2011.04.19
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2011.04.18
キャリア形成科目
立命館大学スポーツ健康科学部の科目の中に,「キャリア形成科目」がおかれています.
1回生の後期には,「スポーツ健康科学セミナーⅠ」があり,専任教員の研究を知り,3,4回生演習での学び,ならびにスポーツ健康科学部で深められる専門性を理解します.
2回生の前期には,,「スポーツ健康科学セミナーⅡ」があり,卒業後のキャリアを明確に意識してもらうために,卒業後の進路,職業域の紹介と想定される職業域からゲストスピーカーを招いて,各職業,職場で求められる人材像,能力について,直接,学生に話してもらいます.
先週,第1回目のゲストスピーカーとして,(株)リーチ 代表取締役の鴨井 啓氏をお招きしてお話しをして頂きました.
(株)リーチのHP http://www.reach4d.com/index.htm
鴨井さんは,本学のOBでもあり,学生時代は野球部の選手としても活躍されていました.高校野球の指導者になりたい!という思いから,大阪体育大学へ学士編入され,その後,スポーツ関係の専門学校の立ち上げ,フィットネスクラブの運営に携わられ,現在の会社を設立され,「スポーツ,フィットネス,健康の分野で貢献したい!」を目指して,仕事をされています.
講義の中では,現在のフィットネス業界のこと,サービス産業の考え方を含めて,この業界での専門的な情報とともに,「働くとは?」,「人生とは?」という人としての根源的な問いかけ,哲学についても熱く語ってもらいました.
その中で,特に印象に残ったのは,「人生の目的は,幸せな人生を送ることである.ただし,このことと等しく,『良い仕事をすること』があげられる」.そのためには,学校での学び,過ごした時間,経験の全てが仕事に役立つことを意識して欲しい.そして,「この世の中で『やらされている,やらなければならないこと』は何一つもない!」.大学で授業に来て講義を受けるのも,「やらなければならない」という消極的なとらえ方でなく,「学びたい」「やりたいことを実現するためのもの」として捉えなければ自らの能力を高めることにはつながらないことを語ってもらいました.
また,これから求められる人材として,知的生産者と成れる人,そして「暗黙知」が高い人であると指摘されていた.目に見えるもの,マニュアルだけではなく,それを上回るもの,高い人間力があり,貢献する意欲のある人が求められる人材である.そして,5%しか人生で成功しないといわれる中で成功するためには,①自分はその5%に入ると決める,②自分がそのために何をすべきかを考え実行する,という秘訣まで披露頂いた.
最後に,人にはそれぞれ存在意義と役割がある.「自分がこの世に,この時代に『派遣されてきた』意味,存在意義は何かを深く考えると,人生とは,仕事とは,自分とは,ということがよく見えてくる」との言葉で講義を締めくくられた.
学生のみならず,教職員にとっても深いお話しを頂きました.鴨井さん,ありがとうございました.
スポーツ健康科学部の学生は,このような科目ならびに,実習を含む,インターンシップ,サービスラーニングによって,キャリア意識を高め,学部での正課の学び,そして正課以外の学び,経験を積んで,我々の願う,学生自身が願う人材として育ち,活躍することを願っています.そのために,多くの人からのお力添えとご協力を頂いていることに,改めて感謝申し上げたい.
【忠】
2011.04.17
プロジェクト英語の担当講師を紹介します
心よりお見舞い申し上げます。
先週月曜日からプロジェクトのクラスも始まりました。
今週と来週のブログでは、今期、一緒に担当して下さる
講師を紹介したいと思います。
まずは、新任の山本先生から。
山本先生は、キャンベラ大学で博士号を取得し、
この春から、立命館大学に、来て下さいました。
山本先生ご自身は、スキーが得意で、
スキーのインストラクターをなさった
経歴もお持ちの、文武両道の先生です!
