[ 2025年07月 ] の記事一覧

2014.11.24

RIKEJO FES(リケジョフェス)

すっかり寒くなってきました。風邪を引いている人も増えているようです。くれぐれも体調の維持・管理には気をつけてください。受験生のみなさんにとっても大事な時期です。ご用心のほど。

 

今日は、イベントの案内です。

RIKEJO FES(リケジョフェス)

20141214日(日) 11001700

場所     ウインクあいち(愛知県産業労働センター)7

参加費  入場無料

事前申し込みされると記念品がもらえます!(事前申し込みなしでも参加できます)

http://www.rikejofes.net/

 

このイベントは、立命館大学と東京理科大学との共催です。そのため、地理的にも両大学の真ん中の名古屋での開催です。副題に、「科学にする女子中高生の学園祭」とありますが、理系進学を考えている女子中高生、以外にも現役の学生、保護者、教職員、社会人のかたにも来て欲しいイベントです。また、それに相応しい内容です。少し紹介しますと、

◇特別トークセッション:13001430 

  数学者・秋山仁さんと宇宙飛行士・山崎直子さんによるトークセッションを開催します。

◇先輩リケジョトークセッション:1115120014451530

  立命館大学×東京理科大学の先輩リケジョによるトークセッションを開催します。

 常設コーナー(11001700 ◇シゴト紹介コーナー

  会社で働いているリケジョの先輩に会えます。同時に、企業のブースもあり、就職活動を始める学生にとっても好機です。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

・来年のゼミ希望者と面談しています。学生と話をするのはいつも楽しみです。今回は、話をたくさん聞かなければならないのですが、研究テーマなどのディスカッションでついつい熱が入って話しすぎてしまいます。でも、気持ちの良い学生さんとの面談は、喜びであるとともに、この学生をより成長させるために何ができるのか、とその責任の大きさも感じさせられます。卒業時に彼らが望む以上に、力をつけることを学部の教職員が願っています。それを受け止めて、伸び上がってください。

・高倉 健さんがお亡くなられた。前半の任侠映画に馴染みはないのですが、学生のころみた「遙かなる山のよびごえ」「幸せの黄色いハンカチーフ」から、仕事シリーズとでもいうべき、「海峡」「鉄道員(ぽっぽや)」で感動をいただきました。エッセーも上手でよく読ませてもらいました。今のタレントのように私生活をひけらかしたり、ネタにすることは一切無く、映画で勝負する本当の銀幕のスターでした。「かっこいい男」へのあこがれを湧き起こし、「男の姿」をみせてくれた健さんの冥福をお祈りします。

【忠】

 



2014.11.23

シンポジウム「成長期の体と頭を育てる食事」が開催されました。

寒くなったり暖かかったりと、
体には厳しい気候が続いておりますが、
皆様いかがお過ごしですか。

先日のブログでも触れましたが、11/16 に、キャンパスプラザ京都で、
第四回スポーツ健康科学セミナー: 成長期の体と頭を育てる食事 が
開催されました。

今回は、海老研究室の Aoi さんに
当日の様子をレポートしてもらいたいと思います。



「みなさん、こんにちわ。海老研究室の M2 の Aoi です。
今回のシンポジウムでは、海老先生は、
活動紹介、成長期のアスリートの食事について、
どのように食べていけばよいかなどを話されました。
例えば朝ごはんにもタンパク質を摂りましょうということで、
時間の無い朝簡単にできるレシピやカルビーさんが協賛ということもあり
フルグラにヨーグルトなど紹介されていました。

彦根東高校野球部監督の村中先生との対談では、
週2回の部活食の取り組み紹介、
進学校ならではの文武両道の大変さなどを話して頂き、
選手のサポートには様々な人の協力、
つながりが大切であるとおっしゃっていました。

大阪ガスの谷田さんには、おいしくお弁当を食べることができる
作り方の基本やコツ、注意点などを丁寧に教えていただきました。

最後には、アンケートを答えた人全員に
カルビーさんからフルグラ一袋をプレゼントとして提供していただきました。」

スポーツ健康科学部では、様々なイベントやシンポジウムを開催しております。
どんなイベントが開催予定かを、ぜひ学部HPをチェックしてください。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を


2014.11.22

博士後期課程入学試験…問われる研究者としての自律と自立

今日は、スポーツ健康科学研究科博士後期課程の入学試験日でした。学内外の大学院生や社会人の多数の方々が試験に臨みました。

博士後期課程に進学を希望する人たちは、自身の専門性をより極め、大学の教員や研究者を志す場合が多くなります。志願者は、博士前期課程、いわゆる修士課程の大学院生が多いのですが、場合によっては、大学教員で博士号を取得していない方が学位の取得をめざしたり、理学療法士や管理栄養士、また高等学校の教員の方々がさらなるキャリアアップを図るために、学位取得をめざされたりする場合もあります。

