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2017.03.14

高大連携プログラム〜プレゼンテーション発表会

これまでもこのブログにて紹介してきましたが、スポーツ健康科学部は、滋賀県で唯一の体育科を有する高等学校である「滋賀県立草津東高等学校」様と多様な高大連携プログラムを展開しています。具体的には、スポーツ健康科学部の教員や大学院生らによる体力測定、保健体育科授業支援、栄養学やコーチ学の出張講義、サービスラーニング、さらにはスポーツ・健康に関わる発表指導等が年間を通じて実施されております。

この日は、これらのプログラムのうち、高校1~2年生を対象に行われている専門教科の「スポーツ総合演習」のプレゼンテーション発表会が立命館大学ラルカディアにて行われました。出席したのは、草津東高等学校体育科の1年生及び2年生、教職員の方々、保護者のみなさま、そして、来賓として滋賀県教育委員会の指導主事の先生方と近隣大学のスポーツ科学を専門とする先生方と、多くの方々が出席されていました。



このような多くの出席者を前に発表をした2年生は、この1年を通じて、自らが取り組んでいるスポーツ競技や健康に関するテーマの設定、テーマに関連する知識の収集・整理、効果的なプレゼンテーションスライドの作成、発表の練習等を行なってきており、私も作成途中で生徒のみなさんの発表を見させていただき、助言等を行なって参りました。そして、高等学校内での事前審査を経て、発表会当日は、選ばれた6つの演題が発表されました。以下がその演題です。
  • 「メンタルトレーニング」〜精神面から実力をあげる
  • 「プロテイン」とは
  • 打てる選手になるには
  • 効率よく筋肉をつける
  • 競技力とメンタルの関係性
  • スポーツと汗
どの演題も、高校生が日頃アスリートとして競技に取り組む上で出てきた疑問を大切にしながら、それを調べ、自らのトレーニングや試合に生かそうとする目的が明確に設定されている発表でした。なかには、文献やWEBサイトでの渉猟にとどまらずに、実際にアンケートを実施した結果を報告したり、自らで撮影・編集した分かりやすい動画を提示して説明したり、さらには、実際に調べたことをもとに日常生活習慣の改善をはかって、その成果を報告する等、随所に工夫が見られる発表ばかりでした。


今回発表した2年生は、春からはいよいよ高校生活の集大成となる総体等が始まります。今回得られた知識や経験を、それぞれの競技さらには、将来の進路決定に活かして欲しいと思います。また、1年生は先輩の発表の様子をみて、いろいろな刺激を受けたと思います。是非、1年後の自分が立命館大学で発表している姿をイメージしながら、日頃のトレーニングを通じて感じている素朴な疑問などを大切にして、テーマの設定に取り組んで欲しいと思います。


※追記
緊張しながらも、のびのびと発表する高校生のフレッシュな姿に、私も元気をもらいました。
このブログの執筆担当も、のこすところ3回となりました。初心を思い出し、フレッシュな投稿で締めくくりたいと思います。



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2017.03.07

子供の遊びを豊かに

紀貫之が「春霞 たなびきにけり 久方の 月の桂も 花や咲くらむ」(後撰集18)と詠んだ春の月は、秋とは違った趣があり、春の霞におぼろになった様子は、またよいものです。草津市も少し霞がかかっており、昼間でも遠景がおぼろとなっております。


今回は、現在私の研究室のゼミの学生が取り組んでいるプロジェクトを紹介したいと思います。
その内容はタイトルにもしましたが、「児童の運動遊びを豊かにする!」として、小学校の休み時間(長休みや昼休み)に、大学生が小学校を訪問し、スポーツ健康科学部でこれまで学んできたトレーニングやコーチングの知識や実践力を活かして小学生にさまざまな運動遊びを教えることで、外遊びをする児童の数や、運動遊びのバリエーションを増やすことを目的としています。

今週は、そうした成果を検証するために、まずは、現在の小学生児童が、昼休みにどのような遊びを行なっているのかを、事前の調査に出かけております。あらかじめ大学近隣の小学校に連絡を取った上で主旨を説明し、学校長の許可をいただいた上で、対象校の児童の1週間の昼休み校庭で行われている運動遊びを調査しています。

具体的な調査項目は
  • 運動遊びに校庭に出てきている人数
  • 運動遊びの種類・内容
  • 校庭の滞留時間
としており、ビデオを複数台設置し、休み時間に校庭で遊んでいる児童をじっと撮影しながも、適宜人数をカウントしたり、メモをとりながら、調査しています。



