、楽しく食べながらも栄養学の基本を学ぶことになります。

 
   「学部長と一緒に円卓を囲んで食べる」、ということもあり、毎回、『いただきます』の前に、一言だけ話をさせてもらいました。今朝の一言、としていろいろな話をさせてもらいました。最終回のクラスには、タイトルにありますように、「やってみなはれ」ということを話しました。関西弁で、何事にも前向きにチャレンジしましょう!という意味です。大学生という時期は、失敗して構わないから、思い切ってチャレンジできる時期です。そこで積み上げた実践経験、体験は貴重な財産になります。そして、友達に、どうしても尻込みしたり、踏み出せないでいる場合には、「だったらこうしてみたら」と励ませる関係もつくって欲しいということも申しました。学生時代に得た友は、一生の友であり、かけがえのないもので、そのような出会いと関係をこの基礎演習クラスで培って欲しいと願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


   大学院博士後期課程の先端スポーツ健康科学特論Ⅰを【智】先生と共同で担当しています。後半5回分を行っています。博士後期課程1回生(我々はD1とよんでます)に、今後、5年間の研究構想をまとめてもらいながら、博士課程の3年間でどこまで研究を進めるのか、を研究申請書に落とし込みながらまとめてもらいます。まとめるだけでなく、申請書の審査員の立場になってもらい相互評価し、コメントをフィードバックします。このような審査員の視点を持つことでさらに研究内容、申請書を見直してもらっています。目標は将来、大型研究プロジェクトに採択してもらうことです。その日も近いことを願っています。
【忠】

2016.07.09

スポ健な…人々(3) 多彩な学生



昨日、7月8日(金)に、大変楽しいことがありました。多彩な学生と懇談できたことです。
夕方の18:00から、西園寺育英奨学金授与式が、インテグレーションコア1階のアカデミックラウンジでありました。

2回生5名、3回生5名、4回生5名、計15名の学生、スポーツ健康科学部から3名の教員、そして、事務室からTen河さんの19名の参加の元、実施されました。

Shrimp先生の司会の元、Specialist坂先生による開式の辞から始まりました。

写真




その後、校歌斉唱、給付証書授与と続きました。

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そして、グループ懇談として、学生と教員で懇談会があり、それを受けて個人の想いを発表しました。

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グループ懇談と個人の想いの発表は、本当に素晴らしいものでした。
【 智 】のグループは、卒業したら栄養士・管理栄養士の道に進みたいというAlcohol匂さん、公正公平な公務員になりたいというSpring名君、カナダに留学したいという齋wisteria君、地元に戻り地域のために尽くすとして公務員を目指す柳Swamp君、外国に行き見聞を広めたいUp野君でした。
学生さんの発表では、

 スポ健らしい銀行員になりたい    本質を見極めたい
 客観的な視野を持ちたい        いつも笑顔でいたい
 今しかできないことを全力でしたい   栄養と競技を楽しみたい
 超える力を持ちたい             何事にも挑戦したい
 コクのある人間になりたい        陸上競技の研究を極めたい
 チェッカーフラッグをみつめたい    想いを形にしたい
 カヌーを極めたい              困難も楽しみたい
 
 そして、スポ健に恩返ししたい。。。


きっとこのブログを読んでくださっている方は、彼ら・彼女らの発表の言葉を聞くだけで、楽しそうに感じられることと思います。

私たちは、人生を、全力で突き進みたい、そんな感じを受けました。

1時間45分でした。本当にあっという間に過ぎ去りました。

そして、記念撮影、彼らと私たちの人生のほんの一時の時間でしたが、極めて豊かに時間が過ぎていきました。

写真




最後は【 智 】の閉式の辞で終了です。

スポ健の教員として、報われた時間をプレゼントされました。

本当にみんな、ありがとう!

【 智 】

2016.07.07

+Rな人

知っている方も多いかもしれませんが,
立命館大学HPで「+Rな人」が公開されています.
+Rな人 URL: https://www.ritsumei.ac.jp/features/r_na_hito/

この「+Rな人」では,『立命館大学でキラリ☆と輝く学生や教職員をはじめ,アジア太平洋大学(APU)の学生や教職員,立命館中学校・高校,立命館宇治中学校・高校,立命館守山中学校・高校,立命館慶祥中学校・高校,立命館小学校の生徒・児童など,現役で立命館に関わっている人はもちろん卒業生も含め「立命館らしく」がんばっている人たち』が紹介されています。

先週と今週は,スポ健の学生が紹介されました.毎年,スポ健の学生が取り上げられることは多いですが,特に今年度は,17回の記事の中で5回がスポ健の学生や卒業生が取り上げられています.それだけスポ健は活発で目立っている学部・研究科だという証拠だと思います.

