[ ] の記事一覧

2013.01.27

サービスインス最後の卒業研究論文集

1998年度のBKC文理総合インスティテュート、サービス・マネジメント・インスティテュートの出発から14年が経ちました。4回生卒研演習の締めくくりとして今回も「卒業研究論文集」を編む予定です。大方の原稿を集約して、一人ひとりの執筆者と最終のチェックに入っています。ゼミ生全体に「お疲れさま」と言った後、編集委員を引き受けてくれる人たちと完成に漕ぎつけることになります。

論文とは、「自分(達)の思考・思索の小史を社会化すること」との仮定の下、意見表明や質問することを絶えず求め、うるさがられた気もします。それらは、①テーマの設定、②先達の追求過程の掘り起こし、③観察・データの収集・処理、④目的・方法・結果の結びつきと一貫性の有無、⑤自らの仮説に迫る道筋のつけ方、等々についてでした。同じことを何回も繰り返し言い続けてきたようですが、多様さを許容したサービスインスの特徴か、あるいは関連スポーツ諸科学からみれば緩やかな専門性の段階だった故なのか、一人ひとりの考えるテーマはユニークで新鮮なものでした。「論理性、客観性、妥当性、信頼性」と表現される研究過程を具現化させるのをやり切ることは、実はとても面白くて楽しいものです。そう言ってくれる人が毎年現れるからこそ継続させることができた、と私はつくづく感じています。

これまで卒業研究論文集に参加してきた学生は、体育会クラブ所属、ウインタースポーツ種目を行う人たちが相対的に多く、年末まで、あるいは一月三日に東京ドームで試合をすることも度々ありました。それでも最後には何とか完成するまでに辿りつく気概をみんな持っていたのには、私の方が驚きと期待と、さらにはやり甲斐と反省とを同時に感じる日々を送る経験をさせてもらいました。

本年度の掲載分を含めば、2002年以来合計で、126編が数えられます。内容的には、指導者や指導内容・環境づくり、あるいはチームやプレイヤーの練習・学習の諸課題を「実験的実践」として追求すること、が大きな特徴の1つになっています。また、「スポーツ科学に関する研究手法の適用」という点では今一歩でも、サービス・コンテンツとしてのスポーツのもつ「技術内容」に関する考察では、「競技者としてしか得られないsomething」に関して著者たちが苦心した説明を行っているのも特筆すべきことです。名前を挙げることはしませんが、これまでこの論文集に参画した過年度の卒業生の皆さんにも、感謝と敬意を表する次第です。

このような論文集を作成することが、インス・スポーツサービス系の3・4回生演習の毎回の到達点でした。でも今回が特別だったのは、サービス・マネジメント・インス最後の卒業研究だったことです。サービスINSのスポーツ・サービス系の科目や演習は、すでに発足しているスポーツ健康科学部に発展・解消することとなっています。スポ健の現3回生は、来年度は一期生としての卒業論文作成に取り組んでいることでしょう。インスからの良い伝統は引き継ぎたい、専門課程での多様な学びの成果をそれぞれが纏め上げて欲しい、と私は心底、新たな気持ちでそのように感じます。

 

【善】

 


2013.01.26

スポ健3回生の取り組み

Hama先生のブログにもありましたが、修士論文の提出〆切が来週木曜日に迫ってき ました。該当する大学院生にとってはまさに最後の追い込みの時期です。連日寝不足での論文執筆で疲れもあるでしょうが、少しでも良い論文になるよう最後まで頑張って欲しいものです。ちなみに、修論提出直前は予想外のトラブルが多発します。プリンターが壊れる、熱を出して寝込む、キーボードを押したまま居眠 りしてしまい、起きたらWordのページ数がものすごい数になっている(経験談)、、、、これぐらいならまだ良いですが、一番怖いのは大切なファイルが壊れてしまうことです。修論生の皆さん、くれぐれもファイルのバックアップを忘れずに!!

photo1.jpg
さて、本日はスポ健学部生の1つの取り組みを紹介 します。昨年、ゼミの学部3回生が中心となって女子ラクロス部に対するトレーニングサポートを行いました。球技の種目特性を考慮した、自転車ペダリングの トレーニングを週2回継続してもらったのですが、今週3日間に渡ってその成果発表会(フィードバック)を行いました。トレーニング期間前後でペダリングパワーや持久力の測定を行っており、結果的にチーム全体として体力レベル
photo3.jpg
が1ランク向上していました。研究であれば結果をまとめて論文を執筆してそれで終わ りなのですが、今回学部生には、【結果をわかりやすくまとめて、部員1人1人にフィードバックすること】を求めました。実験室での測定の結果として出てきた結果(数値)は、そのままでは選手にとっては非常に理解しづらいものです。実際には、その数値のもつ意味を理解した上で、選手にわかりやすく個別に説明をして、さらに、今後必要なトレーニングに関するアドバイスができるようになって初めて合格です。
photo4.jgp.jpg
特に、スポーツ科学やトレーニング科学を専攻する学生には、卒業するまでにこの能力をつけさせたい!と長年考えてきたこともあり、まず今回、自分のゼミ生にチャレンジしてもらいました。

