[ research ] の記事一覧

2016.07.11

やってみなはれ

 先週の水曜日で、基礎演習クラスの朝食実習が終わりました。基礎演習は9クラスありますので、9週にわたり、【ab】先生と【ab】研究室の研究員、院生のみなさんに大変お世話になりました。

 毎週、和食のしっかりした朝食を、1回生のみなさんと楽しく頂戴しました。生協さんの協力で100円朝食をベースに組み立てられており、スポ健の観点で栄養の追加もあります。このあたりは、毎回、【ab】先生から丁寧な解説があり、楽しく食べながらも栄養学の基本を学ぶことになります。

 
   「学部長と一緒に円卓を囲んで食べる」、ということもあり、毎回、『いただきます』の前に、一言だけ話をさせてもらいました。今朝の一言、としていろいろな話をさせてもらいました。最終回のクラスには、タイトルにありますように、「やってみなはれ」ということを話しました。関西弁で、何事にも前向きにチャレンジしましょう!という意味です。大学生という時期は、失敗して構わないから、思い切ってチャレンジできる時期です。そこで積み上げた実践経験、体験は貴重な財産になります。そして、友達に、どうしても尻込みしたり、踏み出せないでいる場合には、「だったらこうしてみたら」と励ませる関係もつくって欲しいということも申しました。学生時代に得た友は、一生の友であり、かけがえのないもので、そのような出会いと関係をこの基礎演習クラスで培って欲しいと願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


   大学院博士後期課程の先端スポーツ健康科学特論Ⅰを【智】先生と共同で担当しています。後半5回分を行っています。博士後期課程1回生(我々はD1とよんでます)に、今後、5年間の研究構想をまとめてもらいながら、博士課程の3年間でどこまで研究を進めるのか、を研究申請書に落とし込みながらまとめてもらいます。まとめるだけでなく、申請書の審査員の立場になってもらい相互評価し、コメントをフィードバックします。このような審査員の視点を持つことでさらに研究内容、申請書を見直してもらっています。目標は将来、大型研究プロジェクトに採択してもらうことです。その日も近いことを願っています。
【忠】

2016.07.07

+Rな人

知っている方も多いかもしれませんが,
立命館大学HPで「+Rな人」が公開されています.
+Rな人 URL: https://www.ritsumei.ac.jp/features/r_na_hito/

この「+Rな人」では,『立命館大学でキラリ☆と輝く学生や教職員をはじめ,アジア太平洋大学(APU)の学生や教職員,立命館中学校・高校,立命館宇治中学校・高校,立命館守山中学校・高校,立命館慶祥中学校・高校,立命館小学校の生徒・児童など,現役で立命館に関わっている人はもちろん卒業生も含め「立命館らしく」がんばっている人たち』が紹介されています。

先週と今週は,スポ健の学生が紹介されました.毎年,スポ健の学生が取り上げられることは多いですが,特に今年度は,17回の記事の中で5回がスポ健の学生や卒業生が取り上げられています.それだけスポ健は活発で目立っている学部・研究科だという証拠だと思います.

↓ちなみに先週は,私の研究室の院生の鶴見君が紹介されました.


内容の詳細は「+Rな人」に譲りますが,鶴見君は,このブログでも何度か紹介したスマート ウェアの開発に携わってくれています.その研究内容や研究に対する想いなどが紹介されています.ぜひご覧ください.


↓また今週は2回生の原田君が紹介されています.

原田君は,今夏開催されるU20-世界陸上競技選手権大会の男子三段跳日本代表に選出されています.競技を始めたきっかけや競技の対する想いなどが紹介されています.こちらも是非ご覧ください.原田君の記事は現在,大学HPのトップページでも紹介されています.

今後も学生の皆さんが正課,課外とも活発に活動できる学部・研究科でありたいと思います.

naru

2016.06.26

ハワイでお世話になっているマサキ先生

だんだん暑くなってきました。
今はアメリカ本土が異常な熱波に見舞われていて
山火事や竜巻などがニュースになっています。
ハワイでも夏は暑くなるらしいですが
日本のように蒸し暑いというほどでもないようです。