山本先生に、スポ健の学生についてお聞きしました。
Q: 「担当されている学生の印象はどうですか?」
A: 「1回生は、まだ緊張している感じがありますが、
2回生は、雰囲気もうち解けて、とても明るいです」
Q: 「他学部の学生と比べて、スポ健の学生の印象はどうですか?」
A: 「みんなとても元気で、こちらまで元気になる感じで、
一番授業がしやすいです」
Q: 「授業で心がけている事はありますか?」
A: 「英語を話す際に、学生の理解を助けるよう
繰り返して、話すよう心がけています」
Q: 「今期の目標・期待は?」
A: 「一年間でどれだけ学生の英語力が伸びるか楽しみです!」
非常に明るくて、アクティブな先生ですので、
スポ健の学生と一緒に活動して下さる事を
期待しています (^ ^)
それでは、また。失礼致します。
来週は、昨年度からスポ健の英語を
担当して下さっている木村先生を紹介します。
お楽しみに。
敦
2011.04.16
サークル紹介ブースを訪問
オリエンテーションも終わり、授業が始まりました。新入生らは大学の授業に戸惑いながらも、4年間どんな学生生活を過ごすのか様々な目標を持っているように思います。
その中でサークル活動は、重要な学びの一つでもあります。オリエンテーション期間、BKCの通路全てがサークル紹介のブースで一杯になり、立命館大学のパワーを非常に感じました。
スポーツ健康科学部の学生を探しにブース見学に行きました。探したサークルは、カヌー部です。このチームは日本トップレベルの実力を持っており、今年の3月に卒業した渡辺大規君はアジア大会で3位に入賞しました。
このチームで活動する、スポーツ健康科学部2回生の鈴木裕太君、加藤彰悟君を訪問し、日々の活動について聞いてみましたので紹介します。鈴木君はカヤック(座って漕ぐ)、加藤君はカナディアン(片膝立てて漕ぐ)の選手で今年の活躍が期待されています。
彼らは、毎日のように自分の練習風景をビデオ撮影し、合宿所で夜遅くまでフォーム分析をしているそうです。またトレーナーが作ったプログラム以外にも自分たちが計画した練習にも取り組む頑張り屋さんたちです。
特にパドル(ボートではオール)を水に入れる角度や、パドルを動かす速度などを微妙に調整することによってパドルの素材(カーボン)のしなりをうまく利用できるのだといいます。素人の私にわかりやすく説明してくれた姿をみて、さすがスポーツ健康科学部の学生だなと嬉しくなりました。
二人とも将来、教員をなってカヌーの普及に携わりたいと目標を持っています。彼らもぜひ世界で戦ってほしいし、10年後、20年後に世界で活躍する後輩たちをぜひスポーツ健康科学部に進学させてほしいなと期待しています。
鈴木君はオリターも兼ねていて、1回生のサポートにも頑張っています。
カヌー部に興味ある方は6月下旬に瀬田川で試合があるようなので応援に行ってください。
また彼らから、スポーツ健康科学部の頑張り屋さんを紹介してもらいました(次回)。
カヌー部の紹介ブースです
がんばって勧誘してます
ボート部の勧誘です。さすがボート部。
目立っていますね。
2011.04.15
スポーツや健康を科学する心
最近とある友人と「応用科学であるスポーツ(体育)科学・健康科学の分野で、本当にスポーツ、健康に関連しているテーマがどれだけあるか?!」に関して意見を交わすことがありました。「"スポーツ"や"健康"を謳いながらやっていることは親学問の"生理学""生化学""神経科学"etcになっていないか?!」との問いかけです。
あくまで私の個人的な意見ですが、スポーツ健康科学という分野を独自色を出して囲い込む、一種の独立した領域、としていくことには危機感を持っています。そうなると、分野の発展や、サイエンスとしての面白さには限界がくるのではないかと思っています。
むしろ、"生理学""生化学""神経科学"との垣根があってないような、そんな同等のレベルでの研究が進行していくのがいいとさえ思っております。
そのため、それこそ"生理学""生化学""神経科学"の専門家がこの領域に積極的に入り込み、一種の融合があるべきではないかと思っております。
そして、スポーツ健康科学者は各自、融合して新たな色を解き放つための自分色(それは応用科学であったり基礎科学であったり多様だと思いますが)に磨きをかけることが重要なのではないかと思うと応えました。
