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2011.12.15

文武両道とアレンジ力!

先週水曜日の3時間目、スポ健2年生が来年度お世話になるAdachi先生のインスのエアロビクスの授業を拝見させていただきました。来年のために一度は見にいかないと!と思っていたので、こっそりお邪魔しました。来年度、最後のインスの学生さんを担当させて頂きます。Adachi先生は、ACSMのインストラクターはじめ、たくさんの資格をお持ちで、体育学修士も修了されています。さらに小学校の先生の免許もお持ち!...文武両道を貫いていらっしゃる大変優秀でパワフルな女性ですので楽しみにしていてくださいね。

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この日は、指示だしの練習でした。みんな小さなグループを作ってひたすら練習。。。来年早々にテストをするそうです!きっとスポ健のみなさんも来年度は!?

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 そういえば、以前のブログに「FD」のことを書かせて頂きました。ブログ担当日の朝、FDでお世話になっている事務の方から、感想のメールを頂きました。ありがとうございました!ブログの効果にとても驚くとともに、意外なところから見てくださっている人がいらっしゃることを実感しました。ダイレクトにメールを頂いたことで、不器用でもがんばろうという気持ちにさせてくださり、スローペースでもコツコツの積み重ねの大切さを再認識できました。トレーニングもそうですが、日々、ほんの少しの努力の積み重ねが自信に変わり、自分で調整し、アレンジできるようになっていきます。スポ健の先生方の授業は本当にユニークで素晴らしくて、アレンジまではほど遠いですが、良い部分を頂いて活用させてもらうことで、私自身がたくさんのことを学ぶ機会にさせてもらっています。


さて、本日の基礎理科の授業後、JOCのミーティングのため、味の素ナショナルトレーニングセンター(味トレ)に出張です。熱心な学部生の学生さんが前回書いたブログを読んでくれていて、「もし行かれることがあったら、声かけてください!見学に行きたいんです!」と意欲的に言って来てくれたのに、ごめんなさい。。。もっとゆっくり見学できる時に行きましょう!と思っていましたが、見学ツアーがあるようです。問い合わせしてみて、ゼミの先生や事務の方に相談してみて、自分たちで行ってみるというのはいかがでしょうか?


味トレは国立スポーツ科学センターに隣設されている、とても素晴らしい施設です。私にはほとんど関連がなかった場所なのですが、大学院以降、一般的にトップアスリートとよばれているような選手とも接する機会を得ることができ、たくさんのことを学ぶ機会が増えました。選手を応援することサポートすることは大好きですし、今は大切なお仕事の1つだと自己認識していますが、サポートが行き過ぎて、おせっかいにならないように、という難しさも感じています。常に、選手やコーチが要求しているならば...という気持ちを忘れず、また、義務教育下にあるような若い選手には、自身で考えられる能力を失わないようなサポートを...と考えながら接しています。 まだまだ未熟な私には、この距離感の難しさをいつも感じています。今年度、女子陸上部の選手の測定に関わらせて頂く機会ができ、Goto先生の接し方がとても勉強になっています。自然に選手やコーチと会話する中からスケジュールを練っていくような...本当に勉強になります。


「習った事、経験した事を自分の糧にし、自身で考えられる選手は強い」文武両道の考え方は非常に重要だと思います。

私の好きな中距離ランナー、ロジャー・バニスターをいつも思い出します。医学部を卒業した医師・神経生理学者であり、オリンピックアスリートです。

毎日の積み重ねが自身に繋がり、トレーニングでも授業でも、アレンジできる能力が備わっていくのかもしれません。私の専門とする運動免疫学は、主に実験室内での実験が多いのですが、結果は必ず現場に還元する!という気持ちを失わず取り組もうと思っている今日この頃です。(すみません!また思わず長くなってしまいました)香









2011.12.14

「暗い」講義を乗り越えて!!

