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2011.08.27

硬式テニス部女子チーム

前回もお伝えしましたが、多くの運動部は9月から始まる試合に備え合宿で士気を高めています。今回は、合宿から戻ったばかりの硬式テニス部女子チームの溝邊奈瑠瀬(みぞべなるせ1回生)さんにチームの状況を聞かせて頂きました。


女子チームは総勢14名と少なく、1回生から4回生まで皆で役割を分担し、選手一人一人に優しい雰囲気があるそうです。でもコート清掃などは徹底しており、テキパキとした厳しい練習風景を見ると、「さすが体育会だな」と感じるチームです。


昨日まで、和歌山県日高郡かわべテニス公園で1週間の合宿を行い、また来週からBKCエポックで学内合宿を始めリーグ戦に備えるそうです。合宿では、自分自身の練習もあるけど、コート整備、食事の準備、洗濯などの役割分担を頑張ってしたそうです。大学生になって初めての夏合宿で、リーグ戦へかける緊張も感じ始めたそうです。


IMG_0018.JPG女子チームは関西1部リーグ(立命館、関学、園田、松蔭女子、関西外語、甲南の6チーム)に所属しています。他大学は、高校時代のランキングの高い選手が非常に多く数で攻めてくるそうですが、本学は少数で戦わなければならないそうです。リーグ戦は、ダブルス2チームとシングルス3チームで戦うそうで、溝邊さんはシングルスで出場するそうです。高い身長からのサーブとフォアからのクロスが得意な選手です。目標は優勝だけど、少なくとも昨年の戦績を上回りたい(昨年5位)そうです。
「選手全員が、体調をしっかり管理し、単純なミスをなくすことに心がけ練習に取り組みたいと。また多少の実力差は、高い士気で逆転できることを忘れず乗り切りたい」と語ってくれました。


現在、スポーツ健康の勉強を始め、いろいろな授業で学ぶことに興味を持ち始めたそうです。特に立命館スポーツ健康科学部で学びたいという高校時代の夢がかない、毎日が勉強とクラブの両立が楽しい・・・と語ってくれました。


最後に、「一番楽しい授業は何?」と聞いたところ、「基礎演習」と「田畑学部長のスポーツ健康科学」とすぐ答えてくれました。

ほとんどの授業を最前列中央で受講しているそうです。田畑学部長は、教室の教材提示装置にズボンの裾を捲りあげ学部長自身の脚を載せ、映像表示機器(教室のワイドスクリーン)で映し出した下腿三頭筋の説明を始めた時は感激したそうです。スクリーンを見ず、目の前の学部長が脚を震わせながら必死に説明している姿を応援していましたと。

さすが学部長、熱い授業ですね~。

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2011.08.26

オンとオフ

Hassyです。様々な外的刺激に対して遺伝子はオンとオフを繰り返して、生命現象を支えるタンパク質を制御しています。仕事にもやはりオンとオフが重要!?ということで、インターネット環境のよくない宿に泊まりながら、先週末に北海道に家族旅行に行って参りました。

それまで北に停滞していた前線が見事に忠先生に吸い寄せられて南下し/shs/blog/archive/detail/?date=2011-08-22(ありがとうございました!)、旅行中は予想外に暑いものでした。

小1の息子のために、人気の動物園にも参りました。
噂通り随所に工夫が凝らされていて、楽しめました。

好きな動物のひとつであるキリンと同じ視線に立って見ることができたのが特に良かったです。キリンはご存知、首が長く、心臓と頭は2mくらい離れています。頭には大切な脳がありますので、常に血液を送っていないと死んでしまいます。そのため、キリンの心臓は、スポーツ心臓(特に持久性スポーツのトップアスリートがもつ、大きく肥大した強靭な心臓のこと)なんてものではなく、サッカーボール大というから驚きです。
また、当然血圧も高く、収縮期(いわゆる上)は平均260mmHg、拡張期(いわゆる下)も平均160mmHgだそうで、我々で言えば重度の高血圧症です。
キリンの動脈硬化等の疾患はどうなんだろう?と生理学・医学的な疑問が湧いてきます。
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キリンが水を飲むところをとらえました。
一気に頭に血が昇る!!と焦る事は無く、逆流を防ぐ弁がしっかりとしており、また毛細血管も発達して、急激な血流変化を防御しているそうです。



