2011.11.25
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2011.11.24
Tabata protocol第二弾!
先週の「エクササイズ」の授業では、Tabata protocol 第二弾!を行いました。腹筋と背筋の組合せで、「20秒(腹筋or背筋)、10秒(休息)」簡単そうに見えるのですが、結構キツイです。授業後、ある学生さんから「先生、どうやって呼吸してますか?」とすごく良い質問。。。質問してくれると、気づきます。トレーニングしていると非常に短い時間なので、実際は90%ぐらい呼吸していないだろうから、自分にあったリズムをつかんでみたら?と回答。。。曖昧な発言だと反省しましたが、自身でペースをつかむことも勉強かも!?と自問自答してしまいました。確かに呼吸を忘れてしまいます。
部活で走っていた頃、どういう呼吸のリズムが一番効率が良いんだろう、腕振りと合わせてみるとか、ピッチと合わせてみるとか、いろいろ考えながら走っていたことを思い出しました。学生のみなさんと話していると、たくさんのことに気づきいたり、思い出させてくれたり、改めて楽しい発見があります。
順番にメディシンボールを用いた腹筋(写真:左)4人グループの学生さんは結構気に言っている様子(^^)。ヨガみたいな?トレーニング(写真:右)10〜20秒程度でしょうか。こちらが指示したわけでもなく、いろいろ調べて来てトレーニングに取り入れています。
かなり、ガンガン高強度の負荷でトレーニングする男子学生さんもいれば、有酸素系をたくさん入れてトレーニングしている女子学生さんなど様々です。みんな目標を決めてコツコツやっています。そんな中、余談として、Goto先生方式のトレーニング(最初に高強度の運動を入れると成長ホルモンが上がって、筋肉をつけたい人には効果的であること、また、脂肪燃焼にも効果的!)もちょこっと話してみたり、実技の授業ですが、スポ健の先生方の研究ネタが満載かもしれません。もうすぐ(と言っても来年1月ですが)、自身のトレーニングレポートの提出です。みんな、図を加えたり、絵を書いたり...どんなふうに身体の変化に気づきつつ、トレーニング日誌を完成させるのか、とても楽しみにしています。
ちょうど先週末、事務のMegumiさんからメールを通じて、Tabata protocolを実際に活用されている俳優さんがいらっしゃる!とご紹介がありました!「インモータルズ --神々の戦い--」(http://news.livedoor.com/article/detail/6015130/)で主役を演じる俳優さんです(映画の宣伝をしているわけではないのですが(笑))。最大酸素摂取量の170%強度で20秒。これはさすがに大変ですが、一般人向きに強度を落としたとレーングとしてアレンジすると、みんなで楽しくがんばることができて飽きないトレーニングかもしれません。
「Tabata protocol !」いろいろなところで紹介されています。
1.http://www.rosstraining.com/articles/tabataintervals.html
2.http://www.cbass.com/SEARCHOF.HTM
一昨日、宇宙飛行士の古川聡さんが無事、地球に帰還されました。宇宙滞在期間167日、日本人で最も長い滞在となりました。「宇宙での生活が人体に及ぼす影響」をメインの実験テーマとして、無重力空間で様々な実験を行って戻ってこられました。(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111122/t10014122331000.html)
長期滞在での筋力低下は、この先45日かけて、戻して行くそうです。精神的にも肉体的にもタフでなければいけません。スポ健からも、いつかきっと、このような素晴らしい人材が育つ日がくることでしょう。楽しみにしています!香
そして今週の「ぺぺ」たちです。
突然大きく成長したような。。。ぎゅうぎゅう詰めでごめんなさいね。。。と思いながら写真をとりました。
そろそろ鉢の植えかえしてあげようかな...と考えているところです(^^)
2011.11.23
「味わい」のある授業風景?!