1213日、火曜日。理工学部開講科目「現代人とヘルスケア」の今日のテーマは、「働き盛りの健康問題」・「過労死・過労自殺」だった。題材としては決して新しいものではないし、「死」の問題を扱うことになると、教室中が何となく「暗く」なる。

おまけに建物4階の大教室では、全ての窓にブラインドが下りていて、「暗さ」を助長する。しかし、先週学習済みの「ストレス」との関わりもあって、是非、学生諸君には理解を深めてもらいたいところだ。

 とは言っても、やたらと問題を煽るだけでは、それこそ「労働忌避」さえも起りかねない。そのため、「労働すること」の意義・価値についてはしっかり触れなければならない。「体力を使用してはたらくこと。人間が自然に働きかけて生活手段や生産手段をつくりだす活動」(『広辞苑』)を言う。また、「人間は、労働によって、自然をかえ人間の生存を可能にすると同時に、また人間そのものをもかえる。労働によって、人間の肉体的・精神的能力は発展し、そこから文化が発生してくる。」(『社会科学総合辞典』)とも言われる。

 もちろん問題とするのは、「過剰な労働(働き過ぎ)」のことだ。人間のからだは、極めて適応性に富んでいて、かなりの無理も効く。しかし、それも「無限」ではない。そのことをH・セリエの「ストレス概念図」はよく示している。「社会的・文化的生活時間」が侵食され、家事的生活時間を圧迫し、睡眠時間まで「削り取る」ような過剰な労働によって、疲憊期に至り、死をも迎えてしまう。大変不幸なことだ。

 そして、「過労死」や「過労自殺」は、二重の不幸を呼び起こす。その死が、業務に起因する「労働災害」として認定され難いということだ。200112月の「脳・心臓疾患の労災認定基準」によって、「過労死」と認定されるケースが増えてきてはいる。また、19999月の労働基準監督局長通達「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針について」と「精神障害による自殺の取り扱いについて」以降、「過労自殺」の認定数も増えてきている。

 しかし、依然として、「業務上か否か」の判定は極めて難しい。例えば、業務以外の心理的ストレス要因(持病、家族・異性・友人関係、金銭、住居、自然災害からくる悩みなど)や個体要因(精神病の既往症、生活史、アルコール依存状況、性格傾向など)が、死に至るという「事態の推移」に大きな影響を与えていないとみなされなければ、労災としては認定されない。まことに大きな関門だ。

 このようにして、「健康の主人公」である自分の身に降りかかる健康問題を学生諸君は、どんな思いで受け止めてくれたのだろうか。「まとめ」のレポート課題の中でも、是非問いかけてみたい。 mm

2011.12.13

ロンドンオリンピックに向けて。

 <RecOだより 88>
 
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先週の土曜日、12月10日、10時〜11時半、アカデミックラウンジにて、NS研究会αが開催されました。

 ゲストには国立スポーツ科学センター(JISS)スポーツ医学研究部研究員の亀井明子先生をお迎えしました。

 亀井先生は、JISSの栄養部門リーダーであり、現在、施設内外を合わせると20名近くの管理栄養士(一部公認スポーツ栄養士を含む)のとりまとめ役。

 来年のロンドンオリンピックに向けて、12日からのロンドン出張を控えているというお忙しい中、日帰りでお越しいただきました。

 JISS並びに味の素ナショナルトレーニングセンターをご紹介頂いた後、栄養部門の活動内容について、施設にあるアスリート向けレストランの話も含めお話しいただきました。また、ロンドンオリンピックに向けてのサポート内容についても、マルチサポート事業の話も含め、その実際を詳細にお伺いすることができ、さらには、現場に必要とされる研究の一端もお話し頂き、参加した学生、院生のみなさんにとって、とても貴重な時間になったと思います。

 亀井さん、本当にありがとうございました。
 これからますますお忙しくなると思いますが、どうぞお体に気をつけてご活躍下さい。
 応援しています! 【abc.】


【今週の別腹】
 
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 亀井さんとの昼食会にと、院生Abeさんが中心となってRecO自慢のダッチオーブンで作成した「タルトタタン風」。
 十分おいしかったと思いますが、本人はちょっと納得していないようでした。
 Abeさん、納得いくまでリベンジしてね。みんなたくさん食べられてうれしいから(笑)
 