博士後期課程に進学する人たちは、研究することに動機づけられているため、既に研究テーマは明確に描かれている場合が多いのが特徴です。その上で、専門領域での研究を進めるために必要な基礎知識や方法論の知識、また手掛けようとする研究成果がどのように社会や実践の場に貢献しうるのかという視座を持ち備えているのかも問われます。加えて、後期課程の3年間で学位取得に至る要件を満たすことができるのかという研究遂行能力も求められます。つまり、博士後期課程の学生には、「一人の研究者としての自律と自立」が求められるといっても過言ではありません。











我々の研究科では、学生一人ひとりの専門性と個性が発揮できるように支援し、研究者に代表されるようなスペシャリストを社会に排出したいと考えていますが、同様に、培った専門性や能力をベースに、社会に新しい価値をもたらすような「未来を生み出す人」を常に育てたいと考えています。つまり、博士後期課程では、「教えを請う」というようなイメージではなく、進学をめざす人たちには、一人の研究者として「自律・自立」するという自覚と覚悟が問われているといっても過言ではありません。

自らの道を自ら切り拓く…
我々の研究科では、そのような気概を持った人たちの支援を惜しみません。


Jin


2014.11.21

ニュースポーツ

今学期は、スポーツ指導実習で「ニュースポーツ」を担当しています。たいていの受講生は、「ニュースポーツ???」という感じで履修登録をします。授業では、簡単なニュースポーツの定義をするのですが、やっぱり「???」という雰囲気が漂います。その感覚は的を外れてはいないのです。ニュースポーツの一般的な定義を見てみると、


【知恵蔵2014

ハングライダー、パラセーリング、グラススキー、スケートボード、ジェットスキーのような科学の発達による技術革新で作られる新素材や機械、加工技術の革新によって生まれた新しいスポーツ。また科学的な知見に基づいてより安全に、より健康的に既存のスポーツを変形したり、類似したルールを採用したりして、近年高齢者や子供も可能なレクリエーションとして紹介されるようになった新しいスポーツもある。変形して新たに生まれたスポーツには、羽根つきボールでバレーボールをするインディアカ、ボールを打ちやすい高さにティーアップし、野球の投手がいなくても楽しめる子供用に開発されたティーボール、ゴルフより簡便なグラウンドゴルフ、フランスのクロッケーが日本で改良されたゲートボール、実弾を使用しないデジタルスポーツ射撃などがある。


【大辞林第三版】

①新しく考案された,あるいは,新しく日本に紹介されたスポーツの総称。

②競技性を重視せず,誰でも参加できることを目的としたスポーツの総称。プレジャー-スポーツ。

 

具体的な種目を見てみますと、以下のようなものが挙げられます。

●バレーボール型:インディアカ/ソフトバレーボール/ビーチボール/セパタクロー                    

●ターゲット型:ユニカール/クロリティー/シャフルボード/ダーツ/ペタンク          

●テニス型:バウンドテニス/フレッシュテニス/ラージボール卓球/スカッシュ/タスポニー          

●ゴルフ型:グラウンドゴルフ/スルーインゴルフ/ターゲットバードゴルフ/ディスクゴルフ/パークゴルフ/マレットゴルフ

●ベースボール型:キックベースボール/ティーボール             

●その他のスポーツ:ゲートボール/チャレンジ・ザ・ゲーム/綱引き/ドッジボール/フットサル/雪合戦/ニホッケー/3on3 (ストリートバスケットボール)/カバティ


あれ?これもニュースポーツなの?という感想をお持ちになる方も多いのではないでしょうか。すでにかなり周知されていて、新しい(new)スポーツという気がしないものも多く含まれています。もっと時間が過ぎ、日本の中でさらに定着すれば、ニュースポーツという名称でなくなるかもしれませんね。


さて、授業では、大辞林の②の定義を主に使いながら進めています。担当の学生を決め、毎回の授業の最初20分程度を「誰でも」「楽しめる」活動を実践します。その後、全員でディスカッションの時間を持ち、「小学生だったら・・・」「高齢の方だったら・・・」というように、異なる対象者に関する注意・工夫点などを話し合います。ガチガチに緊張する2年生は、「カンぺいいですか?」とシナリオを用意しています。それでも、ガチガチは取れず、終わった瞬間に完全脱力しています。思うように展開できた受講生、できなかった受講生、それぞれの思いはあるでしょうが、なかなか上手にできているというのが担当者の感想です。対象者に適した「声の大きさ・トーン」「言葉遣い」「態度」「声かけの頻度・程度」は、簡単なようでとても難しいと思いますが、数を踏めば踏むほど上手になっていくことは間違いありません。2週間後からは、40分間の模擬授業実践となりますが、この20分間の実践から得たものをフルに活用してがんばってほしいと思います。