また、面白いのがキリンの斑模様です。シマウマもそうですが、こうした模様はヒトの指紋のように、どれも異なるそうです。
実は、こうした模様は遺伝子の制御を受けているのではなく、周期振動をもつ化学反応の現れなのだそうです。
今から60年ほど前にアラン・チューリングという
数学者が発見した「反応拡散系」という原理に基づいているのだそうです。http://www.nature.com/news/1998/000601/full/news000601-3.html

今年の4月にNHKのサイエンスZeroで、これに関する放送がありました。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp344.html
そこに登場した大阪大学の近藤教授の記事をリンクしますので、興味がある方は読んでみてください。http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/iwanami%20kagaku.pdf
(無茶苦茶おもしろいです!)

追記)初めての別腹(abc先生の専売特許ですが、、、ブログアップの承諾を得ています)

旅行の最後(小樽)を飾った「うに」です。      
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向こう10年分くらいのウニを食べました。

2011.08.25

プレッシャーを楽しみに変える!

研究の原点!

乙訓高校の生徒さんたちが実験に来られています。伸先生、O塚先生のご指導のもと、自分たちで動作分析の実験をしています。私の担当は、野球部の生徒さんたち。。。みんなスゴい集中力です。分子生物学や運動免疫学専門の私が調査研究指導!?、動作分析!?というのも大変申し訳ないのですが、伸先生、O塚先生にご指導頂きながら、生徒さんたちには負けないように努力で乗り切っています(^^)


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 ちょうどこの時期になると、博士課程4年の時、学位論文の締め切りを思い出します。就職活動との狭間で、最後の追加実験をし、ウエスタンブロッティング(生化学実験の1つ)で検出された思い通りの結果を見て、思わず真夜中の実験室で(よっしゃー!)と一人でガッツポーズしたこともありました。締め切り間近で、時間的にかなりギリギリの状態の中,追加データを出さなければ、論文のランクを下げなければならないこと、もし追加したデータが、ネガティブだったら、論文のランクを下げざるを得ないこと、全て自分で理解していました。その中、追い打ちをかけるように「妥協するんだったら、インパクトを下げて、このまま、某 Journalに出そうか。追加する余裕がないんだったら、もう仕方ないだろ。」というボスからの落胆した一言が返ってきました。それが私にとっては一番悔しくて...All or Nothing、ネガティブデータが出たとしても、気持ちはだけ常にポジティブに、とにかくやってやる!と黙々と実験をやりはじめ...プレッシャーを楽しみに変えられた瞬間でした。(今気づいたのですが、これも「ボスの戦略」だったのかもしれません!?)こういう逆境は自分を高めてくれるので大好きです。

 院生時代、サイエンスエンジェルという文科省の男女共同参画事業の手伝いをしていた際、関係者の先生から、Appleの創業者であるSteve Jobs氏が20056月にStanford大学を卒業した際にスピーチした内容がYouTubeで出ていることを教えていただき、とても感動して見ました。

すでに、ご存知の院生さんもいらっしゃると思うのですが、以下のサイトです。

1)Jobs Speech YouTube: Steve Jobs'2005 Stanford University Commencement Address

2)訳 Stanford Report, June 14,2005

 3つの話で構成されていて、15分程度のストーリーです。ちょうど博士4年目は、現在のM2のみなさんと同様、就職活動中でした。私は海外でポスドクをすることを考えていた時期だったので、余計に感動的だったのかもしれません。

それに、私自身がMacユーザーなので(指導教官の先生の影響だと思いますが)とても興味がありました。MacBook Airが登場したのもこの年度で、現在も仕事で毎日愛用しています(^^;)

 博士修了間際で私だけ行く先が決まらず、一番不出来な自分を雇ってくださったボスにはとても感謝しています。その恩に答えるため!?、置いて頂いた2年間で「長距離選手のコンディションと免疫指標の関係」についての研究を論文に出来たことだけは自信を持って言えます。周囲のハイペースに振り回されず、自分のペースで努力を続けるのみです。

