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2013.11.18

転機

晩秋から冬にかけての気候となっています。

週も、来客の多い1週間でした。

そのうちの一人は、キャリアチェンジを考えているようで、今まで身につけた専門性を利用して、スポーツパフォーマンスの現場で働きたい!とその方策を模索しているようで、その相談にこられました。知る限りの情報、ネットワークを活用してもらいながら、望みのところで活躍して欲しいと願っています。

 もう一人紹介すると、アメリカで運動科学の学部を出て、トレーナーで活動している方でした。大学院のスポーツ健康科学研究科の博士前期課程を考えているようで、どのような研究ができるかを相談にこられました。将来を見据えた上で、「研究力」をつけたい、という目標を定めての訪問で、意気込みと情熱を感じました。

 人生にはいくつもの転機が訪れます。とりわけ、自らが一歩を踏み出しての転機は、その後の人生に大きく影響を及ぼします。そのような転機が訪れたときに、相談を受けたり、進路先となるのは非常に大きな責任を持つことになります。もちろん、最終的には決断したことが、「良し」となるようにサポートするとともに、その人の人生に関われることをの喜怒哀楽をともにする覚悟を新たにします

 いずれにしても、関わった学生、院生、関係者が、望みの人生を歩めるように、適切なアドバイス、サポートができるよう、こちらも日々鍛えておく必要があります。

 <<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週、土曜日は、オープンキャンパスが開かれ在学生の保護者の方が、インテグレーションコアで、教学内容、進路就職状況の説明を受けたり、施設見学などで、学生の学びの実態を体験してもらいました。その中でも、一期生である4回生が、この間の学びと進路について報告してくれたところは、保護者の方にとっても当方にとっても感激でした。本学部の学びの体現者である学生の成長が、学部教育の確かさの何よりの証明です。

【忠】

 

 


2013.11.17

「人間らしさ」!?授業の中で

1115日の金曜日3時限目。「学校保健論」の中間まとめテストを実施した。受講登録者のうち123人が受験した。「○×」式の客観問題と論述問題だが、この間の学習の確認が目的なので、決して難問ではない。但し、基本的な事柄について、使われる語句や意味については正確に把握していないと「足を掬われる」ことになる。

例えば、「かつて老人病といわれた生活習慣病が、子どもたちにとって無視できない問題になってきている」は×、「ホメオスタシス(身体機能の恒常性)は、ホルモンと自律神経系(交換神経、副交換神経)との協働によって維持される」も×だし、「成長には『頭部から尾部へ』『中心部から抹消へ』『微細運動から粗大運動へ』といった方向性がある」も×になる。

論述問題は、「『健康の主人公』」としての子どもの発育発達にはどのようなことが必要なのでしょうか。『スキャモンの発育曲線』・『随意運動の発達』の意味を明らかにしながら論述してください」、「子どもの身体発達の特徴はどのようなところにあるのでしょうか。『発育発達のピーク』・『ホメオスタシス』の意味を明らかにしながら論述してください」など6つの設問から1つだけ選択することになる。

まだ客観問題部分の採点が終了した段階だが、60点満点が38人、50点が22人、40点が37人、30点以下が26人となっている。配点が40点の論述部分がどれくらいの出来なのか楽しみでもあるが、ザアッとみた限りでは、結構「苦戦」の様子だ。「重要語句」の意味が正確に把握出来ていないことと、それを用いた問題の掘り起こし方に難がある。

客観問題で「足を掬われ」たり、論述で「苦戦」する原因ははっきりしている。授業内容に「喰い付き」が悪いことだし、「聴く耳」を持たないことだ。もちろん、根本的な問題は、授業担当者の方にあるのだろう。「喰い付き」の良い内容提示と「聴く耳」を持たせるような授業方法・展開において一層の工夫が必要だということだ。

