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2014.11.28

ラストスパート

朝、4時半に起きて大阪から大学へ向かうのですが、だんだん明るくなってくるのにどんどん寒くなってきます。大阪と草津の温度差を実感します。

さて、GOTO先生も書かれていますが、卒業論文提出まであとわずか。このところひっきりなしに、メールや電話が舞い込みます。

「もう、何書いてるか分からなくなってきました。。。」
「結果が予想と違っていたので、目的変えていいですか?」
「何度メールを送っても届きません。。。」   などなど。

何書いてるか分からないって!?本人が分からないのに私に分からないよ。
ダメだよ、目的があって研究始めたのに結果に合わせて目的変えるなんて!
う~ん、メールが届かない原因は私にも・・・どうしてもダメならフリーメール使っては?

と、あれこれゆっくり何度もゆっくりやり取りをします。全員といっていいほど、みんな焦って半分パニック状態。
結局、最後は、「大丈夫だよ。ちゃんと目的も方法も検討しつくした結果、ゴーサインを出したのだから、足りないのは自信だけ。もう一度、落ち着いて何をしたかったか、何の目的だったのかを考えること。深呼吸と暖かい飲み物を飲んで、1時間後にまだパニックしてたら連絡してね。」と言って終わります。もう一度電話があったことは今まではなし。

ここまできて、ジタバタしても仕方がないので、自信を持って進めてほしいと思います。

平行して3年生のゼミでも、卒業論文に向けた取り組みを本格的に始動させました。前期にミニ論文を作成した延長上のテーマ、全く別のテーマもありますが、ほぼ11人全員のテーマが決まりました。すでにそのための指導を開始した学生、インタビューの承諾を得て来年早々に開始する学生、方法論を検討している学生、様々ですが、ほとんど全員の目標が「9月完成!!!」。ぜひ、実現してほしいと思います。

パソコンは、いつも思うように動いてくれるとは限りません。こまめな保存とバックアップを必ず取るようにしてほしいと思います。

2014.11.27

卒業論文の提出期間が近づいてきました

卒業論文の提出開始(12/8)まで2週間を切りました。4回生はラストスパートに入り、学内の至る所でノートパソコンを開いて作業をしている様子がみられます。学部1回生の頃から数多くのレポートなどを作成してきたスポ健生ですが、「学位論文」の執筆はもちろん初めての経験、論文独特の表現方法や書式に苦労しながらも、パソコン画面と向き合いながら努力を続けています。また、ゼミ生をサポートしてくれる大学院生にとっても、最後の追い込みです。

所属ゼミ生には、「全力で取り組むこと」「あきらめないこと」「妥協しないこと」の3点を徹底しようと既に伝えています。締切が近づくと「これぐらいでもういいか」と弱気な考えが浮かびがちですが、卒業論文は学部4年間の学びの集大成です。残された時間の中で、自らにとって最高の論文に仕上げてくれることを期待しています。

2014.11.26

サービスラーニング事後振り返り

こんにちは。ma34です。

今日は、一回生の基礎演習では、ゼミナール大会の論文締切一週間前ということで、
どのグループも血眼になって頑張っていました。
こちらも、AAさんとともに、よりよい論文になるように一生懸命検討しました。
この時期になって、やっとお尻に火が付いたようで、これからの頑張りを応援したいと思います。

2時間目は、草津東高校、草津市教育委員会とのサービスラーニングに参加した学生と
事後振り返りの時間でした。
体調不良で欠席した学生が多かったので、小規模な振り返りの時間となりましたが、
小規模だからこそ、ざっくばらんに、かつ自分自身の問いを深めることができたように思います。

面白かったのは、
学校現場の先生は、どんなときに「怒る」(しかる)のか?ということ。
子どもたちに怒ることができない、と悩む学生に、ある先生がこうおっしゃったそうです。