その結果は、現在集計・分析中ではありますが、
運動遊びの種類・内容をみてみますと、ドッチボール、サッカー、縄跳びが圧倒的に多く、そのほかの遊びは、少人数の児童が、固定遊具を用いた滑り台、ブランコ、ジャングルジムなどで遊んでいる程度で、校庭で遊ぶ児童の遊びの内容は、バリエーションに欠けるものでした。たとえば、あんたがたどこさ等の伝承遊びはほとんどみられないようでした。

次年度には、実際に大学生が昼休みに小学校を訪問し、伝承遊びを含めたさまざまな運動遊びを提供することとなっております。
この介入により、児童の遊びがどのように変化するのでしょうか?
また、この介入の効果が児童の運動に対する有能感、さらには体力・運動能力にも影響を及ぼすのでしょうか?
大変興味深いところです。

今後のゼミ学生の頑張りに大いに期待したいと思います。


※追記
「人間と遊び」を考える際に、是非とも読んでおきたい文献としては、やはり「ホモ・ルーデンス」(Huizinga,1938)を挙げる必要があります。オランダの歴史学者であったホイジンガは、人類の歴史をひもときながらもあらゆる文化および文化的装置に「遊び」が深く関連している様子を圧倒的な博識と、円熟した筆致で展開して、人間存在の根源的な様態として「遊び」を位置付けました。そして「すべては遊びなり」という結語で本書は締めくくられます。校庭で遊ぶ子供たちが我々に指し示してくれるのは、我々人間に必要なすべての根源的なものかもしれません。それを見つめる学生らがなにをどう受け取り、どう語ってくれるのか、大変楽しみです。


「ホモ・ルーデンス」ホイジンガ著, 高橋英夫訳, 中公文庫





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2017.02.28

児童の動きの巧みさを診る!

BKCから見える、琵琶湖を挟んだ向こうに聳える山は相変わらず雪をいただいておりますが、キャンパス内は少しづつ春の息吹も感じられるようになっております。私も日頃の運動不足を解消しようと、ウォーキング、ジョギング、サイクリングの軽めの運動で体調を整えようとしております。


さて、この時期は毎年、草津市内にある小学校の児童を対象として、運動能力テストを実施しています。そのテストで測定しようとしているものは、通常の文部科学省による新体力テストとは異なるもので、特に動きの巧みさ、身のこなし、調整力、さらには、動作コオーディネーション能力などと呼ばれているものに主眼をおいたテストで、これらの能力は運動課題をどのようにスムーズにこなすことができるかを担っている基礎的運動能力とされているものです。この能力が経年でどのように変化していくのかを調査することを目的として実施しております。


この研究は、3年前に対象となる児童が4年生時より、毎年継続して測定してきました。児童らは、このテストそのものがチャレンジしようとする気持ちを高める運動課題となっているためか、毎年に楽しみにしてくれているようで、「今年も頑張るぞっ!」との意気込みを直接表現してくれる児童も少なくありません。
今回で対象児童もついに6年生になり、来年度よりは中学生になるので、本調査も一区切りとなりますが、この間で身長がおどろくほど大きくなっているにも関わらず記録が変わらない児童がいる一方で、体格はあまり大きな変化がないが記録が大きく変化している児童がいたりと記録の分析をしていると、児童の発育・発達、スポーツ・運動学習の成果等の辿ってきた道筋が示されるようで、大変興味深いところです。

いまは、これらの分析結果を学校さらには個別の児童にフィードバックできるように、それぞれの個票を作成しています。
ぜひ、中学生期以降のスポーツ・運動の取り組みに活かしてもらえるものに仕上げたいと思います。



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2017.02.21

書を携えて・・・。その5 梅花編

スポーツ健康科学部が位置する滋賀県草津市は、朝から雪が舞い、春の訪れを感じていたところで季節がまた真冬へと戻ってしまったようです。そんななかでも、木花はもう春の訪れを敏感に感じ取っているようで、梅は堅かった蕾を徐々に開き、雪帽子を被りながらも開花し、上品な香りを漂わせています。