 











2011.12.12

今年も残りわずか

早いもので師走を迎えています。1年間が経過する感覚(心理的感覚)は、年々早まるようです。これは大抵の人の弁でもあり、共通している感覚かもしれません。これについては「ジャネーの法則」というのがあるようで、この時間経過の感覚は年齢に反比例するようで、年齢を重ねれば重ねるほど早く感じるというものです。

あくまでも感覚ですので、物理的な時間は毎年変わりません。冷静になれば、同じ時間を毎年もらっているので、活動の質を上げれば、その質に比例して生産性はあがるはずです。いずれにしても、日々を充実させて、質をあげ、集中して取り組める時間を増やすことで、生産性を高めることを意識しないと、本当に坂を転げるように時間が過ぎていきます。

 

ある本に、「天才の公式」というのが載っていました。その公式は、次の通りです。

天才 = 1日の向上 × 集中力 × 時間

 毎日の時間を充実して質を高め、集中した時間をどれだけ過ごせたのかによるということでしょうか。仕事だけでなく、いろんな分野にも当てはまりそうに思います。向上率と集中力に難のある小生には、時間の項が重20111211.jpg要です。その時間の確保には、「健康」が欠かせません。自らの健康管理は、人生の時間を延長し確保するために年々大事なことは言うまでもありません。

  忙しい時間を過ごしているときほど、自らの身体、健康にはくれぐれもご注意ください。睡眠時間を削って受験勉強を行っている志願者の皆さんは、特に風邪などで体調を崩すことのないように。

 

 

ある会議室からの都内の景色

 

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

現在、共著でまとめている論文の打ち合わせに東京へ行きました。3名の共著で、京都、滋賀、東京の在住者。滋賀の私が東京へ行く用事があったので、京都の住人には、東京からスカイプでつなぎました。スムーズに打ち合わせでき、改訂原稿を今週に出せそうです。この論文の筆頭著者は、昨年度まで本学のストレングスコーチとして活躍してくれて、現在、大きなお腹を抱えての改訂作業。来年1月の出産前までに、「掲載決定」の通知が来て欲しいと願っています。

 

【忠】

 

 

 

2011.12.11

スポ健生、TOEIC-IP 受験の週です

本格的な冬の訪れを迎えていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポ健の学生は、12/7 (水) 〜12/9 (金) に、
一回生・二回生共に、TOEIC-IP テスト を受験しました。

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プロジェクト英語を担当して頂いている
木村先生・山本先生 と一緒に、私も三日間、
試験監督の補助として、参加しました。

スポ健の学生は、春と秋に、年二回、
TOEIC-IP テストを受験しており、
全員の学生に、それぞれの ベスト記録 を出してもらいたいものです。

結果は、クリスマス前後に届く予定ですので、
楽しみにしていて下さい!

それでは、また。失礼致します。
                                     敦




2011.12.10

ベンチ入りを目指し頑張る仲間

今回紹介するのは、来年こそはレギュラーとして試合に出場したいと汗を流している前田翼(2回生)君です。
前田君は男子バスケットボール部員ですが、今秋のリーグ戦で一度もベンチ入りできず、悔し涙を流しました。

IMG_0209.JPGまたチームも1部リーグ7位で、インカレに出場できなかったことも悔しい思いをしたそうです。
特にリーグ戦中は、スカウンティングリーダーとして先輩、同級生や後輩に丁寧に分析した資料を提示し続けてきたこともあり、選手以上にインカレに出場できなかったことは悔しかったと思います。


私が彼を凄いなと思ったことは、中学、高校とバスケットボールを続けてきたそうですが、高校では勝ちを目標とするチームではなく、2回戦ぐらいで敗退するのが当たり前のチームだったようで、もっともっと勝ちを意識するチームでバスケットをしたいと願ったそうです。
そういった思いから、関西の大学バスケットボールリーグで平均身長は低く、また選手の技術もそれほど高くないが、練習量でその不足部分を補い1部リーグで活躍している立命館大学に憧れて浪人して入学してきました。
他の選手と比べ技術差や体力差はあるけど、自分に厳しく日々の練習に取り組んでいると力強く語ってくれました。


