2016.07.15

野外教育について考える


naoです

「スポ-ツ教育特殊講義」で野外教育について学生たちと議論しました。
教師になった場合、必ず野外教育の企画立案を担当することになりますので、学生らは真剣に取り組んでくれました。
1)どのような活動を想像するのか
2)野外教育で学ぶことは
3)指導者の役割
4)指導者として学んでおくべき知識
などのテーマで議論しました。
例えば、キャンプで学ぶ目的について語ったり、ディレクタ-になった場合どのような①役割を作り分担するのか、②必ず発生すると考えておくべき事故(安全管理)、③環境整備などについて意見を出し合いました。

特に対象によって、安全配慮の内容が異なってくることについて意見が出されました。
幼児や小学生低学年の場合、ホ-ムシックで泣きだす子どもの世話をどうするのか?などといった意見に対し、「俺には無理や~ 子どもが俺の日焼けした顔見たら怖がるわ~ 子どもの心理の勉強も必要や!」と課題を出し合っていました。

自然の中で行うキャンプ、スキ-(スノボ)、水泳を行う場合のリスクの想定は、資料で示されても無理だわ!教科書や講義よりも実践です!と学生たちは考えているようでした。


2週目の講義で、学生たちは「あなたが中学校1年生(草津市内)の担任になり、キャンプ実習(希望ヶ丘キャンプ場実施)の担当になりました。生徒・教員に配布する冊子(概要)を作成しなさい」という課題でグル-プワ-クを行いました。
パワ-ポイントでまとめられた発表を聞き、学生らがあまり考えなかった項目、自信持って示した項目などが6つの班とも共通しているなと思いました。



自信を持って発表していた項目は、夕食のところでした。
全ての班が、キャンプ定番のカレ-の作り方を丁寧に説明してくれました。
ところが、朝食は?昼食は?とメニュ-が出されていない班がありました。
ご飯とみそ汁だけは寂しいよなと。
ある班は、前日の夕食後の片付け時にご飯を炊いておき、朝食はリゾットです。
と時間的効率を考えている班もありました。



そして、生徒間交流プログラムでは、オリタ-経験者らが様々な遊びや軽スポ-ツを紹介してくれました。
希望ヶ丘は広大な敷地であることからオリエンテ-リングが活発に行われています。
それを生徒に経験させたいと提案する班もありました。
オリエンテ-リングは、キャンプ場や大きな公園だけで行うものではなく、街中(ビル街)でも行われています。
BKCキャンパス内で実施してもいいかもと思います。
何回か経験することで、キャンプ実習でのコ-スプランナ-を担うことは可能だと思います。

各班、もう少し考えてほしかったことは、キャンプファイヤ-のプログラムです。
中学1年生にとって、食事を作ること、仲間とテントで寝ることを経験することは大切ですが、仲間と交流するキャンプファイア-も重要なプログラムなのです。
このことをあまり重視していないようででした。
単に薪に火をつけて見ているだけのシナリオでは、せっかくの時間がもったいない。
火を使った感動の演出が必要なのです(火の神の出現)。
私を含め、受講者は、生徒らが笑ったり、涙したり、隣の仲間と手を繋いだりする演出法を勉強しなけれならないですね。

スポ-ツ教育のあるゼミでは、この夏休みにキャンプを経験するそうです。
私のゼミは、大学(BKC)からバイクで5分程度のロクハ公園のデーキャンプ場(かがやき通りス-パ-スタ-の裏手)で、流しうどん会を開催し、少しですが野外教育を経験しています。



2016.07.14

スポーツ科学特殊講義

立命館大学は来週の木曜日から前期の定期試験期間になりますので,補講などがない限り,木曜日の講義は最終講義になります.

本日,私が担当した「スポーツ科学特殊講義」も本日が本年度最後の講義になります.この講義は,本年度から始まった新しい講義で,スポーツ健康科学部の4つのコースの中の1つである「スポーツ科学コース」の講義で,スポーツ科学領域の最新の研究や知見を学び,ディスカッションなどを通じながらスポーツ科学領域の全体像を理解することを目的としています.毎回,スポーツ科学コースの教員がそれぞれの研究分野について最新の研究論文の紹介をしたり,それに関するディスカッションを行ったりすることで,スポーツ科学コース分野全体の理解を深めます.何となくこの講義で対象としている分野が想像できるように,各回の講義のキーワードを抽出すると以下のようになります.

