今年度から【忠】先生よりスポーツ健康科学セミナーⅡという授業を引き継ぎ、担当することになりました。
この授業は、キャリア形成科目です。えっ?2回生から?と思われるかも知れませんが、立命館大学は、「就職に強い大学」と社会から評価していただいているように、30万人を超える校友ネットワークを活かした就職サポートだけでなく、キャリアオフィスという専門部局のサポートを仰ぎながら、各学部、1回生の時から卒業時のキャリアを学生に意識させるような科目を配置しています。
スポーツ健康科学セミナーⅡは、3回生以降の専門教育、コースやゼミ選択のための接続科目でありながら、学部で培った力をどのように花開かせるか、つまり、学んだことをどのように自身のキャリア形成に繋げるかを意識させる科目です。先日、その第1回目の授業があり、「学部で培った力(専門性)の適用と応用」の話をしました。
スポーツ健康科学部の学生には、少なからず、「人間と社会のこころとからだの健康・幸福を見つめる眼差し」が養われ、それがある意味、学部生の「専門性」といっていいでしょう。細部はさておき…(笑)
ただ、その専門性を学部生がダイレクトに適用する職業、つまり、専門職といえるのは、保健体育教員とインストラクター・指導者だけといっても過言ではありません。スポーツ用品・健康器具メーカーの開発や営業職は、隣接・関連領域の職業と考えられます。
スポーツ健康科学部が育てる人材は、そんな幅が狭いのか?と疑問を持たれるかも知れませんが、学部で育て上げる「専門職」は、どの学部でもそれほど幅広いものではありません。
むしろ、「人間と社会のこころとからだの健康・幸福を見つめる眼差し」という専門性は、誰もが失いたくない健康や幸福に関連する力であり、逆に言えば、全ての人々、あらゆる集団や社会にとって不可欠なものであり、スポーツ健康科学部を卒業する学生は、汎用性の高い「力」を養ったと言っても言い過ぎではないでしょう。
ただ、保健体育教員とインストラクター・指導者の専門職に就く学生は、卒業生全体の1割程度で、それ以外の多くの学生は、民間企業の総合職、一般職として採用されていきます(専門性にさらに磨きをかけようとする大学院生もいます…)。
つまり、培った力(専門性)を組織・社会・環境…といったものに、いかに「応用」するかが多くの学生に問われます。繰り返しになりますが、スポーツ健康科学セミナーⅡでは、学部での学びを振り返り、それがどのように自分の力に繋がり、その力を活かして、自身のキャリアをどのように切り拓いていくかを考えさせる科目です。
現在、4回生は就職活動最前線…まさしくその真っ直中で、必死になりながら就職活動しています。
エントリーシートの作成や面接、4回生は学部での学びがどのようなものであったのか、企業からそれを問われているのでしょうが、企業が知りたいのは、知識・スキル、また積み重ねた経験の内容やエピソードそのものというよりも、それらの活動や経験から「何を学び、それがどのような力に繋がり、そしてそれを企業でどう活かしてくれるのか」ということです。
培った力(専門性)をどのように組織・社会・環境に応用させ、成果に結びつけることができるか…
4回生、がんばれ!
そして下回生は、このことをしっかりと見つめてほしいと思います。
Jin