2010.08.28

オープンキャンパス開催!:徳島県では...生涯スポーツセミナー

今日は、オープンキャンパスが開催されています。

今回は、体組成の測定やハイスピードカメラによるスポーツ動作の分析、効果的なトレーニング指導といった研究体験が行われました。今日も30℃を超える暑い日にもかかわらず、多くのご家族連れや友達同士の方々にお越しいただきました。ありがとうございました。桜が咲く頃に、ぜひ、お目にかかりたいと思います。

 

さて...

オープンキャンパスがBKCで開催されていますが、この滋賀県草津市から車で4時間近く離れた徳島県阿南市にあるYMCA阿南国際海洋センターで、『生涯スポーツセミナー』が26~29日まで開催されています。

このセミナーは、スポーツを通じて、子どもたちに明るい未来を切り開くために、生涯スポーツに関心のある大学生と大学院生を対象に、講義やワークショップ、またマリンスポーツを中心としたアクティビティを体験しながら、スポーツ振興に対する幅広い知識を身につけてもらうことを目的にしたものです。

 

今年で第10回目を迎えたこのセミナーには、大阪体育大学、龍谷大学、早稲田大学、同志社大学、大阪国際大学、そして我が立命館大学からも学生が参加し、合計27名の志ある学生が集まりました。このセミナーの特徴は、講義やワークショップ、また様々なアクティビティを多様な大学の学生と教員とが一緒になって実施するところにあり、通常では味わえないような刺激や情報交換、また将来につながるようなネットワークを構築する機会を提供しようとするところにあります。

実際、これまでセミナーに参加した学生は、セミナー以後、それぞれで連絡を取り合い、大学院の入試対策や就職活動の情報交換、時には飲みながら、互いを励まし合い、切磋琢磨しているようです。

 

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そもそもこのセミナーは、私が学生の時に参加していた「YMCA社会体育指導者養成セミナー」をモデルにしたもので、その当時、このセミナーに育ててもらい、現在、大学の教員になった私と同世代の志ある先生方と、今度は、次世代を担う若者を育てるために、恩返しとして10年前に復活させたものです。

 

セミナーの中心は、私と同じ研究分野のため、社会科学系の講義やワークショップが多かったのですが、今回は、立命館大学から若手のホープ?空気も風も読めない?(実際、昨日のヨットのプログラムで、風が読めずに転覆していました...)【キムテツ】先生に参加していただき、「子どもたちのポテンシャルを引き出す」というテーマで、専門分野の神経生理学の研究内容を、自らの経験談を交えながら、大変わかりやすくお話しいただきました。

 

SS1.JPGお話の中で、【キムテツ】先生は、スキャモンの発育発達曲線を用いて、子どもたちのポテンシャルを引き出すために神経系のトレーニングが重要性であることや、身体科学を考える上で、脳や神経系の制御が鍵を握っていることだについて説明をして下さいました。それどころか、【キムテツ】先生は、この定説を覆すような新しい発見をしたいという意気込みをお話しされていました。

 

 

 

 

 

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また企業とパートナーを組んで研究する際に、鍵を握るリサーチプロポーザルは、小学生にでも理解できるような「わかりやすさ」を重視し、表現することの重要性などについて、学生に熱弁をふるわれました。これまでほとんど、手を上げて質問することがなかった学生から数多くの質問を受けるなど、学生の心をわしづかみしていました。

【キムテツ】先生、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

今日、オープンキャンパスに参加された高校生の皆さん、またスポーツ健康科学部への入学をご希望されている方々も、ぜひ本学部に入学いただき、入学後、このセミナーに参加して、皆さんの可能性を引き出しつつ、他大学の学生や先生方と多様なネットワークを構築してもらえればと思います。

そしてセミナーに参加した人たちが、数年後に我々の意を受け継ぎ、次世代を担う若者を育ててほしいと思います。

 

そんな願いを込めながら、私は、いまからまたセミナーが開催される阿南市へと向かいたいと思います。

 

 

 