後期になって、「現代人とヘルスケア」という科目を2クラス担当している。月曜日が経済学部で受講生は登録数でいえば329人。火曜日は理工学部で289人。以前と比べれば、受講生はぐんと少なくなってきているが、中間とまとめのレポートを読み込んだり、小テストの採点の時になると、かなり数の重さは響いてくる。日常的に出席している学生の数のままだと随分と負担は減るものなのだが。
それは兎も角、そんな授業の中で、「健康の三原則」を取り上げ、1回目が「睡眠」で2回目が「栄養」(食べることを考える)だった。勿論、栄養学が専門ではない私が講義することは、「生きることの原点そして、ただ栄養素を摂取することではなくて心理的、社会的そして文化的な営みとしての食べる」ことを巡る問題についての「総論的」な内容だ。
生きているということは「消耗」していることでもある。その「消耗」の結果、ヒトの体を構成しているさまざまな物質(生元素)が排出される。だから、食べるという営みによって栄養素を補充することになる。こんな「味も素っ気もない話」から始めるものだから学生は結構「ぽかーん」としている。
それでも、本来食品のもつ機能である①第一次機能としての「栄養となること」②第二次機能としての「おいしいこと」③第三次機能としての「薬効性」などになってくると、結構頷いてくれる学生も増えてくる。もちろん、食品の中の「有効成分」だけを抽出して錠剤や粉末にして摂取する「手軽さ」や「合理性」だけでは測れない効用をもつのが「食べる」という営みだ。
現実的には、食をめぐる問題は多い。食生活の変貌は、「生活習慣病」とのかかわりも大きい。子どもたちのさまざまな「からだのおかしさ」・病気との関係もみられる。現在は、大変残念なことだが、「放射性物質」の汚染が食を巡って過剰なくらいの問題となっている。「食料自給率」(エネルギー換算)40%の現実の下での「飽食」にも目を向けなくてはならない。そんな、多分に「総花的」で具体性に欠ける講義内容にあって、今回は「強い味方」が現れた。
我が学部の海老久美子先生の著した『野球食のレシピ』(ベースボール・マガジン社、2011/8)がそれだ。早速授業で紹介しながら使わせていただいた。1回表から延長10回裏までの「コラム」も楽しくて中身が濃く、食べるということの「核心」部分を柔らかく語ってくれている。とても味わい深い好著だ。写真で盛り付けられた料理は、食い意地の張っている私には、垂涎ものばかり。これは、「野球食」に留まるものではない。親元を離れての一人暮らしの中で、「食生活」に問題関心をもつ学生は多い。是非、学生たちにも手にとって確かめてもらいたい一冊だ。
授業後に関心をもって遣って来た何人かの学生にページを捲ってやったら、「うわー、美味しそう。食べたい。」だった。本当なら、そんな反応のある授業をしたいところだ。 mm生
2011.11.22
球児の調理実習。

2011.11.21
メリーランド大学のNeuromechanics研究室を訪問して
【敦】先生が発表したNeuroScienceの学会がワシントンDCでありました.ワシントンDCから地下鉄に乗って約20分のところに,光O助手が研究で滞在しているメリーランド大学のNeuromechanics研究室を訪ねてきました.この研究室の主任研究者は,Dr.Shim先生です.http://www.sph.umd.edu/KNES/faculty/jkshim/neuromechanics/
Dr.Shimは,韓国のキョンヒ大学出身で,Ball State大学で修士号を取得のちに,Penn State大学で博士号を取得して,メリーランド大学に着任しました.国際バイオメカニクス学会でISBのYoung Invetigation Awardを受賞した新進気鋭の研究者です.研究室にはには複数のポスドク(博士取得した若手研究者),大勢の院生を抱えて精力的に仕事しているのが分かります.
研究室の名前は,NeuroScience+Biomechanics を融合させた研究ということでNeuromechanics研究室としてます.研究テーマは大きく3つあり,①手・指の神経制御,②義足のバイオメカニクス,③ランニングシューズのバイオメカニクスです.研究のテーマ,対象も私と非常に似ており,研究の内容についても意見交換することができました.来年から,スポーツ健康科学研究科に博士課程ができる ことを告げると,興味ある学生がいたら短期でも研究交流のために,派遣してもらっても良いと言ってもらった.国際的に通用する研究者として育てるためにも海外での研究機会に恵まれることは重要な教育要素と考えており,有り難い話を頂きました.
また,話の中で,なぜ,そんなにアクティブに仕事できているのか?と尋ねたら,研究の仕事が大好きで,ドクターの学生の頃から,寝る,食べる,以外のほとんどの時間を好きな研究に打ち込めてきたので,今の状況(環境)を得られたのかもしれない,と謙虚に答えてくれました.
研究者としても,人間としても非常に優れたDr.Shimと会って話ができて,大いに研究の刺激をもらうことができました.受けた刺激は,研究科の院生,先生方にもお裾分けしたいと思います.たくさん欲しい方は早めに研究室に来てください.
<<今週のちょっと,もっと,ほっとな話>>
オハイオ州立大学の博士課程に通っていた友人からメールで,8月に博士の学位取得ができたこと,今後,履歴書を書くときのリファレンス(推薦人)になって欲しいこと,がかかれていました.嬉しいかぎりで即座にお祝いとOKの返事をしました.博士課程入学前に一人目のお子さんが生まれ,博士論文をまとめるときに二人目を出産され,小さいこども二人の育児をしながら,実験研究を進め,見事に博士号を取得されました.心から敬意と祝福をもうし上げたい.