写 真はフィードバックの様子ですが、学部3回生が立派に今回のトレーニングサポートの総括をしています。また、綺麗なフィードバックシートを作成し、1対1で個別に解説をしています。その甲斐もあってか、フィードバックを受ける部員の目も(普段の授業以上に?)真剣でした。十分「A+」をあげられる内容でした。スポーツ科学やトレーニング科学の専門用語を暗記することはもちろん大事、研究を行いデータを取ることも大事、けれどもそれで終わらず、特に学部生には今回のような「理論と実践」を通して「データの集計能力、論理的な思考(説明)やプレゼンテーション能力」を高めて欲しいと願っています。

GOTO

2013.01.25

試験シーズンの始まり

 大寒に入り一年のうちで一番厳しい気候のこの時期から、センター入試、学年末の定期試験、個別入試と学生達にとっては試験シーズンが始まります。この頃は、寸暇を惜しみ通学電車の中でも勉強している光景をよく目にします。若い人が普段と違って真剣になっている姿を見るたびに、「頑張れよ!」と心の中で声援を送りたくなります。そして少々大仰な言い方かも知れませんが、日本の将来に何か希望が持てる気になります。

 先日センター入試が行われましたが、筆者が就職した最初の年に共通一次としてスタートし、種々の反省点と共に改善され今の形式になりましたが、敢えて私見(偏見かも知れませんが)を述べると、依然として解決できない問題としては"偏差値学力"しか見ていないということです。また昔話になりますが、当時の高校生の大学選びの考えは、あの大学に行けばこの分野を学べる。あの先生の教えを受けることができる、といった思いから、蛍雪時代などを丹念に調べ、さらに(新潟から東京まで)先輩を頼り、直に大学の確認に行ったりしました(一種の今のオープンキャンパスと言えるかも)。そして希望の所に入るまでは浪人も辞せずと、ある意味ではその時点で将来をしっかり見つめていたのかも知れません。

"やりたいことより入れる大学へ"と消去的な大学選びと揶揄され、そのせいか均質化した学生集団となってしまった。活力がなくなったとの批判や危機感?から多様な入試制度が導入された点は評価できる点かと思います。

常々"人の評価に物差しは一つではいけない"と考えています。多様な能力、特技、興味を基に、個性を活かし、幅広くかつ深くものごとを考えていく力を身につけていく機会を与えるべきと(教える方は大変とは思いますが)。(老ブロガー・ハル)

2013.01.24

運動と健康についてのエビデンス(証拠)その3

 Hamaです。
 大寒の頃はやはり寒い日が続きますね!

 さて、本日は「身体活動と疾患」に関するダラスエアロビクス研究所の研究を
紹介しましょう。

 アメリカ人男性10,224名と女性3,120名の対象者を、8年以上に渡って観察した研究です。
それは、まさに先週お話した疫学の研究ですね。

 その間に、男性240名と女性43名が死亡しました。
その中で運動習慣のない男性の年齢調整全死亡率は64人/1万人/1年間に対し、
よく運動する人は19人/1万人/1年間でした。

 女性でもよく運動している人は、死亡率40人/1万人/1年間に対して、運動している人は
9人/1万人/1年間となります。

 また、循環器病(脳卒中、心臓病など)による死亡率や癌による死亡率も男女とも
よく運動している人は低くなるのです。さらに、よく運動しなくても、散歩程度の運動でも
その効果はあるようです。

 これは年齢、喫煙習慣、コレステロール値、収縮期血圧、血糖値、虚血性心疾患の家族歴
などの影響を排除しても、上記の結果は有効であることが分かっているのです。

 日本人でも同様の結果が出はじめていますから、可能な方は、体を動かしてください!!

【参考文献】
Blair SNら, Physical fitness and all-cause mortality. A prospective study of healthy men and women. JAMA. 1989. 262(17):2395-401.