キーワード

有酸素性運動,レジスタンス運動,心臓,血管,脂肪,骨格筋,ホルモン,トレーニング科学,競技力向上,トップアスリート,スポーツサイバネティクス,スポーツバイオメカニクス,身体運動の制御,筋・腱の力学的特性,筋たんぱく質代謝,筋肥大,レジスタンス運動,機能性食品,学際性,チーム編成,研究マネジメント


キーワードを並べてみるだけでも幅広い分野であることがわかります.

本日は,まず私の研究分野を紹介しました.この紹介の中で,少しの時間でしたが,本日のアシスタントをしてくれた私の研究室の大学院生の鶴見君の研究紹介も本人から行ってもらいました.



また,本日は最終講義ということで,これまでこの講義で学んだスポーツ科学を振り返って,全体像をディスカッションしてもらうことを目的として,スポーツ科学コースのキャッチコピーをグループ毎に考えてもらいました.

↓それぞれの班で真剣にディスカッションし,考えてくれました.


うまいキャッチコピーを考えるためには,対象をよく知っている必要があります.
最後に発表してくれたキャッチコピーも魅力的なものばかりでした.
学部のパンフレットなどで採用してもいいかもしれません.

別途,最後のレポート課題として,スポーツ科学についてまとめるような課題を出していますので,今から出来が楽しみです.

naru

2016.07.13

心理学の国際学会とスポーツ

先日、心理学の国際学会(ECPP)に出かけてきました。場所は、フランス・アンジェというところでした。

この学会では、フロー(Flow)に関するシンポジウムがありました。フローのことは、スポーツでは”ゾーンに入る”と言われることもあるようです。この概念の提唱者で著名な、チクセントミハイ先生も会場におられました(偶然、私は、そのすぐ斜め後ろに座っていました)。
フロー状態を測定したり、実験したりするときの最新情報が欲しく(また、職場にもそれに近い状態が生み出せるのか?を知りたくて)、情報収集をしてきました。それぞれの情報・ヒントは得られたと思っています。
同じような興味・関心の研究者からの情報は、焦りも生じますが、痒いところに手が届くような直接的な情報も得られて参考になります。その他のホットなトピックについても、なんとなく掴めました。

この学会では、コーヒーブレイクの時間になるとダンス(?)も始まり、受付時にはプログラムとワインが渡されるという陽気な学会でもありました。

今、ヨーロッパは不安定な情勢でもありますが、その一方で、フランスの7月は、14日のパリ祭に加えて、EURO2016(サッカー欧州選手権の開催地)…と、にぎやかで夏を楽しむ雰囲気もありました。
そして、学会の開催地アンジェというところは、ツール・ド・フランス第3ステージで突き進んだ先の場所でしたので(グランヴィル~アンジェ:223.5kmもあるそうです!)、ヨーロッパの日常やスポーツ熱を感じることもできました。

町のあちらこちらに、自転車のお店や絵本、オブジェ、カフェのランチョンマットにもツール・ド・フランスのイラストがあるなど、人気の高さぶりには驚きでした。【KEN】先生がとてもお詳しいようですので、また話をしてみたいと思います。

 市役所の中にも自転車が展示されていたり…町中が自転車!

 学会会場から歩いて行ける場所にアンジェ城。

案の定、宿に戻るときに迷子になり、思いがけず2度訪れることになり……。地元のおばあちゃんに道をたずねたとき、駅(station:仏語で gare だそうです)が伝わらず、まさかのジェスチャー。おばあちゃん曰く「…メトロ!」…惜しい!地上の駅・アンジェ駅に行きたかったんですけどね。 

それぞれの夏、体調に気を付けてご堪能ください。

ippo

2016.07.12

ニュースポーツを知る

本日の【ken】の担当する専門演習では、学校教育や子供を対象としたスポーツ教室等の現場で広く取り入れられている「ニュースポーツ」の指導について取り扱いました。受講学生たちは、多くのニュースポーツのうち、特に指導されることが多くなっている「タグラグビー、アルティメット、スポーツオニごっこ」を中心に事前にそれらのルール、指導法等を調べてきた上で、それを実際に互いにプレーしながら教えあい、将来それぞれの指導現場で活用ができるようになることを目的としました。


