今日は、オープンキャンパスが開催されています。
今回は、体組成の測定やハイスピードカメラによるスポーツ動作の分析、効果的なトレーニング指導といった研究体験が行われました。今日も30℃を超える暑い日にもかかわらず、多くのご家族連れや友達同士の方々にお越しいただきました。ありがとうございました。桜が咲く頃に、ぜひ、お目にかかりたいと思います。
さて...
オープンキャンパスがBKCで開催されていますが、この滋賀県草津市から車で4時間近く離れた徳島県阿南市にあるYMCA阿南国際海洋センターで、『生涯スポーツセミナー』が26~29日まで開催されています。
このセミナーは、スポーツを通じて、子どもたちに明るい未来を切り開くために、生涯スポーツに関心のある大学生と大学院生を対象に、講義やワークショップ、またマリンスポーツを中心としたアクティビティを体験しながら、スポーツ振興に対する幅広い知識を身につけてもらうことを目的にしたものです。
今年で第10回目を迎えたこのセミナーには、大阪体育大学、龍谷大学、早稲田大学、同志社大学、大阪国際大学、そして我が立命館大学からも学生が参加し、合計27名の志ある学生が集まりました。このセミナーの特徴は、講義やワークショップ、また様々なアクティビティを多様な大学の学生と教員とが一緒になって実施するところにあり、通常では味わえないような刺激や情報交換、また将来につながるようなネットワークを構築する機会を提供しようとするところにあります。
実際、これまでセミナーに参加した学生は、セミナー以後、それぞれで連絡を取り合い、大学院の入試対策や就職活動の情報交換、時には飲みながら、互いを励まし合い、切磋琢磨しているようです。
そもそもこのセミナーは、私が学生の時に参加していた「YMCA社会体育指導者養成セミナー」をモデルにしたもので、その当時、このセミナーに育ててもらい、現在、大学の教員になった私と同世代の志ある先生方と、今度は、次世代を担う若者を育てるために、恩返しとして10年前に復活させたものです。
セミナーの中心は、私と同じ研究分野のため、社会科学系の講義やワークショップが多かったのですが、今回は、立命館大学から若手のホープ?空気も風も読めない?(実際、昨日のヨットのプログラムで、風が読めずに転覆していました...)【キムテツ】先生に参加していただき、「子どもたちのポテンシャルを引き出す」というテーマで、専門分野の神経生理学の研究内容を、自らの経験談を交えながら、大変わかりやすくお話しいただきました。
お話の中で、【キムテツ】先生は、スキャモンの発育発達曲線を用いて、子どもたちのポテンシャルを引き出すために神経系のトレーニングが重要性であることや、身体科学を考える上で、脳や神経系の制御が鍵を握っていることだについて説明をして下さいました。それどころか、【キムテツ】先生は、この定説を覆すような新しい発見をしたいという意気込みをお話しされていました。
また企業とパートナーを組んで研究する際に、鍵を握るリサーチプロポーザルは、小学生にでも理解できるような「わかりやすさ」を重視し、表現することの重要性などについて、学生に熱弁をふるわれました。これまでほとんど、手を上げて質問することがなかった学生から数多くの質問を受けるなど、学生の心をわしづかみしていました。
【キムテツ】先生、本当にありがとうございました。
今日、オープンキャンパスに参加された高校生の皆さん、またスポーツ健康科学部への入学をご希望されている方々も、ぜひ本学部に入学いただき、入学後、このセミナーに参加して、皆さんの可能性を引き出しつつ、他大学の学生や先生方と多様なネットワークを構築してもらえればと思います。
そしてセミナーに参加した人たちが、数年後に我々の意を受け継ぎ、次世代を担う若者を育ててほしいと思います。
そんな願いを込めながら、私は、いまからまたセミナーが開催される阿南市へと向かいたいと思います。