【今週の1 shot!! 】
今月末は、修士論文の締切りです。
その直しを手伝っている博士学生と、頑張って論文を書いている修士学生。
あと少し!頑張れ!!
futari.jpg











【Hama】

2013.01.23

教えることの難しさ

おはようございます。ma34です。

昨日、moza先生のお腹は大丈夫だったのでしょうか。

私も昔、お腹を壊して医者にかかったとき、
「何か悪いものでも食べましたか?」と聞かれ、
「ええ。でもどれが原因かわかりません」と答えたことがあります。
自分の嗅覚や味覚で、「変な味だ!」と感じなければ大丈夫・・・という私なりの法則も
ある程度の確率で外れるので、気をつけなければいけません。

学生・院生の皆さんは、本日から試験日程。
受験生のみなさんにとっても受験本番を控え、大切な時期ですので
くれぐれも真似をしないようにしてください。

さて。
後期の授業が終わり、私自身も授業を振り返る機会が沢山あります。

学部では1回生の「学習科学論」
3回生の「インストラクショナル・デザイン論」を担当しています。

学習科学論では、学ぶ・学習する、ということに焦点を当てて、
学習観が時代によって変わってきていることや、人間はどのような学習能力を持っているのかという根本の話から、学校での学びと日常での学びが異なること、それをどうつなげるか・・・という、学校教育における「学び」について考えてきました。

インストラクショナル・デザイン論では、学習科学論を基盤にしつつ、指導者として「教える」立場から、学習・指導における重要な要素を学びました。とくに、学習者のつまずきを丁寧に把握して、授業展開を組んでいく必要性や、学習者の動機を高め、評価にも繋げられるような課題の設定について、グループで考えていく機会を入れました。最後の2週で、グループで考えた指導(学習者分析、課題分析、パフォーマンス課題・評価、発問など)を発表してもらったのですが、私の想像をはるかに超えた、とてもすばらしい発表もありました。グループ間で発表を見合うことにより、刺激も大きかったと思います。

どちらも、教員として改善すべきところは多々ありましたが、
みんなの感想のなかで、こういう感想を頂けて良かったと思っています。

「自分が今まで何気なくしてきた勉強も、こういう意味があったのかと知れて面白かったです。今後も、自分の学習を振り返ることを大事にしていきたいです。」
「教えることは難しい。けれども、子どもが学習を楽しいと思えるような教師になりたい。」
「教師はただなんとなく指導するのではなく、綿密な計画と丁寧な子どもの見とりを行なっていたことに気が付き、改めて教師のすごさを感じ、そんな教師になりたいと思いました。」


自身の「学習」や「受けてきた教育」を振り返り、意味付けすること。
さらに人に「教える」ことは難しいけれども、なにより教えることの楽しさに目を向けてもらえたこと。
この二点は、伝えられたのかなあと思います。

この後期は、この2つの授業を同時期に担当したことで、
私自身が「教えること」「学ぶこと」をより考える時間となりました。
やっぱり教えることは「とても難しい」。上手く伝えられなかったり、思ったように反応が無かったりして凹むことも沢山あるけれど、やっぱり「楽しい」。

しっかり振り返りをして、改善点を明らかにし、来年度の授業に活かしていきたいと思います。

ma34.

2013.01.22

入試の時期

ふと電子レンジを使いつつ。。。大学入学時に買ったものだった。。。
と思いだしました。
20年ぐらいたって、無事に動いている電子レンジ。
壊れない、ってすごいなぁ、と思ったりして。
いでに、あっためているご飯は、2011年11月、と賞味期限が書かれていました。。。
壊れない人間って。。。


それはさておき、センター試験も終わり、
入試の時期になったなぁ、としみじみ感じています。
ついでに、これぐらいの時期になると、新入生が入ってくるのも近いなぁ、
と思ってきます。

受験生にとって一番気になるのは合否、だと思いますが、
合否そのものは時の運もあります。
得意だった分野が出題されればラッキーですし、
苦手なところが出てきたら、がんばるしかない。。。

思い起こせば20数年前に、入試を受けていました。




ちょうど大学への進学率も上昇して、人口も多いベビーブーマー世代ですので、
浪人している人も多かったなぁ(私も含めて)、と思います。
浪人生向けの予備校がだいぶ大きな勢力を持っていました。

思い出話ではなく、思うことと言えば、
その頃、周りとも話をしていましたが、どんな勉強をしたいか、
というのは、ほとんど誰も話しませんでした。
むしろ、大学名とつぶしのきく学部によって、
周りのほとんどが進学先を選んでいました。

そう考えると、今はむしろ、何が学べるのか、が問われていますので、
だいぶ変わったなぁ、と思います。
とりあえず○○大学卒の肩書を得て就職するような時代から、
××を学んで卒業した!と誇る時代になったのだなぁ、
と実感しています。

しかし、入試の勉強って覚えるばかりで、
なぜ覚える必要があるのか、
の答えが、
大学入学のため、
というものだったから、
だいぶ嫌いだったなぁ、
と思いだしたり。

だいぶ、散文的??