2010.08.27

切磋琢磨

 今週【Moto】は、東京都健康長寿医療センター研究所の福先生と国立健康・栄養研究所の村上先生のところに出張して、共同研究とミーティングを行ってきました!下の写真は、福先生、村上先生、早稲田大学大学院生三上さん、【Moto】の4名でどうやって研究を進めていくのかをミーティングしているところです。

 

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 ヒトのからだの設計図(DNA)はアデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)の4つの塩基といわれる記号の配列から構成されています。その設計図(塩基配列)の0.1%という微妙な違いが個人差が生まれる原因の1つになっていて、このような遺伝的な多様性を遺伝子多型と言われています。例えば、同じ練習メニューを行っているのにトレーニング効果が違いが生じる、というのもこの設計図の違いが影響しているということが研究されています。私たちは、そんな設計図の違いを配慮して個人に対応した運動療法や食事療法を開発したり、トップアスリートの人たちの生まれ持った遺伝的才能というのが一体どういうものなのかを探索したりしているのが、私たちの行っている主な研究です。

 この解析には、どうやって解析していくのかという戦略が重要です。1人ではなかなか進めていくのが大変ですが、同い年の福先生、村上先生、【Moto】の3名でいろんな知恵と意見を出していくと数週間分の仕事が数日間でできてしまいます!仲間と切磋琢磨していくのは本当にすごいことだと感じた週でした。

 ちなみに、下の写真は、私たちと同じような研究をしている仲間で毎月行っている勉強会の写真です。興味のある方は一緒に勉強していきましょう!!

 

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by Moto

 

 

 

2010.08.26

FD活動報告その4

沖縄の余韻に浸るのも、(たぶん)最後の回の予定・・・(ですか?)。

まずは、今回の出張の本題から。

 

学生組織の一つ、「ウェルナビ」というネーミング、とてもしっくりと響いてきます。ウェルナビとは、ウェルカム ナビゲーションを略したものらしいのですが、これを考えたのも学生というので、そのセンスのよさに驚かされます。

新入生の大学生活のサポート団体から出発したようですが、今では教職員よりもだれよりも学生のサポーターとして存在するまでに進化しているようです。

 

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 この組織や関連する活動も、地道に継続してここまで来たという取り組みのように感じます。ここまで来ることができた秘訣は、いくつかあるように思います。

 一つは、「沖縄という土地・環境」。学生が集まりにくいなど、物理的にみて必ずしも恵まれているとは言えない環境であり、そこにある大学です。弱みを強みに変えるという好例の一つです。

 二つ目は、誰が主役で、その「主役に環境とチャンスを与える戦略」を明確にしたこと。

 三つ目は、その戦略に賛同する「人とその支持者」がタグを組んだこと。これに最初から関わっておられる先導者(清水先生、木村先生をはじめとして)と、ノリがよくて飢えた学生さんのベクトルが合致した取り組みです。

 

 今回の訪問では、いろいろとよい部分(「光」の部分)が見えて、すごい!と思わされたのですが、実際には「影」の部分もあるはず。その部分も引き受け、引き取ってくれる先生がいらっしゃるので、学生の組織が維持できているようにも思いました。説明してくださるときも、芯の通った「熱い想い」を持ちつつも、いい意味でゆる~い感じを漂わせていることが、沖縄の風土に合い、学生や周りの先生(先生方の協力、意識づけはとても大切そうでした)、学部を巻き込むことができているのかもしれません。

 

 この学部の学生も、「ここにきて、"やっぱり"よかった!!」と言ってくれるように・・・。

 

 長くなりました。。。まだまだ夏休みです。夏を感じられるような写真を。

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3人揃って・・・ippoお気に入りの一枚。

自分で立って漂う魚なのです・・・持参のデジカメ、早くもここで力尽き・・・(1日目の沖縄)。

いかにも夏!【忠】先生のカメラを借りて。

「ん(う?)むにー」・・・沖縄のしりとりはいつ終わるのやら。

 

【ippo】 

 

 

 