その先生のつぎのようなポイントを教えてくれました。
 1.誰かを身体的に傷つけたとき
 2.誰かを精神的に傷つけたとき
 3.集団の和を(故意に)乱したとき

学生にとっては、「逆に言えば、この3つに当てはまらないときは怒らなくてもよい」と考えると、
怒る・叱るポイントが絞れて、メリハリがついてよいと感じたそうです。

また、そうした意見の後には、叱るときには集団のなかで伝えたほうがよいのか、
その子を一人だけ個別に呼んで叱ったらよいのか。。。という問いが話題になりました。

実習の中で出会った先生を思い出して、なぜあの時には集団で?なぜあの時は個別で?と
共有しながら、こういう場合には全体なのでは?こういう子どもだったら個別なのでは?と
具体的に場面を想定しながら語り合えていました。

同時に、今回の実習での大きな学びは、自分はまだまだ成長中であること(できないこともある)を再認識したことのようです。今後、また現場での学びの機会をたくさん持ちたいという言葉と、そこで今回見ていなかった(意識していなかったポイント)を今度はしっかりと見てみたいという思いが聞けました。

彼らが今回のサービスラーニングの実習や振り返りを経て、次の学びをどのように展開させていくのか、楽しみにしたいと思います。

ma34.


2014.11.25

ボストン2

Hassyです。

Izumi学部長のゼミ生の板庇君が見事ボードセーリング(ウインドサーフィン)のインカレ(at 沖縄)で3連覇を達成されました!おめでとう!!
 https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=105
私も学生時代、同じ競技をしておりましたので、その凄さはわかるのですが、特に全レースで1位というのはとても凄く、いかに彼が秀でた選手であるかを物語っています。
Tabataプロトコルで培われた心肺機能の亢進が加味したのでしょうか?
年度末には団体戦もあり、去年はかつての私の所属部が本学を僅差で下して初優勝しましたが、今年はどうなるか、楽しみです。

さて、そんな熱い沖縄に対し、アメリカでは全土を寒波が襲ったようです。

以前のブログでもお伝えしましたが、今月初めにボストンでの学会に参加した際には降雪しましたので、今は更に寒いでしょう。
そんなボストンでは、MITやハーバードに足を運びました。

同行した東田先生のご友人で、現在MITの高分子工学のビッグラボで研究留学されている山形大の中林先生にMITをご案内頂きました。

その研究室では、ドラフトチャンバーのガラス壁にマジックで化学式が実験ノートの様に書かれてあり、非常に興味深かったです。

また、MITでは、利根川先生の研究施設もあり、今回、中林先生の知人で、Tonegawa labでポスドクをされている奥山先生にご案内いただきました。

ともかく研究員や技官などのスタッフの数、扱っている実験動物などの規模は、「凄い」としか言いようがありません。
世界から優秀な人材が集まり、instituteの至るところでディスカッションが活発に行われ、「あっ、彼は最近Nature誌で◯◯を発表した人」「あっ、彼はCell誌に◯◯の論文を出した人」と紹介されます。

脳科学研究ですので、テラスもあり、ここでも色々と思考を深めていくようです。。。
非常に刺激的な見学でした。
中林先生、奥山先生、ありがとうございました。

ハーバードでは比較動物学博物館に行ってまいりました。
鉱物や植物、民俗学など、その規模は大学所属の博物館とは思えない充実したものでした。

我々のような2足歩行と4足歩行ape、跳躍に長けた動物、動きの違いが大きいですが、そうした筋活動とエネルギー代謝の関係性も分担関与する研究テーマです。
こうした骨格に魅入ってしまいました。

2014.11.24

RIKEJO FES(リケジョフェス)

すっかり寒くなってきました。風邪を引いている人も増えているようです。くれぐれも体調の維持・管理には気をつけてください。受験生のみなさんにとっても大事な時期です。ご用心のほど。

 

今日は、イベントの案内です。

RIKEJO FES(リケジョフェス)

