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2015.01.17

あの日から20年…

今日で阪神・淡路大震災から20年という月日が経ちました…

神戸市の東遊園地をはじめ、震災で尊い命を落とされた6,434人の方々の鎮魂の祈りを込めて、被災した地域では、地震が起きた午前5時46分に黙祷が捧げられました。震災後の復興は、もちろん、その地域に住む方々にとって大切なことなのですが、私たちは、都市機能が回復すると、ついつい被災された方々が未だ被り続ける心の傷や喪失感、また孤独感といったことを忘れがちになります。

戦争、震災…
これらによってもたらされた様々な被害や出来事のことを、私たちは風化させてはいけないですし、このような被害が二度と起こらないような社会システムを築くとともに、それを機能させる人と人とのつながりと絆をより強めていかなければなりません。






今日からセンター試験が始まります。受験生の方々がその実力を発揮し、想いが叶うことを祈るとともに、今日、お誕生日をはじめとした大切な記念日を迎えられた方々には、心から祝福を捧げたいと思います。

Jin


2015.01.16

終わりと始まりの交差

2年生のゼミ配属も決定し、年始から早速始動しました。ゼロゼミ(朝8時からの異学年合同ゼミ)の開始です。
先週、1月9日は4年生の口頭試問練習を兼ねた卒業論文発表を行い、本日は3年生の卒業論文構想と進捗状況の発表を行いました。これらは、2年生がゼミの内容を知るため、どのようなテーマを卒業論文で取り上げることが可能かを早くに知ってもらうためです。
また、3年生の卒業論文のうち、興味のあるテーマを選択し、その3年生とパートナーを組むためです。上の学年の卒業論文を下の学年のパートナーが添削をするというスタイルをとっています。去年は前期途中で中断しましたが、今年は3年生のテーマ確定が早かったので、前期の間は下の学年の人に添削をしてもらう予定です。他者の論文を緻密に添削することは、論文の内容に疑問を持つ目を養うだけでなく、文章力そのものが向上します。3年生の前期で他者の文章をしっかり添削できる力を培ってもらうと、自身の卒業論文を書く際の文章力が格段と違います。この合同ゼミは、月に2回、専門演習のある日の朝8時から1時間です。その練習?も兼ねて、2年生には年明け計3回、朝の8時に出席してもらいました。月曜日には、興味を持った論文の執筆者とのマッチングです。初めての試みでしたが、3学年合同ゼミを2回実施してみて、よかったと思っています。特に2年生にとっては、2学年分のテーマを聞くことができ、もう少し卒業論文のイメージが膨らんだのではないかと思います。
写真は、本日のゼロゼミ。3学年一緒に撮りたかったのですが、2年生は試験があるということで猛ダッシュで教室に向かいました。。。


3年生の進捗状況:
3年生は去年末までにほとんどの人がテーマを確定し、S村T朗君はすでに1回目のデータを取り終えました。Miya-Mocchhii君も協力者への説明、協力依頼までこぎつけ、インタビュー開始までもう少しのところまできました。

2015.01.15

最後のプレゼンテーション

Hassy先生のブログでも紹介されたように、今週の火曜日および本日の2日間にわたり、卒業論文の口頭試問が行われました。口頭試問では、5分間のプレゼンテーションと3分間の質疑応答(主査、副査との質疑応答)を行います。口頭試問とはいわゆる試験に相当しますので、スーツを着用した上で発表に臨みます。

このブログでも紹介してきたように、スポーツ健康科学部では1回生の基礎演習、2回生の研究入門、3・4回生での専門演習(ゼミ)と小集団の授業が毎年行われ、これらの授業の中で徹底的にプレゼンテーションを行います。他大学の学生と比較することは難しいですが、これら4年間の取り組みを通して、学生は自分の考えを論理的に他者に伝える技術を高めていきます。これは卒業後、社会に出た際に大きな武器の一つとなります。

多くの学生にとっては、今回の口頭試問がスポ健の授業で行う最後のプレゼンテーションの機会となりました。そして、口頭試問の終わりは2年間のゼミでの学びの終わりも意味します。「早く終わって欲しい」という気持ちと「ゼミが終わることへの寂しさ」が入り交じった状態で本番に臨んだ学生が多かったようです。私は主査、副査という立場で口頭試問に参加していますが、これまで指導をしてきた学生達の成長を実感しながらじっくりとプレゼンテーションを聞かせてもらいました。現ゼミ生の中には1回生の基礎演習で担任をしていた学生も含まれます。実験データをもとに客観的に論を展開し、質疑応答に対しても丁寧な言葉遣いで的確に対応する彼ら・彼女らの姿をみて、教育の力を感じました。
4回生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