2010.08.25

FD活動報告その3

名桜大学への訪問によるFD活動報告その3です。

名桜大学では、多数の先生にお世話になりました。夏季休暇中にも関わらず、とても丁寧に対応してくださった名桜大学の先生方に、心から感謝の意を表したいと思います。

大変ありがとうございました。

 

この調査は、スポーツ健康科学部の全ての学生が、リーダーシップを、確実に、獲得するためのカリキュラムを構築するために行いました。カリキュラム改革は、相当、用意周到に行う必要があります。その成果も常に問われます。なんとか、具体的に示したいものです。

 

さて、リーダーシップに関して、考えさせられることがありました。

名桜大学の4年生のA君と我々は話をする機会がありました。彼は、今、4年生で、就職に向けでいろいろと活動を進めています。彼と話をしていて、これまで見てきた大学4年生と比べて、彼はとてもしっかりしている方だな、と感じました。

A君は、2年生の時に、ウェルナビのリーダーをやっていました。現在、4年生として、ウェルナビの下級生を温かく見守る立場にあります。

A君は、ウェルナビの下級生を見ていて、50人のウェルナビの学生を引っ張るには、ここが十分でない、ここに手を入れないと進まない、等、彼には「見える」のです。そして、こうすればよい、こう考えると良い、等「具体的な対応」も「見える」のです。

A君自身は、「自分が2年生の時は、全然見えていなかった」と、語ってくれました。

彼が経験したようなことも、カリキュラムの1つに組み入れることができればと思います。

 

さて、話は変わりますが、1つ問題です。下の写真は「美ら海水族館」でのスナップですが、この写真には、スポ健の先生が数名隠れています。さて、誰でしょう?

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もう一つ、問題です。下の写真は、誰に似ているでしょうか?

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それでは、また、来週。

【 智 】(写真は20100816 美ら海水族館にて) 







2010.08.24

FD活動報告その2。

 【忠】先生に続き、沖縄FD活動報告です。名桜大学訪問については、この後の先生方の報告もあるかと思いますので、私からは、「沖縄の食」のご紹介です。 
 突然ですが「チャンプルスタディ」という名前を聞いたことがありますか?
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 沖縄では、琉球大医学部環境生態医学分野の等々力英美先生を中心としたグループが、「チャンプルスタディ」という沖縄の伝統野菜を組み合わせた食事介入試験が行われています。

 先生方は日本一の長寿県として知られた沖縄を襲った「26ショック」を機に、長寿の原因の一つとして考えられる沖縄の伝統食を再評価する研究に取り組んで来られました。
 「26ショック」とは、2000年に沖縄男性の平均寿命の順位が全国4位から26位に急落したことを指します。同年の「年齢階級別死亡率」を見ると、男性でも65歳以上は1位だったのに対し、35〜44歳の男性の死亡率は日本全国で最も悪く、この年齢層が沖縄男性全体の平均寿命を押し下げていたことがわかりました。
 
 そこで等々力先生達は、65歳以上の多くの人がいまだに沖縄の伝統料理に慣れ親しんでいる点に着目し、若年層の食生活の見直しにつなげるためにチャンプルースタディを進めて来られ、その成果を発表していらっしゃいます。
 
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 今回沖縄に行く機会に等々力先生にご連絡を取らせていただきました。残念ながら日程が先生のご不在と重なり、直接お伺いすることはできませんでしたが、先生から教えていただいたチャンプルスタディに欠かせない伝統野菜を豊富に扱っているファーマーズマーケットに行ってきました。沖縄独特の伝統野菜と果物がびっしり並べられ、日本の他の市場ではなかなか見られない、色鮮やかさに圧倒されました。



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また、これら伝統野菜や雑穀、豆のコースメニューをいただきました。沖縄で大地と太陽の恵みを受けた植物たちのパワーをじっくり堪能することができました。

(写真;上 ファーマーズマーケット外観 中;野菜売り場の様子 下 沖縄伝統野菜を使った料理、前菜9品の盛り合わせ)
 