 きっと、M2のみなさんも進路について考える時期でしょう。いろいろな本を読んだり、多くの方の話を聞いたり、その中で自分自身の揺るぎない目標を再認識してひたすら前進してもらいたいと願っています。5年後、10年後...いつか学会や同窓会などで、成長した日に会えることを楽しみに日々努力するのみです。私自身の足が止まりそうになった時、いつも考えていることです(^o^ご参考までに!香


今日は、マンネリ化するのが嫌なので、文章のスタートにインパクトを持たせてみました。先日、Hassy先生がご紹介くださった図書のうち、半分は東北大学時代に読んだものだったので、分野が似ていると、手に取る本も似ているのかなあと(^^;;)。Yahoo!トピックスの作り方」こんなタイトルの本を発見したので、つい購入。。。ブログを書かせて頂くようになってから、タイトルには非常にこだわっています。いかにインパクトのあるタイトルにするか!?これは論文を書く上にも役立てています。次回にでも、ご紹介したいと思っています!







2011.08.24

「スポーツ・野球談義」への期待

820日、日大三高の優勝で夏の「甲子園」が幕を閉じた。光聖学院は青森県勢として三沢高校以来42年ぶりの決勝進出だったが、東北勢初の全国制覇はならなかった。

「東日本大震災」を強く意識した「全国の高校球児の思いを白球にこめ、この甲子園から消えることのない深い絆と勇気を、日本中の仲間に届けられるよう、全力でプレーすることを誓います」の選手宣誓に始まって、一投一打に目が離せない熱戦が続いて、TV観戦していても十分に楽しませてもらった。

「東日本大震災の復興支援のために」と銘打った今大会には全国で4014校が参加したが、その地方予選も、被災地では開催も危ぶまれた。大会期間中の811日に被災から5ヶ月目を迎えても、まだまだ先の見え難い状態が続いている。しかし、昨年を上回る848000人の観客があの猛暑の中、球場へ足を運んだ。全48試合中、延長戦は大会最多タイの8、サヨナラ試合が7。とくに9回の攻防で点が動いた試合は17もあった。最後の1アウト、最後の1球まで諦めずに力を尽くした結果だろう。

「岡目八目」よろしく、「コントロールを乱したピッチャーに対して、何でこのカウントでスクイズ?」とか「ボールが上擦っているピッチャーの高めの球は、しっかり見逃せ!」など、勝手な解説も加えながら一緒に「熱戦」を続けさせてもらった。その「ついで」にと言っては語弊があるが、「小細工に過ぎる作戦」の失敗の場面も多々あった。「1点の重み、勝利への拘り」であればこそ当然とも言えるものだが、もっと選手の「自発性」を尊重した「堂々の戦い」を全うして欲しかったという思いがそこにはあった。

この辺りは、後期が始まったら、スポーツ健康科学部の学生で、野球部に所属している諸君との語らいの中で解きほぐしていきたいものだ。また、来春には、「甲子園」を沸かしてくれた選手の中から何人かが立命館大学に入学してくるかもしれない。そんな学生たちとも、野球談義・「甲子園」談義そしてスポーツ談義に花を咲かせてみたいものだ。「6.3制、野球ばかりが上手くなり」の世代の「スポーツ観・野球観」との差異に注目してみたい。

それは兎も角、「スポーツで生きる力と感動を!」と言われる如く、スポーツのもつ計り知れない魅力と力を今更のように感じさせてくれるのが「甲子園」だ。ある新聞の「鼓動」欄でも語られたように、日本全国が復興へと歩み始めている時に、「甲子園」・高校球児によって熱い熱いグラウンドから発信された「絆と勇気」は、今後の復興への大きな後押しとなることだろう。 mm

2011.08.23

『野球食のレシピ』できました。

 <RecOだより72>
 以前、このブログでも紹介しましたが、RecOで院生達と一緒に作って撮影を行った『野球食のレシピ』が明日8月24日に発売されることになり、その見本が届きました。


