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2011.09.06

今年の七夕の贈り物。

 <RecOだより 74>


9月になりました。

そろそろRecOも後期の準備ですが、前期にRecOにお越し頂きながら、ブログではご紹介できなかった方々がいます。


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その一人が、料理研究家の土井善晴先生。

昨年に引き続き、今回はサービスマネジメントインスのゼミのゲストとして、七夕にお越し頂きました。

以下、土井先生からの七夕の贈り物。早いものでもう2ヶ月前ですね。

少し長くなりますが、たっぷりご覧下さい。

ます、スポ健1年生も一緒に講義を拝聴。

以下はその時のレジュメです。





ーーーーー 以下 7月7日 土井善晴氏 講義レジュメ ーーーーーーーー


食の原理(和食の原理)     土井 善晴

現代人に問う。何を食べるべきか? 何を食べたいか? 何が食べられるか? 

果たしてどんな答えが返ってくるのだろうか。

おそらく、

 何を食べるべきかの答えは健康(体)に良いもの。

 何を食べたいかは、焼き肉の脂、寿司のとろ、ラーメンだろうか。

 何が食べられるかは、安心できる食品。

 しかし、食べるという私たちの命を作るという目的を考えれば、その三つの問いの答えはひとつでありすべが重なり合うに違いない。それは食べ物は私たちの命そのものであるからだ。

  たとえば、良い香りがするなとなれば、鼻を近づけるし、不快な匂いであれば鼻を遠ざける。食を選ぶ力としても味覚や嗅覚を使ってきたのだろう。そしておいしいと感じるものに栄養価値がある。おいしい食べ物は私たちにとって何よりも魅力的であったに違いなく、それを採る努力をすることが生きることだろう。果たして現代人が食べて美味しいと感じるもの変わってきたのだろうか。あるいは、美味しいと感じる幅が狭くなってきたのかもしれない。

 食べるべきもの、食べたいもの、食べられるものは同じ食べ物、それは自然の摂理に基づく食の原理が導きだす食べ物であり、私たちの命を作ってきた食べ物であると考えている。



一 日本の食文化の特徴

  ・豊かな生物多様性を持つ国土

  ・素材を生かすこと

一 和食の素材感 

 ・何を食べさせたいか

 ・工夫すること

一 和食の調理

 ・心地よい食べ物

 ・下ごしらえはデトックス

一 何を食べるべきか


ーーーーー 以下 7月7日 土井善晴氏 講義レジュメ ーーーーーーーー




 その後、RecOに移動して、みんなでわらび餅を教わりました。

 作り方だけではなく、講義の内容にもあった、食べることの意味、調理の意味をしっかり実習を通じて教えていただきました。

 わらび餅の粉ときな粉は土井先生が事前に送って下さったもの。

 何とも言えない食感のおいしいワラビ餅に一同感動です。




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  最後は、インス海老ゼミ生が、無謀にも(!)土井先生のレシピで土井先生先生を「おもてなし」。

 と言いつつ、途中、カレーの危機を土井先生に救っていただくことに・・・(汗)。




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  土井先生、ありがとうございました!

  この貴重な機会の意味を、みんながちゃんとわかってくれたかな・・・?【abc.】










2011.09.05

スプリント実験

世界陸上も昨日で閉幕しました.トップアスリートの祭典は,人間ならびに人類の限界値,極限値を示してくれます.「限界」といわれる壁を乗り越えるために,トップアスリートたちは,日々の厳しいトレーニングのみならず,食事(栄養),最新のスポーツ科学研究を導入したトレーニング,研究成果の利用,メンタルトレーニング,メディカルサポートを含めて,あらゆるアプローチを動員して,「限界」へのチャレンジを繰り返しています.

先週のブログで紹介しましたが,インテグレーションコアとラルカディアをつなぐ1Fのホワイエ(廊下)は直線で103mあります.この屋内空間を利用して,60mのスプリント実験が行われました.

 

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20110905-3.JPG 写真の左は,ラルカディア側

 スタートから60mダッシュの区間

 写真の右は,インテグレーションコア側

 60mのゴールからの原則区間.