2015.01.14

最後の授業

こんにちは。
ma34です。

今日は、基礎演習の最終週の授業でした。
大学は前期後期にそれぞれ15週しかないですので、
クラスの学生に会うのは、授業としては30回しかないわけです。
そのような限られた時間ですが、
4月から振り返ると多くのイベントや多くの苦労、それを乗り越えた達成感があり、
学生にとっては、充実した一年間だったのではないかと思います。

今日の授業では、一年間の振り返りを、ひとりひとりの言葉で
全員が聞く機会を設けました。
勉学だけでなく、部活やサークル、仲間作り、アルバイト、ボランティア、
といろいろな活動をしてきた姿を知り(今更ながら知ったことも多かったのでした)
みんなの多面的な成長を教えてもらえました。


最後には2回生のオリターさん、そして後期はゼミナール大会の論文作成やプレゼンづくりに奮闘してくれた
AAさんにも感謝の言葉(と、顔にシュークリーム・笑)をもらえた良い時間でした。

1回生の基礎演習のクラスで出来た仲間は、その後もとても大切な友人となります。
これからも大切にしていってください。

また、3限も補講はありますが、講義としては締めくくりの「発表」の時間でした。
インストラクショナル・デザイン論という科目で、教員をめざす人ばかりではないですが、
一つの単元を設定し、パフォーマンス課題とルーブリックを作成してみる、という課題を
班で探究してきました。

今日はその発表会。ポスター発表のような形にしました。


なかなか「正解」のない課題ですので、教員のわたしがアドバイスできることには限界があり、
学生同士、班同士の学び合いの機会として、こういう形をとりました。

結局はたしてちゃんと学び取ってくれたのかどうか、はレポートで確認をするしかないのですが、
こうした過程のなかで学び合いながら、教師の授業づくりの楽しさ(大変さ?)も体感してくれたらよいなあと思っています。

15回の授業で伝え切れたかどうかはわかりませんが、
彼らがいろいろな「現場」にたったとき、少しでも授業で扱ったことを思い出して、
それが役にたってくれると嬉しいです。

来週からはいよいよテスト・レポート提出です。
後期で頑張ってきたことを積み上げ、成果として出して欲しいと思います。

ma34.

2015.01.13

卒論発表

Hassyです。

本日は卒論の口頭試問が行われました。
各自5分の発表と3分の質疑応答をします。

私のゼミはHama先生ゼミと合同の口頭試問でした。


私のゼミでは主として運動や栄養が骨格筋や脂肪組織の脂質代謝や体組成に及ぼす影響を細胞からヒトまで検討する研究、Hama先生ゼミでは、ヒト褐色脂肪の非侵襲的な定量と、その手法を基にした栄養素の褐色脂肪化への効果検証に関する研究が主でした。
どの発表も、ここまで頑張って卒論に尽力したことが伝わるいい発表でした。
終わってみれば、3時間半以上続けての長丁場でしたが、あっという間でもありました。
卒研生は、スポ健の学びの集大成として、この数ヶ月が苦しいながらも一番収穫のあった期間ではないでしょうか?
今後様々な進路を進んでいくことになりますが、卒論作成を通して学んだ論理の組み立て方、客観的なものの見方、相手にしっかりと伝えることの大切さと難しさ、、、これらは必ず皆さんの今後の活躍を後押しする肥やしになっていると思います。

また、発表を聴いた3回生は、来年は皆さんの番です。
今回も多くの研究で、ゼミ内で更に研究を発展させていく有意性がみられたものがありました。
それらを引き継いで、ステップ・ジャンプさせていって欲しいと思います。

2015.01.12

大西くんの結婚披露宴

先週末に、教え子であり現在は本学の社会連携課で働いている大西克樹くんと慈子さんの結婚披露宴に列席させてもらいました。お二人とも、中学卒業の時に卒業生代表して「答辞」を読んだところが共通していて、リーダー、まとめ役の頼もしいお二人です。


