後期授業が始まりました。
私も、先日、無事に日本に帰国し、後期授業を行っています。
この一年間の外留を振り返ってみると、最初の1ヶ月は
ビザの関係で、大学から ID カードももらえず、
ネットも使えず、家には机もなく、
段ボールを机にしながら、ご飯を食べたり、
課題をこなしたりと、かなり厳しい生活でした。
一ヶ月を過ぎると、メリーランド州立大学の様子も分かり、
大学での環境も整い、教授陣や周りの大学院生とも
関係を構築して、落ち着いて研究することが可能になりました。
この一年を振り返ってみると、本当にアメリカの研究大学が
日本の大学と比較して、人・資金・設備において、
圧倒的に恵まれた環境にあることを実感しました。
これからも益々アメリカの研究大学は、大規模に研究資金を獲得しながら、
恐ろしい勢いで、研究を推進していくと思います。
それに引き替え、日本の大学が、人・資金・設備において劣るのは否めません。
一方で、分野によっては、環境の差にも関わらず、
何とか研究の世界で海外と戦っていっている分野もあります。
スポーツ健康科学の分野も、海外と伍して戦っている分野の一つです。
海外から見ることで、スポ健の先生方の偉大さを、
これまで以上に認識することが出来ました。
これからの日本の研究は、これまでのように何でも行うのではなくて、
選択と集中をしながら、有望な分野を伸ばしていくという形に
ならざるをえないのかな感じながら、帰国致しました。
(私が研究している「言語学」の分野は、残念ながら厳しい状況です・・・)
正直経済的には苦しい生活でしたが、
本当に充実した一年を送ることが出来ました。
今回、私が、スポーツ健康科学部設置以来初めての外留、
しかも一年間も外留を行うことが出来たのは、
快く送り出して頂いたスポーツ健康科学部の教職員の皆様や、
温かく迎えて下さったメリーランド州立大学言語学科関係者、
様々な方のご協力のお陰だと感謝しております。
個々に伏して御礼申し上げます。
これからのスポ健生活では、向こうで体験してきた経験を、
授業の中で学生達に伝えていきたいと思います。
また留学に興味があるけど決心がつかないという学生の
背中をどんどん押して、留学してもらおうと思います。
次週からは、頑張っているスポ健生を紹介していきたいと思います。
それでは、また。失礼致します。
良い休日を
敦
<<街でよく見かける英語表現#50>>
写真のコップは、Walden 「森の生活」の作者、
Henry David Thoreau の言葉が書かれているもので、
向こうで使用していました。重すぎて、
持って帰ってくることは断念せざるを得ませんでしたが、
いつもこのカップでお茶を飲みながら、勇気づけられていました。
"Go confidently in the direction of your dreams!
Live the life you've imagined."
「夢の方向に向かって、自信を持って歩め。思い描いた人生を生きよ」