IMG_0211.JPG現チームはじめ前田君自身、試合で発揮できる体力を強化することが今の課題だと言います。
特に敵選手と比べ身長の低い分、敵チーム以上に動き回ることが求められます。
運動量を増加させても、正確なシュートやフリースローができる集中力と技術を強化したいそうです。
また今秋のリーグ戦では、前半リードしているのに後半(4Q)で逆転されることが多くあったそうで、勝ち方を学ばなければならないそうです。
自分たちのリズムで試合をする戦術の強化でしょうか?


将来は教員になりたいと。レギュラーになりたいと頑張る生徒の気持ちが分かる先生ですね。
コーチらは、彼のまじめさとバスケットボールへの熱意は誰にも負けないものがあると言います。
ぜひ来年度は、ベンチに入って活躍してほしいと期待しています。

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.12.09

チャオ!

ボンジョールノ!!Hassyです。

先週はベネチアの国際映画祭、、、、失礼、国際学会に行って参りました。

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深夜着で疲れていましたが、荷物受け取りがルーレット様になっていて、楽しいお出迎えでした。これもアイデアですね。





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そしてなぜかポスター発表から学会はスタート。
私は初日ですので、早々に発表を終了。
今回は脂肪組織学会の第1回大会ということでして、主に形成外科の先生たちが多く参加していましたが、ブラジル人の生理学者などと活発に議論できました。

オープニングセレモニーは教会内でスタート。
雰囲気抜群でした。
学会主催者の心憎い演出だと思いました。



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パーティーはリゾット(右)や長芋とサラミのグラタン?(おそらく、私の舌が間違っていなければ。)(真ん中)おいしかったです。
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美人に囲まれながらのお昼(別に独りで写真の女性相手に食べていたんではないですよ!学会で知り合ったイタリアやイラン人女性たちとです)

お昼からワインが出てくるあたりがさすがイタリア。



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夕食。ベネチア料理らしいのですが、塩鱈をすりつぶしてサワークリームと混ぜているようです。
それを、これまた小麦、卵、塩鱈を練り上げて焼き上げたパンのようなものにたっぷりと塗って食べるのです。
おいしかったです。(最後は胸焼けしました)




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ベネチアで一番気に入った場所からの眺めです。
30分くらいずーとこの景色を見ながら、今回学んだ脂肪組織のこと、研究のこと、家族のこと、授業のこと、朝のおいしかったエスプレッソのこと、昔の恋人のこと、などを考えていました。
この分野の日本人研究者たちとの新しい出会いもあり、有意義な学会でした。


2011.12.08

恩返し。

 私事で恐縮ですが、ランニング学会で研究費をいただきました。金額は本当に微々たるもので、一度学会参加すれば使い切ってしまうくらいのものです。しかし、私の中では金額は問題ではなく、ランニング学会は、修士1年のみなさんと同じ頃、研究発表デビューした学会で、(現在の「運動免疫」の研究分野とは離れていますが)自分を育て続けてくれている学会なので感謝の気持ちとともに研究成果を残すことで恩返しして行きたいと思っています。将来は「ランニングと免疫!」。。。そんな簡単に結びつきませんが、身体の免疫担当細胞が実は自律神経系の評価指標になりうる可能性に着目して、アスリートのコンディショニングに活用できないかという思いを込めて取り組んでいます。博士課程に進学を決意した原点になる研究テーマでもあるので、Nature Scienceレベルとはかけ離れていますが、いつか自分がラボを持った時、「運動免疫学」に興味を持つ学生さんたちと一緒に「なぜ、免疫系とコンディショニングなのか?」という純粋な問いに対するメカニズムを追求し、アスリートのコンディショニングに役立つ研究として現場に還元する!と心に決めています。その時はきっとスポ健で研究者の卵?ひよこ?として、学生のみなさんや先生方に育ててもらったことが生きてくると信じています。

