以前にご案内したように、表題のシンポジウムを先週末に開催しました。
本当に素敵なリケジョの皆さんに出会えて幸運でした。
第一部の講演で、山田由佳さん(パナソニック先端技術研究所グループマネージャー)は、この世の中でこんなことができたらいいな、というものを「できる」に変えることが、技術者としての喜びであると語ってもらいました。テレビのない時代に、テレビのようなものができたらいいな、と発想できたように、今の時代に、できたらいいなと思えるものづくりとして、地球環境を良くし、エネルギー問題を解決するものとして、「人工光合成」にとりくみ熱とCO2からエネルギーを取り出す、新しい技術の開発をされています。まさに、人類の夢への挑戦とも言えます。語り口は非常に穏やかで、論理的で分かりやすく、生徒さん、保護者の皆さんも非常に聴き入っておられました。
第二部は、山田さんと次の3名の本学リケジョOGによるパネルディスカッションでした。
(株)ワコール 人間科学研究所 坂 里祭さん
大日本印刷株式会社 C&I事業部 亀井 啓子さん
日産自動車株式会社 EV技術開発本部 河田 鮎華さん
中学・高校時代はどんな生徒さんだったのか?学部選び、大学での学び、勉強以外で集中したこと、仕事を選んだきっかけなどを、お話しいただきました。
みなさん小さい頃に、先生、伝記小説、兄弟、親などから理系に触れるきっかけがあったようで、その中で数学、理科などに興味を持つ体験があったようです。大学選びの時に、理系を選ぶことを親御さんが躊躇することもあったようですが最終的には後押ししてもらい、現在のようにものづくり、システムづくりで熱中して世の中に大きく貢献されています。親は、心配性でついついいらぬ心配ばかりするのは世の常かもしれませんが、親自身が色んなデータをしっかり検証して、イメージではなく論理的に検討する力がいるかもしれません。
いずれにしても本当にエネルギッシュで、スマートな論理的な思考、かつしなやかな人間関係づくり・コミュニケーション能力を備えておられ、的確な判断力をおもちの「リケジョのロールモデル」は、まさに今のリケジョブームのきっかけである「格好良く働く女性」の代表でした。
この先輩に続くリケジョ育成は、今回企画した理系学部の使命です。
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スポ健ファミリーの吉岡さん(東大・准教授)を訪問してきました。今年3月まで助教として勤務してもらいまし。会議は格段に増えたようですが、非常に元気でした。久しぶりに、「吉岡節」に触れて、元気を注入してもらいました。
【忠】