それに対し友人からは、各領域の専門家が進出し、様々な側面・観点から事象を捉えるのが応用学問としてのスポーツ科学・健康科学であるとの認識は共通しており、そのうえで自分の研究が"スポーツ""体育""健康"等の分野でどこに居るのか、どこを目指しているのか、を常々意識しておく必要があると思うとの返答がありました。
研究としては、個人的な興味やサイエンスとしての面白さ、それらの追求でいいが、"スポーツ健康科学部"等に所属している意義、そこで研究する意義を意識することが重要であるとの意見です。
そんな折、私の恩師から、その師である故猪飼道夫東京大学教授の「体育・スポーツを科学する心」と題したエッセーを頂きました。すーっと差し出されたそのエッセーは、原点に立ち返らせてくれるものでした。そこには、寺田寅彦博士「物質と言葉」における「頭のいい人は批評家には適するが行為の人にはなりにくい。凡ての行為には危険が伴うからである。怪我を恐れる人は大工にはなれない。失敗を怖がる人は科学者にはなれない。」逆に、「怪我を恐れぬ者は、科学をやってみよ」の示唆に、窮地に光を見出した気持ちになったことが書かれてありました。そして、自身、「科学する心」とは何かを考えてみても、どこにもその姿はみあたらない、ただ現象の分析が面白く、手当たり次第にやってきたにすぎない、つまり、「科学する心」とは本能のようなものであり、やりたくてしかたがないというだけのことであると述べておられます。最後に、「今後どのように発展するか」ということは、科学することが止められない研究者という人種と、方向付けを性格にする能力をもつ教育者という人種とが、退けあうことなく、理解し合って、創造に協力することの成否如何によるであろう、と述べられております。
研究の意義を明確にし、研究費を獲得していくことは大事なことですが、一方で「純粋に研究が面白い!だからやるんだ」というシンプルな気持ちが基本的な原動力であるはずです。自分が面白いと思える自身の研究が学術的に大きな意義を持てるような、そうした「心」の方向性が重要であると感じました。 [Hassy]
2011.04.14
育てる。
助教部屋で育てている植物があります。ブラジル産のペペロミア(愛称「ペペ」)という植物です。実は、「ペペ」は伸先生が、昨年のお誕生日にabc.先 生からいただいたものです。私が誕生日に頂いた植物は、昨年夏の出張中、暑い部屋の中で枯れてしまいました。何度もレスキューを試みたのですが、葉が全て なくなり、光合成が出来なくなってしまいました。自分が死んでしまったようで、とてもショックだったので、伸先生の目を盗んで、暑さに強いぺぺを、細胞培 養と同じようにコツコツと4鉢に増殖させました。
そして今月、1鉢は忠先生のもとへ里子に出しました。随分前に「ちょうだい!」と声をかけてくださったものの、親心で、よそ様にお渡しするのだから、きれいにしてから送り出してやらなければ!と変な使命感にかられ、鉢を入れ替え、葉っぱを拭き、それなりに手入れしてから見届けました。 実験で使用する細胞、ラットやマウスもそうですが、手をかければかけるほど、かわいくなってきます。私たち研究者が、きちんと計画を企て、丁寧に気持ちを こめて彼らと接し、実験にのぞめば良い結果を出してくれる、最高のパートナーでもあります。そして私たち研究者が課せられた最後の仕上げとも言える仕事 は、彼らが残してくれた財産である実験データを、大切に論文として投稿することです。仕上がった論文は、研究雑誌に投稿し、厳正な審査をクリアした論文だけが世の中に公表されます。
(左:助教部屋のペペたち。右:忠先生に里子にだしたぺぺ2号。)
abc.先生から伸先生、そして忠先生へ、「ぺぺ」の命は受け継がれています。研究も同様に、親(師)から子(弟子)へ、子から孫へ。。。とオリジナルという味付けをされながら、受け継がれ、新しい研究へと発展していきます。「ぺぺ」は雨にも負けず、風にも負けず...時々、キム哲先生のいたずらされながらも、黙々と、強くたくましく育っています。今年度のスポ健の学生、大学院生の成長とともに、見守っていきたいと思っています。香
(今日は、存在感も声も文字も大きいHassy先生に負けないように、私もちょっと文字にインパクトを持たせてみました。)
2011.04.13
大震災に想う
4月8日のNHKテレビ「朝いち」に俳優の村上弘明さんが出演していた。彼は岩手県陸前高田の出身。今回壊滅的な被害のあったところだ。この街は、「北国の春」を歌った千 昌夫さんの故郷でもある。彼の故郷への想いは、「味噌汁の歌」にも盛り込まれていた。さまざまな深い想いを抱く故郷を完全に押し潰してしまった今回の大震災。村上さんは、居ても立ってもいられず現地に足を運んだと言う。