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 表紙です。

 野球食シリーズではおなじみの紅ショウガのボールの縫い目。

 今回はお弁当箱。
 バットにあたったボールをイメージして(?)変形させてみました。

 バックのおかずは・・・あ、これ以上は秘密にしておきましょうね(笑)。













 ちょっとだけ中身をご紹介
下)。

 ちなみにこの「エスニックプリン」は手伝ってくれた学部生K君が作成。
 ドキドキしながら作ってくれましたが、できあがりに「す」が入ってしまい、K君、かなり責任を感じて落ち込んでいました。
 でも、私とジェロさん(カメラマン)で話合い「これはこれで個性があっていいんじゃない」ということになり、撮影続行。

 さすが、ジェロさん! 
 手作りならではの表情豊かなプリンになりました。
 とってもおいしそう。
 K君、ありがとう。貴重な体験になったね。

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  となりのマンゴープリンも果肉感たっぷり。
 ヨーグルトと一緒に食べると、きっと笑顔になりますよ〜。

 その後、ジェロさんの事故があり、プリン以上にドキドキしました(汗)が、

(詳しくはこちら↓)

 毎日新聞「エビさんの食べるスポーツ」

 ジェロさんも順調に回復しているようです。
 この本を持ってお見舞いに行って来ます!

 こんなRecOでのエピソードが一品一品に詰まったレシピ。
 全部で114品。
 栄養価もRecOで、ab研の院生達が全て再度計算し直してくれました。

 この夏のRecOの成果物。
 書店で見かけたら、是非一度手に取って、まずは目で味わってみてくださいね。【abc.】







2011.08.22

休暇中の雨

 この間のブログにありますように、大学は8月21日まで一斉休暇中でした。先生方、院生たちは、短い休みを取ったり、全く取らなかったりしながら、実験、研究、試験の採点、たまった仕事の処理などに終われています。

 

雨1)私の方は8/12-14の3日間は家族で和歌山県の白浜に出かけてきました。昨年は、台風が荒れ狂う中での立山・宇奈月への旅行で、雨男の本領を発揮した、と家族から不評でした。今 回は名誉挽回とばかりに、初日、2日目は「猛暑」のピーカン。少し雨が降っても良さそうなほどでした。3日目のしらら浜での海水浴では、その湾だけに雨雲が寄せてきて、"お約束通りの雨"を頂戴しました。今年も雨男の名前は返上できそうにありませんでした。

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2日目に行ったアドベンチャーワールドでは、双子のパンダ、イルカのショー、ペンギン、象のえさやりと動物たちと楽しく過ごしました。息子と娘は、「イルカと泳ぐ」体験コースで、トレーナーの指導のもと、イルカの背びれをつかんでイルカにひっぱてもらったり、イルカとダンスをしたり非常に楽しそうでした。この体験コースは、泳げて、体重100kg以下であれば参加できるので、体重を増やさず次回には参加してみたいと思いました。また、スポーツ健康科学部の卒業生からもイルカトレーナーをはじめ、動物の健康、トレーニングに関わる仕事につく可能性もあると考えました。教え子の指導で、イルカにまたがる夢を思い浮かべました。

 

雨2)8/20()に住んでいる団地の夏祭りがありました。手が足らないということで、日頃、ご町内への貢献が薄いのでお手伝いに行ってきました。この日は曇りの予想でしたが、私が荷物を車で運搬するあたりからパラパラ雨。夕方から夜にかけては、しっかり雨とパラパラ雨の繰り返し。近所のお嬢さんから、「あやりちゃんのお父さん来てるの?」といわれる始末。少し涼しい夜の夏祭りでしたが、担当の『かき氷』は無事に予定数が売れて、ホッとしました。

 

20110822-03-200.JPG雨3)8/21(日)は、息子と第38回全日本中学校陸上競技選手権(奈良市鴻ノ池陸上競技場)で試合観戦。前日の雨を引きずって、試合会場は、降ったりやんだり。全天候型のトラックとはいえ、水の含み具合で、摩擦が微妙に違うので、足をとられたり、滑ったり。雨での体験、感覚から、身体の動き、走路、道具との関係、バイオメカニクスへの関心を持ってもらう選手になってもらえると嬉しいです。今回の全国大会では多くの中学生ボランティア・補助員も活躍していました。彼ら・彼女らが、大会運営・マネジメントを体験から学び、興味を持って欲しいと願っている。ここに集った全国の中学生から立命館大学スポーツ健康科学部の門を叩いてくれることを期待したい。