色々思い出話を書きたくなるのも、
きっと不惑で、数えで見ると大厄の年だからに違いない。。。

ということで、入試で思った事をつらつらと書いてみました。
ではでは。

PS:先ほど20年物のレンジで温めた1年物のパックのご飯は、
ちょっと粘土みたいな古米の匂いがしていましたので、
スープに混ぜて食べてみました。
みなさんも試すのであれば、自己責任でお願いしますね。

2013.01.21

スポーツ井戸端会議

立命館大学にはストレングス&コンディショニングコーチ、アスレティックトレーナーが大学スポーツの競技力向上に貢献してくれています。彼ら・彼女たちの勉強会として、立命館アスレティック研究会が今から5年ほど前に始まり、昨日10回目を迎えました。

 

20130121-1.jpg回数を重ねてきて、学内外の同様な仕事をしている専門家、学生・院生も参加するようになり、スポーツの競技力向上に携わるものたちの井戸端会議というイメージを持って、研究会の名称も、Sports Performance Enhancement Communityと改名しました。

 

昨日の研究会では、基調報告として、昨年のロンドンオリンピックに参加した女子棒高跳の我孫子さん(滋賀レイクスターズ)から、ロンドンオリンピックの報告、筋力強化を担当した湯浅コーチによるトレーニングサポート事例が紹介されました。

 

20130121-2.jpgその後、班に分かれて実践的課題に対するグループディスカッションを行って、スポーツ現場を支えることの理解と情報交換を行っていました。スポーツ健康科学部の学生たちも積極的に議論に参加していて、非常に頼もしく感じました。これからのスポーツの高度化へ、学部での学んだ理論を実践場面でアレンジしながら、選手・コーチに信頼されるサポートができると確信しています。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週は、3回生ゼミが最終回でした。一年間の学びを振り返りました。その中で、12名のゼミ生と私を含めて、各個人の良かったところ、改善すべきところをコメントし合いました。私もゼミ生からフィードバックを受け、多くの気づきをもらいました。ゼミ生たちも、お互いのフィードバックを真摯に受け止めており、次へ生かせる良い振り返りができました。

【忠】

 

 

 

2013.01.20

キャンパス禁煙課題を越えて

先週ある日の午前9時前、大駐車場からインテグ・コアに向かう途中、いつも清掃をしてくれているオバちゃんが25センチ四方位のビニール袋を提げているのを、私は見かけました。挨拶がてらに中身を聞いてみると、タバコの吸い殻がびっしり詰まっていました。思わず「これ、何処で?」と尋ねると、建物コラⅠ、コラⅡ、BKCジム、アドセミ、プリズム周辺のポイ捨て(踏み消し)だ、と彼女は教えてくれました。広い範囲ですが、一ヶ所に集められた量を眺めると、その数の多さに驚嘆させられました。

 

20134月からBKC全面禁煙に向けて取り組み中であるのにもかかわらず、この状況で大丈夫なのか、いささか不安に感じるのは私だけではないと思います。キャンパス管理の業務を統括する部局は、健康に関する支援と啓蒙を行う他所の活動と協働し、喫煙可能場所を徐々に減らしています。そして全面禁煙日を漸増させて、「完全」へと慎重にランディングさせるべく取り組みを提案してきています。この歩みは、様々なところに配慮し、十分に意味のある大学らしい取り組みであると、私は評価できると思います。

けれども一方では、冒頭の心配も現実的になってきています。後は、かつての「大学キャンパス周辺への迷惑駐車」問題の場合のように、入学時の「誓約書」提出、違反発覚の場合には学生処分検討、という風に進んでいくしか仕方がないのだろうか、と感じることも最近はしばしばです。先々週の「老ブロガー・ハル先生の記事」と同じ気持ちですが、BKCジムとコラⅡとの間にある憩いの中庭で度々喫煙とポイ捨てを注意してきた経験から、私はそのような感を強めています。

 

喫煙を伴い楽しく談笑しているところに「注意介入」するには「手間・暇かかる」のも事実です。喫煙・ポイ捨てしている人も、一人ひとりは「真面目でおとなしそう」かつ「理性的な」話ができる人の場合が圧倒的に多い、というのも事実です。さらに、一度注意をした後に建物を一周してきたら、その「真面目・おとなしい・素直に注意を受け入れた」と思われた同じ人たちが、足元に踏み消した吸い殻を尻目に新しい煙を燻らせていた、のも事実です。