今回は、いま話題となっている森絵都さんの「みかづき」(2016, 集英社)を読了しましたので紹介したいと思います。
もう読まれた方も多いかと思いますが、昭和から平成という時代を切り取り、教育なかでも学習塾を舞台として主人公一家三代に渡る人生を描いた長編小説です。森絵都さんの著作は、飛び込み競技を描いた「DIVE!!」等の青春小説の印象が強かったのですが、今回の作品では、学習塾を舞台として、塾と学校教育との関係性に主人公らが翻弄されていく様子が、丁寧に描かれており、これまでの森さんの作風への印象が大きく変えられました。理想の教育という、「だれしも語ることができるが、もっとも難しい問題」に、切り込んだ本作は非常に面白く、また新しい教育の未来への展望を示唆する最後は、読むものに希望の光を指し示します。教育に携わる人以外にも様々な考える機会を提供する良書であると思います。


「教育は国家百年の大計」だとよく言われ、国の基礎を担う最重要課題であることは、誰も疑うところではありません。そんな教育の方針を示す「学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案」が、文部科学省より示されました。
これらの教育要領、学習指導要領は、戦後の我が国の教育の方針を概ね10年に一度のペースで改訂を行い、一貫して不変(普遍)な教育の原則の確認とともに、激動の社会情勢にマッチしたものへと適宜改変されてきました。そして、また前回の改訂(平成20年)よりおよそ10年を迎えるなか、新しい要領案が提示されました。

今回の要領の改訂では、よく聞かれる「アクティブ・ラーニング」という用語こそ書き入れなかったものの、「主体的・対話的で深い学び」を児童・生徒へもたらすことが大きな柱になっています。さらに伝統・伝承の継承や道徳の重視、体験活動の重視、外国語教育の充実、プログラミング教育の推進なども明示されています。また、スポーツや健康の観点からは、体育・健康に関する指導の充実による豊かな心や健やかな体の育成、部活動の適正な運用、オリンピック・パラリンピック教育の推進が入るなど、2020年(平成32年)開催予定の東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて、これを重視する姿勢が示されています。

現在、これらの幼稚園教育要領案、小中学習指導要領案について、文部科学省では広く国民の意見を募るパブリックコメントの募集(意見公募)が行われています(平成29年2月14日~平成29年3月15日)。
ぜひこれらの百年の大計となる教育の方針案に目を通し、あらゆる視点からこれを見極め、周りの人と意見を交換し、より建設的な意見を届けたいものです。




【ken】

2017.02.14

子供の体力向上にむけて その2

修士論文の公聴会も無事終了し、スポーツ健康科学部・研究科が入るインテグレーションコアは、1年のうちでもっともひっそりとした時期を迎えております。

さて、これまでもこのブログでも何度か紹介させていただきましたが、立命館大学スポーツ健康科学部が位置する草津市の教育委員会と連携して取り組んで参りました「草津市小中学校体力向上プロジェクト」について、今年度の成果の一部が、新聞紙面にて紹介されました(20170208, 中日新聞)。

草津市が2016年4月に策定した「草津市スポーツ推進計画」においては、「みんながスポーツだいすきなまち くさつ」が基本理念とされ、それを実現するための施策の1つに、「子どもの体力向上とスポーツ活動の推進」が掲げられています。この施策の具体的な目標値に「平成32年度までに子どもの体力テストの結果が全国平均を上回ること」が示されています。その達成のために、特に力を入れて取り組んでいるプロジェクトが、この「子供の体力向上プロジェクト」となります。

記事にもあるように、草津市の児童の体力・運動能力は、全国平均、滋賀県平均よりも大きく下回っていました。そこで、昨年度より、草津市と立命館大学スポーツ健康科学部が共同でその向上を目指して運動プログラムを開発し、取り組んで参りました。具体的には、草津市の小学校の体育主任教諭の先生方と何度もミーティングを重ね、体力向上の効果が見込めるだけでなく、学校教育現場で無理なく(時間的にも、用具的前提を必要としなくとも、かつ安全に)実施できたり、体育に詳しくない先生でも指導できるプログラムを開発、検証、普及を行ってきました。

これらの結果、まだ取り組みの初年度(実際には、先行して取り組んだ昨年度を合わせると2年目)であるにもかかわらず、早速成果が出たこと、これはひとえに小・中学校の教育現場の日々の先生方の努力の賜物だと思います。ただ、項目によってはまだ改善の兆しがないものや、男女で傾向に差がある項目もあるようですので、さらに検討を続けていく必要があります。そこで、このよい流れを是非次年度にも引き継ぎ、体力の向上を図るとともに、その先にあるねらいであるスポーツ大好きなまちの実現に向けて、私も引き続き協力して参りたいと存じます。


