2014.08.01
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2014.07.31
トレーニングをサポートする中で学ぶこと
先週からも、体育会所属の選手数名が連日、低酸素トレーニングを行っています。トレーニングメニューは個々により異なりますが、1分程度の高回転でのペダリングを30秒程度の休息を挟んで8-10セット程度反復する方法を取り入れています。通常酸素環境で行っても大変なメニューを、酸素濃度を減らした環境で行うのですから選手にとっては厳しいメニューとなります。
これらのトレーニングを行う際には、原則として選手1名に対して立ち会いスタッフ1名を配置します。スタッフは各セットにおけるペダル回転数や心拍数、発揮パワーなどを記録すると同時に、規定のメニューを完遂できるよう言葉をかけ続けます。以前は、私自身や大学院生がスタッフとして選手に張りつき声をかけていたのですが、昨年からは学部ゼミ生にこの役割を任せています(私は後ろから選手&ゼミ生の様子などを観察しています)。トレーニングを行う選手は毎回が真剣勝負、メニューを提供する側も真剣勝負、そして、トレーニングに立ち会うスタッフも緊張感をもって臨みます。この「トレーニングの現場」では、普段講義の中で学ぶことがいかにして現場に還元されているかを実感することができます。また、トップのアスリート達がいかに真剣にトレーニングに打ち込んでいるか体感することができます。これらは、トレーニング科学を学ぶ上でもきわめて大切で貴重な経験です。
立ち会いスタッフの振るまいを後方から観察していると、様々なことに気がつきます。最初はトレーニング内容に圧倒され「頑張って!!」としか声をかけることが出来なかった学生が(選手は既に頑張っています・・)、次第に選手の表情に気を配り、心拍数や発揮パワーなどの情報をもとに具体的な指示や励ましができるように成長していきます。また、トレーニングの合間に、トレーニングメニューの意味や期待される効果などを説明する光景がみられるようになります。
これらの取り組みは、授業でも研究でもありません。どれだけ頑張っても単位にはなりません。けれども、そこから得られるものは大きいです。トレーニング科学の専門家を志す学生にはトレーニング理論を暗記するだけでなく、「トレーニングの現場」を少しでも経験して欲しいと願っています。
2014.07.30
平和を考える夏
今日は衣笠キャンパスの国際平和ミュージアムの夏の催しについて
ご紹介いたします。
一つは、もう終了してしまったのですが、
先週末の土曜日に開催された「親子企画 へいわってなに?」の様子です。
広島の原爆のなか、奇跡的に残ったピアノ(「原爆ピアノ」)の演奏会が行なわれました。
ピアノの持ち主の女性は、広島市中心部で亡くなられてしまったのですが、
ピアノは、側面に数々のガラスの破片を埋め込みながらも、今も綺麗な音色を響かせます。
演奏するのは、小さな小学生から高校生、そして大人の方。
ミュージアムのロビーに飾られている「過去」を表す火の鳥を癒すかのように
ピアノの音がしずかに響いていました。
イスラエルやウイグル地区をはじめ、世界での紛争に思いを馳せながら複雑な思いで聞いていました。
長男は、安斎名誉館長の講演でのクイズに真剣に取り組み、
「へいわってなんだと思う?」という問いに「好きなことを思いっきり楽しめること」と答えました。
ほんとうに、そうだと思います。
彼なりに、日本の過去や世界の現状を知り、考えたことです。
そうやって、自分にひきつけて自分の言葉で語ることがまず第一歩なのだろうと思います。
もう一つ。
ただいま開催している、ミニ企画展についてです。
スポーツに関係する企画は前回のスポ健の自主ゼミ「Sports For Combodia」に引き続きますが、
ミュージアムとしては初の試みのようです。
第88回ミニ企画展
「健康はお国のためにースポーツと戦争ー」
https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/mini/2014/140627/mini_88th.html【開催趣旨】より
現在、私たちは健康のため、豊かな人生を送るために運動をし、スポーツを楽しみます。しかし、一五年戦争当時は運動・スポーツも戦争を支えるためのものと して利用されていました。本展では、当館の収蔵資料の中から約50点を展示し、当時の健康観やスポーツが人々をどのように戦争に協力させることになったの か、その歴史を紹介します。
こちらの展示は、8月29日(金)までとなっております。
スポーツを切り口に、今年の夏は私たち一人一人が
平和のことを考えてみませんか?