さて今回のブログでは、ハワイ大学でお世話になっている
マサキ先生をご紹介いたします。
いつもありがとうございます。

マサキ先生はハワイ大学医学部の老年学科長で
普段からとても忙しくされています。
彼女はインドのボンベイ大学医学部を卒業され、
アメリカのミシガン大学でレジデントを経験し、
ハワイ大学でフェローのトレーニングを修了されました。
内科と老年科がご専門となります。
加齢研究はクワキニ病院を中心に20年以上続けられており
これまでJAMAなどの医学誌を中心に100編以上の論文を発表されています。
マサキ先生は、アメリカの医学分野において
教育と研究に貢献された証である「The Best Doctors in America」の称号を
これまでに3回も受賞されています。



話しは変わりますが、アメリカで医師免許を取得するためには、
一般の4年制大学学士号(理系)を取得してから
4年間のメディカルスクールに入る必要があります。
つまり、学部とメディカルスクールに8年間所属した後、
各州ごとの医師国家試験を受けることができます。
しかし、医師としての一般的な活動は、通常6年以上におよぶ
長期間のレジデント、フェローを経験した後にやっと得ることができます。
大変な道のりですね。



先週、クワキニ病院でフェローの修了式がありました。
フェローに合格された医師は全部で9名で、
日本人の先生が1名含まれていました。
このパーティは大学の研究室内で昼間に行われましたが
日本の寿司職人さんに来ていただける寿司バーが
毎年の恒例なんだそうです。アルコール類は一切なしですが...
久しぶりの日本の味にもありつけて幸せな1日でした!


Good day!

sana

2016.06.25

学校におけるスポーツ教育学的課題とその解決:その2 OJT


OJT.

On the Job Trainingの略語です。
仕事中に、仕事の遂行を通して仕事の力量を獲得すること、と言えば良いのでしょうか。

小学校、中学校、高等学校の現職の先生方を対象にした研修の講師を引き受けることがあります。

この写真は、その研修の1コマです。

写真



研修は、次のように進めています。

第1に、体育授業・スポーツ指導に関する基本的な内容を話します。

第2に、実際にどのように指導するかの計画を資料に基づいて話します。

第3に、先生方自身で、具体的に、どのように指導すればよいかを、自分たちのクラスの子供達を想定して
検討します。

写真は、その状況を写しています。



写真を見ると、指導に関する情報を獲得し、実際に先生方で、指導できるかどうか、何を指導すれば良いか、
どのように指導すれば良いかを、机を離れて、それぞれ理解しながら練習しておられます。

この研修を受けたのは、この小学校の1年生から6年生までの全てのクラスの先生方でした。
先生方は、この研修で受けた指導を元に、次の週から、自分のクラスの子供達に指導します。

そして、自分たちのこれまでの指導について振り返り、これからの指導の在り方を深く理解していきます。

人は、情報を受け取る、情報を元に実際にやってみる、自分自身を振り返る、そのようなOJTの中で、
本当に大切なこと・多様なことを、自分自身の力で理解していくのだと思います。

そんな経験を、スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科の在学中に、全ての学部生・院生に、
積んでもらえると、大変嬉しいと思っています。

それでは、良い週末を!


【 智 】

2016.06.23

スポーツ健康コモンズ見学

現在,スポーツ健康科学部がある立命館大学びわこ・くさつキャンパスでは新しい施設「スポーツ健康コモンズ」の建設が行われています.
このスポーツ健康コモンズは,プール,アリーナ,トレーニングルーム,アクティブスペースなどが入る新体育施設です.建物の周りにも遊具を設置するなど,周囲でも人が集い,運動ができるよう工夫する予定です.よくある体育館とは,かなり違った施設になりそうです.

スポーツ健康コモンズは後期から使える予定です.このブログで紹介した立命館大学のCOI拠点でもイベントを企画しています.
図面では何度もみている施設ですが,本日は,上記の企画などのイメージを膨らませるために「スポーツ健康コモンズ」の建設現場に入らせてもらいました.

外観は,↓こんな感じです.まず建物を完成させ,その後で周囲の開発を行います.




↓アリーナです.


バスケットボール2面とれる広さです.また,上部の窓には雨センサーが設置されており,普段は換気のために開いていますが,雨が降ると自動的に閉まります.また,COI拠点でも開発されている超音波スピーカーが設置される予定です.この超音波スピーカーは必要な範囲にだけ音が聞こえるように制御できます.広いアリーナでは,音楽などの音が必要なスポーツとそういった音がない方が良いスポーツが同時に使用することがあります.そういったときに超音波スピーカーがあれば,必要な人にだけ音楽を聞かせることができます.その他にもCOI拠点では,運動やコミュニティをキーワードに色々な取り組みをしていく予定です.



↓リラックススペース(?)です.