 

【忠】

 

 

 

 

 

 

2011.08.21

大学院 10月院試に向けた研究室公開を行います

八月も半ばになりましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学研究科では、10/1(土)  に、
一般・社会人・学内進学・留学生対象の
院試 が行われます。

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出願期間が、8/26 (金) 〜 9/9 (金)
までなのですが、
受験希望者の方に、実際に教員と話したり、
研究計画について相談をしたりする機会を
設ける目的で、8/24 (水) 〜 8/31 (水) まで、
夏期 研究室個別訪問 を実施します。

受験希望の方は、訪問希望日の3日前までに、
以下のフォームから、
(1) 氏名

(2)所属(出身)大学学部

(3)連絡先

(4)本研究科で関心のある領域

(5)訪問希望教員名

(6) 訪問希望日、希望時間帯
を明記の上、応募して下さい。

 

【お問い合わせフォーム↓】

http://www.ritsumei.jp/shs/spas04_j.html

研究科入学希望者の積極的な参加を
期待しています。
それでは、また。失礼致します。
               敦













2011.08.20

合宿真っ最中

多くの体育会運動部は、8月に入ると長期間の合宿に出発して行きます。ラグビー部も8月6日から22日過ぎまで北海道(北見)で活動しています。こういった合宿は、選手よりも裏方と言われるチームマネージャーやトレーナーらの活動の方が大変です。練習道具や備品などの移動だけでも大変です。またトレーナーらは遠征先で選手がケガなどした場合のことをシュミレーションしながら、現地の病院との連携などはじめ様々な準備を進めます。


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今回は、そのトレーナーとして活躍しているラグビー部の川喜多水希さん(2回生)を紹介します。
川喜田さんはラグビー部の指導者はじめ多くの選手らの信頼も厚く、小さな体で猛者の中に入り込み、「ダッシュ!」と指示をする様子には驚かされます。私が練習を見学していた時も、重いタックルダミーを担ぎ選手のリハビリプログラムの準備をしていました。選手らが信頼しているのも当然かなと練習風景を見て感じました。


現在5名のトレーナー(ラグビー部員)が仕事を分担していますが、川喜田さんはケガをした選手のリハビリプログラムの作成⇒実践⇒評価して現場へ復帰させるまで全てを担っています。また毎日20名以上のケガの再発予防を目的としたテーピングを巻くそうです。しかし、入念にテーピングを巻いても、ケガを再発させて川喜田チーム(リハビリチーム)に戻ってくる選手が多いのが残念だと。特に膝の内側靱帯損傷や肉離れのケガが多いそうです。


川喜田さんは高校時代ハンドボールの選手だったことから、球技の格闘技と言われるラグビーの競技特性をよく理解しています。お話を聞きチームの現状分析は、選手以上に客観的に分析できているのではないかと感心します。
他の強豪チームとの体力比較の目は、厳しいものがありました。筋力強化ばかりでなく、「球技の走り」という競技特性をバックス事例に一杯話してくれました。「今秋のリーグ戦は、毛塚主将率いるフォワードばかりでなく、バックスの出来が順位を決める」と課題を教えてくれました。


将来の夢は、社会人のトップチームに関わりたいという意欲を持っています。ぜひ希望が実現することを期待しています。


またこのブログが記載される頃は、北海道の合宿の終盤かと思います。
ケガをした選手が全く出なくて、楽しい合宿だったと報告してくれることを待っています。

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

2011.08.19

お盆があけて

Hassyです。束の間のお盆休みがあけて、大学院生はじめ研究科内はまた賑わいを取り戻しています。皆さんはいかがお過ごしでしたか。

私は暦通りというか、土日を休み、京都で家族や旧友たちと集まったりしました。
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この歳になるとやはり、皆メタボの心配をしきりにしていました。