【忠】
2011.11.20
Neuroscience 2011 に参加してきました。
みなさん、いかがお過ごしですか。
私は、先週、11/9 〜 11/12 まで、Washington, DC で開催された
Neuroscience 2011 に参加し、ポスター発表をしてきました。
この学会は、忠先生が例年参加されており、
私も、その様子を伺って触発され、
今回、初めての参加となりました。
今回の発表は、忠先生・聡先生 との共同発表で、
"Effect of Progressive Resistance Exercise on Cognitive Functions of Older People."
というタイトルで、発表しました。
かなりたくさんの質問を受けて、大変でしたが、
様々な研究者とも交流し、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
これからも積極的に発表していきたいものです。
それでは、また。失礼致します。
敦
2011.11.19
ボランティア活動に頑張る仲間
これまで、紹介させていただいた仲間の多くは競技者でしたが、今回はボランティアで汗を流している熊谷正志(2回生)を紹介します。熊谷君は、学生国際協力団 体SIVIOの関西本部代表という大役を担っています。この団体は、東南アジアのラオスに教育支援を行い、その現状と活動を伝え、学生の間にチャリティ-ム-ブメントを起こすことを目標としているそうです。
5年間で2つの小学校を建設したそうで、校舎建設ばかりでなく、教育ソフト面の支援も検討しているそうです。
熊谷君は、京大をはじめとする関西圏の大学生を束ね、様々なイベントを企画運営することによって、支援金を集めているそうです。特に他大学の学生らとのネットワ-ク作りを目標とした企画では、いつの間にかボランティアをしていたと気づくこともあるそうです。
ラオスの学校は木造作りなので雨風で破損することが多く、満足に教育を受けることができない子供たちが多いそうです。そういった地域にコンクリ-トの校舎建設は、子供たちの笑顔ばかりでなく地域の発展につながるのだと熊谷君は言います。
目標に向かって定期的に会議を行うことは、参加する学生らが学ぶ大学の文化 が異なることから難しいのですが、熊谷君が代表になってから、週1回必ず京都四条烏丸のウイングス京都などで会議を行っているそうです。
今後特に勉強しているスポ-ツ健康科学部の視点で、ラオスの子供たちに支援できればと模索しているそうです。皆さんからアイデアがありましたら、熊谷君に声をかけてあげてくださいね。
今回写真を借りて掲載しましたが、子供たちの笑顔はすばらしいですね。熊谷君 は、世界各国から仲間が集まってくるようなゲストハウスを運営することが夢だと言います。その時に、運動、健康といったコンセプトを強調できるようなクラブハウスにしたいそうです。
今回、熊谷君のような国際支援という夢に向かって走る仲間に会えて、大変勉強になりました。私自身、もっと広い視野で仲間と勉強しなければと思いました。
また熊谷君は、3月11日から東北震災へのボランティアも続けているそうです。ホンマにかっこいい仲間でした。
【shine】
2011.11.18
理系アスリート
2011.11.17
FD !
変なタイトルですが、立命館大学に赴任してから、ほぼ毎月、FD(ファカリティーディベロプメント、Faculty Development)を受講しています。毎月のレポート提出...新任教員の研修会で、かなりのプレッシャーを感じましたが、あっという間に来月でほぼ修了となります。
伸先生と皆勤を目指して受講しています。実は、私は皆勤を目指していたわけではなく、当初、なんとなく義務だからなあ...という気持ちで、毎月のレポートを遅れたりしながらも提出していたら皆勤になっていました。伸先生は、きちんと計画を立てて、自身でも調べながら課題をこなしていらっしゃるので、レポートの遅延もなし!さすがです。本当に素晴らしいと感じます。
昨年、始まった時、忘れられないのは、伸先生が「私なんて、FDって言われたらフロッピーディスクにしか聞こえないですよ(笑)」と冗談をおっしゃっていましたが、私も同じ程度の認識でした。正直、負担だという気持ちが大きく、課題をやったり、ワークショップに参加していると、自身が学生に授業する時の振り返りの1つのきっかけとして勉強になっています。知らない言葉が出て来た時は、大変ですが、現在はとても便利で、ネットで調べればすぐに出てきます。自分が学生の頃は、図書館まで行ってたくさんの本の索引から言葉を引出し、調べたことを思い出しますが、今はとても便利です。
先週の土曜日、最後のワークショップが行われました。その際、スポーツ健康科学部担当の沖裕貴先生との個別面談がありました。TP:ティーチング・ポートフォリオ作成にあたっての演習でした。当初、義務だからなあ...という感覚で参加していましたが、こんな意識レベルの私にまで、時間を割いてアドバイスをくださり、本当に感謝の気持ちを感じています。多くの学生さんと接して来られて、経験豊富だからこそ、興味ない人に対して、どう接すれば良いか、どうすれば興味を持たせられるか、そういう対処を幾度も経験されていらしゃることでしょう。本当にベテランの先生とはこういう先生のことなのだろうなと感じました。
学生時代、興味ある授業は必死で聞いていたれど、興味がなくても必須科目は、仕方なく受けていたり、とても勝手な学生だったなあと振り返って反省した週末でした。沖先生が、なんとなく参加していた私の姿勢を見ていて、どう感じていらっしゃるか。。。と思うと本当に申し訳なく感じます。でも、自身の気持ちが変容していく様子を客観視できたことが進歩なのかな、という気もしています。
先週土曜日のプログラムは、1)鳥居朋子先生の心理学演習II「受容的に聴く力(犬・バラ法)」、犬やバラ、猫、雑草などの気持ちになり困っていることを題材に、「あいづち」「相手の言葉を繰り返す」技術を身につけ、相手の話の背景にある意見や気持ちを思い浮かべることができることが到達目標として掲げられていました。
2)林素子先生の心理学演習III「アサーション・トレーニング」、自分の指示や指導の仕方の特徴を知り、自分の気持ちも相手の気持ちも大切にした指示、指導ができる、というのが到達目標。。。先生役と学生役を決めて、ロールプレイ式での実習で、結構楽しかったです。即座に活用できるものではありませんが、今後、参考にしたいと思っています薬学部の藤田先生も受講されていて、同じグループで実習させていただきました。。(写真は演習風景です。自分の手が入ってしまいました。すみません!)