 大西くんは、経済学部出身で当時、経済と経営学部にまたがって教学プログラムとして展開していた「サービス・マネージメント・インスティチュート」に所属していました。サービス・マネジメント・インスティチュートは、現在のスポーツ健康科学部の前進ともいうべき存在で、スポーツサービス、スポーツビジネス、観光サービスなどを学ぶカリキュラムがありました。当時、私は理工学部に所属していましたが、スポーツの科学的アプローチを授業、ゼミで教えていました。そのときに初めて持ったゼミのゼミ生として非常に活発に、リーダーシップを発揮していたのが大西くんでした。

 

 入学当初よりカレッジスポーツ、スポーツビジネスについての強い関心があり、かつ当時からグローバルに活躍することの意識が高かったので、4回生の時にはAPU(立命館アジア太平洋大学)で、国際学生とともに学びました。卒業後には、大学が初めて招請したもとオールブラックス出身の著名なラグビーコーチの通訳としても携わってくれていました。その時の縁もあり、本学の職員として着任し、現在では社会連携の国際化を担って活躍しています。

 

披露宴では、校友会からも多くの参加者がありました。その中で、「大西くんのおかげで校友会活動が活性化して、いっぺんに彼のファンになりました!」と語っていただいた校友の声に私も嬉しくなりました。大学の宝は卒業生であり、その卒業生が社会で活躍し、褒められることは何よりも嬉しいことです。克樹くんはこれからも益々活躍してくれるでしょう。

 

久しぶりに、サービス・マネジメント・インスティチュートの初代ゼミ生たちと再会もでき、また校友の活躍を聴くことができた素敵な披露宴でした。また、ここでのネットワークが校友だけに留まらず、社会にもつながり、世の中の発展に貢献することも確信できました。

 

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

今日は成人の日。雪がちらつく寒い日となっていますが、人生の大きな節目を迎えた新成人が、どのような夢・目標を持って、これからの人生を切り開いていってくれるのか、期待とともに応援しています。

【忠】




2015.01.11

アメリカ便り (13): Ice Rink

寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか。
ワシントン D.C. でも、今週は寒く、
最高気温が零下の日が続きました。

今回は、寒い関連の話題をお届けしたいと思います。
ワシントン D.C. には、National Gallery of Art という
大きな美術館があるのですが、屋内に展示できないような
彫刻作品を野外に展示している Sculpture Garden があります。

今回、展示物を見に行こうとした際に、
写真のスケートリンクに出くわしました。
背後に写っているのは、国立公文書館で、
独立宣言のオリジナル等が展示されています。



National Gallery ホームページを調べてみると、
Sculpture Garden Ice Rink として堂々と出ていました。
http://www.nga.gov/content/ngaweb/visit/ice-rink.html
National Gallery は、無料ですが、
こちらのリンクは、有料のようです。

美術作品を楽しみながら、スケートも楽しめる環境があるのは、
さすが国土の広いアメリカならではと思いました。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を


<<街でよく見かける英語表現#13>>
今回、紹介したアイスリンクは正式名称は、
"the National Gallery of Art Sculpture Garden Ice Rink on the National Mall"
という長い名称です。最後の "National Mall" というのは、
ワシントン D.C. 中心に広がるワシントン記念塔から国会議事堂まで広がる緑地です。
"Mall" ともよく言われます。

2015.01.10

“喜捨”という精神

「えべっさん」と呼ばれて親しまれているように、今日は、十日戎です。
七福神の一人で商売繁盛の神様である「戎(夷・恵比寿)様」を奉り、商売繁盛を参詣者が願う祭礼です。西日本では一般的な祭礼ですが、兵庫県では毎年、福男を決めることで有名な西宮神社、大阪府では今宮戎、そして京都府では、建仁寺門前の蛭子神社が有名です。















商売繁盛もさることながら、新たに始まる1年の幸を願い、元旦から初詣に出かける人も多いことと思いますが、初詣といえば、「お賽銭」…。私も小さい頃、母から「始終ご縁がありますように、45円を奉納する」と教わったので、未だにそのような習慣があります(笑)。ニュースでユニークなお賽銭として紹介されていたのは、“485円”…。これは、「四方八方からご縁がありますように…」という意味のようです。また“2,951円”…。おわかりだと思いますが、“福来い”という意味のようです。