↓ちなみに先週は,私の研究室の院生の鶴見君が紹介されました.


内容の詳細は「+Rな人」に譲りますが,鶴見君は,このブログでも何度か紹介したスマート ウェアの開発に携わってくれています.その研究内容や研究に対する想いなどが紹介されています.ぜひご覧ください.


↓また今週は2回生の原田君が紹介されています.

原田君は,今夏開催されるU20-世界陸上競技選手権大会の男子三段跳日本代表に選出されています.競技を始めたきっかけや競技の対する想いなどが紹介されています.こちらも是非ご覧ください.原田君の記事は現在,大学HPのトップページでも紹介されています.

今後も学生の皆さんが正課,課外とも活発に活動できる学部・研究科でありたいと思います.

naru

2016.07.06

スポ健の残したい文化とは?

学部専門の授業の一環で、今年も「立命館・スポーツ健康科学部の残したい文化」をレポートしてもらいました。
1期生のときから行っていたのですが、途中ハードディスクが急に、しかもド派手に壊れてしまい…(バックアップは大切ですね…)。
というわけで、2期生と今回の受講生4期生のいくつかをご紹介します。

学部完成年度を迎えるまで、何もかもが新しく、これぞ手探り!という状態でした。その頃に、学生たちの目にこの学部がどう映っていたのか?
それを表してもらったもの(ポスター?)が、これです。

---【PDF①】--- (2期生がその昔、作成してくれた「スポ健の魅力、残したい文化」)

その後も、新しいメンバーを迎えながら、一緒に一年一年積み重ねてきた感じがします。
そして、今の4回生の目に映っているこの学部の姿です。

---【PDF②】--- (4期生が最近、作成してくれた「スポ健の魅力、残したい文化」)

月日とともに「施設」は古くなると言われます。でもここは、7年経った今もだいじょうぶです!毎日、丁寧ににこやかに掃除をしてくださるクレオテックの方々がいてくださるので、それに影響されて学生も丁寧に使っているからだと思います。

そして、どちらのポスター(?)にも共通しているものは、「学生と教職員との距離」の近さ。これは、この学部のよさで、学生たちが気に入ってくれているところの一つのようです。変えるべきものは変えたとしても、学生が自慢に思えるところはしっかり残していきたいものです。

ただ、この距離の近さは、学生(卒業生も含んで)も教職員も双方が近づかなければ実現しません。この距離で育った学生/卒業生がこれから何を生み出していくのか、いろんな頑張り方をしている学生/卒業生たちをよりなが~い目で付き合っていけるといいなと思います。

ippo

★表紙の写真:スポ健の職員さんと3回生のお昼のひととき…談話中を激写!この日は、土曜日。3回生の彼女は、この後パブリックビューイングの運営側として本番を迎えたのでした。

2016.07.05

サービスラーニングの様子

7月に入り、暑い日が続いています。
キャンパス内の学生のみなさんは、夏季休暇の予定を楽しみにしながら、定期試験の準備に励んでいるところです。

今回は、4月に投稿したスポーツ健康科学部のサービスラーニングのその後の様子を報告したいと思います。
4月のガイダンスの終了後、今年度の受講生が確定し、学内での事前研修等を受講したあと、さっそく実習が始まっております。なかでも、地元の草津市教育委員会様との連携による「草津市教育委員会サービスラーニング」では、受講生が草津市内の小学校に出向き、小学校教育現場の授業補助に入ったり、10月に立命館大学くさつびわこキャンパスクインススタジアムにて開催される「ジュニアスポーツフェスティバルKUSATSU」に向けた準備などの活動が行われております。

 


先日、今年度のサービスラーニング実習の最初として、対象の小学校において主に6月下旬から7月初旬に実施されている「体力テスト(スポーツテスト)」の指導補助としての活動がスタートしました。この日は「ソフトボール投げ」の指導補助が行われました。全国的に「ソフトボール投げ」の記録は、徐々に低くなり、現在の子供たちの体力・運動能力のなかでも、その改善が特に期待されているところです。学生たちは、対象学年の発育発達に即した言葉の選択や、指導のポイントを事前に入念に調べた上で、実際に児童を前にして「ソフトボール投げ」の記録をどうすれば伸ばせることができるかについて丁寧な説明を行いました。


受講生は、実際に指導してみて「一度に多くのことをいいすぎると理解しづらく,また実行することができないと思った。」などといった教授法についての問題意識を持ったようで、次回以降の指導法の改善に活かすことができる有用な体験を蓄積したようでした。