 お金がなければ実験はできないかもしれません。しかし、研究者はアイデアが命。隣の席のキム哲先生は、ご自身お学部時代の経験から「研究は実験環境も必要かもしれないけれど、アイデアが大切!」とよくお話されます。私もそう感じます。ある程度の実験道具は必要かもしれませんが、「自分はどこででも研究できる!」、という自信はゼロの苦労から身に付いていくものかもしれません。

 博士課程の頃に所属していたラボは、私が入学した当初、運悪く?研究費が全く当たらなかった年でした。キムワイプ(実験用のティッシュ)を買うお金も惜しみながら実験していたことを思い出します。ボスの永富先生は別のラボや企業に借金までして、実験をさせてくださいました。「出来る限り、消耗品も洗浄して使い回しする!」というボスの一言に「もし、将来的に自分がラボを持ったとして、スタートが本当にゼロだったら?もし、ティッシュと実験台しかなかったとしたら、自身のやりたい研究に到達し、結果を出すための実験をするには、どのような手段を選ぶ?どう売り込んで成果を出す?」と、真剣に考えるチャンスを与えてくれました。(もっとも、入学したてのD1の私にはそんな余計な心配するな!と先生や先輩はおっしゃってくださったのですが)考えざるをえない環境下に置かれたスタートが、今後に生きていると感じています。

「恩師から頂いたこの恩は、自分が必ず研究者になって返す」今も、この気持ちは決して忘れないようにしています。


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「こうだ!」という勢いでセットアップが始まったかと思うと一瞬のうちに組み立て完了。毎日、ちょこちょこ考えていた私は何だったんだろう。。。と少し落ち込みました。以前、実験動物のepitrochlearis muscleをさっと一瞬のうちに採取されたテクニックには本当に驚きました。何年も解剖器具を触っていなくても、サッと出来てしまう技や、装置を見ただけで、パッと組み立ててしまうのは、それだけ思考錯誤した経験があるということなのでしょうか。私はもっともっと努力が必要だと感じた瞬間でもありました。Izumi先生、いつもお忙しい中、本当にありがとうございます!


 今週、火曜日の教授会の後、Izumi先生がお忙しい中、5階の実験室に来てくださり、筋肉の糖の取り込みを測定するためのインキュベータのセットアップをご教授くださいました。まだまだ不足部品はたくさんあります。Izumi先生が来てくださるまでは、セットアップされたものの写真を見ながらの作業でした。。。新しい実験をする時、他のラボに見学に行ったり、見よう見まね、思考錯誤でのスタートは、永富先生の教え(得意技?!)でもあります。時間と労力を要しますが、苦労した分だけ身になります。最初はお忙しいIzumi先生に尋ねるのも申し訳ないと思い、いただいた写真を見ながらの作業...その手探りが生きているからか?、Izumi先生がサッと組み立ててくださったことで、すぐ実験のイメージが湧きました。私にとっては初めて取り組む実験装置。とても楽しみな半面、不安も大きいです。しかし、これが基礎実験の醍醐味?でとても楽しくて、大好きな部分です。来週、Izumi先生のお弟子さんにあたる寺田新先生が来られ詳細を伝授してくださいます。立命館に来て1年10ヶ月、学生のみなさんからは「先生!」とよばれている私も、まだまだ発展途上の身。マイペースすぎる私ですが、私にとっては、今の大切なボスとも言えるIzumi先生のもとで、しっかり実験の成果を出すため、日々努力しようと思っています。香







2011.12.07

「バベルの塔」に導かれて?!