 
 写真の下は,スタートダッシュ

 

今回の実験には,男子陸上競技部の短距離選手たちも大勢協力してくれました.選手の中には,今週末(9/9-11,熊本)に開催される全日本大学対校陸上競技選手権(全日本インカレ)に出場する選手も多く含まれています.

 実験担当したO塚先生によれば,「みんな調子いいですよ!」とお墨付きをいただいています.
選手・部員たちの活躍が楽しみである.

<余話>

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男子陸上競技部の部員たち,9/1にグループワークを行いました.朝10時から午後4時半まで,コミュニケーションスキルを学びながら,午後にはチームスローガンをつくるグループワークを行いました.お互いをよりよく知るとともに,「チームとは」,「チーム力を高めるには」をブレーンストーミングしながら,お互いの意見をまとめていきました.チーム力の向上で,選手がさらにパフォーマンスを上げることを願っています.

【忠】

 

 

 

 

2011.09.04

9/17 に立命館プラザ福岡で、出張講義を行います

台風で大荒れの週末ですが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

私は、9/17 (土) 14:00 〜15:00 に、
立命館プラザ福岡 で、出張講義 を行うことになりました。
この出張講義は、今年7月に、名古屋と神戸で行った
連続講義の続きとなります。

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当日は、スポーツ健康科学部の学部紹介・入試説明に加え、
私たちが、言葉を理解する時に、どのように脳が働いているかや
運動と認知能力の改善についての研究を紹介します。

九州の受験生で、関西までなかなか足を運ぶ機会のない学生さんに、
スポ健の特徴や学びについて、この機会を通じて、
ぜひ知ってもらいたいと考えています。

それでは、また。失礼致します。
              敦




2011.09.03

応援団チアーリーダー部,日本選手権3位!

これまで、プレーをする人、プレーヤーを支える人にお話を聞いてきました。今回は、プレーヤーを応援し、また観客席を応援する人を紹介します。

応援団チアーリダー部PeeWeeS!の伊藤祥(さき)さんに活動の様子を聞きました。60名以上在籍する部員の中でたった一人のスポーツ健康科学部生です。
まずは、JAPAN CUP 2011チアリーディング 日本選手権 DIVISION1大学部門で、なんと3位の戦績を挙げました(伊藤さんも出場しています。2段目に乗っています)。これは「凄い」一言の戦績です。


<テレビ放送>ぜひ観てください
9月4日  BS1 19:00~20:50
9月11日  BS1 12:00~13:50再放送


多くのOGたちは涙を流して喜んでいることでしょう。
というのは、R-PeeWeeS!の日々の活動は、野球やアメリカンフットボールはじめラグビー、カヌー、アイスホッケー、サッカー、バレー、水球・・・といった多くの種目の応援です。
ところが今回の大会はチアーという演技の難しい技の競技性を評価するもので、DIVISION1のチームのほとんどが競技の応援経験が少なく、この大会に焦点をあてた活動をしているチームばかりです。彼女らは、応援団としての活動だけでも大変なのに競技としての練習(難度の高い回転技)まで時間がないという葛藤がずっとあったのです。その中での3位は凄いとしか言えません。


IMG_0026.JPG伊藤さんは、この試合応援を主軸としながらも今回の大会に出場してDIVISION1で活動しているR-PeeWeeS!に憧れて入学したそうです。他の大学の応援団の数倍も練習量が多いですが、毎日が本当に楽しいそうです。この夏の暑い体育館での練習も辛くはなかったと言います。


私は、立命館でいろいろなチームを見ていますが、このR-PeeWeeS!が一番忙しいだろうと思います。
今秋、多くの運動部の試合の応援に出かけ、アメリカンフットボール(AF)の甲子園ボウル応援と同時期に行われる京都会館でのチアーフェスティバル(彼女らの演技発表会。これは絶対に観る価値あり。感動します!!!)、そして新年のライスボウル(AF)応援など。
また、小学生を対象とした地域貢献(チアー教室)なども頻繁に行っています。


伊藤さんは、まだこの忙しさを半分しか経験していないのですが、すべてが楽しみだと語ってくれます。
チームの伝統として、AFのリーグ戦を経験して一人前のチアー部員と言えるそうです。彼女らから元気、笑顔をもらうことを楽しみに試合会場に集まる立命館校友も多いそうです。

