2014.08.30
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2014.08.29
こども哲学
今日は、本の紹介をしたいと思います。研究室に来た学生が真剣に楽しそうに読んでいく本です。正確には絵本ですが。。。
「こども哲学」というシリーズで下記に列挙した全7巻です。ちょっとお値段が高い(1冊1400円)。
よいことわるいことって、なに?
きもちって、なに?人生って、なに?
いっしょにいくるって、なに?
知るって、なに?
自分って、なに?
自由って、なに?
なかなか興味深い内容が書かれています。自由って、なに?から少し。
【したいこと、なんでもできる?】
ううん。だって、鳥みたいにとべないし。 でも・・・
ひこうきにのればとべるよね?
自分が飛べるってこと、鳥は知ってるのかな?
うん。何したいのかわかってて、ほんとにそうしたかったらね。 でも・・・
もし、ほんきで、だれかをころしたいなんて思っちゃったら?
ほんとにしたいと思ったら、ひとを生きかえらせることもできるのかな?
【自由って、なんの役に立つ?】
世界を前にすすませる新しい考えをさがすのに。 でも・・・
それよりも、自分が一歩前へふみだすのが先じゃない?
あたらしい考えって、かならず世界のためになる?
自分のしたい仕事をして、意味のある人生をおくるんだ。 でも・・・
やりたい仕事ができなかったら、人生って無意味かな?
仕事しなくちゃ、自由になれない?
「よいことわるいことって、なに?」からも少し。
【ひとにやさしくしようと思う?】
うん。ぼくにやさしくしてくれる子にはね。そうだね、でも・・・
どっちがさいしょにやさしくするの?きみ?それとも、相手?
【こまっているひとがいたら、たすけてあげる?】
うん。自分だけよければいいなんてだめだよ。そうだね、でも・・・
生きてゆくために、自分のことをいちばんに考えるのは、いけないこと?だからって、みんなのこと考えられる?みんなって、たくさんいるよね。
いろいろなテーマについて、このような問答が繰り返されます。私たちも幼いころに、「どうして?どうして?」と持った疑問もいくつかあると思います。子ども哲学というタイトルですが、なかなか読みごたえ?考えごたえのある絵本です。特徴は、(そうだね)でも・・・と繰り返し続いていくところで、明確な答えは載っておらず、テーマと思考の道筋を示してくれるだけです。部屋に遊ぶに来る多くの学生が手にとって読んでいきます。何冊か読んでいく学生もいます。体の大きな学生が、絵本をのぞき込み「う~ん」と唸りながら考えている姿もまたいいものです。下記に、いくつかのテーマを列挙します。お子さんと、友人と、同僚と、問答してみてください。皆さんは、子どもが納得できるように答えられますか?
【どんなときでもおやのいうことはきかなきゃだめ?】
【ろうやのなかでも、自由でいられる?】
【みんなでいっしょに生きてゆくには、リーダーとルールが必要?】
【おとうさんとおかあさんがきみを愛してるって、どうしてわかる?】
【きみの考えは、きみのもの?】
2014.08.28
大学教員の夏休み
2014.08.27
多様な教育の博覧会へ
おはようございます。Ma34です。
この前の日曜日は、NPO法人コアプラス主催の「エデュコレー多様な教育の博覧会―」(@なんば大阪府立大iサイト)に参加してきました。
写真の「時間割」にあるように、様々な教育のかたちを一望できる教育の博覧会ということで、学校だけではなく、塾やオルタナティブスクール、教育NPO, 教育とゲームの新たな関係を構築している企業などが講演、授業をするほか、各団体のブースも出展され、直接色々な質問をぶつけてみることも可能でした。
出展されている中には、文学部の荒木寿友先生主催のNPO「EN.Lab」(京都市北区の雲ケ畑で、廃校になった小学校で自然体験ワークショップを展開されている)、そして教職沖縄研修でお世話になっている、沖縄の「珊瑚舎スコーレ」(昼間は小中高のフリースクール、夜間は識字教育が中心となる夜間部)も来られていました。
色々と刺激も多かったのですが、いちばん心に残ったのは、箕面市国際交流協会の授業のなかで、ことばがわからない世界を体験しようというワークショップのなかで感じたことです。そのワークショップでは、ヒンディー語で書かれたメモ(座りなさい、手をたたきなさい等)をはじめの2分間で覚えて、その後、教師役の方のヒンディー語による指示を聞き、行動するというものでした。
このメモには工夫があり、カタカナ(読み方)しか書かれていないもの、文字しかないもの、全くヒントにならないものと数種類があります。参加者は、結局、自分のメモにあったことは行動できるのですが、わからない指示も多く、周りの一部のわかる人の行動を見てから行動を揃えていきます。“ああ、こうして子どもは言語を行動とともに習得していくのだな”、と聞いていました。しかしながら、その私の考えはまだ一面的でしかなかったことに気がつきます。その後、講師の方がこう言いました。「外国にルーツを持つ子どもで、日本語がわからない子どもも、こうやって周りに馴染んでいきます。けれども、行動がみんなと同じようにできているからといって、ほんとうに言語を理解しているのか、またその言語で語られている教科内容を理解していると言えるのか、というのは別の問題だと捉えておく必要があるのではないでしょうか。」
たしかに、そのとおりだと思います。周りの行動と同じ行動ができていると、教師は、ああ、みんな「理解している」のだな、と思ってしまうかもしれません。しかしワークショップにおいて、指示されてどんな行動をしたらよいのかがだんだんと結びついてきたという実感はあっても、それが文字で書かれると全くわからなかったし、ましてやそれ以外の何かの概念についてヒンディー語で説明されたら、ちんぷんかんぷんです。理解するレベルには到底到達していません。
私が関心を寄せている小学校外国語活動でも、もしかしたら大学の授業でも、「行動に現れている=理解している」と想定して進めていることはよくあるかと思います。けれども、実際、細かく観察していたら、あるいは書かせてみたら、全然理解できていなかった!ということもあります。(望まれる「行動」(パフォーマンス)の設定=目標設定の仕方が大切なのだと思います。)
今回、色々な教育のあり方に触れるなかで、多様な教育の方法を知ることができた一方で、自分自身が「当たり前」にしてしまっていることをもう一度吟味することが必要であると、改めて考えさせられる一日でした。
ma34.