20170208 中日新聞


※追記
甘く、時にはほろ苦い想いを載せたチョコレートが手から手へと渡る日です。私のところへは、娘たちからの賑やかなチョコレートが届いています。少しづつありがたくいただきたいと思います。



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2017.02.07

バランス能力を育成する

立春を過ぎたとはいえ、今朝のBKCは、雪が降っていて、まだまだ寒い日が続いております。

これまで、本ブログでも紹介してきましたが、今年度より私は、宮崎県のタレント発掘・育成事業への協力を行なっております。先週末に、その今年度の担当の最終回となるトレーニングを行なってきました。今回のねらいは、「バランス能力の応用」を中心とした内容としました。そこで、全身の動的バランスが必要とされる「スラックライン」をトレーニングに導入しました。

スラックライン(Slackline)とは、5センチ幅程度のポリエステル製のベルトを2本の支柱間に張って、その上を歩行したり、ジャンプしたりするものです。数年前より我が国でも公園等でやっているのを見かけることも増えてきました。通常屋外の太めの木と木の間に設置されることが多いのですが、今回は体育館のなかでも実施できるように、バレーボールの支柱を利用して設置しました。設置においては、なるべく支柱の根元付近にラインを結ぶようにし、支柱が曲がらないように配慮した上で、その分ラインの高さを出すために、途中で60センチ程度の踏み台を2台設置しました。トレーニングに導入したいと思われるかたはぜひ参考にされてください。

さて、選手らは、見慣れないスラックラインに興味津々で、トレーニングが始まると、何度も何度も挑戦し、なんとか渡りきろうと一生懸命に。手を広げてみたり、横向きでまるでカニのような動きで渡ろうとしたり、勢いをつけて渡りきろうとしたり、さまざまな方略で自らのバランスをコントロールしようとしていました。
途中でコツとして、腕の使い方や、視点の位置、足の向きなどをアドバイスすると、それを意識しながら、自らの身体の状態を鋭敏に知覚し、バランスを保ちつつ歩行をしようとする姿勢が多く伺えました。

つぎに、ライン上での歩行の途中で、補助者よりボールがパスされ、それをキャッチして、再び補助者にパスで返すというタスクを加えることで、視線を固定して徐々にバランス状態を保持することができるようになってきていた選手のバランスを再び崩すということもやってみました。すると、ボールパスが入った途端にバランスを崩し、ラインから落ちる選手がいる一方で、ボールへと意識が向くことで、重心のバランスの操作をあまり意識せずに行うことになったほうが、安定したバランスを獲得できる選手もでてきました。これは、バランスそのものを知覚しようとするよりも、ボールを捕るという動作課題をダブルタスクで実施したほうが上手くバランスがとれるという、コオーディネーションがねらいとしている人間の運動の特性である冗長性の制御を考える上でとても面白い現象でした。

ただ綱渡りをしているだけなのですが、選手の体と意識のなかではさまざまな情報の再構築が生じている様子をみることができて、とても面白いトレーニングになりました。次年度も引き続いて担当させていただけるようなので、さらにさまざまなトレーニングを通じて、選手の基礎的運動スキルの向上を企図したいと思います。



※先日、ゼミ学生らが企画した研修旅行に帯同してきました。今回のテーマは、「スノースポーツを体験する!」ということで、福井県勝山市にある「スキージャム勝山」でスキーやスノーボードに取り組んできました。ゼミ生の多くが南国出身者で、半分以上がほぼ初めての体験でした。まずは、経験者らをリーダーにした各グループで、道具の名称や、ビンディングのセット、エッジの使い方のレクチャーが行われたあと、いよいよ実習ということで、平地での板を装着した状態での歩行・スケーティングから、緩斜面でのヒールエッジを用いたサイドスリップの練習から始めるなど、さすがスポ健の学生!午前中からリフトに乗れるほど習熟しました。午後には上級者コースに果敢にチャレンジするなど、夕方リフトが止まるまでしっかりと滑り込み「自らのバランス」と向き合う時間となりました。
トゥエッジのフロントサイドターンや、カービングターン等、各自課題が明確になったので、また次回にチャレンジしようということで、無事に下山となりました。




