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2014.12.18

卒論提出最終日

本日は卒論提出日、17時が提出締切でした。先週提出を済ませた4回生も多くいますが、提出期限ぎりぎりまで追い込まれた4回生も相当数いたようです。4回生の卒論執筆をサポートしている大学院生にとっても、特に、この数週間は大変だったと思います。昨日も夜遅くまで作業に取り組む4回生とサポートをする大学院生の姿がみられました。

今後は、1/13、1/15の両日に行われる「口頭試問」に向けての準備が始まります。あと一つハードルが残っていますが、無事提出を終えた4回生にはまず一息ついて、再始動するためのエネルギーを蓄えてもらえればと思います。数ヶ月にわたる卒業論文の執筆お疲れ様でした!

そして、明日は、博士課程後期課程(大学院)の博士学位取得のための本審査申請の締切です。学位審査用の100ページを超える分厚い論文をまとめる必要があり、こちらも期限ぎりぎりまで確認作業が続いています。あとひと頑張りです。

2014.12.17

卒論提出締切 一日前

多くの先生方が卒論に関する話題の今週。
今日は、4回生にとっては卒論提出締切日の前日。
もうすでに提出した人にとってはゆったりとした一日かもしれませんが、
追い込み中の学生にとっては、とても大事な一日かと思います。

私にとって、まったく他人事ではありません。
担当教員だからというよりも、
自分自身のこれまでの経験で苦い思い出があるからです。。。

一つ目はプリンターの故障。
コンピュータもプリンターも、研究室のを使わせてもらっていたのですが、
最後の最後でフル稼働をするプリンターがいよいよおかしくなってきたのです。
何度もとまり、とまっては動かし・・・の繰り返しで、
30枚ほど印刷するのに、予想外に一時間くらいかかったような気がします。

そうしてようやく書き上げ、なんとか提出した卒論。
しかし二つ目の問題として、
自分ではまったく気がつかなかった誤字脱字がやはりありました。
「文明開化」と書きたかったのに、「文明開花」と書いてしまったこと。
口頭試問が一人25分もありましたので、出だしでそれを突っ込まれ、
一気に頭が真っ白になってしまい、その後のやり取りが全然うまくいきませんでした。

未だに忘れられない思い出です。

提出時のドタバタは本当に避けたいものです・・・

みなさんが無事に提出できますように。

ma34

2014.12.16

キャリアガイダンス

Hassyです。

昨日の研究入門でキャリアガイダンスがありました。
これは社会人の方をお招きし、学部2回生を対象に学生生活での学びがどのように実社会で活用されているのか、自分の興味・関心がどのように仕事に繋がるのかを話してもらう企画です。

今年は、スポ健の学部一期生が社会人1年目で頑張っておりますので、そのOB・OGも多忙な中、駆けつけて貴重な話をしてくれました。

私の担当クラスでは、素先生のゼミを卒業し、現在はミナト医科学株式会社に勤務されている庄司義人さんと、shine先生の指導で修士課程を修了され、現在は京都府立京都すばる高等学校に勤務されている西純平さんにお話いただきました。

庄司さんは、現在の大学生として身につけておくべきこととして、スポーツ健康科学に因んで「体力」を挙げられました。
「体力」を構成する要素に「持久力」「筋力」「柔軟性」があります。
「持久力」では、「関わった事項を粘り強く実践していく力」に置換し、
「筋力」は、「あることに強い関心・興味を持ち、熱中できる力」に、
「柔軟性」は、持久力・筋力を持ちつつも、「色々な幅広い興味を持ち、様々な局面で柔軟な思考を展開できる力」に置換して、そのために必要なことを話されました。

一期生がガイダンスに来るということで、元スポ健の職員さんである884さんも職場から駆けつけていまして、庄司さんの話に私たち2人して「うまい!!」と感心して聴いておりました。


