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2015.01.27

オンライン講座撮影

Hassyです。

昨日から他大学の学位論文外部審査員として出張しています。
今週はこのあと、明日はスポ健での最初の学位論文審査公聴会が、
https://www.ritsumei.ac.jp/gs_shs/file/news/150128-koutyoukai.pdf
そのあとは修士論文の口頭試問が連続します。
多くの論文を読むことになりますが、これまで院生が積み上げてきた成果ですので、しっかりと読みこなして対応したいと思います。

さて、昨年に敦先生のブログでも少し紹介がありましたが、次年度にスポ健が参加予定のオンライン講座(JMOOC)の撮影に行って参りました。
AKNR先生と私とで「ランニングのスポーツ健康科学(仮題)」をテーマに、それぞれバイオメカニクスと代謝の側面から講義する予定です。

撮影は、本格的にスタジオで行い、株式会社プロシーズさんに撮っていただくことになりました。
スタジオでの撮影は勿論初体験で、ライトアップされてカメラの前でPVを撮ったりと、かなり難しい作業でしたが、何とかOKを頂きました(笑)。

PV撮影後は、通常の講義のようなかたちでカメラを前に講義撮影を行いました。
通常私たちは90分で1コマの講義を行いますが、オンラインでは約10分で区切ります。
長時間、メリハリ無く講義されると受講者は飽きてくるからです。
(よくご存知の方は想像に難くないと思いますが)ただでさえ話が長くなる傾向のある私ですので、この10分区切りに悪戦苦闘し、現場でスライドを変えては撮影、、、というのを朝から夕方まで繰り返しておりました。
しかしながら、プロシーズさんのサポート(環境づくり)のお陰で楽しく気持ちのよい撮影ができました。
ありがとうございました。

今後の仕上がりが楽しみです。

まだ、講座の今後の詳細は未定ですが、次年度開講時には是非、皆さんにも受講して頂き、スポ健の学びに触れて頂ければと思います。

2015.01.26

競争相手はロボット?

先日、新聞に標題の記事が載っていました。日本のロボット研究ならびに、ロボット産業は、世界をリードしています。これからは、政府としてこの日本のロボット産業をより強力に推し進めようということを打ち出しています。

 

ロボットが発達すると、今後は単純な事務作業は、ロボットに任せられるようになり、さらにはより専門的な分野にも、ロボットが入ってきて、就職、仕事の競争相手として、ロボットが浮上してくる、という記事内容です。

 

既に、受験の問題を解くロボットもできているようで、大手私大には合格できるレベルまできているようです。いずれにしても、時代とともに、イノベーションが起こると、それまでの既存の仕事の変更、雇用職種の変更の問題が発生します。いずれにしても、発想力、企画力、応用力を磨いておくことは、これからの時代を生き抜くには必要です。

 

ダーウィンの進化論ではありませんが、生き残るのは、強い種、最も知的な種ではなく、「環境に適応できた種」です。その意味では、今後の社会の発展と方向性も見据えた教育とキャリアについて、学生のみならず、教職員も常に意識しておく必要があります。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

いよいよ受験シーズン本番です。受験生のみなさん、体調管理にはくれぐれも注意ください。手洗い、うがいは基本です。この間、頑張ってきた成果が十分に発揮できるようコンディショニングを整えて、試験本番を迎えてください。

【忠】

 

 

 

 

2015.01.25

アメリカ便り (15): Prange Collection

センター試験も終了し、いよいよ立命館も入学試験の時期が近づいてきました。
皆様、体調は万全でしょうか?

今回は、メリーランド州立大学 College Park 校の図書館と
日本とのつながりについて書きたいと思います。
キャンパス内には、いくつも図書館があるのですが、
その内、Hornbake Library には、
写真のような異国情緒漂う巨大な垂れ幕がかかっています。
http://www.lib.umd.edu/hornbake



これは、日本が太平洋戦争でアメリカ合衆国に敗戦した後、
GHQ によって占領統治されていましたが、
その期間に日本で出版された印刷物を集めたのが
プランゲ文庫 (Gordon W. Prange Collection) が
所蔵されているためです。
終戦直後の日本の文化を研究する人にとっては、
非常に重要な資料を多数有している貴重な文庫です。
http://www.lib.umd.edu/prange



そこに行くと、タイムカプセルを開けたかのように
昔の日本が広がっています。
ぜひこちらに来られたときは、
昔懐かしい日本を見に来てください。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を


