今回は3名の若手の先生のお話を聞きました。
一人目(ポスドクの藤岡正子さん)
高校2年生の時に栄養士になることを決意。理由は、小さい頃から給食が大好きなこどもであったからとのこと。大学の時に運動生理学の実験の被験者をしたことが研究者に進むきっかけとなり、研究者の道へ。「局所的な筋持久トレーニングが安静時代謝に及ぼす影響(基礎代謝をあげるには筋量が必要)」を明らかにして、立命館大学では、【hama】先生と一緒に、筋代謝の研究を継続中。
二人目 (ポスドクの小笠原理紀さん)
幼稚園からサッカー。レジスタンストレーニングの科学(筋サイズ調節の科学)に取り組んでいます。通常の負荷強度でのトレーニングは継続が難しい。でも、トレーニングは継続が必要。一方で、社会から見れば、効率的、効果的、簡便、安全、苦痛、負担の少ないトレーニングプログラムが求められている。というところから、「休息期間を取り入れた断続的なトレーニング」の研究に取り組み、休息を入れても、長期の筋トレでは肥大率は変わらないレベルにまで到達する、という研究成果をあげています。クラシカルなトレーニング処方にこだわることなく、新しい工夫を取り入れることで、効率的、効果的に筋肥大・筋力増強がはかれる可能性があると示唆。現在は、【聡】先生のところで研究を進めています。
三人目 (助手の栗原俊之さん)
興味・関心の泉がコンコンと湧き上がる根っからの研究の虫。話題は、高校生の時は、原子力発電 常温学融合、超伝導、太陽の燃料は? 人類と核は共存できるのか?をおもしろいと思い必死になって勉強した。東大教養学部時代は、高校時代に教わっていない分野を学びたい、と大学時代はあらゆる分野にチャレンジ。週25コマの授業+バスケットボール部。大学院は、「火山噴火」に興味を持ち、地震研究所で学ぶ。バスケットボール審判をすることがきっかけとなり、人の研究の道へ。超音波を使って、収縮に伴う骨格筋形状変化の研究。これ以外にも、二足歩行と四足歩行など、『熱く』語ってもらいました。学生への課題も「いま熱くなっているものを10行以上書きなさい」でした。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
10/26の夕方に第14回目のNS研究会αを行いました。今回は、情報通信研究機構の水口暢章に話題
提供をしてもらいました。「感覚支援型の運動イメージを用いた新しいイメージトレーニングの可能性」というタイトルで、脳科学からの検証を行った研究データを紹介してもらいました。3月に博士を取得された新進気鋭の若手の切れ味すばらしいプレゼンでまた刺激をもらいました。【忠】