また、西さんは、強く志望していた保健体育教員として、非常に多忙ではあるが、素晴らしい生徒に囲まれ、とても充実した毎日を過ごしていることを話されていました。

ご自身がずっと野球をやっていた関係で、(修士課程での研究も、バスター打法に関するものでした)、現在も高校の野球部部長として活動するなかでの経験や、生徒との関わりなど、卓越したトークで学生も聴き入っていました。

そんななかで、「あきらめる」の語源は、その事項を「明らか」にして「究める」ことにより、もうこれ以上その事項に取り組む必要が無い状態からきていることを述べ、何事にも簡単に「諦める」のではなく、「明らかに究める」学生生活を送って欲しいと語られました。

そのために、自己管理を徹底し、チャンスを掴みとって欲しいと強調されました。
チャンス・運を掴み取るためにはそれ相応の準備が必要であり、そのために必要な要素を話して頂きました。

お2人とも見事なトークでしたので、学生も魅入っておりました。


第2部では、Jin先生のorganizeで、今回お越しいただいたパネリストの方々との個別相談会が開催されました。
興味ある分野の方々に対して、学生も熱心に相談しておりました。


今回お越し頂きましたパネリストの方々、本当にありがとうございました。

さて、明日は1回生のゼミナール大会、そして明後日は卒論提出の締め切り日です。
Hassyゼミでは今日ようやく2人が製本まで到達しました。

残りの2日間、奮闘して欲しいと思います。

2014.12.15

トレーニングと身体知

いよいよ卒論提出のラストウィークです。締め切り日当日よりも前倒しで出す余裕をもって提出して欲しいと願っています。既に全員提出を済ませたゼミもあるようです。日頃からの計画的な取り組みが効いてきます。ドタバタした時に良くあるのが、データが消える(ファイルのバックアップは要)、プリンターが壊れる、走り込んで転ぶ、などなどアクシデントを回避するには、まさに余裕が必要ですので、慌てていても心には余裕を!

 

さて、ここ2週間ほど、早朝の金曜日にテニスを行っています。膝を痛めて2年ほど遠ざかっていましたが、少しましになったので、スポ健事務室のTSJさん、理工事務室のHSKさんにコーチしてもらいながらボールを打っております。教えてくれる二人が非常に上手なおかげで、初めて取り組むバックハンドの両手打ちも相手コートにはいるようになり、さらにはフォアハンドストロークも、スムーズな振りで回転の良いボールが打てるようになりました。二人のコーチは、技術向上の段階で的確なアドバイスを与えてくれます。実践と体験を積み重ね、「身体知」をふやす機会となっています。

 

本学部の実習科目「スポーツ指導実習」はまさに、そのような身体知を理解、確認し、それを習い手に伝える術を学ぶ科目です。この科目の一つであるスポーツ指導実習(水泳)に参加して、HNM先生の指導の的確さと指導技術の高さにも感心しています。こちらでESを担当してくれている4回生のTNK君、MSTさんも配慮の行き届いた指導サポートで、受講生の泳力を確実に高めてくれています。

 

以上のように、トレーニングによって、技術、体力が高まる実感(身体知が高まる実感)によって、トレーニングに取り組む人(生徒・学生・一般の方)のモチベーションが高まり、より積極的にスポーツ参加が増え、広がるでしょう。その意味では、指導者の力量は極めて重要です。良質な指導者の社会へ送り出すことが、スポーツ参加の機会を増やし、スポーツならびに健康づくりに大きく貢献するのでしょう。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

FO石先生、O松先生のドアの写真です。火曜と木曜(9-16時)は、英語only となっています。留学経験の多い本学部の先生方が、「英語も使わないと忘れるので」ということで、この曜日に英語を使って、英語力を維持するための取り組みです。もちろん、院生、学生もwelcomeですので、積極的に活用してください。このドアを開ける一歩があるかどうかは、チャンスの扉をひらけるかどうかにつながるでしょう。