 

キャンパスを出て街のなかを見渡せば、上記のことと関連する状況に度々出くわします。自動車通勤の途中でのこと、バイクや商用車あるいは工事用車両から煙の出ている吸い殻がポイされるのはよくあることですが、頭文字BやA,V、W,S、Cのような高級外車や国産最上級クラスからも同じようにポイされれば、少し考えてしまいます。「もち物とそれを使う人の品格との関連は、一体どうなっているのだろう」かと。窓ガラスを少し開け、内部の空気が臭わず汚れが残らないように、運転者(多くは中高年者)は慎重に配慮しています。その反面、路上の清掃・始末や後続車の危険・迷惑、それに街中の通行者への危険など、全く予想の範囲外である風に感じさせます。

 

大学キャンパスは社会のなかで空間的に隔離された一定の範囲ですが、その中で営まれる活動内容やその活動主体である学生・院生・教職員は、すぐれて社会からの影響を受けている存在です。禁煙・キャンパス環境づくりに関して、大学内部で大学らしい取り組みをしているにもかかわらず、「街中と同じことが同じ水準で起こっていること」に、私は注目せざるを得ないと思っています。

古いタイプの社会心理学では、個々人が「自己アイデンティティを高めるようにふるまう傾向があること」、「より一層優れた集団に加わろうとする傾向があること」、「参画集団の成績を優秀と知覚・認知する傾向があること」、それに「その集団の助けとなることを行おうとする傾向があること」等々を、社会的アイデンティティの項で教えています。大学がユニバーサル化した段階では、このような牧歌的なことを言っているわけにはいかないのかもしれません。後戻りや進行速度を緩めることは許されませんが、かつての「迷惑駐車問題」と同じレベルには留めたくないと考えて、それぞれの持ち場で運動している人たちは感じておられることでしょう。

今日、自分を中心にして考えている人々が、中心の点や狭い面しか考慮していないことは否めません。同心円的に外へ拡がる幾重もの外層と、逆にできる限り外側から自分自身に辿りきれる「想像力と空間思考力」を磨いていくことも、大学がもっている大きな「教育力」の一つです。その力量を磨かれない、社会からの影響を一方的に持ち込まれた、一時の通過点であると、立命館を参画者自身がとらえてしまうこと、これこそが「禁煙問題」に留まらない、キャンパス環境づくり「運動」が提起している問題だ、と私は思います。

 

【善】

 

 

2013.01.19

定期試験が近づいてきました

本日から大学入試センター試験が始まりました。全国で受験生は約57万人、受験生にとって気が抜けない2日間になります。そういう私も、もう随分前になりますがセンター試験を受けた身です。受験日は大雪で、試験に遅刻しないように相当早めに家を出たことを今でも覚えています。


さて、試験といえば、来週水曜日から後期の定期試験が始まります。後期は、スポ健生に対して【トレーニング科学】という授業を担当しており、来週の水曜日に試験が実施されます。受講生の多くは既に試験勉強を開始しているようで(かなりしっかり勉強しているという噂です)、ここ最近は頻繁に学生が研究室に質問に来ています。用語を暗記するだけでなく、十分に理解をして、自分の言葉で論述できるようにしなさい・・というアドバイスを繰り返していますが、研究室に質問に来る学生から「範囲が広くて試験勉強は大変だけど、勉強が面白いです」という声が聞かれるのは幸いです。


試験まであと数日、最後の追い込みを頑張って欲しいものです。


GOTO

2013.01.18

成人の日に

 今年の成人の日は、雪が激しく降る生憎のお天気(私のいる奈良だけでしょうか)で、折角の晴れの日にと、かわいそうな気にもなりましたが、むしろこれからの長い人生に向け、自覚と覚悟を促す想い出深い日になったのではないかと思います。

成人式は確か奈良時代の1,300年も前から、大人になったことを祝い励ます通過儀礼の一つとして行われてきたと聞いたことがあります。以後、人を頼りとしないで、自ら考え、自ら行い、将来に向かって志を立てることをしっかりと自覚する日であり、責任を持った社会生活を送ることを誓う日であると言われておりますが、四十数年前の我が身を振り返ってみると、"バリケードの中の青春"の真っ直中で、ある意味、時代の波に流された学生生活であったと当時の写真を見ながら反省しています。成人式をむかえた若い人には、意義有る人生を送ることを願っています。(老ブロガー・ハル)

P1000427.JPG