 


そして、クラスはじめ多くの仲間が、活動の忙しい伊藤さんを助けてくれるそうです。この雰囲気がとても有難いと。そして、めっちゃめっちゃ嬉しかったことは、クラスの仲間が「立同戦(野球)へ伊藤を応援に行くよ」と言ってくれたことだそうです。私も話を聞いて本当に嬉しくなりました。仲間に何が返せるのかな~と、感謝一杯話してくれました。

 


将来の夢は、健康に関わる仕事をしたいと。海老先生の授業がとても楽しくて、毎回の授業で紹介してもらったレシピを家で作っていたそうです。もともと料理が大好きで、海老先生の授業でますます料理が楽しくなったそうです。

チアー部に男子部員が4名いるそうですが、彼らに授業で習った体重増量のレシピを紹介しているとか。AFの応援で、男子部員の応援がかっこよく思えるのは私だけかな~。


今回は、チアーの汗や涙のお話を聞かせてもらうつもりでしたが、すべて楽しいと語ってくれる伊藤さんに感動しました。

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.09.02

You Gatten?

Hassyです。
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一昨日の夏休み最後の「ラジオ体操」。
最後は第2番の体操もあるということでしたが、「やっぱり身体は覚えている!」というわけにもいかず、25年以上も前の反復していない第2体操はすっかり飛んでおりました。。。

子どもたちは、さすがに柔らかい!!






仕事から帰り、明日に始業式を控えた息子が宿題のラストスパートをかけているのを尻目に、ブログでもあります「世界陸上を!」とTVオン。
しかし、大会中日だということでNHKに変えるとガッテンです。
するといつも培養している脂肪細胞が、伸縮性のある培養装置で伸縮を繰り返している画像が流れてくるではありませんか。しかも現在頭に描いていた研究プロジェクトの一部を成すものだったので、「むむっ」と注目したのです。
すると、伸縮させると、脂肪の蓄積が抑えられるということです。。。
結局、これは岩手医科大の中山先生の研究で、未分化(脂肪をまだためこんでいない)の細胞に伸縮運動を(おそらく長期的に)かけ続けると、脂肪を溜め込むスイッチが入らないということのようです。http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110831.html
率直に「あ〜、先にやられたー」という部分もあるのですが、また別の切り口で、色々と研究してやろう!と決意を新たにしたのでした。

番組はそのまま、もみだしでやせる!?というテーマで進行して行きます。
実際に1時間くらいのもみだしでウエストが3センチくらい小さくなっているのです。
先の細胞伸縮運動効果を鑑みても、脂肪のマッサージで、脂肪が分解されていくのでは?という展開です。
「いやいや、これでうち(スポーツ健康科学部)にあるDEXA(骨密度を測るものですが、体脂肪もきっちりと測れるものです)やMRIで、体脂肪や腹囲の画像をみてしっかり脂肪が減ってたらええけど、いくら脂肪を分解してもそれを使う筋肉が働いてなかったらまた蓄積されるだけやろしなあ」と、うんちくを妻に語るHassy。
すると、私の以前のブログにご登場頂きました宮地先生が登場。
番組内でまさにDEXAで体脂肪を測定し、「変化なし!」のジャッジを下されたのでした。
(結局ウエストの変化はむくみが解消された結果とのオチでして詳しくは上述のサイトで)

とはいうものの、私どもの研究結果では、脂肪分解過程で脂肪細胞は実に活発に動的な伸縮運動をしているのです。とすると、動的な伸縮運動を外から加えてやると、脂肪分解は??
今後の私の研究成果にご期待ください。

2011.09.01

研究活動の原点。

 あっという間に9月になりました。先週から始まった世界陸上!mm生先生と同じく、私もついつい見入ってしまいます。箸にも棒にもかからないような成績で走っていた私にとっても、陸上競技は研究者として生きるきっかけを与えてくれたスポーツなので自分の大切な研究活動の原点になっています。長距離の練習が「運動やストレスが免疫系にどのように影響を及ぼしているか?」という現在の私の研究テーマにたどり着きました。