【忠】




2014.12.14

アメリカ便り (9): College Football

日本でも週末大雪が続いているようですが、
こちらでも最低気温が0℃を下回るのが普通になり、
毎日、寒い日が続いています。

今回は、カレッジフットボール (College Football) について書きたいと思います。
日本ではどちらかと言えばマイナースポーツですが
アメリカでは、アメリカンフットボールが大人気で、
カレッジフットボールも大変な人気があります。

びわこくさつキャンパスにも、クインススタジアムがありますが、
アメリカの大学のスタジアムは規模が全く違います。
メリーランド州立大学 College Park 校でも、
学内に自前の アメフト専用!の巨大なスタジアムがあり、
ホームゲームともなると、5万5千人以上!の観客が、
メリーランド州立大学を応援します。



あとアメリカで良いなと思ったのは、
地元の人が家族揃って、メリーランド州立大学の
Tシャツや帽子を被って、応援に来るのですが、
試合前に、学内で Tailgate Party と呼ばれる
パーティをやって、BBQ などをしながら、
家族ぐるみで、カレッジフットボールを楽しんでいる点です。


アメリカでは、公共の場で飲酒することが禁止されている州 が多いので、
(ちなみに車の中にお酒を置いているだけでも捕まります。)
飲酒している人はいませんが、
日本の大学でも、地元の人が BBQ しても
全然 OK というようなオープンな雰囲気になると良いですね。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を。

<<街でよく見かける英語表現#9>>
メリーランド州立大学 College Park 校は、
Big Ten Conference と呼ばれる人気校の大学リーグに
所属しています。Big Ten と言っても、
現在、10校以上の大学が所属していますが、
学内には、”Welcome! Big Ten Supporters!” という
垂れ幕がかかっていて、各地の大学からのサポーターを
歓迎しています。

2014.12.13

子ども記者in宿場町-発信しよう、君の街-

今日は、「子ども記者in宿場町-発信しよう、君の街-」というゼミ生が企画しているプロジェクトで草津宿本陣に来ています。このプロジェクトは、草津宿街道交流会館と草津市教育委員会の協力を得て、草津市の小学生を集めて、草津市の未来を担う子どもたちが自分たちの手で草津の魅力を取材し、それをFM草津のスポットCMを使って発信するという企画です。その中心的な舞台として選んだのが草津宿本陣です。

草津宿本陣は、東海道五十三次の江戸から数えて52番目の宿場町で、ちょうど東海道と中山道との合流地点として江戸時代に賑わった宿場町です。現存している24ヵ所の宿本陣の中でも、草津宿本陣は、最も保存状態がよく、常時、一般公開されているのはこの草津宿本陣と愛知県豊橋市にある二川宿本陣の2ヵ所ぐらいだそうです。



















そもそも本陣とは、天皇が朝覲(ちょうきん)・行幸(天皇が外出すること)などの際に、その行列の中心である鳳輦(ほうれん)を囲む一陣のことで、後に戦陣の大将の居るところをいい、さらにこれが江戸時代になると、大名などの宿陣の意味から転じて道中の休息の中心となる宿所を指すようになったといわれているようです。




















本陣の利用は、勅使・院使・宮・門跡・公家・大名・旗本に限られ、一般人が宿泊できない、いわば“VIP”の宿でした。そのため、宿本陣内には、様々な工夫が凝らされ、壁紙は柏大葉の模様を鳳凰に見立てるように描かれたり(鳳凰をそのまま描くのはおこがましいという理由で…)、地位の格付けを象徴するように、お殿様とお姫様の過ごす場所が最も高くなるような工夫がされたり…。部屋の間仕切りを低くして、敵襲があっても刀が振りかざせないようにしたり、床から槍などで刺されないようにするため、寝床の床は、床からさらに畳2枚分を重ねられたり、天井にも忍者などが侵入しないようにトゲのついた木の実が敷き詰められたり…



