また内装工事中ですので,写真からはイメージしにくいと思いますが,最終的には人工芝を敷くなど,寝転がってリラックスできるようになります.また,外の木製のデッキにも出ることができます.飲食ができるようなお店も入れることも検討しているようです.



次にプールです.
プールは25mの屋内プール(下図左)と50mの屋外プール(下図右)があります.



もうほとんどできているので近々水を入れる予定とのことです.「プールに水を入れる」と文字にすればこれだけなのですが,当たり前ですが,お風呂にお湯や水を張るのとは規模が違います.水が十分に入るまでには数日から1週間ぐらいかかります.

その他にも色々な施設を見学させていただきました.
今回は,中心となるスポーツ施設を中心に紹介しましたが,今後,特徴的な部分が順次完成していきます.
それらの部分の完成が近づいたら,また見学に行ってみたいと思います.

今から完成が楽しみです.

naru


2016.06.16

【続】OB訪問

先週の木曜日には,スポーツ健康科学研究科の卒業生で,理学療法士(Physical Therapist, PT)として,そして研究者として,がんばっている増田さんを紹介しました.

知っている方,お世話になった方もたくさんいると思いますが,理学療法士というのは,リハビリテーションの専門職です.動作能力の回復,維持,悪化の予防を運動療法や物理療法など通じて行います.PTになるためには,養成校で勉強して,国家試験に合格する必要があります.



前回紹介した通り,スポーツ健康科学と理学療法には共通点があり,スポーツ健康科学部に入ってくる学生の中にも理学療法士に興味をもっている人が毎年います.

そこで増田さんに少しインタビューをしてみましたので紹介します.

Q.在学当時を振り返って?
A. 学生と社会人の両立は大変でした.しかし,大学院で学んだことをすぐに仕事にフィードバックでき,PTとしても,研究者としても成長できてよかったと思います.そして,今後も大学院で研究していた「子どもの腰痛」についてさらに発展させていきたいと考えています.

Q.理学療法士の魅力は?

A. 直接介入できるというところです.コーチは怪我や痛みに直接接しにくかったりしますが,理学療法士は直接介入できます.場合によっては,スポーツのフォームに原因がある場合,フォームを指導して痛みをなくすことができたりします.そういったところが面白さでもあります.

Q.PTになったきっかけは?なぜ子供を対象とした研究を行っているのか?

A. 最初は,多くのスポーツ健康科学部/研究科の学生と同じで,スポーツに携わっていたいと思い,この仕事を選びました.実際に仕事をしていく中で,トップアスリートが求めるリハビリと一般的な整形外科でのリハビリとは全く違うことを知りました.例えば,痛みの原因がフォームにある場合,フォームを直せばいいと普通は考えます.しかし,レベルが高くなればなるほど,少しフォームの変化が与える影響は大きく,むやみなフォームの修正はパフォーマンス低下につながります.一方で,成長期の子どもの場合は,まだフォームも固まっていないことが多く,ケガしにくいフォームに改善する余地がトップアスリートと比べて大きいです.子どもたちに,傷害が起こりにくいフォームを教えるなど,直接介入していく中で,子どもを対象にした取り組みに魅力を感じるようになり,PTとして子どもに携わっていきたいと思うようになりました.

Q.現在の研究テーマをどんなことにつなげたい?
A. 怪我する子どもはとても多いのですが,怪我をしてもほっておいたら治ると考えている事も多いです.でも実際は掘り下げてみるとおとなと変わらないような原因で痛みが起こっていたりします.その意識を改革し,みんなで気を付けてあげてみていければいいなと思っています.

Q.スポ健の魅力は?

A. スポーツ健康科学部では,幅広い分野の先生がいます.その先生達がそれぞれの観点から情報をいただけたり,協力してくれたりします.そんな幅の広さが一番の魅力だと思います.


インタビューの内容をみても,スポーツ健康科学と理学療法はオーバーラップしている部分があることがわかります.ただし,お互い得意なことがありますので,一緒に研究をするメリットは大きいです.