これまでのワークショップの内容も授業に直結した内容が多かったので、アレンジしてダンスの授業に取り入れてみたり、参考にできる部分は活用させて頂きました。
当初、フロッピーディスクにしか聞こえなかった「FD」もあと少し、TP(ティーチング・ポートフォリオ)を提出して修了を目指します!優秀な伸先生と刺激し合いながら?がんばりたいと思います。今日のブログは、いつもよりショートにまとめられた気がしています!いつも伸先生から、正直な感想や「長い!」とダイレクトにご指摘を頂くので、それもまたとても感謝しています(^^)香
2011.11.16
「食事風景」を楽しむ
後期になってから、早朝の出勤が日常となった。途中有料道路を利用するが、その後は一般道をスイスイと走れる。何より、静寂なキャンパスが心地よい。初めの頃は、一仕事してそのまま授業に向かうことが多かったが、最近は、生協の「朝食」を摂るようにしている。ミニサイズの鉢に入ったおかずが一品40円。何品か取り揃えて、ご飯と味噌汁とで、高くて350円。昨日は、191円で済んだ。
立命館大学生協食堂の「朝食」は、歴史と伝統をもっている。少なくとも、私にとっては、35年来の付き合いだ。もちろん、その間、常に利用していた訳ではない。一番利用したのは、古い話になるが、1976年に赴任した京都御苑すぐ東側にあった「広小路学舎」の地下食堂だった。当時も朝8時半から「朝食」が提供され、単身赴任していた私にとって欠かせぬ存在で、ほとんど毎日利用していた。あの当時は、「朝食」に限らず、昼食も夕食も生協で済ますことが多かった。
今、時代は大きく変わり、生協の建物、内部の設えも変わって、明るく「モダン」なものになった。何よりも、学生が大きく様変わりして、「高齢者」の域に達しようとしている身にとっては、時に、「日本語が通じているのだろうか」とすら思うことがあったりする。少人数クラスでは、とくに、一人ひとりとの接触の密度が高いだけに、様々な「違和感」を感じたりする。もちろん、反面、同様のことを彼らも感じてはいるのだろうが。
しかし、変わらない「風景」がそこにはある。朝8時15分の「開店」を待って集まってくる大勢の学生がいる。もちろん、BKCに通う17,000人程の学生の数からしたら一部かもしれない。しかし、「朝餉」を求める姿は、どこか微笑ましい。そして、少し大きめの茶碗に「これでもか」というくらい(茶碗の縁から高さにして、優に10cmは超えている)超「てんこ盛り」にして、それでもレジのご婦人から「もっといけるんじゃない?!」などと声を掛けられていたりする。「外食」だけに頼るとか下手に「自炊」をして食材を無駄にしたりするよりは、余程経済的だし栄養のバランスも良い。少しだけ「早起き」して生活のリズムも取れることだろう。
無心に、「てんこ盛り」のご飯を口一杯に頬張っている姿や、友人と語らいながら美味しそうに食している姿には、何と無しの「豊かさ」が感じられる。そして、その「昔」、小学校時代、祖父母と一緒の生活をしていた頃の食事風景がふと、頭を過ぎったりしていた。それこそ「一汁一菜」の質素なものだった。しかし、当時、身の周りの遊び友達の中にも、そんな食事すら摂れない子どもたちがいたことを思えば、ずいぶんな幸せがそこにはあったのだろう。
今時の学生の食事風景に接しながら、思い出と味わいのある時間がもてるのが楽しい。「朝食」通いは、しばらく続きそうだ。 mm生