2014.08.26
Von Boyage
2014.08.25
筑波大学・図子研究室との研究交流会
USC訪問、カナダ・カルガリーでの国際ランニングシンポジウム、その後バンクーバー経由で、19日に帰国しました。涼しいところから戻ってきたので日本の蒸し暑さを改めて感じています。
20日―21日はゼミ合宿に行ってきました。JISS見学、筑波大学・図子研究室とのゼミ交流会、筑波宇宙センター見学の内容でした。JISS見学ではJISS研究員の稲葉先生にアテンドしてもらい、日本のスポーツ科学研究、スポーツ科学サポートの現場も観てきました。
筑波大学・図子研究室とのゼミ交流会初日は、お互いのゼミの紹介を学生同士で行いました。4回生にとっては卒論へ向けた節目のプレゼンにもなりました。図子研の院生のしっかりとした発表も聴けて大いに刺激となりました。さらには、夜の懇親会では、和やかな雰囲気の中、双方の交流が加速的に深まりました。2日目は筑波大学の研究・実験施設ならびにスポーツ施設の見学と図子研究室、伊坂研究室双方の院生による本格的な研究交流の時間が持てました。特に、図子研の発表で、実験機材を持ち込んでの実演を交えた発表は、“現場に役立つ研究”を強く意識した内容でした。ディスカッションでも、質問した当研究室M1のY井君が自分の意見を実際にその装置を使って検証させてもらうなど、通常の研究会ではみられない実践的な議論で大変興味深いものでした。
双方の学生・院生にとっても大いに刺激された研究交流会となりました。これも今回運営していただいた図子研究室の皆さんのおかげです。ありがとうございました。
同世代で同分野の研究を進めている仲間との交流は、単なる情報共有、研究交流にと留まらず、人間力を高めるきっかけにもなりました。今回の研究交流を通じて、ゼミ生たちは、直接交流による「心と体の化学反応」によって多くの刺激と影響を受け、さらに成長する機会を得たことでしょう。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週International Calgary Running Symposiumへ参加してきました。ランニングに関わってこれほど豪華なメンバーが一堂に会するのはもうないのではと思えるほどでした。ランニングのエネルギー効率、シューズ、ランニング傷害、シミュレーションの分野で著名な研究者によるキーノートレクチャー、中でも、Lieberman(ハーバード大学)の進化からみた人のランニングと現在議論となっている裸足でのランニングの研究内容は、この間のホットな議論へ一石を投じてきただけに興味深いものでした。ポスター発表は、本学からは、【明紀】先生、【光O】先生でした。日本の研究水準も海外と比べて遜色なく、今後、キーノートレクチャーを任される研究者も数多く出てくるでしょう。もちろん、本学部からも。
【忠】
2014.08.24
スポ健な人 (11)
皆様いかがお過ごしですか。
今週も、スポ健で頑張っている学生を紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Kohei さん です。
Kohei さんは、現在博士前期課程の1回生 (M1) で、
藤田研究室に所属しています。
では、Kohei さんにインタビューです。
Q: 「現在の研究テーマについて教えて下さい」
K: 「今は、運動によって糖代謝をいかに改善できるかということについて研究しています。」
Q: 「なぜ研究に興味を持ったのですか?」
K: 「大学で色々と学んできて、企業で言われた作業をこなすよりは、
自らクリエイティブに何かを作り出したいと考えたためです。
自分がこれがあったら良いなと思えるものや自分がイメージしたものを
作り出すことに関心があったので、研究に興味を持ちました。」
Q: 「今後の目標を教えて下さい」
K: 「運動の効果については経験的に分かっていても
メカニズムが解明されていないことがまだまだあります。
今後、研究を進めていって、欧米での学会発表や他大学との共同研究にも
積極的に参加して、運動から人の健康を考えることで、
社会貢献していきたいと思っています。」
Q: 「受験生やスポ健後輩へのメッセージをお願いします」
K: 「何をしろというわけではありませんが、後から振り返って
大学時代はこれをしましたと自分で言えることをして欲しいと思います。
遊びでも、バイトでも、勉強でも何でも良いので、何か得るもののあることや
経験を積んでいって欲しいと思います」
それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
敦
2014.08.23
人を育てる企業
2014.08.22
地域で生きる
ローソンが「介護コンビニ」 ケアマネ配置し高齢者支援
2014.08.21
学生の訪問
8/2-3にかけオープンキャンパスが開催され、多数の方々がお越しになりました。2日目の模擬講義(最新の低酸素トレーニングを体験しよう)終了後、見覚えのある高校生(Aさん)から声をかけられました。実は昨年、大阪で開催された進学説明会でブースを担当したのですが、その際にAさんが来場し、本学での学びの様子、教育の方針や求める人材などを時間をかけて説明したことを思い出しました。当時Aさんは高校2年生だったのですが、今回のオープンキャンパスに四国から駆けつけてくれました。
熱意ある、元気ある学生と話をすることで、私自身も活力をもらうことができました。そして、Aさん、Bさんのような熱意ある学生が入学してくれた際に、その期待に十分に応えることができるよう、また、魅力的な学部・研究科であり続けるために我々教員も努力をしなければ・・・と改めて感じました。