 選手の頃、最大酸素摂取量や血中乳酸の測定は日常茶飯事だったかもしれません。私の場合、最大酸素摂取量の測定よりも?!血中乳酸測定で指先に針をさされることが恐怖だったことから「練習中のタイムトライアルや、記録会で走る3000m5000mのタイムで、乳酸閾値を導き出すことができれば痛い思いをしなくても良いし、練習の記録設定にも使えて一挙両得なのに。。。」という単純な発想から研究がスタートしました。

 当時のBlood Lancet(採血のため、指先に針を刺す器具)は、「パチン!」という音(嫌な音)と同時に、指先に針が刺さる瞬間が目に見える作りで、いつも恐怖でドキドキしていました。この気持ちも、自分自身が選手を対象にして実験する際に、選手の立場や気持ちを考えられる良い勉強として生きている気がします。

 大学院では、予備実験で自分で乳酸を測定することが増え、指が内出血と穴だらけになっていました。でも、きっと私と同じ恐怖を感じている選手がいるはずだから、と思いながら実験していました。ある時、研究室の同期と2人で、トレーニング実験の強度を決めようと、いろいろな文献を調べながら「この強度、絶対変やなあ。確かめて見よっか。」と血中乳酸が4ミリモルに達する速度で何分走れるか!?と、環境制御室のトレッドミルで走りながら、5分ごとに乳酸を測定する無謀な試走実験を実施してみたり(やっぱり文献通りのおよそ20分が限界だったのですが...)、恩師が南アフリカ研修で不在の中、振り返ってみると無駄な!?予備実験を思考錯誤の中、結構な頻度でやっていました。必ず現場に活用できるデータにする!という目標だけは見失わずに実験していました。

 そこから、派生して運動免疫学の研究にたどり着いた経緯は、目標とするレースに向けて、いくら質の高い練習を完璧にこなせていたとしても、レースの日にコンディションをピークに持って行けない選手が多いことでした。特に駅伝に向けてのトレーニングで、練習の時の良い状態と当日のレース走りを見た時の違いから、悔しい場面に何度も遭遇し、「選手のコンディションはストレスや免疫系に大きく左右されているのではないか?」という研究にたどり着き、今にいたっています。

 選手対象の実験をしていて、嬉しいことは、被験者として研究に協力してくれた当時の学生さんが、今でも時折、メールや電話、年賀状等で近況報告してくれます。修士の頃、男子長距離選手40名ほどが被験者として実験に協力してくれました。彼らのほとんどが中学、高校の体育教員、自衛官、警察官、消防署、フィットネスクラブのインストラクター、様々な場所で働いています。今年3月の地震後、自衛隊として福島県で捜索活動に従事していると現地から連絡をくれた卒業生もいます。

 人が対象の研究は、彼らが社会人になっても、大切な繋がりとして生き続けるので大好きです。中学や高校で教員をしている卒業生のほとんどは陸上部の顧問をしていて、「指導している生徒がインターハイに出ます!」という報告や、「作成してくれた報告書、今でも大事にしています」という一言が年賀状に沿えられてあったり...当時、知識が浅い中、作成した報告書だったにもかかわらず、大切にしてくれている気持ちが本当に嬉しい限りです。彼らが私を育ててくれたのだと思っています。測定に参加してくれた選手たちの身長、体重、体脂肪率、VO2max、走フォーム、自己ベスト記録、出身地、出身校、家族構成...どういうわけか誕生日や血液型まで完璧に覚えていたり(^_^; 自分の記憶力にもびっくりですが、若かったということなのでしょうか。。。

 現在はメカニズム解明として動物対象の研究を中心にしていますが、必ず、人に還元できる情報(研究論文)として世の中に提供できなければ全く意味をなさないこと、また、そうしなければ、実験のために命を提供してくれる動物に対しても失礼になる、という気持ちを常に忘れず実験に取り組もうと思っています。一緒に実験している学生さんにも、単に研究ができるということ以上に、伝えて行きたいことでもあります。


現在、M2Machi君、Liuさん、M1Jo君、生命科学部のHaruhiさん、Chihiroさんと一緒にラットのトレーニングを実施しています。水泳で『Tabata Protocol』を週に4日行っています。ラットたちも頑張っていますが、学生のみなさんも本当によく頑張ってくれます。M2のLiuさん、Machi君は動物の扱いも優しく丁寧で完璧です。最近は後輩たちにもしっかり教えてくれるので、とても助かっています(^^;)スポ健で社会に貢献できる人材に成長し、世の中に貢献してくれる日をとても楽しみにしています。香





2011.08.31

「湯上り気分で、スポーツ談義」?!