神社では、「お賽銭」の“賽”という文字を使い、「報祭」や「奉祭」という言葉があるようです。これは、「神様からいただいた幸福に感謝する」という意味らしく、そもそもお賽銭は、神様に奉納して、「神頼みをしてお願いを聞いてもらう」という趣旨のものではありません。お賽銭は、“喜捨”とも呼ぶらしく、この喜捨(きしゃ)というのは、「進んで寺社、僧、貧者に金品を寄付する」という意味なので、お賽銭は、これまで自身に与えていただいた幸に対して感謝し、その功徳(くどく)を他者にも分け与えるという精神を大切にしているようです。

昨年末は、ついついイライラしがちであった学生指導でしたが、この“喜捨”の精神を持って学生と向き合わなければならないなぁ…という想いだけは、抱きました。


Jin

2015.01.09

車いすバスケットボール(指導実習にて)

今日は、今年1回目のスポーツ指導実習(ニュースポーツ)でした。前期同様、滋賀県唯一の車いすバスケットボールチーム「LAKE SHIGA」の選手お二人に指導に来ていただきました。比較的軽度の安田さんと重度の前野さんのお二人です。写真中央左手のビブスをしていない男性が安田さん。そのお隣が前野さん。

     












この授業は、スポーツ指導実習の中の応用編に当たるため、指導案の作成や模擬授業に大きなウェイトを置いています。そのため、スポーツ方法実習やスポーツ指導実習A(新カリ)ほどには各種目の技能獲得はできません。そのため、ニュースポーツの授業においても、受講生が前に立ち実践することに時間を割いています。車いすバスケットボールの練習をしたのは、今日までに2回程度(各1時間弱)しかありませんでした。

安田さん、前野さんのご指導のもと、まず基礎的な車いす操作と「パス&ラン&シュート」の練習。
次は、「ラン&ストップ&方向転換&ラン」の練習。
車いすバスケットボールでは、「止まる(しかも急に、短い距離で、しっかり)」がとても大切になります。ストップすることなしに相手車にぶつかるとファールとなります。お互いが衝突を避け「止まり」、オフェンスは相手をかわすために90度ターンをして踵を返す。ディフェンスは逃がさないため、270度逆回転をしピタッと横につく。それが、「ラン&ストップ&方向転換&ラン」です。受講生は「おお~」「わ~」の連発で、ポカンと口を空けている姿もあちこちと。。。

さて、一通りの練習をした後は、ゲームです。受講生は5人ずつ。そこに安田さんと前野さんが加わります。受講生がパスに困ったら、行き場に迷ったら、お二人にボールをつなぎゲームの流れを作っていただきます。5分間×4セット。ただし、間の休憩は選手交代のみ。
最初は、ぎこちなかった動きも、両氏のリードでどんどん変わっていきます。積極的になり、動きも増してきます。遠慮もなくなります。比較的おとなしい雰囲気のクラスなのですが、今日は声がたくさん出ていました。そして、この笑顔も!
                                           
                                                
    













シュートもどんどん決まりだし、みんなで上を見上げて歓声をあげています。女子のシュートも面白いようにスカッと決まります。
       











お二人にはご無理を言い続けて来ていただき、2年になりますが、毎回ご指導する姿を見ていて思うことは、「指導者」「指導力」の要素です。残念ならが、私が担当している時間ではこのような素敵な笑顔を引きだすことができません。「わぁ~」と歓声が上がることも少ない。安田さんは教壇に立たれていますが、前野さんは事業主さん。コーチングや教育法を学ばれてきたわけでもありません。いろいろな要素があり、それを毎回ゲットしようとしています。授業をお任せし、私はその姿を必死で追って、毎回異なる発見をして一人ほくそ笑んでいることを受講生は知りません…また、次年度もお願いしたいと思っています。

2015.01.08

授業が始まりました

年末年始の休みが終わり、今週から授業が再開しています。年始といえば年賀状、今年も多数頂きましたが、想像以上に「ブログ読んでいますよ」というメッセージが多く驚きました(あとは「無理しちゃだめだよ!」「健康には気をつけて!」というメッセージが多かったです。。。)。共同研究などで親交のある学外の先生方にもブログをご覧いただいていることがわかり、嬉しかったです。

今年もスポーツ健康科学部で起こっているホットなトピック、学生達の頑張る様子、日々の教育・研究を通して感じたことを発信していければと思います。引き続きよろしくお願いいたします。