今日は、小学生の子ども記者が草津宿本陣や周辺地域を取材し、23日にラジオ収録するための“スクープ記事”を集めています。




















この企画で、立命館大学びわこ・くさつキャンパスのある草津市のことを学生自身が知るきっかけになりましたし、私自身も草津宿本陣のことを学ぶ機会となりました…

Jin





2014.12.12

どうして・・・

卒業論文の提出が始まりました。10日の午前中、最初の一人が提出。「提出しました!」と喜びのメールが来ました。こちらまで嬉しくなります。最終段階の体裁整え中の5名は、今日最後の確認をして提出します(そのはず)11名中、残念ながら諸々の事情によりすでに残留決定が2名。。。(卒業論文は進んでいるのですが…)。最終段階一歩手前の文章修正中の3名もがんばっています。起こりがちな「データ無くなりました!!!」がなく進んでおりホッとしています。が、みんな焦るせいか、何度提出しても書式が異なっているのです。また、ページにちょこんと必要ない文字が残っていたり、巨大な図表が載っていたりします。私もそうですが、「直したはずが…」をきちんと「直す」この作業に案外時間がかかるものです。修正できたと安心したら、図表がどこか全然違うページに出現することもよくあります。経験者なのでゼミ生のみんなの気持ちがよくよくよく分かり、何度か修正をするように伝え、それでもできない時には、気づけば電話片手に一緒に作業してしまっています。「ホームにいって、タブの○○をクリックして…」「カーソル持っていくでしょ、そこで右クリックして、左クリック押さえながらビューっと移動だよ」などなど、一緒に苦戦しています。本来は、これも含めて卒業論文作成なのですが、5回自力でがんばろうとしたからまあいいかな、と甘くなってしまいます。『本当はこれも含めて卒業論文なんですよ!』


ただ、この作業の中で良いことは、私自身の口頭による説明力の向上です。視覚的な情報がない状況で、口頭だけで相手に作業を理解し実施してもらうことは非常に難しく、いかに端的で的確に伝えられるかが問われます。視覚障がいのある人に運動指導することは非常に難しく、動きをいかに正確に回りくどくなく伝えられるかが大切になります。卒業論文の指導を通して、この能力を磨くことができる。これはちょっと楽しい嬉しい発見でしたが、過剰に使用しないよう(過剰に教えることのないよう)気をつけようと思っています。


と、アップするはずでしたが…

今日提出のはずの5名中、最終的に提出したのは1名でした。他の3名は、あれやこれやと小さなミスが見つかりました。『図表のフォントは「8」だよ』 とか 『文献は単に文献て書くみたいだよ(引用文献て書いちゃった)』 とか 『両端揃えにしたら間延びしてる~』などなどと研究室で大騒ぎのはずですが、どうも私には大はしゃぎのように見えました。月曜日に4人でチェックして提出することで今日は終了。内容は仕上がっているので、ゆっくり楽しみながら細かい部分を整えてほしいと思います。

本当にあと僅かな日数しか残っていませんが、がんばってほしいと思います。ただし、徹夜してもいいものはできず、きちんと睡眠・栄養・休養をとりながらにしてください。と言ってられない人も多いかもしれませんね。

2014.12.11

卒論提出者からのメッセージ

今週も卒論に関する内容です。今週月曜日から卒論提出が始まり、既に提出を終えた学生、まだパソコン画面と向き合いながら奮闘している学生など様々です。

私のゼミでは、今年度13名のゼミ生が卒論を執筆しています。アスリートを対象にした研究から子どもの調整力に着目した研究まで、テーマは個々により異なります。ゼミとしては、「全力で取り組む」「あきらめない」「妥協しない」という3点を徹底しようと、繰り返し学生に話をしてきました。先日提出を済ませた2名のゼミ生から届いた研究室全体に向けての御礼のメッセージを読み、自分の伝えたかったことが伝わっていたと実感することができました。とても心に響くメッセージでしたので、ここで紹介したいと思います。
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本日の午後、卒論の提出が完了いたしました。
そのご連絡とともに、皆様へ感謝申し上げます。