<<街でよく見かける英語表現#15>>
"Our American Tradition of freedom and justice,
of respect for learning and each individual,
and of rule by law and reason,
demands that each generation learn these values anew."
(自由と正義、学びと個人の尊重、法と理性による秩序といった
アメリカの伝統は、各世代がこれらの価値観を改めて学ぶことが必要である)
Hornbake Library の名前の由来となった
Professor Hornbake の言葉です。

2015.01.24

ダイバーシティ・マネジメント

「地域スポーツクラブにおけるダイバーシティ・マネジメント」というテーマで、日本体育・スポーツ経営学会の研究集会が早稲田大学東伏見キャンパスにて開催されました。

このテーマのパネルディスカッションに先駆けて、山口大学の有村先生が基調講演をなされました。“ダイバーシティ”とは、「多様性」という意味ですが、ジョンダーや人種・民族、年齢だけに限らず、「個人の持つあらゆる属性の次元である(谷口, 2008)」と捉えられています。“ダイバーシティ・マネジメント”は、1990年前後に他人種・多民族国家の米国で生まれた考え方で、ダイバーシティ・マネジメントの創始者は、1991年に“Beyond Race and Gender(人種とジェンダーを超えて)”を刊行したルーズベルト・トマスだといわれています。トマスが、ある白人男性マネジャーから「なぜこれまで我々は、白人男性マネジャーが黒人の従業員を管理するのに役立つ何らかのことを開発してこなかったのか」という質問を投げかけられ、違和感とともに怒りを抱いたことがこの考え方を模索したきっかけのようです。

トマスが米国企業の黒人や女性の体験を扱った過去の文献や調査をレビューしたところ、人種問題や対人関係、法律、道徳、社会的責任を問うものと、米国企業の中で成功するための秘訣やノウハウを女性やマイノリティに提示しようとするものばかりだったようです。つまり、組織にとっての成果やパフォーマンスの向上といった経営学的な視点や、全ての従業員の潜在能力を最大限に活かす職場環境を築き上げるために、組織文化や制度自体を変革するという視点が欠落しているということが明らかになったようです。しかも、ジェンダー、人種、障害の有無など、個人の異質性(これを“異質性”と呼ぶこと自体が適切だと私は思いませんが…)にばかり着目し、それをいかに許容するかという視点に論調が偏っていたとのことでした。

「多様性の許容」は、立命館大学においても大切な考え方の1つですが、今回のセミナーを聴いていて、様々な特性を持つ人々を受け入れるという短絡的な発想で語ってはいけないのだと感じました。つまり、個々人の「違い」だけでなく、「類似性」も含めた双方を見つめる眼差しを持つとともに、個人よりも文化や制度といった「組織や社会の変革」を重視して、多様な人々の潜在能力が最大限に発揮でき、それが活かせるような社会を創り上げるということが大切なのだと思いました。

Jin




2015.01.23

知識と理解

次年度のシラバスをリニューアルしようとこれまでのものを見直しています。到達目標ではよく「~を理解する」というフレーズを使っています。なんとなくこの「理解する」がしっくりこなくなっています。特に教育の分野では「知識の獲得」「理解」とはどういうことなのか改めて考える必要があるのではないかと考えています。知識を得ることは書物やその他様々なことから可能です。では、知識があることと理解することはどう違うのか。得た知識、その対象となるものをより深く知ることが理解なのでしょうか。さらに、知識や理解はそれぞれの内面にのみ留まった場合、知識を獲得し、理解するということは何のために必要なのでしょうか。このように考えると、得た知識もある事象に対する理解も、表出され使われて初めてその意味を持つのではないのでしょうか。ということをぐるぐるぐるぐる考えて、シラバスが進みません。到達目標は「理解」の先の「行動」ではないのか、その行動を起こすための授業はいかなるものか、果たしてそこまで到達できるのか…締め切りまであと数日、再度シラバスと格闘しそうです。

2015.01.22

M1中間発表会

今週は博士課程前期課程(修士課程)1回生の中間発表会が開催されました。発表7分間、質疑応答7分間で修士論文作成に向けた現時点での進捗を発表しました。教員も朝から夕方までフル参加です。自分が研究指導をする大学院生以外の発表にもすべて参加をして、質問やアドバイスを行います。