20141214日(日) 11001700

場所     ウインクあいち(愛知県産業労働センター)7

参加費  入場無料

事前申し込みされると記念品がもらえます!(事前申し込みなしでも参加できます)

http://www.rikejofes.net/

 

このイベントは、立命館大学と東京理科大学との共催です。そのため、地理的にも両大学の真ん中の名古屋での開催です。副題に、「科学にする女子中高生の学園祭」とありますが、理系進学を考えている女子中高生、以外にも現役の学生、保護者、教職員、社会人のかたにも来て欲しいイベントです。また、それに相応しい内容です。少し紹介しますと、

◇特別トークセッション:13001430 

  数学者・秋山仁さんと宇宙飛行士・山崎直子さんによるトークセッションを開催します。

◇先輩リケジョトークセッション:1115120014451530

  立命館大学×東京理科大学の先輩リケジョによるトークセッションを開催します。

 常設コーナー(11001700 ◇シゴト紹介コーナー

  会社で働いているリケジョの先輩に会えます。同時に、企業のブースもあり、就職活動を始める学生にとっても好機です。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

・来年のゼミ希望者と面談しています。学生と話をするのはいつも楽しみです。今回は、話をたくさん聞かなければならないのですが、研究テーマなどのディスカッションでついつい熱が入って話しすぎてしまいます。でも、気持ちの良い学生さんとの面談は、喜びであるとともに、この学生をより成長させるために何ができるのか、とその責任の大きさも感じさせられます。卒業時に彼らが望む以上に、力をつけることを学部の教職員が願っています。それを受け止めて、伸び上がってください。

・高倉 健さんがお亡くなられた。前半の任侠映画に馴染みはないのですが、学生のころみた「遙かなる山のよびごえ」「幸せの黄色いハンカチーフ」から、仕事シリーズとでもいうべき、「海峡」「鉄道員(ぽっぽや)」で感動をいただきました。エッセーも上手でよく読ませてもらいました。今のタレントのように私生活をひけらかしたり、ネタにすることは一切無く、映画で勝負する本当の銀幕のスターでした。「かっこいい男」へのあこがれを湧き起こし、「男の姿」をみせてくれた健さんの冥福をお祈りします。

【忠】

 



2014.11.23

シンポジウム「成長期の体と頭を育てる食事」が開催されました。

寒くなったり暖かかったりと、
体には厳しい気候が続いておりますが、
皆様いかがお過ごしですか。

先日のブログでも触れましたが、11/16 に、キャンパスプラザ京都で、
第四回スポーツ健康科学セミナー: 成長期の体と頭を育てる食事 が
開催されました。

今回は、海老研究室の Aoi さんに
当日の様子をレポートしてもらいたいと思います。



「みなさん、こんにちわ。海老研究室の M2 の Aoi です。
今回のシンポジウムでは、海老先生は、
活動紹介、成長期のアスリートの食事について、
どのように食べていけばよいかなどを話されました。
例えば朝ごはんにもタンパク質を摂りましょうということで、
時間の無い朝簡単にできるレシピやカルビーさんが協賛ということもあり
フルグラにヨーグルトなど紹介されていました。

彦根東高校野球部監督の村中先生との対談では、
週2回の部活食の取り組み紹介、
進学校ならではの文武両道の大変さなどを話して頂き、
選手のサポートには様々な人の協力、
つながりが大切であるとおっしゃっていました。

大阪ガスの谷田さんには、おいしくお弁当を食べることができる
作り方の基本やコツ、注意点などを丁寧に教えていただきました。

最後には、アンケートを答えた人全員に
カルビーさんからフルグラ一袋をプレゼントとして提供していただきました。」

スポーツ健康科学部では、様々なイベントやシンポジウムを開催しております。
どんなイベントが開催予定かを、ぜひ学部HPをチェックしてください。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を