2014.11.20

学生アスリートの学びへの意欲

スポーツ健康科学部には、体育会に所属をして競技を行う「学生アスリート」が多数含まれます。多くの学生は正課(授業など)と課外活動(部活動)を両立しながら学生生活を送っています。連日早朝から練習を行いながら、GPA(成績)が5点満点で4.0を超えるという成績優秀な学生も存在します。ただその一方で、課外活動に対しあまりに重きをおき、正課で苦戦をしている学生がいることも事実です。これは本学に限ったことではなく、体育・スポーツ関連の学部を有する大学では共通した課題のようです。

大学4年間という限られた時間の中で、それぞれの競技において目標を達成しようとする学生アスリートの取り組みは高く評価されるべきものです。早朝6時頃に出勤することも多いのですが、大学のグランドでは男女の陸上部長距離パートの選手が既に練習をしています。南草津駅発大学行きの始発バス(6時57分発)には、多数のラクロス部の部員が乗り込んできます。年間を通して続くこれらの光景を目にすると、何とかして良い成績を残して欲しい!!と心から応援したくなります。しかしその一方で、正課も大事にして欲しい、、、これだけ立派な教育施設、整備された学習カリキュラム、教職員による支援体制が揃っているわけですから、これらも存分に活用して欲しい、そのような思いを抱くことも少なくありません。

以前、他大学の体育学部の専門授業で2回にわたりゲストスピーカーとして話をする機会を賜った際に、印象深い経験をしました。学生アスリートが多く、現役学生や卒業生からオリンピックの金メダリストが輩出される大学です。授業が始まる前に担当教員から、「250名近くの受講者がいることもあり最近私語が多く、ご迷惑をおかけするかもしれません」という説明(事前のお詫び)を受けました。授業が始まり簡単な挨拶を済ませた後に、学生に向かって言いました。「皆さんは卒業するために単位取得が必要です。多くの人は単位を取るために、今この授業に出席しているのだと思います。けれでも、これから2週間の授業で、私は体力トレーニングに対するとても大切な内容を説明します。これらは、皆さんが日々行っているトレーニングに直ちに活用することができますし、将来、指導者になった際にも頭に入れておいて欲しい内容です。授業の中には、合理的なトレーニングを考える上でのヒントがちりばめられています。ですから、この2週間は単位のためという意識は捨てましょう。皆さん自身のため、所属するチームのため、将来皆さんが指導をする教え子のために集中をして授業を受け、その情報を持ち帰って下さい。一度しか話をしません。寝ている暇はないですよ。」その後、学生の受講態度がどうだったかは容易に想像できるかと思います。私語もなく集中をして、授業中に話をした内容を一生懸命メモを取ってくれました。また、授業終了後のコメントシートには、「普段は寝てしまうこともあるのですが、今日は頑張りました。これほど集中して授業を受けたことは今までありませんでした」「この領域に関してもっと深く学びたいと思うようになりました」「授業で教わった内容を必ず自分のトレーニングに活かしてみせます」といった嬉しい感想が書かれていました。

この経験を通して感じたことは、「学生の興味・関心と授業内容が一致した時には、凄まじい集中力がうまれる」ということです。特に、スイッチが入った時の学生アスリートの集中力は、素晴らしいものがあります。私はトレーニング科学が専門で、学生アスリートにとって関連性の深い内容ということもあるでしょう。また、学生が学びたい・知りたい内容と、我々教員が教えなければならない内容は必ずしも一致するわけではありません。けれども、「スポーツ」を扱うスポ健の授業では、学生アスリートの「強くなりたいという強い思い」を学習意欲に転換させることは比較的容易であるはずです。

正課への積極的な取り組みがみられない学生に対して、我々教員が「授業1回を受講するのにいくらかかっているか計算してみなさい(=授業料/受講している総授業数)」と話をする光景を目にすることがあります(私も話をしたことがあります。ただし、この呼びかけは思ったほど効果がありません。なぜなら、多くの学生は自分の貯金を切り崩して授業料を捻出しているわけではないからです)。むしろ、授業内容を精選し、90分間の講義の中で1つでも2つでも、学生の興味・関心をカバーするトピックや知的好奇心を刺激するようなトピックを準備してあげることができれば・・・ここ数年間はそのように感じてます。