中間発表と言ってもまだ大学院1年目(1回生)、一般的にこの時期の進捗報告は研究計画の発表や予備実験の結果の発表になります。しかし、今回の発表で多くの大学院生は入学後に実施した研究結果を紹介しました。修士論文執筆に必要なデータを既に取り終え、追加の研究(調査)に取りかかっている大学院生もみられました。大学院入学後に着手した研究に関して、既に学会発表を済ませている大学院生もいます。実はこれは今年に限ったことではなく、例年、多くの大学院生は1年目の時点で修士論文作成に必要なデータの収集を終え、2年目には学会発表を複数回行います。さらに、海外の学術雑誌に論文投稿を済ませる大学院生もみられます。

私はこれまで複数の大学で勤務してきた経験があるためよくわかるのですが、実はこれは凄いことです。けれでも、私達教員は「凄いね!!」と簡単に褒めることはしません。したがって、大学院生達は自分達がきわめて高いレベルで、質の高い研究を猛烈なスピードで実施していることに気づいていません。スポ健基準ではこれが「普通」だからです。

「凄いことを当然のように行うことができる」こういったことができるチームは強いです。そして、スポーツ健康科学研究科では着実にその伝統が作られつつあります。圧倒的なスピードで2年間の大学院での生活を終えた時、「良く頑張ったね」と褒めてあげようと思います。その時初めて、大学院生達には自分達が凄いことを行ってきたことに気づくと思います(笑)

2015.01.21

置かれた場所で咲きなさい

こんにちは。ma34です。

 

本日から試験期間となります。

インフルエンザも流行がまだ続いておりますが、体調管理もしながら、後期の学びの集大成として力を出し切って欲しいと思います。


今週月曜日は、忠先生も書かれていたように、2回生の研究入門の時間に専門演習(ゼミ)の配属先の教員とゼミ生との懇談ができる時間が設定されました。配属先に別れる前の全体ガイダンスで、O友先生が話されたお話が私の心にも強く響いたので紹介させていただきます。

 

O友先生は、ゼミの配属において、希望が叶えられた人もいれば、叶えられなかった人もいるかもしれない、とおっしゃったあとで、あと2年間をどう過ごすのか、自分自身の心構えと姿勢をもう一度考えて欲しい、と学生に伝えました。そして、そのゼミで「なくてはならない人」になって欲しい、と強いメッセージを語られました。「居てもいなくても変わらない人」は、どこにいってもそのような人であり、「なくてはならない人」はどこに行っても活躍でき、どの場でも「なくてはならない人」になるのだ、と話されました。

 

このお話を聞いて、一時期注目された、渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)氏の著書『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎、2014年第56刷!、初版は2012年)を思い出しました。「境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。『現在』というかけがえのない時間を精一杯生きよう」(p.15)とも書かれています。先生は、同じメッセージを、さらに学生に響く言葉に乗せて語ってくださったのだと思います。

 

O友先生は続けてこのようなことを伝えてくれました。

スポ健の学生は、どの学生もみな、とても可能性に満ちた学生で、教員はどの学生にも同じように豊かな学びの機会を与えようとしていること。けれども、それを受け取るのは学生の皆さんであり、その受け取り方の違いがそれぞれの未来を形作っているのかもしれない、と。

 

聞いていた2回生はじっと耳を傾けていたと感じました。もちろん2回生に限らず、どの学年の皆さんも、この強い、そして温かなメッセージをしっかりと受け止め、ぜひ改めて、来年度の自分のあるべき姿や目標を心に描いて欲しいと思います。

何より、私自身の心にとても強く響きました。ありがとうございました。

2015.01.20

明日から定期テスト

Hassyです。

昨日、本年度の授業が終了しました。
明日からは学びの到達度を確認する定期テストが始まります。
私の担当する「運動生理学」も本年度から定期テストを採用します。
持ち込み不可のテストですので、受講生からは危機感が感じられます。
予想問題も難しいと感じているようです。
ただ、集中して「学び抜く」ことで自分の糧になると思いますし、そうしたハードルを越えていく経験も必要でしょう。
頑張ってください。

さて、昨日の「スポーツのサイエンス」が本年度の私の授業おさめでした。
先週末は、当該授業の招聘講師として、鹿屋体育大学准教授の宮本直和先生にお越しいただき、「走運動のバイオメカニクス」についてお話いただきました。

特に短距離に着目して、ボルト選手やパウエル選手などの豊富な映像を交えた、いつもながら魅力的な授業を行っていただきました。

短距離走をみていると、スタートから飛び出して早くに最高速度に到達するスタートダッシュ型の選手と、ボルト選手や、往年ではカール・ルイス選手(学生さんはもう知らない?)など、後半の追い込みが凄い(競走馬でもそうしたタイプの馬が多くいますよね?)選手があると思います。