さらに別の回には、草津市内の全14校の6年生が取り組んでいる「長縄連続跳び(8の字跳び)」の指導に向けた練習会が開催されました。
この「長縄連続跳び(8の字跳び)」ですが、「ジュニアスポーツフェスティバルKUSATSU」において、草津市内の全6年生(約1,300名)により実施されるもので、3分間でどれだけ多くの回数を跳べるかを競いあうことで「運動を通して、すべての子どもに感動を」与えることを目的に実施されています。
サービスラーニング受講生らは、この「長縄連続跳び(8の字跳び)」をどうやったら失敗することなく上手く跳ぶことができるかについてや、長縄の回旋の仕方の工夫についてなどを、草津市内の小学校にて指導することになっています。この日は、そのための練習会で、草津市教育委員会の宅間主査様の指導のもと、指導のポイントを実際に体を動かしながら考えました。さらに、昨年度の受講生からも、実際の子供たちの動きの特徴を踏まえた上での指導法についてのアドバイス等をもらいながら、どのように指導すれば良いのかを試行錯誤していました。これらの工夫がどのように指導現場で子供たちに受け入れられるのか楽しみなところです。



大学における専門的学びと、地域社会がもつスキルを、互いにサービスし合うことで、学生はこれまでの学びを伝えるという価値ある経験を得る、地域社会は科学的知識に裏打ちされた知識により現場における課題の解決法を得るという、双方において有用な「サービスラーニング」は、今年度1年を通じて多様なプログラムが用意され、受講生は、それらに取り組むことで、さまざまな学びの深化がなされていきます。
サービスラーニングの他のプログラムの様子についても、本ブログでご紹介したいと思います。




【ken】

2016.07.04

校友会未来人財育成基金

いつも上着のバッチホールには、徽章(きしょう)をつけています。もちろん、立命館のコミュニケーションマークのエンジに「R」(写真右)。本学部の先生方の徽章(きしょう)着用率は1番ではないかと自負しています。このえんじに「R」は、大学生協で購入できます。院生、学部生も、学会の時につけて、プライドを持って発表してくれています。嬉しい限りです。


写真の左の徽章は、先日、頂戴したものです。これには少し経緯があります。いつも、東奔西走で超多忙のスポーツ振興担当の部長【haru】 先生と朱雀キャンパスの会議で同席し、そのままランチへ行った折、校友課の職員とお話しされていて、「校友会未来人財育成基金に寄付します」と寄付金を手渡しされました。その後、校友課担当職員から、写真左の徽章を記念品としてもらわれていました。「Beyond Borders」の文字が刻まれていて、『かっこいいなー』と単純に感じ、私も校友課へ少しですが基金へ寄付させていただきました。

そのときにパンフレットなどでどのように使われているのかの説明も頂きました。パンフレットには、今年3月に卒業した林君(モータースポーツのATCを目指して渡米)もこの基金からサポートしてもらっているのが分かりました。まさに、未来へ贈り物をする『Gift』の精神です。この精神に共感される方、バッチを欲しい方、などなど色んなモチベーションがあってもよく、是非ご協力ください。詳しくは次のサイトに上がっています。

未来人財育成基金情報サイト
http://gift2r.info/

*私の斜め前の声の大きい【jin】先生に、徽章をみせたら、「欲しい!」となって、すぐに基金へ寄付を申し込んでいただきました。ありがとうございます。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

2年前に修了した伊藤君(写真中央)が訪問しに来てくれました。『大学院修士の2年間の学びは、いまのキャリアを進める上でコアとなっています』と語ってくれました。在学中、本当に熱心に研究し、英語論文も掲載されました。
http://link.springer.com/article/10.1186/s40064-016-2291-5
【忠】

2016.07.02

教員への道:頑張れ! 教員採用試験受験生


立命館大学スポーツ健康科学部の学部生は、中学校教諭一種普通免許状(保健体育)(以下、中学校保健体育教諭)、高等学校教諭一種普通免許状(保健体育)(高等学校保健体育教諭)、そして、小学校教諭一種普通免許状(以下、小学校教諭)の取得の道が開かれています。

中学校保健体育教諭及び高等学校保健体育教諭の免許状は、立命館大学スポーツ健康科学部の在学で取得できますが、小学校教諭の免許状は、1回生の11月~12月に申請して、佛教大学との連携の元に、取得できます。

本学部でも、多くの学部生が中学校保健体育教諭、もしくは、高等学校保健体育教諭の免許状を取得します。最終的に取得するのは、60名程度です。

卒業要件ではない科目を多数取得することが求められるため、教員希望の学生は、本当によく勉強します。また、スポーツ健康科学部には、厳しい試験が課される科目や、模擬授業を徹底的に行う科目があり、それらの科目を全て履修しなくてはなりません。