125日・月曜日。夕方の会議が多少早く終わったので、途中からではあったが、「バベルの塔」の上映会に足を運んだ。この映画は、高垣博也氏の監督によるもので、「映画紹介」にあるように、「原子力発電の基本的問題をわかりやすく解説しており、今後のエネルギー問題を考える上でも大いに参考になる」ものだ。

大学3年になる末娘が、インタビューを受けた81人の内の一人として「チラッ」と画面に登場するということだったし、彼女の友人たちが「京都学生プロジェクト」として「学生上映会」に漕ぎ着けたものだという曰く付きのものだった。

私が観ることが出来たのは、後半30分ほどにしかならなかったが、大変解りやすく改めて勉強にもなったものだった。初めから上映会に来ていた妻や娘たちはもちろん、小学3年生の双子の孫たちも真剣に観ていたようだ。

1つだけ「これは必要だったかな?」と思わせる場面があった。それは、真ん中に日本列島を描いた地球儀を被った人物が、「ロシアン・ルーレット」よろしく、最後の引き金を引いて斃れる場面だった。今回の「東日本大震災」に際して、連日流される「被災映像」が、重要な情報の一方で、子どもたちには情緒不安など心理的な影響が出ているということが、頭を過ぎったからだった。

我が家の孫たちには、その影響はなかったようだし、孫の1人は殊勝にも、「電気を我慢してもいいですから、原子力発電所はいりません。」と「アンケート用紙」に応えていたようだ。

実は、私は今、1220日締め切りの『雑誌論文』を抱えている。「特集仮題」は「環境問題と健康教育」とあり、その趣旨は「現代のかかえる環境問題は地球規模で緊急の大きな課題となっている。これらの問題を概観し、私たちはこれらの問題とどう向き合えばよいのか。どう読み解けばいいのか。そして、教育の果たすべき役割とは何かを考えたい。」とある。

「国連人間環境会議」(1972)以来、地球規模の環境問題解決のために幾多の議論と作業が為されて来てはいるし、成果も出てきてはいる。しかし、私たちの「生活の場」としての地球環境は、常に私たちに「自然の驚異」として抗うべくもない力を見せ付けてくれる。19951月の「阪神淡路大震災」がそうであったし、今年311日の「東日本大震災」もそうだった。そんな中で起こったのが「福島原発」の大問題であり、まさしく、人類史的な大きな課題だ。

「材料」が余りにも多く、「どのような切り口でまとめて行こうか?」と考えていた時の「バベルの塔」だった。映画の編集途中のものを観た学生たちが、自分たちと同じ学生に観せたいとの思いが実現させた「上映会」だった。学生たちからは解りにくい部分の指摘があって、それが反映されて映画は完成したという。

こうした、学生たちの「思い」も受け止めながら、「環境問題と健康教育」にどう接近できるのか。暫く、頭を悩ましそうだ。 mm

2011.12.06

食を育むシンポジウム。

<RecOだより87>
 12月4日(日)、以前このブログでも紹介しました
「食とスポーツを育む会」主催のシンポジウム
「勝てる身体を育むために 子供たちの食は生きているか」
を開催しました。


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会場はスポ健ラルカディア103。
参加者は、選手のお母さんを中心に206名。とても賑やかな会になりました。









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第一部のセミナーから始まり、
第二部では彦根東高校野球部の取り組みを前監督今井先生と報告。









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第三部はパネルディスカッション。
パネリストは光泉高校男子バスケット部監督の寺田先生、八幡中学校野球部監督野田先生、八幡工業高校ラグビー部監督の小宮山先生。
それぞれの食への取り組みについて、お話しをいただきました。







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フロアーからの質問も多く、アンケート用紙にもたくさんの感想をいただきました。
今週末には、これらを総括し、このシンポジウムの内容を含め、「食とスポーツを育む会」の情報をお届けする冊子の作成に入ります。
 







 また、今後、メンバーの先生方はそれぞれの現場での取り組みを続け、その結果を勉強会で報告、検討し、その結果をまた次のシンポジウムで発表していただく予定です。
 選手の食事の行動変容には、選手自身はもちろん、指導者や保護者の意識と行動が大きく関わります。
 この会がその橋渡しを担い、成長期アスリートの食とスポーツを一緒に育んでいくことができればと思います。
 
 シンポジウム開催に際し、たくさんの方々にご協力をいただきました。
 ありがとうございました。
 また次回の開催に向けて、みなさん、よろしくお願い致します【abc.】