2014.11.22

博士後期課程入学試験…問われる研究者としての自律と自立

今日は、スポーツ健康科学研究科博士後期課程の入学試験日でした。学内外の大学院生や社会人の多数の方々が試験に臨みました。

博士後期課程に進学を希望する人たちは、自身の専門性をより極め、大学の教員や研究者を志す場合が多くなります。志願者は、博士前期課程、いわゆる修士課程の大学院生が多いのですが、場合によっては、大学教員で博士号を取得していない方が学位の取得をめざしたり、理学療法士や管理栄養士、また高等学校の教員の方々がさらなるキャリアアップを図るために、学位取得をめざされたりする場合もあります。

博士後期課程に進学する人たちは、研究することに動機づけられているため、既に研究テーマは明確に描かれている場合が多いのが特徴です。その上で、専門領域での研究を進めるために必要な基礎知識や方法論の知識、また手掛けようとする研究成果がどのように社会や実践の場に貢献しうるのかという視座を持ち備えているのかも問われます。加えて、後期課程の3年間で学位取得に至る要件を満たすことができるのかという研究遂行能力も求められます。つまり、博士後期課程の学生には、「一人の研究者としての自律と自立」が求められるといっても過言ではありません。











我々の研究科では、学生一人ひとりの専門性と個性が発揮できるように支援し、研究者に代表されるようなスペシャリストを社会に排出したいと考えていますが、同様に、培った専門性や能力をベースに、社会に新しい価値をもたらすような「未来を生み出す人」を常に育てたいと考えています。つまり、博士後期課程では、「教えを請う」というようなイメージではなく、進学をめざす人たちには、一人の研究者として「自律・自立」するという自覚と覚悟が問われているといっても過言ではありません。

自らの道を自ら切り拓く…
我々の研究科では、そのような気概を持った人たちの支援を惜しみません。


Jin


2014.11.21

ニュースポーツ

今学期は、スポーツ指導実習で「ニュースポーツ」を担当しています。たいていの受講生は、「ニュースポーツ???」という感じで履修登録をします。授業では、簡単なニュースポーツの定義をするのですが、やっぱり「???」という雰囲気が漂います。その感覚は的を外れてはいないのです。ニュースポーツの一般的な定義を見てみると、


【知恵蔵2014

ハングライダー、パラセーリング、グラススキー、スケートボード、ジェットスキーのような科学の発達による技術革新で作られる新素材や機械、加工技術の革新によって生まれた新しいスポーツ。また科学的な知見に基づいてより安全に、より健康的に既存のスポーツを変形したり、類似したルールを採用したりして、近年高齢者や子供も可能なレクリエーションとして紹介されるようになった新しいスポーツもある。変形して新たに生まれたスポーツには、羽根つきボールでバレーボールをするインディアカ、ボールを打ちやすい高さにティーアップし、野球の投手がいなくても楽しめる子供用に開発されたティーボール、ゴルフより簡便なグラウンドゴルフ、フランスのクロッケーが日本で改良されたゲートボール、実弾を使用しないデジタルスポーツ射撃などがある。


【大辞林第三版】

①新しく考案された,あるいは,新しく日本に紹介されたスポーツの総称。

②競技性を重視せず,誰でも参加できることを目的としたスポーツの総称。プレジャー-スポーツ。

 

具体的な種目を見てみますと、以下のようなものが挙げられます。

●バレーボール型:インディアカ/ソフトバレーボール/ビーチボール/セパタクロー                    

●ターゲット型:ユニカール/クロリティー/シャフルボード/ダーツ/ペタンク          

●テニス型:バウンドテニス/フレッシュテニス/ラージボール卓球/スカッシュ/タスポニー          

●ゴルフ型:グラウンドゴルフ/スルーインゴルフ/ターゲットバードゴルフ/ディスクゴルフ/パークゴルフ/マレットゴルフ

●ベースボール型:キックベースボール/ティーボール             

●その他のスポーツ:ゲートボール/チャレンジ・ザ・ゲーム/綱引き/ドッジボール/フットサル/雪合戦/ニホッケー/3on3 (ストリートバスケットボール)/カバティ