そんな時、「ケータイをもったサル」(正高信男『ケータイをもったサル「人間らしさ」の崩壊』中公新書、2004)の話が思い起こされる。著書自体が刺激的なタイトルであるが、その副題が示すように、生来の資質に加えて、社会文化的になかば涙ぐましい努力を経て「人間らしく」なっていくサルの一種である人間の、「人間らしさ」の所以を探ろうとしているのが興味深い。そして、社会の中に「人間らしく」なっていくように仕向ける要因が消滅しようとしていることへの危機感をケータイとの関わりで述べているのが大変参考になる。

サルが仲間と交わす音声によるコミュニケーションは、現代人が携帯電話(ケータイ)でメールをやりとりしているのと、本質的に同一の機能をはたしているのだという。実際のところ、高度情報化は、そこに暮らす人間のコミュニケーションのスタイルを、従来とは根本的に変えてしまったと言えるようだ。だとすると、授業担当者と受講生とのコミュニケーションのあり方も根本的な見直しが必要になってきているのだろう。そんなことを改めて思い知らされている。    mm

2013.11.16

コーチングの難しさ

 今週の火曜日にメキシコでのカンファレンスから戻りましたが、未だ少し時差ぼけに悩まされています。海外には頻繁に行きますが、時差ぼけだけはどうしようもないみたいです。

 5日間の国際テニス連盟のカンファレンスに参加して感じたのは、各国やコーチごとにコーチングの手法は様々で、成功パターンも一つではない、ということです。例えば、日本のコーチングは正しいグリップやスイングを徹底的に教え、多くの球出しからのストローク練習を好むことが多いですが、これを周到するコーチングを実施している国もあれば、ゲーム中心の指導法にはグリップやスイングの細かな指導は遣り過ぎるべきではない、とする指導理論もあります。どちらもそれぞれ良い側面もあれば、その国の文化には適さない指導法もあるように思います。

 近年はネットをつうじて色々な最新情報を簡単に入手できますが、日本のテニスの普及・育成・強化に向けた正しい情報の伝達の仕方に関して、この間ずっと悩んでいます。より多くの人にテニスを楽しんでもらい、世界で活躍するトップの選手を輩出できるトレーニングシステムの構築に、何かしら貢献できるといいな、と思います。
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satoshi


2013.11.15

Jリーグ、中西理事が圧巻のご講義!!

こんにちは。

今日のUSF特別協力講座・NFL協定科目は、Jリーグ理事 競技・事業統括本部長の中西大介さんが、「Jリーグ─リーグ創立20周年、次の20年のvisionと戦略」をテーマにご講義下さいました。

素晴らしい講義でした。

こんなに率直で、しかも単なるケースに終わるのではなく、経営学に引きつけながら語ってくださる中西さんのご講義に、教室満員の受講生が聞き入りました。

 

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本当にありがとうございました!!

来週水曜日には中東 Jリーグチェアマンが講演に訪れてくださいます。

ますます期待が膨らみます・・・

BULLCO

 

 

 

 

 

 

2013.11.14

卒業論文提出まで残り1カ月

 秋はどこへ行ってしまったのか。びわこではもう雪が降っています。

 さて、スポ健4回生の卒業論文最終提出まであと1カ月となりました。sanaゼミでは、本日の11/14日が緒言部分の提出、来週の11/21は方法と結果、11/28は考察、12/5は全体完成、12/12はゼミ最終提出、その後最終チェックで、12/19は学部最終締め切りとなります。まだ、一筋縄ではいきそうにありませんが、急ピッチで進めていただければと思います。本日は、卒業アルバムの撮影もあり、いよいよスポ健1期生の卒業も近づいてきました。スポ健に在籍したいろいろな「証」をしっかりと残していただければと思います。sana


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2013.11.13

ゼミの時間。

こんにちは。ma34です。

3回生の専門ゼミでは今、は教育方法学のテキスト『新しい時代の教育方法』(田中耕治・鶴田清司・橋本美保・藤村宣之著、有斐閣、2012年)を読み合わせしています。

表紙には「入門書」と書いてありますが、中身は濃厚で、一つ一つ掘り下げていけば一年間これ一冊で事足りるのではないか、という本に、3回生は難しい・・・と言いながらも、自分の経験やこれまでの知識で頑張って読み込んでいます。