しかし、学生たちの願いもとどかず、天気は雨で、グラウンドは水たまりができて滑りやすく、コンディションとしては非常に悪い状態のなか、アルティメットの指導から始めることにしました。まずは、担当の学生より主なルールと、キーとなる動き、典型的な戦術が説明されました。引き続いてアルティメットにおいて用いられるフライングディスクのスローイングについてのコツとバリエーションについて指導がありました。フライングディスクを自分の思ったところに思うままにスローするのはなかなか難しいのですが、ポイントを押さえた指導で、短時間で多くがフライングディスクを安定してスローイングできるようなっていました。
そして、チームに分かれて、いよいよ実戦です。ぬかるみに気をつけながらおそるおそるプレーしたのもつかの間、点数が交互に入り、プレーが白熱してくると、靴や服が濡れことを厭わないようになるだけではなく、ぬかるみにスライディングするものも出てきて、あっと言う間に受講生はずぶ濡れ、泥まみれになりました。ハーフタイムには、より高度な戦術をミーティングにより立案し、後半戦に展開するチームも出始め、ニュースポーツといえど、既存のスポーツ種目に負けないほどの魅力がある競技特性を体感することができました。
 



この後さらに、途中雨脚が強くなることもありましたが、そんなことはお構いなしに、タグラグビー、そして最近特に人気が高くなってきたスポーツオニごっこも行われました。特にスポーツオニごっこは、年齢、性別を問うことなくすべての世代が簡便にルールを理解することができ、かつ宝を取った時の達成感は大きく、危険性も低いスポーツであることが理解できました。
 



今回の経験を活かして、受講生が将来それぞれの現場で、リーダーシップを発揮し、ニュースポーツにも積極的に取り組んでくれることを期待したいと思います。


※追記
先日、九州宮崎県における将来のトップアスリートの発掘育成事業「宮崎から世界へ挑戦!ワールドアスリート発掘・育成プロジェクト」の育成プログラムのうち、コオーディネーショントレーニングの講師としてトレーニング指導に行ってきました。宮崎全県から選抜された小学校5年生、中学1年生を対象に神経系の運動能力である一般的コオーディネーション能力の育成を目的とした内容としましたが、さすが選抜されてきた選手たち、運動能力の高さはもとより、挨拶や短時間でのスピーチなどもしっかりとしたもので、決してパフォーマンスだけではない豊かな「スポーツパーソンシップ」の育成を図ろうとしているプロジェクトの趣旨に大いに共感いたしました。今年度はあと数回宮崎に行けることになっているので、また続報もお知らせしたいと思います。



【ken】


2016.07.11

やってみなはれ

 先週の水曜日で、基礎演習クラスの朝食実習が終わりました。基礎演習は9クラスありますので、9週にわたり、【ab】先生と【ab】研究室の研究員、院生のみなさんに大変お世話になりました。

 毎週、和食のしっかりした朝食を、1回生のみなさんと楽しく頂戴しました。生協さんの協力で100円朝食をベースに組み立てられており、スポ健の観点で栄養の追加もあります。このあたりは、毎回、【ab】先生から丁寧な解説があり、楽しく食べながらも栄養学の基本を学ぶことになります。

 
   「学部長と一緒に円卓を囲んで食べる」、ということもあり、毎回、『いただきます』の前に、一言だけ話をさせてもらいました。今朝の一言、としていろいろな話をさせてもらいました。最終回のクラスには、タイトルにありますように、「やってみなはれ」ということを話しました。関西弁で、何事にも前向きにチャレンジしましょう!という意味です。大学生という時期は、失敗して構わないから、思い切ってチャレンジできる時期です。そこで積み上げた実践経験、体験は貴重な財産になります。そして、友達に、どうしても尻込みしたり、踏み出せないでいる場合には、「だったらこうしてみたら」と励ませる関係もつくって欲しいということも申しました。学生時代に得た友は、一生の友であり、かけがえのないもので、そのような出会いと関係をこの基礎演習クラスで培って欲しいと願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