<RecO便り 19 〜番外編>
 夏休みに入る前、院生、ゼミ生と一緒に、RecOを何度かに分けてリニューアルしました。
 と、書くととても大げさですが、何をしたかというと、座布団カバーややスリッパを洗い、食器や布巾を消毒し、鏡や食器棚を拭き、冷蔵庫の掃除、等々です。プチ大掃除(?)です。ちょっとしたことですが、こんな積み重ねが大切だな、と思います。

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 さて今回、名桜大学を訪問した際、語学研修センターと数理学習支援センターは、靴を脱いで、床に座って本を読んだり、飲食可能にし、お茶の飲めるコーナーを作ったりなど、居場所を求めている学生が、ゆっくりくつろげるスペースにしよう、という工夫が感じられ、 RecOに通じる雰囲気を感じました。
写真;名桜大学数理学習支援センターの「お茶」のコーナー
 
 最後に、これは何の写真でしょう? 
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 上記ファーマーズマーケットのお隣りで「ばくだん」と言う名で売っていたおにぎりです。周りは卵と魚のすり身、中がごはん。ばくだんの名の通り、なかなかの迫力。この近江米版ができないかな、と考えながらいただきました。
 今回の研修中、先生方とのミーティングで、RecOでは「おにぎり」からリーダーシップを考えては?、という話になり、今わくわくしながら構想中です。【abc.



 
 

2010.08.23

FD活動報告その1

先週お伝えしたように、名桜大学(沖縄県名護市)に訪問調査に出かけてきました。
皆さんのご期待通り!? ときおり雨が降りました。訪問調査の時には、下の写真の
ように雨雲から海面をたたきつけるような大雨が接近するのが見えました。最終日の
出発時には、突如のゲリラ豪雨に見送られるようにホテルを後にすることになりました。
 
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さて、今回のFD活動は、木曜日の【ippo】先生まで連続4回に分けて報告します。
1回目の私からは全体の概要を報告します。名桜大学が文部科学省からGPGood 
Practice、優れた取り組み)に採択されている学生支援プログラム「先輩・後輩コミュ
ニティを 基本とする学習支援センターの構築」につきまして、国際学群教授の木村
先生に詳しく話を伺いました
下の写真(左が木村先生、右がウエルナビの学生さん)
 
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学生の力を活用した学生目線で正課学習の支援(ウエルナビ),サポート
(言語学習センターのチューター、数理学習支援センターのチュー
ター)ならびに就職サポート(S-CUBE)まで、幅広くシステム化されていて学生自身が
大学の教育に参画し、ならびに後輩支援に取り組むことで,大学により愛着をもち、
卒業後も後輩を含めて大学を愛する気持ちを醸成させる大きなシステムとなっています。
本学にもオリタ-、就職支援のジュニアアドバイザーのような制度があります。
 
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 システムは安定するとかえってメンテナンスをおろそかにするところがあります。永続的
に上手く機能するためには、定期的なメンテナンスのための「面倒をみる」「相談にのる」
というあまり目に見えない地道な支えが必要であることも学ばせてもらいました。そして、
学生の自主的な活動に対して、教職員が理解し「ほめる」「激励する」「認める」ということ
をさりげなく行っているところも参考になりました。
 
 今回の訪問調査では、学部の各コースから1名の先生に出張してもらいました。今回の
FD活動の目的は、学部の人材育成目標である『リーダーシップを備えた人材』に育てる
ために、リーダーシップをカリキュラムマップに落とし込むことです。23日の出張期間中、
訪問調査のみならず、朝食を食べながら、移動中、夕食を囲みながら、四六時中このこと
を中心に学生育成のためのディスカッションができました。同じ、空間、時間を共有し、
ひとつの目標に向けて教員仲間と協働できていることを実感したことも大きな成果のひとつ
です。
 
 今後も学部全体としてFD活動を推進するとともに、三間(時間、空間、仲間)を共有しながら
教育・研究に大きな成果があげられると確信しています。
 
【忠】
 
 

2010.08.22

8/28 (土) に、オープンキャンパスが開催されます!

夏休みもそろそろ終わりに近づいてきましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

今週の土曜日 8/28 は、立命館大学で
オープンキャンパス が開催されます。

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今回も、聡先生、成弘先生、樹義先生を始めとする
スポーツ健康科学部教員 が、
スポーツ健康科学での学びについて、
レクチャーしますので、ぜひ参加して下さい!