昨日は、久しぶりのメンバーを囲み、和やかになった雰囲気のおかげか、とても良い時間となりました。素朴な質問だけれど、とても本質的で、重要な論点が自然に出されたり、それについて僕は・私はこう思うなあと、自然に意見が交わされていました。

ゼミや授業のなかで、うまく行く時と行かない時があり、その差は何なのだろう?
と教育方法を専門にしながらも、教師としてはまだまだなのだなあと恥じながら、
色々と考えて試行錯誤することは嫌いじゃないのだな、と改めて思います。
昨日は何で素敵な時間になったのだろう・・・。

一番大きいのは、久しぶりに来てくれた、そのメンバーの持つ力なのでしょうね。
それぞれのゼミ生が良いところを響き合わせて、だんだんとチームになってきたような、その雰囲気が一番大切なのだと、少し嬉しくなりながらゼミの時間を終えました。

後期も折り返し地点になります。就職活動もいよいよ目の前に迫ってきました。
それぞれに素敵なところを持つゼミ生たちが、悩みながらも前進できるように応援していきたいと思っています。

ma34.

2013.11.12

あたたかい秋~冬を!

 先日、BULLCO先生が、BKC(びわこ・くさつキャンパス)のきれいで、おちゃめな秋を届けてくださっていましたが、今日は衣笠キャンパスの秋を・・・。こちらのキャンパス近くで、日々練習をがんばっている部活(サッカー、野球、ソフトボール・・・)の学生が、この学部にもたくさんいます。


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 先週末までで、それぞれのキャンパスでの学園祭を終えて、すっかり冬支度のキャンパスです。部活・サークルに入っている学生は、学園祭の準備に、授業の課題に・・・と追われて眠そうな顔をしていましたが、これでひと息といったところかもしれません。

 私自身は、今月はじめで、今年の学会をすべて終えました。この時期に沖縄で開催されたのはラッキーなことで、とても過ごしやすい気候でした!

 みなさん、それぞれの秋~冬をあたたかくお過ごしください。  【ippo】











2013.11.11

第26回日本トレーニング科学会

すっかり秋めいてまいりました。

先週末は、26回日本トレーニング科学会が蔵王で開催されました。

http://www.zao-bodaira.com/gakkai/

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 今回の会場は、「日本の宿 古窯」  http://www.koyoga.com/  でした。全国の宿ランキングに、連続してベスト3に入る温泉ホテルでした(写真は3代目若女将と大きな里芋)。学会の会場と宿泊場所が同じでしたので、学会のみならず、懇親会からナイトサイエンス、温泉でのディスカッションまで、濃密な研究討論、研究交流の時間を過ごせました。改めてですが、同好の士が集い、寝食をともにすると、相手の理解が良くでき、かつ仲良くなることができます。今回の大会テーマは、「トレーニングにおける つながりと拡がり」 でした。まさに、大会テーマに相応しい会場設定でした。

 


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本学からは、【GOTO】先生、【栗】先生、ポスドクの福Tさん、院生のK田さん、学部生の笠I君が参加していました。

 







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今回の学会賞には、下記の演題が選ばれました。

「筋力トレーニングにより腱は肥大するのか」

福谷充輝(立命館大学、日本学術振興会特別研究員PD)、栗原俊之、後藤一成(立命館大学)

 

本学に所属のポスドクの福谷さん、おめでとうございます! 嬉しい限りです。

 



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<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

今回の学会では、「アフターカンファレンス」も開催されました。学会後にもう一泊して、中堅の先生方から、この研究会への思い、若手のメッセージを伝えた後に、「トレーニング科学の未来像」のグループワーク、さらには在外研究の体験報告、英語論文の投稿の仕方など、少人数で盛りだくさんの内容でした。参加者から、「この学会は体力がいるね!」と言われました。濃密かつ実りの多い学会でした。写真は、アフターカンファレンスの参加者。松生さんもかけてつけてきてくれました。