2014.07.29
イベント満載
2014.07.28
スポーツ健康科学サマースクール
週末は、「スポーツ健康科学サマースクール」を開催しました。今年で4回目の開催となり、恒例行事となってきました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。また、ご協力いただいた先生方、院生の皆さん、ありがとうございました。ことしも充実したサマースクールとなりました。
今回は、他大学の学部生、院生、社会人の方(卒業生もいました!)に参加していただき、2日間、インテグレーションコアにある教育・研究施設をつかって、最先端のスポーツ健康科学を実習・講義を通じて体験していただきました。
実習では、皮下脂肪厚、筋組織厚、最大筋力、MRIによる腹部・大腿部の画像、最大酸素摂取量、スポーツ動作等を測定し、自らの客観的データの見方等についても解説を行い、スポーツ健康科学のおもしろさを実感いただきました。また、参加者同士でグループワークを行い、より理解を深めていただきました。
このサマースクールをきっかけに、大学院スポーツ健康科学研究科へ進学してくれる方もいて、「スポーツ健康科学」の魅力を伝える機会となっており、今回も進学希望者の参加がありました。来年も開催しますので、興味ある方は是非ご参加下さい。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
・このブログを開設したのが、2009年7月27日。丸5年と1日が経過しました。この間、1日も欠けることなく継続しています。担当いただいている先生方と読者の皆さんのおかげです。今後も末永くお付き合い下さい。
・今週末、8/2-3はオープンキャンパスです。
https://ritsnet.ritsumei.jp/event/oc.html
・8/4 (月)ひらめき☆ときめきサイエンス 「立命館大学 身体のミクロからマクロの世界へ
https://www.youtube.com/watch?v=SEbyVIIO9VQ
【忠】
2014.07.27
8/2・8/3 オープンキャンパスです!!
皆様、いかがお過ごしですか。
立命館大学では、いよいよ 8/2 (土) と 8/3 (日) に
オープンキャンパス が開催されます。
スポーツ健康科学部でも、学部の学びに関する 学部説明会 に加えて、
四つのコース (スポーツ科学・運動健康科学・スポーツ教育学・スポーツマネジメント) を
体験してもらえる 模擬授業 や 実習 、世界最先端の施設を
見学してもらう インテグレーションコア見学ツアー を行います。
二日間とも異なる授業・実習内容ですので、ぜひ多くの企画に参加してみて下さい。
詳しいスケジュールは、web で御確認下さい。
また入試に関する様々な質問にお答えする 入試相談会 も開催します。
学部生の先輩も多数参加していますので、学生目線から
スポーツ健康科学部について色々と教えてくれるので、
気軽に質問してもらえると参考になると思います。
私は、二日とも参加しておりますので
(MRI 説明と AO 説明会を担当します)
一人でも多くの受験生・保護者の方にお会いし、
スポーツ健康科学部について知ってもらえる事を楽しみにしております。
(「ブログ読んでいます」と言ってもらえると大変嬉しく思います (^ ^) )
それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
敦
2014.07.26
“自分らしさ”を確立する上で大切なこと…
2014.07.25
グンゼスポーツとの懇親会
2014.07.24
卒論作成に向けて
大学生活4年間の集大成としては、卒業論文の作成があげられます。卒業論文提出は12月なのですが、今年は13人が執筆ということもあり「動き出しを早く!!」と昨年から言い続けてきました。その甲斐もあってか、13名中の9名は既に実験が終了または現在実験を行っています。7月末としてはかなり順調な進捗です。
卒論作成に向けた実験を行う過程では、様々なことが勉強になります。研究計画書の作成に始まり、指導教員である私とコンタクトを取りながら、実験を手伝ってくれる大学院生や被験者の方々のスケジュールを調整することが求められます。その過程ではメールでの連絡を頻繁に行います。スマートフォンでの簡易なメッセージ送信に卓越したスキルを有する学生ですが、電子メールでのやり取りは苦手です。この際に、CC(カーボンコピー)やBCC(ブラインドカーボンコピー)の適切な使い方を教えます。私や大学院生に対するメール文面に問題がある場合には、その都度指導をします。「確認をする」「報告をする」「先を読んで行動する」・・こういった指導は直接論文の内容には関係しませんが、社会人としての基礎力を養う上ではきわめて重要なことです。
3月に卒業をした1期生も、卒論の一連の取り組みを通して一気に成長してくれました。現4回生も卒論を作成する中で「メンバーと連携しながら仕事を進める能力」を身に付けてくれることを願っています。そして、まだ実験が始まっていない残り4名の研究が前に進むことも願っています(きちんとした研究計画はたてていますので、あまり心配はしていませんが)。
2014.07.23
前期終了。
毎週水曜日が担当のこのブログ。
前にアップしてから、もう一週間!!と感じるほどあっという間の一週間でした。
22日火曜日から試験週間が始まりました。
一回生は初めての大学での試験。
高校とはきっと違った、緊張感ただよう雰囲気のなか、しっかりやれているでしょうか。
さて、今日は4回生のゼミの最終日に撮った写真を紹介します。
4回生ゼミは、赤沢ゼミ一期生。
女子が1人、その他11人が男子というゼミです。
照れ屋な男子が多く、女性陣の方が強いのですが(笑)
それはそれで良いのかなあ。。。
6月から7月にかけて、卒論構想の面談を一人一人としてきました。
それぞれが一生懸命考えながら、色々な経験をして生きているんだなあと
大学生のときにはあんまり考えずに生きていた私は、尊敬しながら話を聞いていました。
卒論では、「やっぱり自分がずっと考えてきたことをやりたい」
「自分のこれからの人生で役立つことを勉強する良い機会としてきちんと位置づけたい」という
思いが多く聞かれたことがとてもうれしいことでした。
今年の夏休みは大学生活最後の夏休みですので、
学生らしく豊かな経験を積んで欲しいと思います。
(もちろん、卒論のための勉強・資料蒐集は忘れずに・・・)
ma34.