では、短距離走で向かい風が強いとき、スタートダッシュ型の選手と後半追い込み型の選手ではどちらが有利か?
写真は、それに答えて挙手している受講生たちです。
(みなさんいかがですか?)
そうした疑問を、スポーツ科学の観点から解説されました。

また、身体動作は筋肉が収縮することで為されますが、筋肉は腱を介して骨に接続しています。
こうした筋肉と腱の特性を、一流アスリートの実際のデータを紹介しながら解説されました。

また、ご自身が研究されている肉離れの特徴やストレッチ効果の是非についても、最新の知見を織り交ぜながら解説され、興味深い内容でした。

講義後は、やはり身近な内容の延長としてのスポーツ科学ということで、受講生からも質問が盛んでした。

宮本先生、ありがとうございました。

さて、本日はこれからスポ健修士大学院1回生の中間報告会です。
この1年間、修士論文作成にあたり、どのように研究を進めて来て、どのようにこれから発展させていこうとするのか、報告してもらいます。
楽しみです。

2015.01.19

口頭試問と次のスタート

先週のHassy先生、GOTO先生がかかれているように、「卒業論文口頭試問」が終わりました。

4年間の集大成としての卒業論文をまとめ、その内容を5分という短時間の中で、論理的に構成し、主査と副査へ伝えきらなければなりません。また、その後の質問にも的確かつ明快に答えなければなりません。この間、蓄積してきた知識と理解を総動員して、受け答えすることになります。GOTO先生も書いているように、適切な言葉と言葉遣いで応答する卒論生たちの成長に嬉しくなりました。

 

2期生のゼミ生は、相互に協力し合い、助け合いながら、実験、解析、執筆へと進めていきました。同時に、ゼミ活動も熱心で、他大学交流、スポーツメーカー訪問などの企画・実行、後輩たちへの面倒見も良く、誇りにできるゼミ生たちです。

 

口頭試問の講評で、「卒業論文、口頭試問を通じて、4年間のスポーツ健康科学部の学びの集大成をしてもらうとともに、①ひとつのテーマ(課題)を設定すること、②その課題解決のための実験・解析、③最後まで粘り強く進めること、を学んでもらいました。このプロセスは、どんな分野に進んでも求められる力です。是非、このプロセスを理解するとともに、これら3つの力を伸ばしていってください。」、と述べました。

 

今日の1時限目は、2回生の「研究入門」の最後の授業で、来年度のゼミ生との顔合わせです。3回生、4回生も出席してくれて、ゼミでの学び、卒論へ向けたスケジュール、春休みの課題などを話します。就活の時期のことを考えると、2回生たちも、この春休みから、卒論へ向けたゼミがスタートします。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

佐藤善治先生の最終記念講義が先週金曜日に行われました。この間の教育・研究活動について、関わった先生方、関わった事業などを中心にお話ししてもらいました。『教育は種をまくこと』ということを再認識させていただきました。 本日、4限目は、三浦正行先生の最終記念講義です。両先生、長きにわたり本学の教育・研究を支えていただきありがとうございました。

【忠】

 

 


2015.01.18

アメリカ便り (14): Emergency

今日は、センター試験二日目ですね。
寒い日が続いていますが、受験生の皆さん、
無事試験会場に到着しましたか?
なかなか平常心でいるのは難しいと思いますが、
自分の全力を出し切られることを願っています。

ワシントン D.C. でも、毎日のように最高気温が零下の日が続き、
私は、なかなか風邪が治らず、咳のしすぎで脇腹を痛めました (^ ^;)




メリーランド州立大学 College Park 校のキャンパスは、
一つの街になっているので非常に大きく、
キャンパスが広い故に問題も起きることがあります。
それを防ぐために、キャンパスの至る所に、
写真のような Emergency ボタンがあります。
(私も、こちらに来る前に、F本先生やO塚先生から、
「くれぐれも気をつけてくださいね」と言われて
少し不安でしたが、今のところ大丈夫です)

日本の大学では考えられませんが、
先日、キャンパス近くのアパートで、
拳銃を持った強盗が出たという
ニュースががありました。
私は、こちらに来て、実際に拳銃を見たことはありませんが、
気をつけないといけないなと思いました。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#14>>
大学からはこういった緊急時に "Alert" (警報) メールが届きます。
その中のメッセージに
"Trust your instincts. (直感を信じよ)
They are a natural gift that tells you when something is wrong." 
と書かれていました。
なにやら受験にも通じる話ですね