あれ?これもニュースポーツなの?という感想をお持ちになる方も多いのではないでしょうか。すでにかなり周知されていて、新しい(new)スポーツという気がしないものも多く含まれています。もっと時間が過ぎ、日本の中でさらに定着すれば、ニュースポーツという名称でなくなるかもしれませんね。


さて、授業では、大辞林の②の定義を主に使いながら進めています。担当の学生を決め、毎回の授業の最初20分程度を「誰でも」「楽しめる」活動を実践します。その後、全員でディスカッションの時間を持ち、「小学生だったら・・・」「高齢の方だったら・・・」というように、異なる対象者に関する注意・工夫点などを話し合います。ガチガチに緊張する2年生は、「カンぺいいですか?」とシナリオを用意しています。それでも、ガチガチは取れず、終わった瞬間に完全脱力しています。思うように展開できた受講生、できなかった受講生、それぞれの思いはあるでしょうが、なかなか上手にできているというのが担当者の感想です。対象者に適した「声の大きさ・トーン」「言葉遣い」「態度」「声かけの頻度・程度」は、簡単なようでとても難しいと思いますが、数を踏めば踏むほど上手になっていくことは間違いありません。2週間後からは、40分間の模擬授業実践となりますが、この20分間の実践から得たものをフルに活用してがんばってほしいと思います。

2014.11.20

学生アスリートの学びへの意欲

スポーツ健康科学部には、体育会に所属をして競技を行う「学生アスリート」が多数含まれます。多くの学生は正課(授業など)と課外活動(部活動)を両立しながら学生生活を送っています。連日早朝から練習を行いながら、GPA(成績)が5点満点で4.0を超えるという成績優秀な学生も存在します。ただその一方で、課外活動に対しあまりに重きをおき、正課で苦戦をしている学生がいることも事実です。これは本学に限ったことではなく、体育・スポーツ関連の学部を有する大学では共通した課題のようです。

大学4年間という限られた時間の中で、それぞれの競技において目標を達成しようとする学生アスリートの取り組みは高く評価されるべきものです。早朝6時頃に出勤することも多いのですが、大学のグランドでは男女の陸上部長距離パートの選手が既に練習をしています。南草津駅発大学行きの始発バス(6時57分発)には、多数のラクロス部の部員が乗り込んできます。年間を通して続くこれらの光景を目にすると、何とかして良い成績を残して欲しい!!と心から応援したくなります。しかしその一方で、正課も大事にして欲しい、、、これだけ立派な教育施設、整備された学習カリキュラム、教職員による支援体制が揃っているわけですから、これらも存分に活用して欲しい、そのような思いを抱くことも少なくありません。

以前、他大学の体育学部の専門授業で2回にわたりゲストスピーカーとして話をする機会を賜った際に、印象深い経験をしました。学生アスリートが多く、現役学生や卒業生からオリンピックの金メダリストが輩出される大学です。授業が始まる前に担当教員から、「250名近くの受講者がいることもあり最近私語が多く、ご迷惑をおかけするかもしれません」という説明(事前のお詫び)を受けました。授業が始まり簡単な挨拶を済ませた後に、学生に向かって言いました。「皆さんは卒業するために単位取得が必要です。多くの人は単位を取るために、今この授業に出席しているのだと思います。けれでも、これから2週間の授業で、私は体力トレーニングに対するとても大切な内容を説明します。これらは、皆さんが日々行っているトレーニングに直ちに活用することができますし、将来、指導者になった際にも頭に入れておいて欲しい内容です。授業の中には、合理的なトレーニングを考える上でのヒントがちりばめられています。ですから、この2週間は単位のためという意識は捨てましょう。皆さん自身のため、所属するチームのため、将来皆さんが指導をする教え子のために集中をして授業を受け、その情報を持ち帰って下さい。一度しか話をしません。寝ている暇はないですよ。」その後、学生の受講態度がどうだったかは容易に想像できるかと思います。私語もなく集中をして、授業中に話をした内容を一生懸命メモを取ってくれました。また、授業終了後のコメントシートには、「普段は寝てしまうこともあるのですが、今日は頑張りました。これほど集中して授業を受けたことは今までありませんでした」「この領域に関してもっと深く学びたいと思うようになりました」「授業で教わった内容を必ず自分のトレーニングに活かしてみせます」といった嬉しい感想が書かれていました。