双子の孫の9歳の誕生日に出かけた「癒し太閤○○の湯」で、「831日をもって閉店致します。」の案内掲示を見たのが813日。8月30日、最後の機会と思って孫たちを連れて行ってきた。平日にも拘わらず大賑わい。楽しみにしていた「湯上りの食事」も「満席」で諦めた。普段から、こうした賑わいであれば、営業的には問題ないのだろうが、突然の「閉店」とは。

すでに学校が始まっている孫たちなので、そうそう夜更かしも出来ないのだが、お楽しみの夕食は他の場所でして帰宅した。ところが、すっかり寛いでしまって、孫たちと一緒に寝入ってしまった。「桑原、桑原??」。そのまま、朝まで寝込んでしまったのでは、担当の「ブログ」に穴が開くところだった。

今は「世界陸上」真っ盛り。ついついTVの前に釘付けになってしまう。ハンマー投げの室伏選手の優勝は、間もなく37歳になるアスリートの計画的で継続したトレーニングの賜物だ。6投全てが今期自己ベスト。その内4投が80m超の安定した投擲だった。強靭な精神力と肉体の鍛錬そしてその維持は、アスリート自身の類まれな努力の結晶の上になり立つものではあるが、その個人を様々な形でサポートする総合的な「スポーツ力」が求められているのが今日の状況だ。世界の頂点に立つアスリートの「裾野」を支える大きな力。それを科学するのがスポーツ健康科学なのだろうという思いが、室伏選手の姿をTV画面で追いながらふと沸いてきた。

と同時に、「スポーツのあり方」の問題として、茶の間で寛ぎながら「TV観戦」出来るような時間帯に、世界の一流選手が競技に「鎬を削る」状態が本来の姿なのだろうかという僅かばかりの不満も過ぎったりする。とくに、「世界記録、世界記録」と連呼されるに及んでは。

記録が達成されるためには、さまざまな要因が満たされなければならない。例えば、今回の「世界陸上」から導入された「フライング一回で失格」のルールは、極めて安定した静止状態からの爆発的なスタートダッシュを、これまで以上に求めてくる。そうした中で、身体能力的には「休止モード」にあるだろう夜の時間帯の決勝で最大のパフォーマンスを発揮しなければならない。アスリートは過酷な状況に置かれていると言えるかもしれない。スポーツ健康科学の進展は、そうしたアスリートにどのように寄り添っていけるのか。 mm

2011.08.30

節電の産物。

<RecOだより 73>

 色鮮やかな夏野菜。

 RecOでも色々な夏野菜が活躍してくれましたが、今年の注目は、節電対策としてカーテンになったゴーヤ。各地の手作りゴーヤをたくさんいただきました。

 その時、いっしょにいただいたのが「どんどんできるんだけど、どうやって食べよう?!」という相談。

 確かに「 ゴジラの後ろ姿」のような迫力ある風貌のゴーヤ。
 一気に育ってくると、ちょっと焦っちゃうかも知れませんね(笑)。

 ビタミンCや食物繊維がたっぷり含まれているゴーヤ。
 夏の日差しの中で頑張っている選手達の抗酸化対策としても力を発揮します。

 ということで、先週のこのブログでも紹介した『野球食のレシピ』でも

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 ■ポーカーフェイスも思わず緩む
           「ゴーヤチップス」(写真)
 ■尻込みなんてしていられない
           「ゴーヤしりしり」
 ■苦い思い出はもうつくらない
           「ゴーヤの佃煮」


 
 というゴーヤを主役としたレシピ3品を掲載しています。

 薄く切って塩水につけた後、水気を切って素揚げにしたチップス。
 表面のブツブツを「しりしり」すって、りんごと一緒にジュースに。
 佃煮は、桜エビと一緒に甘辛く炊いて佃煮に。お酢を入れるのがポイントです。