【ken】

2017.01.31

ACP報告会を実施しました。

スポーツ健康科学部では、ディプロマ・ポリシーのなかでも定めている「リーダーシップ、コーチング理論への深い理解に基づいた指導を行うことができる」人材育成を進めるため、ACP(アドバンスト・コーチング実習プログラム)というプログラムを2012年度より開設しています。

このプログラムは、以前にもこのブログで紹介しましたが、全学を対象に開講されている「スポーツ方法実習」において、スポーツ健康科学を専門的に学びを修めてきたスポーツ健康科学部の学生が、授業担当教員の指導を受けながら、受講者の指導補助を行うというものです。これにより、受講生は手厚いサポートが受けられるだけではなく、ACP実習者も指導スキルの向上を図ることができ、将来の自らのキャリアにも役立てることができます。

この日は、後期のすべての指導補助が終了し、その学びを報告する会が開かれました。今学期の受講生の2名(松浦拓也さん、松本秀光さん)は、指導案の書き方から、指導中の声のかけ方、安全への配慮等のそれぞれの視点からの学びを、実際に用いた資料や写真等を交えて、非常に丁寧でわかりやすい報告をしてくれました。


いっぽう、ACP実習生が担当した「スポーツ方法実習」の受講生に対するアンケート結果からは、
  • 「バスケについて色々な技術を教えてくれたり説明がとても分かりやすくてチーム全体としての技術力があがり、試合がすごく楽しくなりました。ありがとうございました。」
  • 「いつも優しく教えてくださってありがとうございました。声も大きくてはきはきしてて、すごく聞きやすかったです。これからも頑張ってください。」
  • 「ウォーミングアップのときには、動きのポイントも教えてもらえてとても参考になった。ACP実習生が加わることで、より受講生にまとまりが出て、コミュニケーションも取りやすかったと感じる。」
といった積極的な感想等、受講生の真摯な取り組みを評価する多くの声が出されたことが、集計を担当いただいたスポーツ健康科学部の担当事務の方より報告されました。

さらに、受講生の報告の後は、実際に指導した授業担当教員より、講評がなされ、それぞれの取り組みの様子と、今後の課題などさらなる学びを促す有意義なアドバイスをいただきました。




そして、最後に全てのプログラムを修了した受講生2名に、海老副学部長より、修了証と副賞が授与されました。



これまでに本プログラムを修了した方は、学校教員やコーチ等で活躍されている方も多いです。ぜひ、在学生の方はもちろん、さらにはスポーツ健康科学部で学び将来スポーツの指導者なりたいとおもっている高校生のみなさんは、ぜひとも入学後、本プログラムに挑戦してみてください。

あなたのチャレンジを待っています!



【ken】

2017.01.24

シラバスの作成

後期の授業が終わり、キャンパスではこの1年の学びを総括する定期試験やレポート課題の提出が行われています。
学生のみなさんは、改めて学修の成果を点検して、次年度からの学びに活かしてほしいと思います。

一方、この時期、我々教員も今年度の指導を踏まえて次年度の講義科目・実習科目等の指導内容(科目の目標、授業計画、参考図書、関連科目、評価方法等)の策定を行なっています。担当科目領域における最新の研究成果を取り込むことやゲストスピーカーの招聘の検討、アクティブラーニング等の指導方法の工夫など、講義・実習科目を通じたよりよい学びが提供できるように検討しております。そして、それらから「シラバス(syllabus)」と呼ばれる講義概要を作成し、WEBを通じて公開することとなっています。新しい年度になると、これらのシラバスをもとに学生のみなさんは受講する講義を選択することになるとともに、あらかじめ示された内容をもとに授業内容の事前学修を行うこととなります。また、シラバスは我々教員にとっても、授業を滞りなく進めることができたり、授業の改善につなげることができるなど、多くの意義があるものとなります。

立命館大学にて開講されてる科目はすべて、以下のサイトより検索することで、講義概要が閲覧できるようになっています。

立命館大学 オンラインシラバス

立命館大学スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科に進学を検討されている方々、ぜひどのような学びができるのか、本サイトにアクセスし、気になる科目や担当教員を検索し、その講義・実習科目のシラバスをご確認ください。




※追記
今年度の学びは一段落というところですが、すでに来年度に向けてゼミ生たちは動き出しています。いまは、次年度行う予定となっている小学校児童を対象とした介入研究の準備を行っているところです。連日遅くまでアイディアを出し合っています。どのような成果がでるのか、とても楽しみにしています。



