特殊講義(健康・組織の心理)でストレスとコーピングについてふれる機会があり、"私のストレス"(正しくはストレッサーですが)をあげてもらいました。種々の調査などで青年期(大学生)の特徴として将来への不安、友人関係、成績などがあげられていますが、今回聞いてみましたら男女学生に共通していたのが、人間関係(クラブでの)、課題が多い、お金がない、バイト上の出来事でした。
この結果と、先の青年期の一般的な傾向と共通している点もありますが、異なっている点で気になるのが、"課題が多い"があげられたことと"将来への不安"についてがなかったことです("お金がない"は学生ですから当然のこととして)。課題が多い=授業時間外に自主的に調べたり、考えなければならない!ということですが、これも至極当然のこと。ここであえて指摘しないといけないのが、文献検索などの情報化社会の恩恵を受け過ぎ、便利さと共に選択することの煩わしさを避け、その価値を十分に吟味すること(=独創性)もなく提出される報告です。
"将来への不安"が少なかった点については、自分なりに今ここでこれをやることが将来にどのようにつながっていくかといったことをじっくり考え、将来の展望を語る"作業"をする必要性を感じていないことなのか、あるいは意識的に避けているのかなどと、妙に気にしつつ澄んだ夜空に皓々と輝く月を仰ぎながら考えたりして家路へ(老ブロガー・ハル)。