 また、レシピ連載中の野球雑誌2誌でも、今回はゴーヤを主役にしました。
 

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 『野球食のレシピ』の元である連載「ベースボール・クリニック」(ベースボールマガジン社)では
 ゴーヤの中身をくり抜いて、肉だねを詰めた・・・

 ■詰めが甘いなんて言わせない 
         「ゴーヤの肉詰め」
 のできあがり。



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 チームで作る「増力食レシピ」をテーマにしている
「報知高校野球」(報知新聞社)では、
 魚肉ソーセージと焼き豆腐をメンバーにした・・・

 ■「お手軽ゴーヤチャンプル」 を紹介。



 手前味噌ですが、どちらもかなりいい感じのできあがり。
 撮影用に作って残った肉詰めは、次の日に素麺のトッピングとしても大活躍でした。
 
 残暑厳しい折、ゴーヤの世界を広げて、エコロジーの恩恵に舌鼓を打ってみてはいかがでしょう。【abc.】
 
 
 

 

 
 
 

2011.08.29

第26回夏季ユニバーシアード

学生アスリートの世界大会、第26回夏季ユニバーシアード大会が、中国・深圳(シンセン)で812日から23日まで開催されました。

陸上競技では、日本代表として立命館大学から男子は主将の小谷君、堀江君のスプリンター2名、女子は田中さん、岩川さんの2名の計4名が参加しました。おそらく、立命館大学が他大学よりも最多の選手を送り出しました。

 

 

20110829.JPG結果は、女子の田中さんが10000m銀メダル、5000m入賞、岩川さんがハーフマラソン個人4位、団体金メダルを獲得しました。男子は堀江君が4×400mリレーで銀メダル、小谷君は、100m準決勝、4×100mリレーはアクシデントで失格(バトンが渡っていれば...一番いい色の....)でした。

 (写真左、小谷君、右、堀江君)

 

 

いずれにしても、学生アスリートとして世界の舞台に立ち活躍した彼ら、彼女らに会われたら、慰労と感謝を伝えていただければ幸いです。

 

いま、韓国のデジュで、陸上の世界選手権が行われています。これからそのような大舞台に、本学の学生、卒業することを願っています。同時に、監督・コーチとして、テクニカルスタッフ、国際陸連の役員、報道関係者として参加する卒業がたくさん現れるのも楽しみです。

 

8月25日、26日に、インテグレーションコアとラルカディアのホワイエ(廊下)を使って、O塚助手、伸輔助教、応用バイオメカニクス研究室・院生を中心に60mダッシュの実験が行われました。100m廊下のほとんどを使って、タータン走路を引き詰めての実験です。完全に屋内ですので風の条件は考えないでよい実験設定です。ただし、走路の準備、カメラ設定など実験の準備には最新の注意が必要です。このような最先端の研究に携わる若手研究者の中から、世界大会のパフォーマンスを解析する国際プロジェクトを指揮する研究者に育ってほしいとも願っている。

 

みる、する、支えるスポーツの全てで活躍する人材の宝庫に立命館大学スポーツ健康科学・大学院スポーツ健康科学研究はなるでしょう。

 

【忠】

 

 

 

 

2011.08.28

アスリートと英語学習

一時の涼しさも過ぎ、残暑真っ盛りとなっていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

先週から、パリで柔道の世界選手権が開催されていますが、
私も、先日、パリに行っていて、地下鉄の構内で、
沢山の宣伝ポスターを、目にしました。

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最近、海外で活躍するアスリートが増えてきましたが、
活躍するには、コミュニケーションを取るための
語学の学習が必要不可欠となります。

また、今週、岩波書店から、中学・高校生向けの
「アスリートたちの英語トレーニング術」
というタイトルの本も出版されました。


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この本では、水泳金メダリストの鈴木大地さんを含め、
五名のアスリートが、どのように外国語を学習しているか、
また、国際的な場面で、どういった外国語力が必要か、
語ってくれています。英語だけの話でなく、
スポーツの現場の話もふんだんに盛り込まれているので、
ぜひ読んでみて下さい。

スポ健では、英語が出来る事が非常に重要ですので、
スポ健を目指す学生さんは、英語をきちんと学んで下さい。
それでは、また。失礼致します。
              敦