これからも増田さんと一緒に色々な研究ができればと思います.


naru

2016.06.14

体育の授業づくりをサポートする

先般、T市の小学校の3・4年生の体育科の研究授業を参観してきました。
このT市の教育委員会の先生方とは、もう4年近く交流があり、授業づくりへの助言をしたり、研究課題への協力などをいただいたりしてきました。今般、大きな研究大会において授業研究の成果を発表されることとなり、そのために今年の3月ごろよりいろいろと意見交換をしながら私も授業作りに協力させていただいて参りました。



この日の授業は「体つくり運動」という運動領域の「力試しの運動」を学習のねらいに置いた授業でした。
授業では、あらゆるボールのなかより、児童にとっては重いメディシンボールを両手で投げる運動が中心に取り扱われ、最大でどれほど遠くに遠投できるかという「力を目一杯入れて行う」運動と、それを踏まえて、最大による到達距離よりも短い場所に設置した的を狙って投げるという「力を上手く調整する」運動の両方が実施されました。児童のみなさんは、グループで互いにコツを伝えあいながら学習に取り組み、特に狙って投げるにおいて、的にメディシンボールが当たるたびに歓声が上がるとともに、そのコツを真剣に共有する姿がみられるなど、勢いと学びが同時に成立するよい授業が展開されていました。




メディシンボールを投げるという単純な運動ではありますが、このような基礎的な運動(Fundamental Movement)を児童期にできるだけたくさん経験し、身に付けることは、将来の高いスポーツパフォーマンスを育成するためにも非常に重要となるとされております。また、「力試し」というと、単純に最大での力発揮のみが連想されがちですが、自分のもつ力を動作課題に応じて適切に調整するという視点を児童に拓くことも本授業でのねらいとされており、いわば「ちから」の認識を拡げ、思考・判断する授業にもなっていたと思います。

とはいえ、まだ改善点もあり、授業後に行われた検討会では、さまざまなご指摘・ご意見が出ました。こうしたご意見を検討し、秋の研究大会本番に向けて、さらに手を加えて、先生方の授業をよりよいものへサポートしたいと思います。





【ken】

2016.06.12

アメリカスポーツ学会ではスポ健院生が大活躍!

先週の5/30-6/4 に、米国ボストンにて第63回アメリカスポーツ医学会
(American College of Sports Medicine)が開催されました。
今回は、It's me研、sana研、satosh研、moto研、hassy研、got研など
およそ30名のスポ健研究科の関連者が参加しており、
この人数はおそらく日本の大学・学部では最大ではないかと思います。
アメリカスポーツ学会は世界最大のスポーツ医学関連学会で
欧米やアジアなど世界中の国々の研究者が研究成果を発表します。
立命館大学スポ健の大学院生も堂々とすばらしい発表しました。
立命館大学スポーツ健康科学研究科の成果を
世界にアピールできたのではないでしょうか。



大会3日目の早朝には、恒例の5kmマラソンが開催されました。
朝5時に起床しウォーミングアップをかねて会場までウォーキングで向かいました。
スタート時間は6時からでしたが、時差ボケが程よく効いていて
早朝からもすっきりと目覚めることができました。
ちなみにハワイからボストンは10時間以上かかりますので
時差ボケの程度は日本からとさして変わりません。
日本の他大学や研究所からの参加者も多く、よい交流の機会になっています。
sana研大学院生のfurush君が21分台でゴールし
これが日本人最高タイムとなりました。
おめでとうございます。よく頑張りました!



ボストンはアメリカ独立に深く関係する歴史的な都市で
その街並みはイギリスを思い出させます。
アメリカの都市の中でも非常に美しく高貴な場所です。
アメリカの色々な都市をこれまでたくさん訪問しましたが
ボストンが一番良かったのではないかと思います。
シーフードが有名で、クインシープレスのクラムチャウダーが最高でした。
ハワイ大職員のゴーギャンさんにボストン茶会事件のミュージアムに
是非行くように言われましたので、大会の合間によってきました。
ボストン茶会事件は1773年に当時の植民地住民が
イギリスの東インド会社に対抗し、船から茶箱を海に投げ捨てたという
歴史的な出来事の1つで、アメリカ独立の前哨戦ともいわれています。

さて、アメリカスポーツ医学会ですが
来年はコロラド州デンバーで開催されます。
ここは高地トレーニングで有名なところで
都市部でも海抜1000mを超えています。
来年のマラソンはハードになりそうですね!

Good day!

sana

2016.06.09

OB訪問

今週の水曜日に,2013年度にスポーツ健康科学研究科博士課程前期課程(修士課程)を修了した増田さんが研究室に来てくれました.増田さんは,理学療法士(PT)として仕事をしながら,修士号を取得しました.現在も,PTとして活躍しています.加えて,継続的に研究を続けていて,現在は,本学の客員協力研究員としても頑張ってくれています.