【忠】

 




 

2013.11.10

「今も昔も?!」を思う

119日。戦後最悪の「労働災害」と言われた福岡県大牟田市の三井三池炭鉱・三川鉱での炭塵爆発事故が起こってから50年を迎えた。死者458人、一酸化炭素中毒患者839人に上り、半世紀たった今も、重い後遺症に苦しむ人がいるという。炭塵は坑内に浮遊する石炭の粉で、積もれば爆発の危険があることを解っていながら、清掃や散水などの初歩的な対応さえ怠り、その保安は杜撰だったという。事故調査にあたった専門家も「たまり放題」だったと結論付けるほどの状態で事故は発生したという。

手元に熊谷博子『むかし原発 いま炭鉱―炭都[三池]から日本を掘る―』(中央公論新社、2012)がある。福島原発を巡って次々に起こるニュースに見入るなかで、この著者の頭に思わず浮かんだ言葉が、「むかし炭鉱 いま原発」だという。

著者は語っている。「福島の原子力発電所は、長い間、首都圏にエネルギーを送り続け、人々の生活を支えてきた。同じように、かつて日本全国の炭鉱から掘り出された石炭は、明治以降、日本の発展を支えてきた。そんな日本を動かすエネルギーをつくり出してきたのは、いつも地方の名もない無数の労働者たちであった。」(p.1)

しかし、タイトルは「むかし原発 いま炭鉱」だ。私も、このタイトル???が気になって購入した。「炭鉱というのは、日本のエネルギー政策の原点である。それゆえに、この国のあらゆる部分と、表にも裏にも密接につながっている。三池炭鉱は日本一の炭鉱だったから、そこには、今に至る日本の来た道がつまっている。」(p.6)

改めて日本のエネルギー政策を年代的にみると、炭鉱の衰退と原発の発展は「同時進行」していたことがわかる。1954(昭和29)年、「石炭過剰で貯炭700万トン。九州の休炭坑1413万人が失業」。1955(昭和30)年、石炭合理化で「石炭鉱業臨時措置法」(スクラップ・アンド・ビルド政策)公布/原子力基本法制定。翌年には、原子力委員会が設置された。1960(昭和35)年には三池炭鉱の争議が10ヶ月続くが、1961(昭和36)年には国内出炭5540万トンで戦後のピークとなる。1962(昭和37)年に政府は「スクラップ・アンド・ビルド」政策を「閉山方向」へ転換。そうした中で起こったのが三川鉱での事故だった。1967(昭和42)年には、一酸化炭素中毒患者の救済を訴え、「CO中毒患者家族の会」の妻たち75人が事故のあった三川鉱で144時間の「坑内座り込み」までしている。屈強な炭鉱マンで48時間が限度だという坑内での命がけの行動だ。

著者によれば、こうした炭鉱と原発のつながった複雑な関係をみようとした時に、敢えて逆の「タイトル」としたのだという。そこには、「もう原発はやめてくれ」という思いも強い。何よりも、原発に連なる歴史を根源から見直すことになっている。   mm

2013.11.09

Worldwide Coaches Conference 2013

今週は国際テニス連盟のカンファレンス(Worldwide Coaches Conference)に参加するためにメキシコのカンクーンに来ています。


このカンファレンスは2年に一回の頻度で開催され、テニスの普及・育成・強化に関わる現場での実践事例からスポーツサイエンスによる動作解析やトレーニング法の紹介など幅広い分野のエキスパートが参加し、情報交換を行います。


僕は日本テニス協会の代表としてこのカンファレンスに参加し、国際テニス連盟のメンバーだけでなく、他国のコーチ陣とも情報交換し、日本テニス協会の普及・指導に活かすことを目標としています。

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5日間のカンファレンスはとっても長く体力的には辛いですが、カンファレンスの開催先はリゾート地の素晴らしいロケーションで、カンファレンスを放ったらかしてビーチに行きたくなります(笑)。








satoshi