タイトルピクチャは、「山茶花(さざんか)」です。花の少ないこの時期に鮮やかな色を見せるこの花の花言葉は「困難に打ち克つ」だそうです。山茶花のようにひたむきに努力したいものです。


【ken】

2017.01.17

雪化粧

週末から降り続いた雪で、キャンパスは真っ白の雪化粧を施しています。
キャンパス内のあちこちに、学生さんが作った「ゆきだるま」が登場し、ユーモラスなポーズで久しぶりの積雪を楽しんでいる様子が伺えます。南国育ちの私も、なかなかこれだけの雪を見ることはないため、朝からキャンパス内をいろいろと歩いてみました。


クインススタジアムのRマークが浮き彫りに!


BKCグリーンフィールドは、ホワイトフィールドへ衣替え?


スポーツ健康コモンズ裏にある調整池周辺は、まるで墨絵のような美しさ。

天候が回復し、まもなくこれらの雪も解けてしまいます。儚い雪化粧を楽しみましょう。


※追記
教育研究連携を結んでいる草津市において、来たる1月27日(金)13:30〜16:50 草津アミカホールにて、“草津市学校教育フォーラム〜「教育のまち くさつ」を語ろう〜”が開催されます。そのなかで、草津市スポーツ保健課、草津市小学校・中学校体育連盟、立命館大学スポーツ健康科学部との連携において推進されてきた「草津市小中学校体力向上プロジェクト」の実践事例が報告されるようです。
お近くの方は、是非ご参加ください。



【ken】

2017.01.10

子供の体力向上にむけて

成人式も終わり、今日のキャンパスは、多くの学生が戻ってきて、平生の様子を取り戻しつつあります。

これまでも本ブログで報告してきた「子供の体力向上」に向けての取り組みですが、今年度の結果と分析が徐々に発表されてきております。【 智 】先生を中心とした立命館大学スポーツ健康科学部スポーツ教育学研究室と連携して子供の体力向上に取り組んでいるいくつかの教育委員会においても、今年度の結果が発表されています。なかでも、以前にも紹介した北九州市の教育委員会からは、うれしい結果が発表されています。

その結果を総合すると、
・今年度(28年度)の体力・運動能力調査結果は、前年度(27年度)の結果を上回った。
・実技測定項目別にみても、小学校は8種目中男子女子ともに7種目、中学校は9種目中男子全種目女子8種目が昨年の結果を上回った。
・全国平均との比較においては、小学校は8種目中男子3種目女子2種目、中学校は9種目中男子全種目女子5種目が全国平均を上回った。
ということのようです。詳しくは、こちらを参照ください。


これらの結果については、やはり教育委員会を中心とし、各校の先生方が日頃の指導のなかでの工夫をされた賜物であると思います。またさらに、北九州市は、この体力測定の結果のみを重要視しているのではなく、体力測定の結果を受けて、どうやって運動に親しむ習慣を身につけていくことができるかについてを何より重要視しておられ、体育科・保健体育科の授業の向上改善も図ろうとされているとのこと、今後の展開にさらに大きな期待が寄せられます。

子供の体力の向上については、3年後に迫るオリンピック・パラリンピックを追い風にして、今後ますます注目されることが予想されます。引き続き多くの教育委員会様と連携しながら、そのサポートをしていきたいと思います。





※追記
連休に「古代ギリシャ展」を鑑賞するため神戸市立博物館まで行ってきました。紀元前7000年から始まる古代ギリシャの像、壁画など325件のほとんどが国内初公開となるようで、多くの作品群に圧倒されました。なかでも、古代オリンピックに関する展示では、古代オリンピックでも競技種目であったとされる走り幅跳びの際に、両手に重りをもってその反動を跳躍距離の延伸に用いたされる「ハルテーレス」が展示されていました。資料集等の写真は見たことがありましたが、初めて実物をみることができ、意外な大きさに驚き、果たしてそれが本当に跳躍距離を伸ばせたのかについていろいろと古の競技へと思いを馳せました。また、その他の彫刻などもどれもが動感に溢れるものばかりで、充実した鑑賞ができました。古代ギリシャに興味がある方は是非行かれることをお勧めします。




写真は、帰省中に訪れた山の麓に咲き誇っていた「黄花亜麻」です。花が少ない冬から春にかけて咲くインド〜中国の山間部が原産の花で「迎春柳」とも呼ばれているそうです。まだまだ寒い日が続きますが、春が早くきますように!




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