   大学院博士後期課程の先端スポーツ健康科学特論Ⅰを【智】先生と共同で担当しています。後半5回分を行っています。博士後期課程1回生(我々はD1とよんでます)に、今後、5年間の研究構想をまとめてもらいながら、博士課程の3年間でどこまで研究を進めるのか、を研究申請書に落とし込みながらまとめてもらいます。まとめるだけでなく、申請書の審査員の立場になってもらい相互評価し、コメントをフィードバックします。このような審査員の視点を持つことでさらに研究内容、申請書を見直してもらっています。目標は将来、大型研究プロジェクトに採択してもらうことです。その日も近いことを願っています。
【忠】

2016.07.10

ハワイの初夏の風物詩といえば...

京都ではそれそろ祇園祭のシーズンですね。
本格的な夏がやってくる季節です。
アメリカでは7月4日は独立記念日です。
1776年にイギリスから独立を宣言した日となります。
こちらでは4th of Julyと呼ばれています。
ハワイでもこの日はイベントが盛りだくさんで、
街のあちこちでダンサー踊り、
ミュージシャンの演奏が聞こえてきます。
なかでもローカルの人も観光客も楽しみなのが
ショッピングと花火大会ではないでしょうか。
ハワイのあちこちでこの日は激安セールが行われており
夜8時30分からはアラモアナビーチパークで花火大会があります。



あともう1つの楽しみは夜の盆ダンスです。
7月になると本格的なシーズンとなり、
土曜日になると、いたるところで開催されています。
もともとハワイ在住の日本人が広めたイベントですが
すっかりと地域の住民に根付いていて
ハワイの夏の風物詩となっています。



日本の盆踊りと違うところは、寺院で行われる場合は
僧侶らによる厳かな儀式が始まりと終わりに行われることや
各地域の盆ダンスクラブのパフォーマンスがあることなどです。
今回は太鼓のパフォーマンスを見ることができました。
9月までがシーズンとなります。
気候が年中あまり変化のないハワイでは
季節を感じさせる大切なイベントとなっています。

Good day!

sana

2016.07.09

スポ健な…人々(3) 多彩な学生



昨日、7月8日(金)に、大変楽しいことがありました。多彩な学生と懇談できたことです。
夕方の18:00から、西園寺育英奨学金授与式が、インテグレーションコア1階のアカデミックラウンジでありました。

2回生5名、3回生5名、4回生5名、計15名の学生、スポーツ健康科学部から3名の教員、そして、事務室からTen河さんの19名の参加の元、実施されました。

Shrimp先生の司会の元、Specialist坂先生による開式の辞から始まりました。

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その後、校歌斉唱、給付証書授与と続きました。

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そして、グループ懇談として、学生と教員で懇談会があり、それを受けて個人の想いを発表しました。

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グループ懇談と個人の想いの発表は、本当に素晴らしいものでした。
【 智 】のグループは、卒業したら栄養士・管理栄養士の道に進みたいというAlcohol匂さん、公正公平な公務員になりたいというSpring名君、カナダに留学したいという齋wisteria君、地元に戻り地域のために尽くすとして公務員を目指す柳Swamp君、外国に行き見聞を広めたいUp野君でした。
学生さんの発表では、

 スポ健らしい銀行員になりたい    本質を見極めたい
 客観的な視野を持ちたい        いつも笑顔でいたい
 今しかできないことを全力でしたい   栄養と競技を楽しみたい
 超える力を持ちたい             何事にも挑戦したい
 コクのある人間になりたい        陸上競技の研究を極めたい
 チェッカーフラッグをみつめたい    想いを形にしたい
 カヌーを極めたい              困難も楽しみたい
 
 そして、スポ健に恩返ししたい。。。


きっとこのブログを読んでくださっている方は、彼ら・彼女らの発表の言葉を聞くだけで、楽しそうに感じられることと思います。

私たちは、人生を、全力で突き進みたい、そんな感じを受けました。

1時間45分でした。本当にあっという間に過ぎ去りました。

そして、記念撮影、彼らと私たちの人生のほんの一時の時間でしたが、極めて豊かに時間が過ぎていきました。

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最後は【 智 】の閉式の辞で終了です。

スポ健の教員として、報われた時間をプレゼントされました。

本当にみんな、ありがとう!