“なぜPTがスポーツ健康科学?”と思うかもしれませんが,実は,理学療法とスポーツ健康科学は共通点が多いです.スポーツ健康科学の領域はかなり広いですので,その一部をサポートしているといったイメージです.学部や研究科の授業をみても,整形外科系,解剖学系,バイオメカニクス系といったPTにとっても馴染みの深い講義も数多くあり,増田さんの他にも本研究科にはたくさんのPTの在学生/卒業生がいます.

増田さんの修士論文のテーマは子供の腰痛とその原因についてでした.子供と腰痛というのは,なかなかピンとこないかもしれません.増田さんは,PTとしての経験から,腰痛を訴える子供は,一般的に考えられているよりも多いのではないかと考え,調査によって見事にそれを証明しました.特に原因として子どもが多くの時間を過ごす学校生活に注目し,腰痛と関連が強いとされる座位姿勢についても調べました.座位姿勢にも色々あるのですが,その中では日本特有の体育座りにも注目しました.体育座りといえば,まさに体育の領域にもなります.そういった理学療法,バイオメカニクス,日常生活,体育といった色々な観点から調査と考察を行い,修士論文を完成させました.まさにスポーツ健康科学部/研究科が掲げている学際領域の研究です.このテーマの研究は今も続けています.

スポーツ健康科学部/研究科は理学療法士から興味を持たれるだけでなく,学部生の中でも理学療法に興味を持っている学生もいます.スポーツを経験している学生が多いため,スポーツ中のケガの治療のときに,理学療法士のお世話になり,それが興味を持つきっかけになることもあるようです.
しかし,学生に話を聞いてみると,理学療法士のことを詳しくは知らない人も多いようです.

そういったこともあり,本来の増田さんの訪問の目的は,現在執筆している論文についての打ち合わせでしたが,このブログのために少しインタビューをしてみました.ここまで少し長くなりましたので,次回以降のところで理学療法士の説明と合わせて紹介したいと思います.

では.

naru

2016.05.26

スマートウェアの未来(写真撮影)

先日、私の研究室の学生たちが協力してくれて研究広報用の写真撮影を行いました。今回は、このブログでも紹介したスマートウェアに関する写真撮影です。スポーツ健康科学部の研究棟であるインテグレーションコア内のトレーニング指導実習室と陸上トラックのあるクインススタジアムなどでいろいろなパターンの写真を撮りました。
 


今回の撮影の目的は、単にスマートウェアに関する研究を紹介することではなく、スマートウェアがどのように社会を変える可能性があるのかを様々な人に感じてもらうことです。大学をはじめとする研究機関では、多種多様な最先端技術の研究が行われています。ただ一般ユーザーを対象としたものの開発を考えたとき、新しすぎて受け入れてもらえないことが良くあります。“新しすぎて”だとか“世に出すには早すぎた”など、どんな分野でも新しいものを出したときにうまくいかなかった理由として良く使われる言葉だと思います。最近はニュースなどでたまに似ているものを見ることがあるかもしれませんが、「スマートウェア」は、まだまだ新しい製品や概念だったりします。ですので、実際にどのような場面で利用できるのか、それをわかりやすく表現できるように、未来の世界を写真にすることを目指して撮影を行いました。この写真は色々な広報や発表会でも使う予定です。もちろん写真にしているのは使い方や場面のほんの一例ですし、新しい技術は、最終的に使う人がその使い方を決めていいと思っています。今回の写真で興味を持ってもらい、そして、そこから「こんなことにも使えるのでは!?」と我々が考えてもみなかった利用方法に広がっていければと願っています。

撮影では、自分たちでイメージしたポーズをとりながらの撮影となり、最初は緊張して、どうしてもぎこちない雰囲気が漂いましたが、時間が経つにつれ、みんなの表情も変わっていき、より楽しそうに自然体での撮影を行うことができました。
 


屋外での撮影では、晴天にめぐまれ、いい写真が撮れました。
陸上トラックでの撮影では、何本も走ってもらうことになったのですが、さすがスポ健の学部生・院生です。熱い中、かなりスピードで全部走ってくれていました。


 (自分たちの走りをチェック)


発表会や広報媒体などに実際どの写真が採用されるかはまだわかりませんが、仕上がりが楽しみです。モデルを引き受けてくれたみんなに感謝です。また、夏には、びわこ・くさつキャンパス内にプールが完成します。完成したらまた新たなパターンの写真が撮れると思いますので、そちらも楽しみにしていてください。

naru