幸い、私は「変わっていない」とのこと。スポ健である以上、今後もそうした評価を得られるようにしたいです。

中にはアフリカへのフィールドワークで10キロもの体重の増減をした友人もいました。


今週もずっと実験室で実験していましたが、私はラジオをよくかけています。そのなかで、よくある誇大広告「なんと!1週間で13キロも体重が減った人も居るんです!!」というものを聞きながら、その友人のことを思い出していました。我々としてはどれくらいの科学的根拠が?と思って耳を傾けるのですが、先週も紹介した「ミトコンドリア」なども登場するも、間違った登場の仕方をしていたりします。。。^^;
(今度録音して院生や学部生に学術的に正しく修正してみてもらおうかと思っています。。。)

また、気になるのが、「その有効成分△△が効果的であることが、◯◯学会で発表されたのです!」とよく宣伝されていることです。やはりその成果が認められるのは、学術論文として公表されてこそです。これまでの私の国際学会での様子をご覧いただければわかるように、学会では非常に多くの発表がなされます。そのなかで、学術論文として公表されるのは一部であり、それまでに論文として公表してもよいか、様々な角度から数名の査読者(その分野の専門家であり、論文を書いた本人には誰が査読者かはわからない)が論文を審査し、加筆修正や追加実験等を重ねてようやく1本の論文になるのです。

当然、査読はお互い様で、私たちスポ健教員も査読者として様々な論文を査読しているのです。私も現在2本の論文査読を抱えており、自分の論文を書く暇が無くなっていってしまうのです。。。
(私なんぞは月に平均2〜3本の論文査読ですが、周りで週に4、5本の論文を査読している日本人研究者もいます。。。人が懸命に書いた論文を評価するわけですから、しっかりと読んで内容を理解し、学術的な見解を示さないといけないので本当に大変です。そのかわり、その分野の最新の成果に触れることができ、一番の勉強にもなります。)

直近で査読依頼が来たのはお盆のまっただ中、「あ〜、海外にはお盆は関係ないなー」なんて思いながら、論文の要約を読んで面白いので査読を快諾(始めに要約だけ読むことができて、査読を断ることもできるのです)。実は今日これから数日間、家族サービスでオフにするのですが、しっかりオフにできるのか、、、しっかりとパソコンと関連論文を携えて少々不安な出発です。

2011.08.18

放牧教育とボスの戦略

 夏期に入り、院生のみなさんが毎日実験に取り組んでいる姿を見ていて、自身の院生生活を思い出したりします。


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インテグレーションコアとラルカディアを隔てて、タータンが敷き詰められています。O塚先生、伸先生、Sasaki君、Hamoto君、Yo4da君が実験準備をしていました。こんな風景がとても懐かしく感じました。修士の頃、同学年に9名しかいなかったので、全実験は全員で行っていました。グランドや体育館に埋設されたフォースプレートを走る実験や、トレッドミルを走って血中乳酸の測定シュミレーションをしたり、水中体重計で体脂肪を測定したり、(水中が苦手な私だけ狭い中で溺れそうになったこともあったり(泣))予備実験ばかりしていたことを懐かしく思い出しました(^0^





 学部も修士課程も博士課程も異なる場所で育った私には、それぞれの場所がとても良い勉強になっています。修士の頃は、恩師である豊岡示朗先生が1年間、南アフリカに研修でご不在だったことが幸いし、思考錯誤の中で自由に実験することができました。さらに博士課程においても、指導教官であった永富良一先生は放牧教育で常にスローな私にはぴったりの環境で研究生活を送ることができました。失敗ばかりでしたが、失敗は成功以上の経験ができるチャンスだということを、身を以て学んだ気がしています。

 マイペースで自由に実験できる環境下で、時折、厳しく突つかれたり、急に別の方向に走り出した時はストップを強いられたり、遠くから様子を見守りながら、独創性を養えるような教育をしてくださったと恩師の先生方にはとても感謝しています。研究テーマは全く自由で「報告」「連絡」「相談」さえ怠らなければ、マイペースの私にはとてもありがたい教育でした。その代わり、失敗したら自己責任。時には笑ってすまされないようなシビアなことも多々ありましたが、これも私が受けて来た教育として生かされています。