先週は、研究室で実験の準備をしている際に、
スポ健を志望してくれている高校生の方が、
ご家族と一緒に来て下さいました。
本当にありがとうございました。
頑張って、ぜひ入学して下さいね!

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
             敦

 

 

 

2010.08.21

君よ8月に熱くなれ!:夏の終わりを告げる甲子園の閉会...

今日、全国高校野球選手権大会が沖縄県代表の興南高校が、春夏連覇によって、4028校の頂点に立ち、幕を閉じました。

 

決勝戦へと駒を進めた興南高校と東海大相模高校だけでなく、どのチームもよく鍛え上げられており、白球を追いかける選手のひたむきな姿を見ると、本当にすがすがしい気持ちになります。もちろん、選手だけでなく、スタンドで選手の活躍を祈り続けて炎天下で応援し続ける人々の姿にも心を打たれます。

 

先日、夜のニュースのスポーツコーナーでたまたま目にした選手のインタビューに、私は心を打たれました。それは、準々決勝で、これまで力投をし続けるエースに変わって、甲子園のマウンドに先発した報徳高校の1年生投手が勝利した試合後のインタビューで、「これまでお世話になった3年生の先輩方と1日でも長く一緒に野球ができればという想いを込めて、マウンドでは投球しました!」というものです。

こんなこといえるかぁ~?という気持ちになりつつも(笑)、その堂々としたインタビューの受け答えは、本当に圧巻でした。

 

おおむね、インタビューを受ける全ての選手に共通していますが、とにかく、堂々としており、また的確な受け答えをしていることに驚かされます。

私は、社会人になってから、何度か地方テレビに生放送で出演させてもらうチャンスをいただきましたが、絶対に番組を見直したくないという悲惨なものでした...(笑)。目が泳いでいる様子が、おわかりのことでしょう...(笑)。恥を忍んでの、1枚のショット...です。

 

まぁ、甲子園という晴れ舞台に立ち、そのような場を与えられた選手は、その経験を、是非、次の進路先や社会で生かしてもらいたいと思います...。

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まぁ、それにしても、猛暑、猛暑、猛暑...

いくら鍛えている選手でもその消耗度は、はかり知ることができないものと思います。特に、チームを背負うエースは、一人で1試合あたり120球から150球の投球を繰り返し、勝ち進めば勝ち進むほど、連戦連投と体力の消耗はおろか、肩や肘といった身体への負担は尋常ではありません。

 

当事者にとっては、人生をかけた大一番かもしれませんし、大会に対する強い想いを選手だけでなく、監督、コーチ、学校、保護者などが抱いていることは、もちろん、わかっていますが、「スポーツ振興」、いや「競技力向上」という観点に立っても、1名が短期間に繰り返し投球し続けることは、決して望ましいこととは思えません。

 

実は、私も高校時代は、甲子園を目指していました。

 

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中学生の時にブラスバンド部でオーボエを吹いていたのですが、ずっと野球部、そして甲子園にあこがれていた私は、高校生になって、両親を欺き、突如、丸坊主になって硬式野球部に入部しました。

ところが野球部に入部したものの、その練習の過酷さになかなか適応できず、高校3年間で、肩、肘、腰...ケガや故障が絶えませんでした。

 

エースだった親友の陰で、私は、たいした活躍もできず、やるせない気持ちや不完全燃焼という想い、また野球に対して、主体的に向き合っていなかった自分自身に腹立たしさを感じ、大学に進学後も野球を続け、そして今でもまだ年に1~2回は、マウンドに立つことがあります。

 

私たちがスポーツから離脱していく理由は、どのような点にあるのでしょうか?

ケガ、バーンアウト(燃え尽き症候群)、種目の向き不向き、興味・関心の薄れ...?生涯スポーツ社会なのに?