後藤研究室の規模が過去最大となった今年は、先生も大変多忙な年となったと思います。そんな中、いつも一人一人に対して、丁寧に御指導して下さった後藤先生には、大変感謝しております。本来であれば、もっと早くに完成することが望まれていたにも関わらず、先生への提出が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

大学院生の皆さんには、実験の実施から、論文の執筆までサポートしていただきました。お忙しい中、ご指導して頂き、誠にありがとうございました。特に、笠井さんには感謝してもしきれないほど、お世話になりました。ご自身の研究と、様々な選手の測定が重なる中、時間を作っていただきました。卒論の添削の為に、笠井さんの睡眠時間が削られているにも関わらず、決して態度に出さず、いつも的確に訂正してくださいました。ボリュームのある卒論を、何十回も添削していただいたことは忘れません。本当にありがとうございました。

また、3回生、4回生の皆様にも、験者や被験者として沢山のご協力を賜りました。皆様のサポートなしでは完成できなかったと感じております。

卒論執筆に当たり、後藤先生、笠井さんには20回を超える訂正をしていただきました。何度提出しても訂正される卒論に、嫌気がさすこともありましたが、お忙しい中でも妥協することのないお二人の姿を目の当たりにすると、私が妥協するわけにはいかないと感じられました。
また、沢山の方に支えられていることを実感する日々となりました。

重ねて、皆様に深く御礼申し上げます。

スポーツ健康科学部4回生 XXX
(一部省略)
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私事ではありますが、ちょうど1年前の今頃、ゼミのことで先生に相談させていただきました。周りのみんなが頑張っている中、なかなか頑張れずにいた私でしたが、「スタートはみんなよりも遅れたけど、今から120%の力で頑張ろう!大丈夫!」と優しく励まして下さり、私はここまで頑張ってくることができました。こんな私でも見捨てずに、面倒をみていただいたことに本当に感謝しています。今このように、最後までやりきることができて、本当に嬉しいです。

また、大学院生の土屋さんには、実験の段階からサポートしていただき、本当にお世話になりました。毎日実験等でお忙しい中、いつも全力で私の卒論を添削して下さり、私も全力で取り組もう!と頑張ることができました。土屋さんのサポートがあったことで、とても良いものに仕上げることができました。

卒論の作業はとても地味で、大変でしたが、妥協せず、全力で取り組むことで、もはや楽しんで取り組んでいる自分がいました。なので、今は提出した達成感と、どこか寂しさも感じます。。

そんな気持ちで取り組めたのも、後藤先生や土屋さんをはじめとする、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。感謝しております。

口頭試問ふくめ、最後までしっかりやり抜きたいと思います。
今後とも、よろしくお願い致します。

つたない文章ですが、御礼の言葉とさせて頂きます。

スポーツ健康科学部4回生 XXX
(一部省略)
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嬉しかったです。そして、2名とも成長しました。また、サポートをしてくれた大学院生の努力にも心から感謝しています。

「なぜ卒論を頑張るのか?」「卒論を頑張ることで何が得られるのか?」その答えは彼女達からのメールに凝縮されているように感じます。4回生が一生懸命書いている卒論の内容は、1年後にはその多くは頭から消えてしまうでしょう。私自身、学生を終えてから卒業論文を開いたことは一度もありません。卒論の内容が社会に出てからの仕事に直結するとも思いません。けれども、「妥協せずに頑張ったこと」は5年経過しても10年経過しても自分の中にずっと残ります。「やりきったこと」が自分への自信になります。多くの学生は社会に出た後に、歯を食いしばり、睡眠時間を削って頑張らないと乗り越えることのできない壁に遭遇するはずです。その時に頑張るのか、頑張らない理由を作ってあきらめるのか、、、卒論を妥協せずに頑張り抜ける学生は、将来遭遇するであろう壁に対しても正面から向かっていけるのではないか、私はそのように考えています。