課外活動では個人やチームの目標達成に向けて精一杯努力を続ける「あきらめない学生」、そして正課も「手抜きをしない学生」・・・このような学生アスリートを育成したいものです。

2014.11.19

夜間中学の見学へ

こんにちは。ma34です。

以前にすこし紹介いたしましたが、先週の金曜日に、
京都市立洛友中学校の第二部学級(夜間中学校)の参観にゼミ生有志とともに行ってきました。


校長先生からのご講義があり、その後の授業参観となりました。
洛友中学校は、昼間部と夜間部の二つがあり、
昼間部の生徒さん(不登校を経験した生徒が多い)が夜間部の生徒さん(在日や新渡日の方々が多い)との交流のなかで、自分として認めてもらうこと、自分も人の役にたつという自己有用感を高めていくお話がわたしのとくに印象に残ったお話でした。

今回の訪問・見学は、グループに分かれて学習を進めている3回生が
アポ取り、見学希望書の作成、お礼状の作成にわたって、自分たちでやってくれました。

わたしの「ぜひ知ってほしい」という思いも汲み取ってくれて、とても有意義な時間となったと思います。

以下は、学生の感想のまとめです。(3回生作成お礼状から抜粋)

=========

・現在の文科省含め、夜間中学校を積極的に増やしていこうという動きがよく分かった。
・今まで考えもしなかった、自分たちが当たり前に書け、読める文字について考えさせられた。
・夜間中学校の生徒さん方の授業参加への意欲に驚いた。
・生徒さんの学びへの姿(決して無理矢理ではなく自分から知識を得ようとする様子)に衝撃を受けた。
・先生方が生徒一人一人を理解し、様々な国籍の方がいるなかでもそれを踏まえた授業を行っていた。
・先生方と生徒さんとのやりとりが非常に多く、決して一方的な授業になっていなかった。
・それぞれの先生方がどのようにしたら分かりやすいか、覚えやすいかなどの授業の質の向上への努力がすごかった。

=========

少しでも、自分の受けてきた教育という世界から一歩外に出て、ひろい見地からものを見て欲しい、
そう願っています。

その一つのきっかけにしてくれたのではないか、と思っています。

なお、見学の様子や当日お返しした感想は、洛友中学校のHPでも紹介していただきました。
こちらもよろしかったらご覧ください。

http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=202008

2014.11.18

筋だけではなく腱も

Hassyです。

先週、私が担当している学部3回生対象の「運動生理学」の授業で、ゲストスピーカーとして、兵庫教育大学准教授の小田俊明先生をお招きして講演して頂きました。

身体運動は、生体組織における唯一の力発生源である筋肉によって引き起こされますので、スポーツ健康科学分野では、これまで筋を対象とした多くの研究がなされてきました。しかし、小田氏は、「身体運動における研究対象は筋だけでいいのか?」と疑問を投げかけ、巨大なアキレス腱をもつカンガルーが、速く走るほどエネルギー変換効率がよいことを事例に挙げ、身体運動における筋腱相互作用の重要性についてわかりやすく解説して頂きました。    


また、講義の後半では、ご自身が研究で携わっておられる、ケニア中長距離選手の着地動作と筋腱の特徴についてお話頂きました。

近年、マラソンなどの長距離種目において、ケニアなどのアフリカ勢は目を見張る活躍ぶりを示しています。そうした競技力に、着地動作と筋腱の相互作用が関与しているのではないかとの作業仮説に基づいて、実際にケニアに赴き、生理的・機能解剖的解析をしておられ、その様子や、実際のデータを示しながら解説して頂きました。

運動時の筋腱動態を詳細に解析していくことは、今後のスポーツ科学の発展に大きく繋がると感じました。   
 

ところで、また異動がありました。
職員の田中さんが、先週をもってスポ健事務室から、長岡京の立命館中・高に異動になりました。
特にスポ健学生に充実した学生生活を送ってもらおう!との意思から多方面にご尽力いただき、私個人的には実験設備管理に関して大きなサポートをしていただいていた矢先の異動で、驚きと残念な思いでいっぱいですが、新たな職場で一層ご活躍されると思います。
これまでありがとうございました!