村上さんも言っていたように、映像で見るのとは違い、地元の「空気」や「におい」など肌身に染みるものがある。街中で瓦礫を片付ける人々、ドロを掻き揚げている人々、大勢が黙々と復興への足掛かりを作りつつあった。 生まれ育った街並みの中を、何の手伝いもできずに半ば悄然として歩いている私に、「そご、ドロで滑って危ねがら、こっつさございん」と声をかけてくれた被災者。逆にこちらが励まされてしまった。こうした「極限状態」の中でこそみえてくる「人間」の姿を垣間見る思いだった。
と同時に、懐かしい街並みの変わり果てた「姿」に接しながら、ふと思い出されたのが、石橋克彦『大地動乱の時代ー地震学者は警告するー』(岩波新書、1994年8月)だった。もともとこの本は、小田原地震が70年ごとに発生することを明らかにした地震学者がその根拠を明快に説き、東京一極集中の大規模開発に警鐘を鳴らしたものであるが、大きくは、「日本の課題」について語ったものである。「地方の疲弊が社会経済的なレベルにとどまらず、一次産業の衰退ともからんで農地・山林が荒廃し、日本列島の広範な大地そのものが崩壊しつつあることである。これは、地球規模の視点からみても座視できない。」(p.224)と。実は、この書籍が発行されて間もなく、阪神淡路の大震災が起こった。
そしてもう一つは、河田惠昭『津波災害ー減災社会を築くー』(岩波新書、2010年12月)だった。 著者は、阪神・淡路大震災で防災・減災に関する実践的研究の重要さに気づかされたという。そして、津波防災・減災の研究を行なって30年のキャリアを重ねてきているという。来たるべき大津波に、どう備えるか。重要なのは、被害をいかに最小限におさえるかという「減災」の視点だと著者は語った。今回の大震災は、そうした思いをすっかり呑み込んでしまうほどの大きな爪痕を残してしまった。
2011.04.12
できること。
2011.04.11
O結びチャリティ
すっかり春らしくなってきました.気温も,日差しも暖かです.
BKCキャンパスでは本格的に授業が始まりました.キャンパスには,学生・院生で溢れて非常に賑わっています.
先週のmm生のブログの写真で,改めて東日本大震災がもたらした爪痕の大きさを感じずにはいられません.各所で,ボランティア活動,募金活動が始まっています.
今回の震災に衝撃を受けるとともに,「何かできることは?」と誰もが思い,考え,行動しています.スポーツ健康科学部の一期生の有志が中心となり,「ReSMILE」が立ち上がりました.自分たちでできる活動で,震災で被災された方を支援したい,との思いで,『O結び』チャリティを企画して運動を始めました.
チャリティ(義援金募金)に協力してもらえる方に,おむびを提供,配布し,おむすびが持つ力(エネルギー,栄養,思いなど)を理解,共有してもらい,支援の思い,支援の輪を広げていこう,という趣旨で「O結び」と命名されました.
予定では,明日の4/12から3週間,ラルカディア周辺で,O結びチャリティが行われます.大切な思いを,思い続けて,大きな支援の輪になるよう,学生・院生・教職員の皆さん,ご協力頂ければ幸いです.
チャリティですので,O結び1個(100円以上)でお願いしております.
写真:実行のためのキックオフミーティング.手で「O」のサインをつくって,O結びの成功を祈念しています.
「ReSMILE」の活動は,下記ブログでも更新されます.こちらもご覧下さい.
http://ameblo.jp/spoken-resmile/
学生たちの思いが,そして思い続けて,実行を継続した取り組みの「輪」が学園のみならず,多くの広がりを見せて,支援者へ少しでも届くことを心より願っています.同時に,学生たちが,今回の取り組みで,プロジェクトの立ち上げと運営,組織づくりを含めて多くのことを「実践」で学んでくれることを確信しています.
【忠】
2011.04.10
英語の授業が始まりました
心よりお見舞い申し上げます。
先週、木曜日から、前期の授業が始まったのですが、
英語のクラスについても、金曜日のスキル・ワークショップから。
授業が開始されました。
スキル・ワークショップは、プロジェクトの英語クラスで、
英語でリサーチを行い、発表するために必要な
英語の基本的な知識を学ぶ授業で、
「読む・聞く・話す・書く」 を、
総合的に学べる カリキュラム になっています。
プロジェクトのクラスも、明日から開始なので、
私も、今年、どういう学生に出会えるか、
楽しみにしています。
それでは、また。失礼します。
敦