【 智 】

2016.07.08

熱中症警報発令中


naoです。

6月下旬からの猛暑で、体調を崩している人がおられるのではないかと思います。
京滋地区は祇園祭の時が一年で最も蒸し暑いと言われていますが、今年はこの時期がかなり早くなっているように感じます。
総務省消防庁は、6月27日から7月3日までの1週間に、全国で2847人が熱中症で搬送され、6人が亡くなった報告しています。
搬送者数は昨年の5倍だったそうです。
滋賀でも35度を超える猛暑日が続き、25度を下回らない熱帯夜が続くことがつらいです。

私は、ジョギング時に意識的に水分摂取をこまめにしていますが、日曜日(3日)はジョギング中に頭痛が酷くなり、めまいと息切れを感じました。
いわゆる熱中症を引き起こしてしまいました。
最後まで走るか?それとも歩くか?と悩みましたが、「根性だ!」と言い聞かせ走ってしまいました。
自宅に戻り、スポ-ツ飲料水を大量に飲んだのですが、翌朝まで尿が出ない状態でした。
毎朝体重を測定しているのですが、3日の体重は前日よりも1.5㎏も減っており、さらに熱帯夜による寝不足の状態でした。
走っているとき、調子悪いな~と感じていたものの、まだまだ行けると無理をしました。
勇気ある撤退を早くするべきだったです。
運動中に水分をこまめに摂取していても、寝不足の状態では熱中症になる割合が増加するということです。
また急激な体重の減少は、体水分量が減った状態なので注意が必要です~。 
理解していても、対処法を飛ばしてしまったことが本当に恥ずかしいです。


ところで、各地で熱中症予防のための取り組みが行われています。
例えば、岐阜県多治見は夏の気温が高いことで有名ですが、市としては「熱中症予防声かけ」を推進しています。
また草津市では、科学的な評価法(日本体育協会推奨)を用いて熱中症警報を発令し、各学校や公共機関で注意喚起を行うよう指示しています。
立命館大学も草津市から指示を受け、学内には写真で示すような看板を立て、熱中症予防の推進を行っています。
以前は運動部の活動を中止して下さいという連絡も入ったと聞きます。
熱中症警報が出されるたびに練習を中止するというル-ルを作ってしまうと、本学体育会にとっては全く練習ができなくなり競技成績が低下してしまいます。
また同様の厳しい環境下での試合もあるので、選手たちは暑さに対応しなくてなりません。





そこで、各チ-ム独自で熱中症の予防対策をしています。例えば写真に見らえるよう体育館種目のバスケットボ-ル部は、体育館内で空気が通らないため、立っているだけで汗をかきます。
運動中1.5ℓ以上の水分を摂取しても、運動後には2㎏以上の体重の減少が見られる選手もいます。
そんなこともあり、選手らには自由に水分摂取を行わせています。
トレ-ナ-らは、体育館の隅々に置かれたペットボトルの水を補給することも仕事の一つです。





OICで活動する体育館種目のある選手は、急な頭痛と吐き気で前が見えなくなった~初めて熱中症を経験したそうです。
今年のように暑い時は、普段以上に水分摂取が重要ですと話してくれました。

立命館大学は、全国の大学の中で熱中症予防に取り組んだのは早かったと思います。
1984年から多くの運動部に水分摂取を積極的に行うことを指導していました。
まだ科学論文も少なく、どのような飲み方がいいのか皆で各体育会チ-ムの主務などと議論していました(トレ-ナ-というポジションが少なかった時代)。
ほとんどの体育会は30分間隔といった水分摂取の方法を用いていました。
体育会本部の勉強会で、好きな時に自由に飲んだ方が「がぶ飲み」は減り、パフォ-マンスは低下しないといった意見が出されていました。しかし、自由に飲む行為を認めるとチームの士気が低下するという意見も出されていました。
1995年には、NHKクロ-ズアップ現代で、アメリカンフットボ-ル部(パンサ-ズ)を事例に水分摂取の取り組みが紹介されました。