 

 

 

1924年の干支であった「甲子(きのえね)」にちなんで、名付けられた甲子園...。

80年以上もの歴史を刻むこの大会で、甲子園という晴れ舞台に立ち、あふれんばかりの可能性を持ち備えながら、野球から離れていった選手がこれまで、何十万人、いや何百万人もいるのか?

この場所が、将来の日本プロ野球界を背負って立つ人材のデビューの場ではなく、全国4000校を超える高校野球児の力と技、そして魂とプライドを戦わせる聖地であるために、大会の持つ意味、選手の育成や起用方法など、今一度、改めて関係者に考えてもらいたいと思います。

 

 

 

2010.08.20

実験の難しさと楽しさ

 今週は大学も夏休みとなり、ますます、大学はシ~ンとなっていますが、スポ健の教員・大学院生に休みはない!と言わんばかりに実験を行っています!

 今週は、【Moto】と【Koji】先生でヒトの筋バイプシーサンプルから細胞内のタンパクや核の中のRNAを抽出する実験を行いました。筋バイプシーから取れる筋肉量は10-20mg程度と非常に微量です(写真)。

 

 

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 ここから如何にして、質が高く、より多くのタンパク質やRNAを抽出するのかがその後の実験にとって重要です。2人で実験しながら、上手くいかないとか愚痴りながらも、数日間けかけて何度も検討して、やっと効率よくタンパク質やRNAを抽出することができるようになりました(写真)!上手くいったとき、研究の難しさと楽しさを感じれる瞬間でもあります。このヒトの筋バイプシーサンプルから細胞内のタンパクや核の中のRNAを抽出することができれば、運動トレーニングやサプリメント摂取したときに骨格筋内で一体何が起きているのか?を分子生物学的な手法で様々なタンパク質の変化や遺伝子発現の変化をみることができます。それによって、運動効果やサプリメント効果のメカニズムを解明することに役立つ解析ができるという訳です!スポ健では、【聡】先生を始め、【Moto】や【Hassy】先生、【Koji】先生、【M生】先生が運動やサプリメントなどの適応現象のメカニズムを解明すべく、生化学や分子生物学的な検討を行っています!!

 

 

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by Moto

 

 

 

2010.08.19

続く思いがけない出来事

○○国際空港の近くのホテルでの話。

フロントでチェックインをした後、部屋に行こうとしたときのこと。エレベーターに67人乗りこんで、4階、5階(私の部屋の階)、7階、11階と、ぽんぽんとみんなボタンを押しました。ここまでは、みんなシーンとして、上の表示を目で追うという、いつものエレベーターの中の光景。

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 4階で一人降りて、次は私の番だと思ってドアの前に立っていたのに、扉はなかなか開かず...。中でざわめきが起こるほどの時間、待たされた挙句、エレベーターは無情にも7階へ。7階では通常通りドアは開いたので、乗り合わせた人たちの間の心理的な距離は一気に縮まりました(心理学では「共通運命の原理」と言って、同じ釜の飯を食べたり、苦楽を共にしたりするとぐっとお互いの心理的距離が近くなるというように、親密な人間関係をつくる一つの基盤になってくれます)。ある男の子は「このまま5階は開かなかったりして...」と、冗談になるような、ならないようなことをしゃべり、お隣の女性は「次はどこに行くつもりでしょうね...」と声をかけてきてくれたり。

 

 結局、7階の次は、11階の電光表示はそのままにして5階に下っていきました。無事に私は部屋にたどり着いたものの、次はどこの階に行ったのでしょう?ピストンするエレベーターに出会ったのは初めてでした。

 

しかも、ブログを作成してアップしようとしたらハプニング。作成画面に入れず...リスク管理は大切なようです。ブログを止めることになったら大変なことです(汗)。

 

 ふだんとは違うところに行く時は、念には念を。とりあえずブログの対策をして、このエレベーターの気まぐれが起きないうちに、早めのチェックアウトでこれから韓国で行われる学会に出かけます。できあがってきたプログラムはほとんどが韓国語。韓国の文字は見てもまったく想像ができません。言葉は大切だと思う瞬間です。とりあえず、読めない文字に囲まれながら、韓国ソウルの生活を送ってこようと思います。【ippo】