この経験を通して感じたことは、「学生の興味・関心と授業内容が一致した時には、凄まじい集中力がうまれる」ということです。特に、スイッチが入った時の学生アスリートの集中力は、素晴らしいものがあります。私はトレーニング科学が専門で、学生アスリートにとって関連性の深い内容ということもあるでしょう。また、学生が学びたい・知りたい内容と、我々教員が教えなければならない内容は必ずしも一致するわけではありません。けれども、「スポーツ」を扱うスポ健の授業では、学生アスリートの「強くなりたいという強い思い」を学習意欲に転換させることは比較的容易であるはずです。

正課への積極的な取り組みがみられない学生に対して、我々教員が「授業1回を受講するのにいくらかかっているか計算してみなさい(=授業料/受講している総授業数)」と話をする光景を目にすることがあります(私も話をしたことがあります。ただし、この呼びかけは思ったほど効果がありません。なぜなら、多くの学生は自分の貯金を切り崩して授業料を捻出しているわけではないからです)。むしろ、授業内容を精選し、90分間の講義の中で1つでも2つでも、学生の興味・関心をカバーするトピックや知的好奇心を刺激するようなトピックを準備してあげることができれば・・・ここ数年間はそのように感じてます。

課外活動では個人やチームの目標達成に向けて精一杯努力を続ける「あきらめない学生」、そして正課も「手抜きをしない学生」・・・このような学生アスリートを育成したいものです。

2014.11.19

夜間中学の見学へ

こんにちは。ma34です。

以前にすこし紹介いたしましたが、先週の金曜日に、
京都市立洛友中学校の第二部学級(夜間中学校)の参観にゼミ生有志とともに行ってきました。


校長先生からのご講義があり、その後の授業参観となりました。
洛友中学校は、昼間部と夜間部の二つがあり、
昼間部の生徒さん(不登校を経験した生徒が多い)が夜間部の生徒さん(在日や新渡日の方々が多い)との交流のなかで、自分として認めてもらうこと、自分も人の役にたつという自己有用感を高めていくお話がわたしのとくに印象に残ったお話でした。

今回の訪問・見学は、グループに分かれて学習を進めている3回生が
アポ取り、見学希望書の作成、お礼状の作成にわたって、自分たちでやってくれました。

わたしの「ぜひ知ってほしい」という思いも汲み取ってくれて、とても有意義な時間となったと思います。

以下は、学生の感想のまとめです。(3回生作成お礼状から抜粋)

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・現在の文科省含め、夜間中学校を積極的に増やしていこうという動きがよく分かった。
・今まで考えもしなかった、自分たちが当たり前に書け、読める文字について考えさせられた。
・夜間中学校の生徒さん方の授業参加への意欲に驚いた。
・生徒さんの学びへの姿(決して無理矢理ではなく自分から知識を得ようとする様子)に衝撃を受けた。
・先生方が生徒一人一人を理解し、様々な国籍の方がいるなかでもそれを踏まえた授業を行っていた。
・先生方と生徒さんとのやりとりが非常に多く、決して一方的な授業になっていなかった。
・それぞれの先生方がどのようにしたら分かりやすいか、覚えやすいかなどの授業の質の向上への努力がすごかった。

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少しでも、自分の受けてきた教育という世界から一歩外に出て、ひろい見地からものを見て欲しい、
そう願っています。

その一つのきっかけにしてくれたのではないか、と思っています。

なお、見学の様子や当日お返しした感想は、洛友中学校のHPでも紹介していただきました。
こちらもよろしかったらご覧ください。

http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=202008