2014.11.17

若狭町へ行ってきました

先週の月曜日に、福井県の若狭町へ行ってきました。

 

この若狭町と立命館大学は十数年前から、様々な交流協定を結んでいます。長期のインターシッププログラムを受け入れてもらったり、まちの活性化に関する提案をしたりしています。

 

今回は、立命館大学が採択されている文科省のCOI(センター・オブ・イノベーション)プログラム研究拠点(運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点)として、若狭町と「研究協力に関する協定書」を締結いたしました。

https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=98

 

この事業に関係していることもあり、この研究についての説明を行ってきました。

 

若狭町も他の自治体と同様に少子高齢化や人口減少の課題を抱えています。当方の「運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点」では、スマートウエア、空間シェアリングの技術開発を行い、『知らず知らずに運動が実践できること』、さらには『多世代が交流してコミュニティ形成』が促進されることをねらいとしています。これからの少子高齢化の課題を克服するための実践的研究です。そのため、研究成果をだすだけではなく、社会に実装して、世の中に貢献することが求められています。

 

若狭町をひとつの実証実験の場所として位置づけ、そこでの成果を日本全国へ展開することを考えています。若狭の豊かな海の幸、山の幸、そしてモデルケースの成果が日本をより豊かにすることを願っています。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

首都大学東京の樋口先生のセミナーがありました。ある学会のシンポジウムを聴いて、「凄い研究者」と感じ、懇親会の折に来校をお願いしました。やはり素晴らしいセミナーでした。聴き逃した方は、先生の論文、著書を是非お読みください。

https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=100

【忠】

 



 

2014.11.16

アメリカ便り (6): Reading Books

日本では、初雪の便りが届いているようですが、
皆様、いかがお過ごしですか。

先週、食欲の秋で、「食」に関するテーマを取り上げました。
今週は、「読書の秋」ということで、
「書」に関するテーマについて書きたいと思います。

こちらの大学でも書籍部があり、様々な本が販売されています。
今回、皆様に紹介するのは、そこで手に取った一冊です。
この "The Best American Sports Writing 2014" という書籍は、
2013年度にスポーツについて書かれた優れた作品を集めて、
一冊の本にしたものです。



この本の中、"When 772 pitches isn't enough" という作品で、
今秋のプロ野球ドラフトで1位指名された安楽投手を軸に、
さまざまな日本人投手についても触れながら、
日本の高校野球が描かれています。

実際、アメリカの立場から、高校野球での連投が
どう捉えられているかは、以下のリンクから
動画や原文も読めますので、チェックしてみてください。
(英語の勉強も出来ます!)
http://espn.go.com/mlb/story/_/id/9452014/pitcher-tomohiro-anraku-future-japanese-baseball-espn-magazine

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#6>>
日本でも、エボラ出血熱が話題になっていますが、
アメリカは、アフリカとのつながりが日本以上に強くあり、
けっこうな頻度で、エボラ出血熱の事がニュースになります。
そこで出てくるのが、"quarantine" という単語です。
これは、「検疫」とか「隔離」を意味し、新聞やニュースでは
"21 day quarantine" 「21日間の隔離」などと使われます。

2014.11.15

引退のない社会…

今朝、あるバラエティ番組でプロ野球選手の「引退」の特集をしていました。
紹介されていたのは、阪神タイガースの久保田選手、千葉ロッテマリーンズの里崎選手、広島東洋カープの横山先生、読売ジャイアンツをはじめ、メジャー、独立リーグなど、複数球団を渡り歩いた木田選手、そして北海道日本ハムファイターズの稲葉選手でした。それぞれの入団時や活躍したとき、そして引退セレモニーの時の映像が紹介されました。それぞれの選手の逸話は、ここでは紹介しませんが、テレビを見ながら、久しぶりに号泣し、タオルで涙をぬぐわなければならないほどでした…

もちろん、このようにメディアにピックアップされる選手はごく一部で、概ね年間12球団で100人を超える選手が静かに球界を去って行きます。プロ野球のみならず、社会は「成果」が問われるため、自分の意志とは関係なく、背負ってきたもの、大切に守ってきたものをあきらめなければなりません。厳しい世界です。























我々スポーツマネジメントに手掛ける研究者は、「引退のない」生涯スポーツ社会を実現しようとしています。研究テーマに「セカンドキャリア」を掲げている人もいます。つまり、「引退=手を引く」ということではなく、その人がスポーツにどのようなことを訴求するのか、またスポーツでどのような役割を果たそうとするのかという人とスポーツの「関係性」が変わるということにしか過ぎません。

文部科学省が策定した「スポーツ基本法」、ならびに「スポーツ基本計画」には、トップアスリートを地域のスポーツ振興にいかに活用するかという「好循環」の仕組みづくりがキーワードになっています。人とスポーツとの関係性がより豊かになるよう、私自身、「未来を生み出す」ことにつながるような教育と研究に手掛けたいものです。

Jin