 博士課程では、運動免疫学で動物実験に移行したので、何が大変かと言えば、財源である指導教員(ボス)に自身の研究への興味感心を引きつけることでした。ボスに興味を持ってもらえれば、どんな内容の研究でも、新しいことでもチャレンジさせてもらえました。私の場合、同期の中で最も要領が悪く、能力も低かったので、実験スタートのOKがもらえるまではかなりの時間を要し、本実験に入ったのは忘れもしない博士2年目の9月からでした。しかし、何度もボスと話すチャンスが出来て、さらに自分がやりたい研究は絶対に譲らず、貪欲に取り組めたことや、スローな私を見守ってくださるボスだったので、とても恵まれていたと感じています。飽きずに?何度も話を聞いてくださった永富良一先生の寛大さにはとても感謝しています。

 単に「実験がやりたい」というだけではなく、「なぜこの実験がやりたいかという背景、実験によってどのようなメリット・価値があるか」をきちんと説明でき、他者を納得させ、引きつけることが出来なければ、財源は動くはずがないことも学んだ博士課程でした。相手の興味を引きつけるための術や、次に進むための方法、実験で必要な高価な抗体などを買ってもらうためのデータ報告の戦術など、ボスとの目に見えない駆け引きを学んだように感じています。

 ある時、ボスには内緒で先に業者さんに抗体を注文し、この実験結果をボスに見せれば、必ず次の実験のOKが出るはず、という確信と掛けをしながら実験にのぞんだこともありました。(ボスは気づいていらっしゃったかもしれません。叱りもせず、黙って見ていてくださったことに本当に感謝しています。)常に研究のことばかりを考えて365日、研究だけに力を注ぐことができた日々がとても懐かしく感じています。

 研究の駆け引きと術は、研究費をゲットする際の申請手段の1つとして生かされているように感じています。もしかすると、放牧教育は、研究者を育てるだけでなく、研究者として生きて行く術を獲得させるための「ボスの戦略」だったのかもしれません。

 試行錯誤の末に失敗することや、結果がでないことの方が多かったのですが、失敗すると成功以上の多くとを学べるメリットがあります。皆が同じレールに乗って研究を走らせている研究室とは異なり、十人いれば十の研究テーマという教育方針で、とても時間はかかりましたが、多くを学んだ大学院での研究生活でした。

 私の場合、ストレートで博士課程に進学したわけではなかったので、最後の掛けでもありました。医学系研究科4年目の夏に「私は研究者になれなければ死ぬ覚悟です」と話したことを思い出しました。永富先生にとっては衝撃的な言葉だったようですが、私自身は決してネガティブな気持ちはなく、後がないぐらいの気持ちで、必死に取り組むことが大好きなので、例え方が悪かったことを反省しています。その影響か、現在も時折、心配して連絡をくださることがあり、ありがたい反面、申し訳なく感じています。。。しかし、この気持ちは現在もずっと持ち続けていて、気づいたら、自分のラボを持つことが目標の1つとして新たに追加されていました。

 様々な指導法があるように、学生・生徒や選手の育て方は十人十色だと思います。指導者を目指しているスポ健の学生さんも多いことでしょう。ある程度、枠にはまった指導方法の柱から、自身の特徴を見つけだし、どんな指導者に成長して行くのか、とても楽しみにしています。香


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7月のヨーロッパスポーツ科学会議の後、リバプールからオックスフォードの国際運動免疫学会へ向かう列車でご一緒させていただいた、京都府立医大のYuko先生と「世界の車窓から」みたい!と話しながら撮影しました。窓の外をよく見ると、「放牧?」の羊や牛たちがたくさんいました。ふと、私が博士課程の頃の教育を思い出しました。嬉しいことに、Yuko先生もブログを読んでくださっているそうです!驚いたことは、学会中、お会いした先生方数名から「ブログ見ていますよ!」と声をかけていただいたことでした!そう言われると、嬉しくて文章もエスカレートしてしまいます(^^;)Yuko先生と研究や将来の話、女性研究者として生きていくための諸々の話...果てることがないくらい話しつづけ、オックスフォードに到着しました。研究の話は2人とも大好きです。いつか共同研究ができればなあと話しています。香