1984年~1990年ぐらいまで、「運動中に水を飲めと指導していることは遺憾だ!根性があれば喉は乾かない!」と多くの体育会チ-ムのOBや監督が怒鳴っていました。
私は、その都度、怒っているOB会へ水分摂取の重要性を説明しに行ったことを懐かしく思います。
「軟弱な指導を推奨しているのは、お前か!」と何度も怒鳴られました(選手の方々は、もっと厳しいことを言われていましたから、彼らのためにもと頑張っていました)。
近年のスポ-ツ場面の死亡事故例を見ていますと、あれから30年も経過しているのに、まだ「根性があれば喉は乾かない」と信じている指導者もおられるのが残念ですね(立命館大学には、そのような方はいません)。

2016.07.07

+Rな人

知っている方も多いかもしれませんが,
立命館大学HPで「+Rな人」が公開されています.
+Rな人 URL: https://www.ritsumei.ac.jp/features/r_na_hito/

この「+Rな人」では,『立命館大学でキラリ☆と輝く学生や教職員をはじめ,アジア太平洋大学(APU)の学生や教職員,立命館中学校・高校,立命館宇治中学校・高校,立命館守山中学校・高校,立命館慶祥中学校・高校,立命館小学校の生徒・児童など,現役で立命館に関わっている人はもちろん卒業生も含め「立命館らしく」がんばっている人たち』が紹介されています。

先週と今週は,スポ健の学生が紹介されました.毎年,スポ健の学生が取り上げられることは多いですが,特に今年度は,17回の記事の中で5回がスポ健の学生や卒業生が取り上げられています.それだけスポ健は活発で目立っている学部・研究科だという証拠だと思います.

↓ちなみに先週は,私の研究室の院生の鶴見君が紹介されました.


内容の詳細は「+Rな人」に譲りますが,鶴見君は,このブログでも何度か紹介したスマート ウェアの開発に携わってくれています.その研究内容や研究に対する想いなどが紹介されています.ぜひご覧ください.


↓また今週は2回生の原田君が紹介されています.

原田君は,今夏開催されるU20-世界陸上競技選手権大会の男子三段跳日本代表に選出されています.競技を始めたきっかけや競技の対する想いなどが紹介されています.こちらも是非ご覧ください.原田君の記事は現在,大学HPのトップページでも紹介されています.

今後も学生の皆さんが正課,課外とも活発に活動できる学部・研究科でありたいと思います.

naru

2016.07.06

スポ健の残したい文化とは?

学部専門の授業の一環で、今年も「立命館・スポーツ健康科学部の残したい文化」をレポートしてもらいました。
1期生のときから行っていたのですが、途中ハードディスクが急に、しかもド派手に壊れてしまい…(バックアップは大切ですね…)。
というわけで、2期生と今回の受講生4期生のいくつかをご紹介します。

学部完成年度を迎えるまで、何もかもが新しく、これぞ手探り!という状態でした。その頃に、学生たちの目にこの学部がどう映っていたのか?
それを表してもらったもの(ポスター?)が、これです。

---【PDF①】--- (2期生がその昔、作成してくれた「スポ健の魅力、残したい文化」)

その後も、新しいメンバーを迎えながら、一緒に一年一年積み重ねてきた感じがします。
そして、今の4回生の目に映っているこの学部の姿です。

---【PDF②】--- (4期生が最近、作成してくれた「スポ健の魅力、残したい文化」)

月日とともに「施設」は古くなると言われます。でもここは、7年経った今もだいじょうぶです!毎日、丁寧ににこやかに掃除をしてくださるクレオテックの方々がいてくださるので、それに影響されて学生も丁寧に使っているからだと思います。

そして、どちらのポスター(?)にも共通しているものは、「学生と教職員との距離」の近さ。これは、この学部のよさで、学生たちが気に入ってくれているところの一つのようです。変えるべきものは変えたとしても、学生が自慢に思えるところはしっかり残していきたいものです。

ただ、この距離の近さは、学生(卒業生も含んで)も教職員も双方が近づかなければ実現しません。この距離で育った学生/卒業生がこれから何を生み出していくのか、いろんな頑張り方をしている学生/卒業生たちをよりなが~い目で付き合っていけるといいなと思います。

ippo

★表紙の写真:スポ健の職員さんと3回生のお昼のひととき…談話中を激写!この日は、土曜日。3回生の彼女は、この後パブリックビューイングの運営側として本番を迎えたのでした。