小学校教諭の免許状を取得するためには、その上に、さらに佛教大学との連携における単位を履修する必要があります。

本当に、厳しい道と思います。

写真は、そのような道を経て、この夏に、といいますか、7月2日(土)の今日から、各地で開かれる教員採用試験を受験する人達です。
やっと、受験資格を得て、晴れて、試験を受けることができる人達です。


写真


教員採用の合格は、なかなか、簡単ではありません。特に、中学校保健体育教諭及び高等学校保健体育教諭の試験は、多々ある科目の中でも、一層厳しい合格率です。

ですが、どうか、立命館大学、そして、立命館大学スポーツ健康科学部の学びを通して獲得した力を存分に生かして、よりよい社会を創る子供達の教育を行うために、一人でも多くの学部生が合格することを祈ってやみません。

写真は、そんな学部生達を応援するために駆けつけてくれたBig久保さんです。今年の4月から、晴れて、滋賀県の中学校の体育の先生として、頑張っています。nao先生のゼミ生で、学部生の時もとっても温かな学生であり、私は、大変微笑ましく思っていました。
卒業生の来学、いつでも嬉しいですね~。


写真




それでは、良い週末を!


【 智 】

2016.06.29

先輩に追いつき 追い越せ企画 第2弾は院生!

「先輩に追いつき、追い越せ企画」第2弾(第1弾は、先週の【ippo】をどうぞ)は、大学院進学希望の4回生、大学院生(修士1回生)の登壇でした。

大学院生(希望者)ともなると“語る”内容やその深化ぶりは、ひと味ちがってきます(欲目ではないと思います)。
1回生に送るメッセージは豊かで、ユーモアも入れつつ、1回生と関わり合いながら話が展開していきました。予定の90分では窮屈になるほどでしたので、質問は、1回生1人につき1つ、シートに書いてもらいました。

(院生の話に、いきいき顔の学部1回生!)

いろいろありましたが、院生向けならではの質問とその回答の内容を紹介したいと思います。

■□■大学院進学希望の4回生、大学院生(修士1回生)に聞きました!■□■

Q1.どうして大学院に行こうと思ったのですか?
 -競技を研究の面から突き詰めていきたいと思ったから。
 -保健体育の専修免許を取るために、総合的に学べるところで学びを深めたいと思ったから。
 -自分がしている研究が楽しくてもう少し理解を深めたいというのが根源にあったから。
 -(就職活動をする中で)もう少し学生でいて、自分のキャリアや生き方を考えたいと思うようになったから。
 思い立った瞬間はそれぞれでも、“もう少し…(学びを深めたい、自分を磨きたいなど”!”という気持ちは共通のようです。

Q2.大学院に進むのはむずかしいですか?
 -難しくはありません。
 ほぼ皆同じ答えでしたが、“大学院に進むというのが目的であるのなら非常に簡単です。…しかし大学院に進学してからの研究であったり、課題に関して言えば、簡単なものではありません。このことについてもっと知りたいという気持ちが必要でしょう”という声も寄せてくれました。

Q3.大学院生って、みんな何をしているのですか?
 -自らで解決したい課題を見つけてその解決に取り組んいます。
 -研究:公務員勉強:趣味=4:4:2ぐらいの割合で過ごしています。
 -平日は、研究と授業に加えて、非常勤講師として高校や専門学校に行っています。
 ちなみに、研究テーマは、研究科の先生や先輩・仲間とのディスカッションを通して決めていきます。ご心配なく。

Q4.学部と違って「身についてきている(と感じる)力」は何かありますか?
 -学びのレベルが格段に上がっていると思っています。そして、現場で理論を実践する力。
 -少人数授業ばかりなので、ディスカッションをする機会が多く、その分、考える力や論理的思考力、プレゼン能力は身に付くと思います。
 -論文を読んで発表することが度々あるので、読解力や情報収集能力は身に付きます。
 修士1年生で、早くもこれほどの実感があるのは、頼もしい限りです。研究活動・指導をしっかり自分のものにしてくれているようです。


 (今年度版大学院パンフレット!表紙は、教職員で意見投票したりしながら決めました…)

Q5.大学院生のオススメの本は?
 -外山滋比古 「思考の整理学」
 -長友佑都 「上昇思考-上昇思考幸せを感じるために大切なこと-」
 -Tina Seelig “What I Wish I Knew When I Was 20:A Crash Course on Making Your Place in the World”
  -中室牧子 「「学力」の経済学」
 -宮下奈都 「羊と鋼の森」
 どの院生も示し合わせたように、アイデアの素、物事の考え方を教えてくれる本を基準に選んでくれました。

いかがですか? 大学院生やその日常生活を実際に覗いてみませんか? 各種イベントも企画しています。
学部でも、大学院でもお会いできますように。

ippo