提出に向け奮闘中の学生には最後まで頑張り抜いて欲しい、きっとこのことが自分の力になると信じています。

2014.12.10

基礎演習 いよいよ来週ゼミナール大会分科会★

こんにちは。ma34です。

今日は水曜日、基礎演習の日です。
先週の論文提出は、どの班もしっかりと提出できたようでした。
例年、最後の週の頑張りには目を見張りますが、
今年は今までよりもラストスパートの力が強かったように思います。
(逆を言えば、スタートが遅かったというか。。。)

いよいよ来週に迫った分科会の準備として、
今日は1,2限を使って発表練習を行いました。



写真からも伝わりますが、スライドを工夫していた班が多く、
1週間の準備時間のなかで、一生懸命に取り組んでいる様子が伝わってきました。
ただ、まだ原稿を作成途中であることもあって、
下を向いている様子も写真から伝わるように、これから一週間、さらに良いものを目指して欲しいと思います。

今日、前期でお世話になっていた2回生のオリターさんから、
最後にコメントをいただきました。
そのコメントの中で印象的だったのは、「後期の時間を長く使って自分たちが調べてきたテーマなのだから、もっと自信をもって発表してください」というものでした。
本当に、そうだと思います。
時間をかけて、何もないところからテーマを立て、調べてきた中身です。
グループで協力して作り上げてきたものです。
その自分自身の努力や成果を、しっかりと見つめて、自信につなげてほしいと思います。

来週の分科会がとても楽しみになってきました。
真剣に場に臨むこと、そして他のクラスの発表を聴いて意見を交流する場を経験することで、
1回生がまた一回り成長する姿をみたいと思います。

ma34

2014.12.09

スポーツのサイエンス1

Hassyです。

私が担当する講義で、他学部の学生に開講している教養科目で「スポーツのサイエンス」という科目があります。今年は理工学部の学生さんに開講の授業を担当しています。

昨日は、東洋大学理工学部教授の小河繁彦先生にお越しいただき、「ディコンディショニングとスポーツ科学」というタイトルで講義いただきました。

小河先生は、循環器系の運動生理学の分野で世界的に著名な先生で、毎年の学術論文の掲載数も相当なものです。

今回は、一般の教養科目ということで、科学とは何か?スポーツを科学するとはどういうことか?という命題から丁寧に生理学のお話をされました。

また、運動パフォーマンスを決定づける要因は幾つもあって複雑であり(例えば技術的なことや体力など)、逆に選手のパフォーマンスを科学的に決定づけることは困難であることも説明されました。例えば、サッカー選手のパフォーマンスは、科学的に測定できる持久性能力や筋力、走スピードなどで一定の判断はできますが、テクニカルな側面(これは例えばそのチームの戦術によってその価値は変わってきます)やその試合でのコンディショニング、調子・モチベーションなど、複雑な要素が絡んでおり、一概にパフォーマンスを一般的科学の大前提である「数値化」して提示することは極めて困難であることを説明されました。

しかし、同時に、各生理的指標の重要性も指摘され、言い換えれば、各種生理的要因が高い水準で維持されることによって運動パフォーマンスも高いレベルのものを発揮できることを強調されました。

また、興味深かったのが、人間の生理的な限界です。例えば、睡眠なしで生きられる時間、人間は最大海抜何メートルまで到達できるか?呼吸を止められる最長時間は?記憶力の限界は小説「白鯨」の何冊分?体温は何度が下限?飲まず食わずでどれくらい生きれる?などなど。。。

これらの観点からヒトの生理的適応を学んでいくことも面白いと思いました。

丁寧な講義のため、準備していただいたスライドの全部は話すことができず、もうあと1時間の授業が欲しかったところですが、受講生は多くのことを学んだと思います。

他学部開講授業ですが、スポ健生にも是非聴講して欲しかったと思いました。